前回のリチャード・ブランソンとまったくタイプの違う人間。
こちらもまた違う理由で、思うところがあって読んでみたのだが。
赤木智弘という男は今は30代半ばで、90年代半ばからフリーターやニートや引きこもりといった生活をしてきた若い貧困層と呼ばれる代表格の存在だ。
社会的に底辺な層で、結婚もできないような若い世代のことが良くメディアで取り上げられるようになってきた。何故このような層ができてきたのか。
赤木智弘という人物の文章の能力にはすごいものを感じた。
「丸山眞男をひっぱたきたい」で一躍有名になった。このような思想と表現に驚いたものだ。
三一歳、フリーター。希望は、戦争。
戦争は悲惨だ。
しかし、その悲惨さは「持つ者が何かを失う」から悲惨なのであって、「何も持っていない」私からすれば、戦争は悲惨でも何でもなく、むしろチャンスとなる。
そして自分と同年代だ。だが、「朝まで生テレビ」で見た時にはとても異様に感じたのを覚えている。
彼は、1995年には既にHTML言語を習得し、HPを公開していたという。95年というと自分が思い出す限りでもインターネットという言葉がちょうど認知された年だ。それはWindows95がモデムから電話回線でインターネットに簡単に接続できることからやがて爆発的にインターネットの時代が来るきっかけの年だ。
この年に大学に入学した世代(ナナロク世代)にネット企業が多い。
だが、彼らよりも技術的に先行していた赤木氏は何故こうも悲惨な現状になってしまったのか?
文章から見る限り技術も頭の良さも本来備えている人物だと思う。日々のつぶやきを読んでもそれは感じられる。
能力なんかよりも性格に起因するのではないか?ネットで赤木氏の本の書評を読むとそのように書かれているものも多かった。赤木氏の言うように社会の問題なのか。
人生で敗北者になる者の方が成功者になる者より相対的に数が多いのか。いや、むしろ能力が普通にあれば、ちょっと努力をすれば相対的には平均以上の生活ができると思う。
自分も超氷河期と呼ばれる時代に就職した。同じ年代で就職した者も入社した会社によっては赤木氏のような人生を送っているのかもしれない。派遣の方が自由で良いといって自ら派遣を選んだ者も多かった。自由を犠牲にしてまでサラリーマンには成りたくないと言っている者も多かった。
彼らは今何をしているのだろうか。
尊敬する起業家、いや尊敬する男としていつも真っ先に思い浮かぶのがリチャード・ブランソンだ。
起業家としては冒険家としてのほうが有名かもしれない。レコード会社、航空会社で成功した彼は派手やかな生活をしていると思われがちだが、実は彼の人生は挫折の繰り返しだった。
思うところがあって、久し振りにリチャード・ブランソンにまつわる本を色々と貪るように読んだのだが、何度も目頭が熱くなった。
イギリスの名門小学校で問題児となり、運動神経抜群だったのに、足の複雑骨折で挫折したり、中卒で、仲間と出版社を立ち上げるが何度も挫折を繰り返す。レコード会社を立ち上げてからも、航空会社をつくっても、何度も何度もより大きな困難が彼を襲う。
だけども、彼は諦めない。冒険家として有名になったのは何故か。もともと起業家特有のチャレンジ精神、命の危険を感じるスリルを求める性格からか。もっと大きなのは小さな航空会社の知名度向上だった。
だが、冒険家になるのはそんなに甘くなかった。ここでも挫折の繰り返しだ。
そんな繰り返しが結局成功に至るプロセスなんだと思い知らせてくれる。あきらめないことで人間が成長し、交渉力がつき、度胸もどんどん据わってくる。
自分もこんな風に生きたいと思わせてくれるので、やはり定期的に読みなおして鼓舞させてもらおうと。
黒木亮の長編大作だ。これまで黒木亮の本はいろいろ読んできて、グルーバルビジネスや金融の最前線を詳細なビジネスシーンや案件まで丁寧に説明しており、またスケールが偉大な仕事に従事している主人公ばかりでとても勉強になるし、世界を動かすような大きな仕事をする者達について良く知ることができ、自分の好きな作家のひとりだ。
読みはじめたら止まらずにあっという間に読み終えてしまった。実はリーマンショック直後に買って読まないままだったのだが、もっと早く読めば良かったと後悔した。
黒木亮のこれまでの小説によく見られるように、物語はフィクションとノンフィクションが同じ時間軸で一緒に流れている。ノンフィクション部分は主人公を作り上げていることぐらいで、他の登場人物や登場する企業は名前を一部変えてあるものの、ほぼ現実に存在する企業ばかりだ。
この小説では3人の登場人物が同じビジネスシーンを舞台に活躍するのだが、主人公が平凡な架空の人物なのに対し、残りの2人は強烈な人物だ。そのうちの一人は投資銀行(IB)の業界では伝説の人物だ。3つの人物が小説の中では交わることが無い。黒木亮の小説ではよくあることなのだが、どこかでそれぞれの物語が交差するのかと思いきや並行したまま終わるので、そこは期待しない方が良い。そして大げさなフィクション小説のような大きな展開や最後にどんでん返しなども起こるわけではなく、粛々と物語は進み、大きな展開は無く小説は終える。現実の世界と同じ展開なのだ。しかしそこには登場人物の成長が見られるのが感動を呼び、読書に熱中させられる。
並行して流れる物語は山一證券出身でソロモンでパートナーに上り詰めた明神茂(あだ名はシュガー)の80年代から2000年代にかけての大活躍が詳細に描かれている。
小説の中では竜神宗一(あだ名はソルト)として描かれているが、あまりにも有名な人物ゆえ、すぐに思い浮かぶ。
米国で開発されたブラック・ショールズ・モデルに基づいた裁定取引により、未成熟な日本の金融市場の歪みを利用して莫大な利益を上げていく。
藤崎は脇役でメインのストーリーとは関係が無いが、彼にもモデルがいそうだ。バブル崩壊以降の日本の生保や信金などの金融機関に対して高度なデリバティブを駆使した損失先送り商品、ハイレバレッジ商品を売り込む。田舎出身であり、日本に対する愛国心が強い男だが、IBで働き結局は日本の金融機関を壊滅的な被害を及ぼしつつ米国金融機関に莫大な富をもたらす商品を売ることに葛藤がある。それは日本の組織の体制や不満や嘆きや失望でもあるようだ。
主人公の桂木もまた他の登場人物と同じように日本の組織の体制や理不尽な仕事になじめずにIBでM&Aを中心に活躍することとなる。他の登場人物と比べ平凡で穏やかな性格で感情移入しやすい。彼もまた米国のIBで働くことによる後ろめたさを感じながら仕事をしている男だ。彼の尊敬する大学恩師が米国のIBで働くことに対して失望したからだ。
日本企業と違い、IBは実力勝負の世界だ。狩猟民族の文化が企業にもあり、徹底して敵(日系金融機関や日本の顧客)を叩き潰す姿勢がある。IBで働くというのは相当なプレッシャーがあるが、年棒は数千万円だ。だが、IB業界ではファック・ユー・マネーという言葉があるらしく、働くのが嫌になったらその言葉を吐き辞めるのに必要な金で相場は3億円だそうだ。ちなみに日本の個人投資家レベルではだいたい1億円で自由を獲得できる額(金持ち父さんのラット・レースから抜け出せるレベル)なので、IBに入り生活レベルが上がると、自由を獲得できる額もまた上がってしまうのだなと思った。もっともIBで働けば短期間にその額に到達できるが。
IBの日本への到来は、黒船が日本にやってきた状況のように感じられた。
日本の金融市場は鎖国状態で、数社の証券会社が独自のルールで支配していた。そこへ欧米から最新鋭の武器(金融商品)を持ってきて、徹底的に破壊していく。破壊というよりは世界標準にしていくのだが。
日本のバブル期でがっぽり儲け、バブルが崩壊してもさらにがっぽり儲ける姿勢がそこにある。
本書はバブル期から小泉政権になるまでの長期間にわたった小説で、実在する登場人物もたくさんでてきて非常に勉強になる。そしてリーマン・ショックを引き起こした原因やその後急激に業績を回復させている理由も分かる気がする。
結局、3人の登場人物は簡単にファック・ユー・マネーを獲得し、そこから自分のやりたい仕事をやっていく。自由を獲得できる金ができて初めて生きがいある仕事にまい進できるのかもしれない。主人公の桂木は、日系金融機関に再就職し、その後りずむ銀行(モデルはりそな銀行)のトップとなる。
金融知識を身につけたい人も、仕事に対するやりがいや人生観を別の視点で見てみたい人にもお勧めである。
様々な自己啓発本が次々に発売されており沢山読んだが、自分は次の3つが社会人になってから自己人格を形成する上でとても役に立ったと思っている。
できれば学生の頃に出会いたかった。これらの本を読んで、生きる上での志、生き方、日々の行動、人との接し方が変わったことは間違いない。
また、困難な状況に陥ったり、困難な状況や壁にぶつかった時に常に思い出したり、読み返したりしている。
自己啓発本としても次の3つは世界的にも自分だけでなく、他の人にとってもベスト3じゃないだろうか。売れた数ももしかしたらベスト3かもしれない。
「思考は現実化する」、「7つの習慣」、「人を動かす」
最近の日本での出版事情は、同じ筆者が月に何冊も本を出したり、3時間程度で読めてしまう内容だったり、読み終えても何も心に響かなかったというものが多い。
出版社の方としても、話題性のある人、売れっ子作家がブームに乗って次から次に本を出したり、内容は薄っぺらくても数時間で読めてしまい値段も安い本の方が売りやすいという事情があるのだろう。
しかし、これらのベストセラーはそのような日本の出版事情とは全く違う構成で書かれている。
本書を仕上げるために何年も時間をかけ、内容は濃く、何年間に渡って世界中で翻訳されて売られ続けるようにつくられている。
だから、結局自分もいろいろな本を読んだが、この3冊は読んだ後衝撃的であり、懐に落ち、常に自分の人生の指針となっているのだと思う。
ただし、ベストセラーとしてあまりにも有名なため、自己啓発セミナーなどの金儲けにも利用されており、その中には悪質なものも少なくないと聞く。
その点には気を付けてほしい。
思考は現実化する
ナポレオン・ヒルが成功者のインタビューや研究を繰り返して作り上げた本だ。
原書は「Think And Grow Rich」。自分は原書とCDを何度も読み返した。CDはナポレオン・ヒル本人のセミナー講演も入っているのでお勧めだ。聞き取りにはかなりの英語力を要するが。
PMA(Positive Mental Attitude)という言葉が出てくるが、この言葉は日常でも常に意識している。
常に積極的かつ肯定的にものごとを考える態度だ。
機会は確実に捉え、常に積極的でありたいといつも思っている。
これまでの人生で、滅多にない機会に巡り合ったにもかかわらず、また同じ機会を得られるさとか、他の言い訳を考えてチャンスを逃したことを引きずっているのだが、もうそのようなことは2度と無いようにしたいと常に思う。
成功者と凡人の違いの最も大きなことは、考え方の原則であることがよくわかる。
常に目標を立て成功を意識している者とそうでないものは当然日々の行動が変わってくる。子供を見ると思うのだが、その子は何者にもなることができる。総理大臣でも優秀な医者でも野球選手でも。でも実際になれる子はほとんどいない。ちょっとしたことが人生大きく変わってくる。
この本もインパクトが大きかった。あるべき行動の原則がとてもシンプルにまとめられているからだ。
PMAと同様に主体性という言葉がとても重要だと認識した。7つの習慣は以下の通り。
思考方法だけでなく、他者への影響の重要性も大きい。
第一の習慣・主体性を発揮する
第二の習慣・目的を持って始める
第三の習慣・重要事項を優先する
第四の習慣・Win-Winを考える
第五の習慣・理解してから理解される
第六の習慣・相乗効果を発揮する
第七の習慣・刃を研ぐ
人を動かす
カーネギーの代表作のひとつ。他者とのコミュニケーションの取り方、影響の与え方に主眼が置かれている本だ。
自己実現にあたって一人でできることは実は限られている。
他人との協調、協同作業で成し遂げなければならないことばかりだ。
この本ではかなり具体的に人との接し方、振る舞いについて書かれているが、根底にある人づきあいの原則はかなりシンプルだ。
日本人でなおかつ若い世代は人づきあいが苦手な者が多いと思う。考え方の多様化、コミュニケーション手段の変化などいろいろあるが、人に好かれ、協力してもらい、愛される人になりたいと常々思う。
第一の原則・批判も非難もしない。苦情もいわない。
第二の原則・卒直で、誠実な評価を与える。
第三の原則・強い欲求を起こさせる
クルーザーがムダというのが本書の特徴だ。何故わざわざムダなものを買うのか。
1000万円を超えるクルーザーが売れてた時期があった。きまって好景気だ。
サラリーマンの中でも所得が高い層はいるが、やはりクルーザーやヨットは夢だと言うものが多い。
所有することで経費(メンテナンス等)はかかるし、本体価格は高い割には売却時には価格が下落していること間違いないし、キャッシュフローを産まない。つまり贅沢品なのだ。
それでも、横浜や逗子だとかのマリーナに行くと沢山の船が置いてある。
購入しているのはお金持ちなのでは無く、中小企業の経営者なのだ。
サラリーマンとの違いは、購入や維持の税金を考慮した実質負担が違うことにある。
所有以外の豪遊でも高級ソープランドや高級クラブの支払いというのもあるが、この世界には表で使うとまずい裏金の洗浄(マネーロンダリング)的な要素もかなり強いと思われる。
税金が商品の販売やサービスに影響を大きく与えるケースがあるとわかる。日本の税法は利害関係の団体により非常に複雑になってしまったからだ。税法のすべてを理解するのは不可能でも、覚えた方が良いことはある。
サラリーマンでもいまやアフィリエイトや株やFXなんかの所得があるのだから、税金の仕組みは覚えて損はないと思う。
最近は結婚式・披露宴に出るとお返しの品物はカタログから選べることが多くなった。株主優待もカタログで選べるのがずいぶん増えた。
何故そんなことをするのか?自分の欲しくないものを貰っても無駄だからだ。
同じことがプレゼントでも言える。
誕生日プレゼント、クリスマス・プレゼント、結婚記念日、何かのお祝いにプレゼントを送ったり、貰ったりする文化がある。
だが、プレゼントというのは価格の8割以下の満足度しか無いという。
日常で我々が買い物をするのは、買うものの価値が価格以上だからだ。それが下回っているということは、いらないものをプレゼントでもらうことが多いということだ。
考えてみると、プレゼントが前提となっている価格設定や商品が多く存在する。
宝飾品や玩具なんかはプレゼントの比率が非常に高いだろうし、お歳暮なんかもそうだ。
老舗デパートで商品を買うのは、包み紙のためだったりする。同じ商品が低価格で買えても、貰う側の立場や送る側の見栄を考えると老舗デパートで購入が必要というケースがあるものだ。
そう考えるとプレゼントというのは奥が深い。経済的には無駄ということは市場の合理性から今後は別のスタイルに変わるのだろうか。
商売の基本は「安く仕入れて高く売る」ことである。利益を出すにはそれしかないだろう。ところが、物価が下がり続けている現在においては、「高く仕入れて安くしか売れない」状態である。これがデフレの恐ろしいところなんですねー。
さて、資産運用においても利益が出たら税金を取られるが損失は税金還付ができないということと、証券会社や銀行への手数料は赤字でも戻ってこないというのが、運用成績に一番効いてくるということが実はあまり指摘されていない。
「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ」シリーズは、タイトルは怪しいが税効果や手数料、裁定取引、さらには金融理論もわかりやすく説明する資産運用の実践書である。
橘玲のシリーズ書(元々はゴミ投資家シリーズ)に見られる思想とも似ている。リバータリアリズム(自由主義)が根本にある。
開いて最初にある文字は「恒産なくして恒心なし」
◆国や会社がつぶれても、自主独立の精神で自分の運命を切り開くべし
◆嫌な仕事はしない。会社のために働かない。誰の奴隷にもならない経済的自由を確立すべし
安間伸という筆者はかなりのマニアだ。
投資と税金篇では税金と手数料をいかに減らし、投資信託などの商品で買ってはいけない商品について説明されている。
タブーとリスク篇では、結構テクニカルというか金融理論が説明されている。低成長時代においての投資はロング(現物保持)だけでは無くショート(空売り)を組み合わせるのが大切であり、もっと理論をつきつめると「ベータを殺してアルファを取る」という戦略になる。これの言葉の意味がわかればモダン・ポートフォリオ理論と現実のギャップが埋められるだろう。
「錬金術入門」篇はアーブ(裁定低取引)が中心だ。法律上、税金上の歪みから金儲けができるという話だ。
FXやETFの登場で投資によって人生大きく差がでるようになったと思う。プロの投資家は市場平均(ベータ)を上回れば良いかもしれないが、個人投資家は絶対利益を求める必要がある。プロが取れない戦略も取れるのが強みだ。
冬休みに資産運用について来年の戦略を練ろうかと思う。
年末にかけて中小企業の倒産が増えるだろう。そして日比谷公園では派遣切りだけでなく、倒産した社員が住むところが無く年越し村として押し寄せるのではないだろうか。
さて、創業よりも廃業が多い時代であり、中小企業の多くが赤字に陥っている。すなわち、存続意義の無い会社がほとんどを占めているというのが日本の現状なのだ。
存続しているのは、中小企業の社長が自宅を担保にし個人補償を銀行と結んでいるため、倒産は人生を台無しにしてしまうのでなんとか現状を悪化させながら存続させているというのが現実である。
最近では民事再生や自己破産が増えており、それで借金がチャラになるのだが、この本では民事再生も自己破産もするべきでは無いという。では借金を踏み倒せというのかというとそうでも無く、借金を踏み越えろという。
どういうことかは読んでもらうと良くわかるが、自己破産をすると迷惑が係り借金は踏み倒せても精神的には追い詰めれられるし信用も失ってしまう。
銀行には迷惑をかけても良いが一般債務者には迷惑をかけるなという。
銀行から担保をとり返す方法も、借金を銀行から債権譲渡を受けたサービサーから激安で買い取ることで最終的に決着させる方法など、法律と実務のギャップから様々なテクニックが紹介されている。
担保なんかも結局手間が回収を上回ったら債権者は回収なんかしないという当たり前の経済合理性に基づいて行動される。
さて、この本でも他の自己破産本や借金踏み倒し本と同様に銀行を悪とみなしている。そもそも借金は契約であり返せないのであれば、契約に基づき回収されるのは当たり前のことなのであるが、それ以上に銀行のえげつない行為があるということなのだろう。
様々なケーススタディがあり、実戦的でもありリアルな借金地獄に苦しむ中小企業のおっさんの顔が生々しく浮かんでくるようである。
デフレでモノがどんどん安くなっていく。ユニクロの柳井社長は冗談で「ジーパンはそのうち無料になるかも」と言ったが、本当になるかもしれないのだ。
インターネットの世界では無料が当たり前だ。
当たり前になりすぎて気付いていないかもしれないが、検索エンジン、Webメール、ニュースサイト、Blog、為替情報、限りなく安くなった株の売買、その他もろもろ運営するには莫大な費用がかかっている。
ほとんどが広告モデルであり、メーカーなどが広告費を支払い、最終的に消費者が買う金額に上乗せさせられているが、消費者は気付かないだけだ。
無料でないと消費者に受け入れられない。
本書は「ロングテール」の筆者がによる無料経済からいかに金を生み出すかの理論を展開する。
Webにはまたこれまでのビジネスとは違うビジネスモデルが存在する。
消費者を一人一人をトラッキングできる能力と、消費者一人一人が個別にサービスを評価できる能力である。
ところで読みながら考えを進めていくとこのようなWeb型のビジネスモデルはリアルの世界にも着実に広がっている。
飲食店にしても、初めての店に行くにはWebからアクセスして評判を確かめるのが当たり前になってしまった。
小売の価格も簡単にネットで比較できる。
そして無料の驚異だ。これまでもデパ地下では試食は無料だった。コンビニや駅にはフリーペーパーがあふれている。
無料の代償は誰が払うのか。
バカが払う、という答えに行きついてしまうのではないか。例えば証券会社では昔は個人投資家のことをドブと呼んでいたというのが話題になったことがある。ドブに金を捨てるようなものだからだ。
小売の価格もバーゲンでは驚くほど違う。プライベートブランドも中身は同じでもメーカーラベルの貼ってあるものと値段が極端に違う。
これからは消費者は個別にトラッキングでき、格付け(信用力)の高い人は安く買うことができる時代になるのではないか。
例えば、レンタルビデオで延滞する人は高い代償を払う、クレーマーは安くは買えないなど。
究極では、土日にしか買い物ができない人は高くなってしまうというのもあるかもしれない。
現に海外旅行なんかはお盆や正月だけ驚くほど高いのだから。
膨大な負債を親から引き継ぎ、倒産・自己破産することなく再建させるまでのストーリーだ。
親から繊維工場を事業承継した筆者は、ひたすら資金繰りと好転すること無い事業の切り盛りに追われっぱなしとなる。繊維業界は中国製の台頭により国内メーカーは壊滅的な被害を受け、取引先、同業他社は倒産するばかりの状況であった。
借金を返すために借金をし、銀行との交渉、リストラともはや自転車操業を何年も続けることになり、精神的に疲弊しうつ状態にまで追い込まれる。
何故、日本の中小企業の社長は企業の倒産により個人資産まで失い、自殺を考えるほどまで追い込まれるのだろうか。何故、取引先や社員をそこまで心配するのだろうか。(銀行に対する心配は無く、恨みばかりなんだが…)
ずいぶんと責任を一人で負い込みすぎていると思ってしまう。
また、企業は創業よりも潰す時の方が遥かに体力を使うということがわかる。
経営者は会社の潰し方を知らな過ぎる。自己破産するのにも金はかかるし、弁護士費用も発生する。
だが、限界までがんばりすぎて、手遅れになってしまうケースが多いようだ。
この本に出てくる繊維工場は、業界全体が衰退していった典型例だが、これからは他の製造業も同様の状況に追い込まれていくだろう。もはや中国の台頭、グローバル化は避けることはできない。そして他の産業もやがて同じような状況になっていくのではないか。
日本は沈みゆくタイタニック号のようなものではないかと、読んでいて常に思ってしまった。
この本の筆者も6年間にも渡り、常に資金繰りと倒産を考える毎日だっただろう。事業は上向くことは無く…
企業は永続(ゴーイングコンサーン)が前提だが、いつかは無くなるもの。終わり方も研究しておくべきだ。
借金地獄に克つ!―こうして自己破産・倒産の危機を突破した
共生者という言葉は警視庁が出したらしい。これまでヤクザ、フロント企業が株式市場に入り込んで仕手戦により一般投資家から金を巻き上げていたことは良く知られているが、最近では本物の金融のプロの連中、すなわち証券マンや投資銀行マンがヤクザな連中と金融市場、事業会社とのパイプ役になっていることから共生者と呼ばれることになり厳重に警戒されているようだ。
本書では、90年代から仕手プロの連中がどのようにボロ株会社と共生してきたか、また最新の手口まで非常に詳しく書かれている。筆者は長年証券業界に従事し仕手プロとの交流も深く、またヤクザの脅しにもあったりとかなりあっちよりの方らしいが、だからこそ知っている深い闇について知ることができる。
90年代の仕手はだいたい企業側と仕手側の両方にメリットがあった。企業側は赤字経営で資金繰りに苦しく株価は100円以下のボロ株ときている。それでも企業再生をしたいと目論む。仕手側が資金調達に応じるが企業側の収益を配当などという形で返してもらおうなどと当然思っていない。株価の上昇によるキャタルゲインで回収というのが全てだった。要するに損をするのはその他の株主、一般投資家ということだ。資金調達と企業側の発表リリースをたくみに使い提灯を上げ、売り方(空売り連中)を欺き、いかに高株価をつくるかといったテクニックと手口がそこにはあった。
2000年以降は仕手の手口は大きく様変わりした。資金調達に絡み、海外タックスヘイブンの投資ファンドによる出資スキームや空売りによって株価下落で儲けるMSCBの手口や市場外取引だ。企業側も資金調達により延命することができる。
ここでも損をするのはバクチに手を出す一般投資家や既存の株主だ。
本書では、仕手のプロを実名を出して、その生い立ちから社交まで詳しく書いている。そして更なる最新の手口にも触れている。
ギャンブルで確実にもうかるのは胴元だと言われる。株式市場がギャンブルならその仲介をしている証券取引所、証券会社が胴元ということになる。
取引が活発になれば手数料収入が増えるからだ。そんなこともあってか徹底的に取り締まれなかったり、共生する道を歩む者も多いのだろう。
仕手銘柄には手を出すと大やけどをすること間違いなしだな。
バブル崩壊後の日本で荒稼ぎをした外資系投資銀行、ヘッジファンドの実話をもとにした物語だ。
当時の日本は金融ビックバン以前で、金融市場全般にたくさんの問題を抱えていたことがわかる。本書にはシンガポールで日経先物で大儲けをしてその後破産したベアリング銀行のニック・リーソンも登場する。リーソンが稼いだのも株式市場にあるアービトラージを利用したものだった。そのような抜け穴が沢山あり、ヘッジファンドでも稼げるアービトラージをいかに見つけるかというのがエリート大学出身の金融マンの仕事であることがわかる。そんなことで数億円の給料が貰えるというのも驚くが。
そこにはビジネスモデルなんて存在しない。ブラックジャックでカウンティングすれば統計的に期待値が1以上になったのと同じ理論で、金融システムの欠陥を見つけて投資するというだけだ。だが、同時に100%確信的に儲けられる訳ではなく、1つの取引に数十億円をつぎ込むシーンは手に汗握る。トレーダーも精神的に相当タフでないとやってられないだろう。
ただし、投資のゲームに使う金は自腹ではない。様々なブラックマネーがヘッジファンドに流れていることが示唆されている。その金で増やした利益の20%と数パーセントの手数料が彼らの会社の利益で、そこから賃金とボーナスが支払われる。
当時からハゲタカと外資金融機関は言われていたが、とてつもない儲け方とカネの使い方をするので驚いた。
また、日本で働く外国人からみた日本というのも面白い。彼らはガイジンであり決して日本には溶け込めない存在なのだ。本書には歌舞伎町のソープランド、イメクラ、デリヘルから六本木のキャバクラ、高級クラブまでたくさんの風俗が登場するが、日本の風俗は「Japanese Only」だ。それでもヤクザと結びつきが強いのは日本の銀行だけでなく、外資投資銀行も同じらしく、そのコネなのかソープやイメクラに入るシーンが何度も登場する。
外資投資銀行の連中を見て、エンロンを思い出した。刺激を求め、リスクを恐れないのは重要な資質であることがわかる。彼らもエンロンの幹部と同じように未知なるゾーンを求める。歌舞伎町のソープに行くのも、バイクで峠を高速で攻めるのも適正テストだ。毎週140時間の勤務をこなし昼飯も10分程度、夜はガイジンバーで呑んで情報交換というのを平然とこなしているのも驚異的だ。一流大学出身者を取るのは忍耐力という理由もあるだろう。
外国人から日本の文化や風俗というのがどのように見られているているのかも興味深かった。原書名はUgly Americans(醜い米国人)。下品で日本の女を性の対象にしか見ていなかったり、日本の金融を金を貪る所くらいしか思っていない本音が良く表れている。
東京ゴールド・ラッシュ
シルクロードにある旧共産圏の小国相手に商社マンが旅客機を売る物語だ。総合商社のビジネス現場を深く知ることができる。国際的な金融機関を利用したシンジゲートローンの組成、保険、受け渡し、そしてビジネスの最前線で行われている交渉を知ることができる。もちろん内容もとても面白い。
キリギスタンにボーイング機を売るまでの地道な交渉が続くのだが、旧共産圏国家特有の汚職、政治の腐敗、進まない議論、官僚主義のためなかなかビジネスが進まずいらつく30代前半の商社マン。貧しい国から高い金利をぼったくろうとしていると相手から言われ(事実商社は口銭を抜いてアレンジすることが仕事だ)、交渉が逆転したりする。
また、日本育ちのおぼっちゃん商社マンだからやはり頼りない。平和ボケしている特有の日本人だ。まず、日本人商社マンには交渉力が無い。
結局は、ずば抜けた交渉力を持つ正体不明、国籍不明のブローカーに頼ってしまう。日本企業はコンプライアンスがうるさいので、賄賂だとか交渉の最重要なところをこういった素性の知れない怪しい奴に依存してしまうというのも恐ろしい。しかし実際の総合商社の大きいビジネスはそんなもんなんだろう。
育った環境が違いすぎて、日本人には難しいか。
重要なのは、過酷な環境で育った者は教育を受けていなくてもビジネスで能力が発揮できるということだ。
圧倒的な交渉力を持つ、この素性の知れない男のすごさは、過酷な人生の積み重ねだ。
ところで、30代の日本人商社マンでは タクシーの運転手に30ドルという1カ月分の給料に値するチップをあげてしまう。このようにして発展途上国の市民の金銭感覚は破壊され社会がおかしくなっていくのだと思う。しかも営業や仕事でシルクロードの国々を飛び回るのはビジネスクラスだ。
世界で活躍するビジネスマンになろうとしたら、まず若いうちに困難や苦悩を味わうことが大切だと思う。ビジネス知識や語学や教養は後から学べると思う。
もちろんこの小説ではクルド人問題や旧共産圏の歴史や文化も大いに学べる。
シルクロードの滑走路
日本人の人生設計の基本は、30代でマイホームを購入し、定年までに住宅ローンを完済し、退職金と年金を原資に悠々自適の老後を送るものだった。--まえがきより
金融危機から1年過ぎ、正社員の雇用条件が悪化している。住宅ローンが払えない人が増加している。借金で買った不動産の時価価値が低下し家計のバランスシートが時価で債務超過になっている。
都内のマンションを頭金2000万円で4000万円を借金して買った人がいるが、もちろん住んだ時点で中古で更に不動産価格の下落で時価が4000万円以下になった時点でバランスシートは債務超過である。
これからは勤めているいる会社の倒産、国家に支払っている年金の破綻を心配して生きなければならない。
自由について。
人生に絶望する時がある。人生やり直せたらと思うことはもっとある。
この本「知的幸福の技術」にも橘玲氏の知人の経験の話が出てくる。人生をリセットしようとしてオーストラリアに旅立つ人の話だ。
自分も学生時代バックパッカーをやっていてそういう人をたくさん見てきた。人生がこれまでの経験の積み重ねというのなら本質的に人生は変えられない。それでも人生の軌道修正をすることはできると信じている。
インドを旅した時にたまたま同じバスに乗り合わせたおっさんは、自動車会社の期間工として数か月働いては、それ以上の期間をインドで長く、ひっそりと、大麻をやりながら過ごしていると言った。
ヨーロッパや東南アジアの島では毎晩レイブパーティが行われていて、いい年したおっさんがエクスタシーや大麻をやって踊りまくっている。
30過ぎてそんなことやっていたら日本に戻るところは無くなるだろう。芸能人やアーティストでない限り。
むしろ、人生を本気で変えようと思ったら国家資格やMBAや語学ではないだろうか。もちろんこれらは手段だ。目的は、勤める会社や国家に依存しないで生きる力を得ることだ。
この本は人が自由に生きることの意味を教えてくれる。そして自立して自由を獲得するためのヒントに溢れている。
子供のころTVで映るアフリカの子は蠅が顔についても気にさえしていなかった。お腹だけぽっこり出ているが栄養失調。何故アフリカ人はこんな悲惨な環境なのに子供を産むのだろう。
あれから30年近く経ったが状況は変わっていない。アフリカでは食糧生産は増えたが人口はもっと増えた。エイズが蔓延し、先進国との貧富の差はさらに開いている。
子供の頃思ったかことが今でも変わらないのは驚きだ。そして今思うこと。地球は、人類は存続可能なのか?
もしかしたら誰しも思っているかもしれない。過去の経済成長はあり得ない。地球の資源は枯渇し、破壊されまくる。アメリカ人の多くはキリスト教信仰者で、地球は神に与えられたものだから浪費しようが破壊しようが構わないと思っているのかもしれないが。
民主党の前原氏もこの前TVで何度も「持続可能な日本」ということを言っていた。既にこのままでは持続可能ではないということだ。
「成長の限界」。この本を知ったのは、資源やコモデティ投資のデータとして取り上げられていたからだ。過去の様々なデータがグラフとなって載っている。そしてそれ以上にすごいのが21世紀これからのシュミレーショングラフを様々なシナリオでコンピュータを駆使してつくられていることだ。
当たり前だが、2010年までは世界のあらゆる生産性が劇的に指数関数的に向上した。人口も増加したがそれ以上に経済が拡大した。
このグラフは世界の投資家が何を投資して設けたかがわかる。
そして劇的に減少しているものもある。
世界の資源だ。そして環境が破壊されている。悲観的なシナリオが現実化する可能性が非常に高い。
これからの時代は、自分たち、自分の子孫達に経済成長なんて期待できない。地球の環境は悪化し、これまで日本がたどった時代を逆流するのではないかと思う。戦後60年経ったが、もっと速いペースで戦前までの環境に戻ってしまうのではないか。
世界規模でも地球は資源消費と排出で重大な限界に直面している。
地球の供給源と吸収源に関わるコストが増大しているからだ。
「成長の限界」では、最新のデータをもとに、2100年までに人類と地球環境が、どのように変化するかという「シナリオ」を複数掲載している。これをいかに読み取るかで人生が変わるだろう。データブックのように見えるかもしれないがかなりの衝撃だった。
昔の公立小学校や公立中学校はまだましだった。今では生徒の親は生活が苦しく、正社員にもつけない派遣社員の者も多いそうだ。ゆとり教育、学級崩壊ともはや荒れ果てている。その元凶は何なんだろうか。
悪魔のサイクルとはバブルと破綻の繰り返しのことで、その元凶はミルトン・フリードマンによるネオリベラリズム(リバタリアリズム)と弟子達(シカゴ・ボーイズと呼ばれる経済学者。竹中平蔵もその一派と指摘される)と筆者の内橋氏は指摘する。
ネオリベラリスト(リバータリアン)という新しい自由主義者については以前から紹介している。リベラルが平等社会を目指し大きな政府を主張するのに対し、リバータリアンは公正な社会を目指し小さな政府を主張する。
官製不況とリバタリアン
経済学ではアダム・スミスから古典派と呼ばれるマネタリストは市場主義者だったのに対し、ケインズ経済学信仰者(ケインジアン)は不景気には公共事業による財政政策を主張する。その後フリードマンが登場し、財政政策では無く金融政策それも金利を下げるのではなく、通貨の発行量を変えるだけで良いというドラスティックな市場主義かつ自由主義が登場した。
公共事業というのは無駄がある。不景気だから穴を掘って埋めさせればよいという経済的には意味のないことでも失業を抑え景気の波を解消する効果(ビルトイン・スタビライザー)程度だ。また、マンデル・フレミングの法則(財政政策よりも金融政策の方が効果が大きい)からもマネタリストの方が経済的かつ合理的だ。
ところが市場主義になると、景気が良い時は良いが、悪い時はとことん悪くなってしまう。レバレッジ効果が働いてしまうのだ。
この本を読むとフリードマンの主張するマネタリスト的経済学が米国の経済、景気を上昇させ、日本のもその経済文化が流れてきたことがよくわかる。そしてネオリベラリズム(リバタリアリズム)が引き起こしたのがアジア通貨危機であったり、サブプライムローン問題だとの主張だ。その点はもっともだと思う。
しかし今の世界不況の全てが新マネタリストの責任だろうか?それまでの好景気はだれのおかげだったか考えたことがあるのだろうか?
筆者は製造業への派遣解放など規制緩和を進めたことで格差が生まれ、今の不況の原因にもなっているという書き方だが、リバタリアンの考えでは当然それは正しく経済を成長させることになる。派遣社員になる者は最初から職を自分の意思で選び、対等に企業と交渉が合意され賃金が決まっているからである。
むしろ派遣社員がかわいそうになのは正社員や労働組合にある。企業は有能で安い労働者が欲しいのは当たり前である。無能で高給取りの正社員を解雇できないから派遣社員が切られるのだ。
何故そのような議論が日本でされないのか不思議である。
筆者は経済政策が新マネタリスト(ネオリベラリスト)になった影響が不況を招いたと主張するが、そもそも輸出中心の日本の国力は相対的に低下しており、さらにゆとり教育の影響か平和ボケのせいか努力しない大人が急上昇している。それがニートであったり、フリーターだ。
今の不況の現況は日本が経済成長を停止してしまったことだ。それは怠慢、ゆとり教育、人口減少、少子高齢化などさまざまな原因がある。
そんなひどい状況でもITバブル以降のゆるやかな経済上昇にあったのは小泉政権の竹中の政策も大きかったのだと思う。悪影響もひどいが。
ただし、どのような経済政策であれ資本主義には限界がある。企業は寡占化すれば勝ちであり、それは消費者にとっては負けであり、どこの市場も最終的にはそうならざるを得ない。
一時的には大企業のサービスが安くて良くても、それは中小企業を簡単に潰すことができ、最終的に大企業は競争が無くなることで怠慢になり消費者が不利益をこうむるのだ。
商店街が無くなったり、Walmartやイオンしか町に存在しなくなるのと同じことがあらゆる産業で起こるのが資本主義の末期症状だろう。
元NTTドコモの夏野氏の書籍だ。彼はiモードを企画したチームの1人であるが、彼に対する評価は様々だ。
書籍「iモード事件」はiモードができるまでの物語で、ドコモに集められた異色のメンバーが、同じくiモードを立ち上げるためにドコモが雇ったコンサルティング会社マッキンゼーとの対立が描かれている。
夏野氏はドコモに入るまでインターネットベンチャーで倒産したハイパーネットの役員をやっていた。
ところが倒産間際に辞めてしまい、iモード企画会議でもマッキンゼー社員から散々バカにされたことが「iモード事件」には書かれていた。
読んだとき、日本では潰れた会社の人間はたとえMBA取得者だろうが評価が地に落ちるのだなと思ったものだ。
そんな夏野氏もiモード成功の立役者として以前はかなり注目され、「iモード・ストラテジー」という書籍も売れ評価も高かったのだがあっという間に他のキャリアも同じサービスをして今ではiモードなんて死後のようになってしまっている。その後、夏野氏はドコモを退職しネットベンチャーのドワンゴ(一部上場だからベンチャーではないか?)の常勤顧問に就任した。
そんな彼が今度はネットベンチャーのグリーの社外役員になるという。
彼の最新書「グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業 」はタイトルのとおり、現在のネットベンチャー企業のあり方やネット以前の世代(ビジネスにネットが無かった時代の世代)を批判している。
確かに現在の日本のネットベンチャーはグーグルに依存している。グーグルの広告代理システムによる広告収入がほとんどの会社が実に多い。
ネットで集客し広告収入に頼っているビジネスモデルだ。
最近では小売・流通業界もようやく販売チャネルとしてネットを活用しだしてきているが、新規性が無い。
思えば日本でネットで新規性のあるビジネスモデルを打ち出した会社は皆無ではなかろうか。
しかし夏野氏にしても、iモードの発想はビル・ゲイツの書物にある携帯型端末がサイフや情報端末になるというアイデアを参考にしているし、その後のドワンゴはニワンゴのニコニコ動画はYoutubeの日本型応用だし、グリーにいたっては米国で流行ったSNSを真似、その後DeNAのモバゲーのような無料ゲームサービスとして高収益企業となったという点で新規性はどうかと思う。
タイトルにバカ企業とまで書いているが、日本の企業はイノベーション型では無くトヨタのようなカイゼン型、改良型なのだからそれはそれで良いのかなと思う。
陰謀論者のようであり反政府主義やリバータリアニズムを主張する副島 隆彦と、かつては人気エコノミストであったが痴漢行為により犯罪者となってしまった植草 一秀による小泉政権がいかに売国的であり米国の手先のようなやり方で金融規制の緩和や改革を進めていったか、植草氏が犯罪者とさせられたかを語る衝撃の書だ。
小泉政権に痛烈な批判をしたため、冤罪として痴漢教授となってしまったという。
テレビに出ることが無くなったせいで、既に世間からは忘れられた存在になってしまった。
エコノミストであり大学教授だったのが、当時のワイドショーでは「手鏡の教授」だとか、「ミラーマン」だとか騒ぎ立てた。それが2度の痴漢で社会的にはほとんど復活不能なほどのダメージを受けた。現在実刑判決を受け収監中とのことである。
小泉政権の行った施策がいかに国益を損ねたか。このような議論が盛り上がりつつも政権交代により、その検証が下火になってしまうのではないかと危惧される。
エーワン精密という工作機械につかう部品(コレットチャック)を製造する中小企業の創業者の話だ。
売上高20億足らずだが、経常利益は40%という会社だ。これが町工場だと創業者が主張するので衝撃的数字に思えるかもしれないが、読み進めると町工場では無いのではないかと思った。
いわゆる町工場というのは競争力が無く、価格交渉力も無く、仕事は親会社と呼ばれる資本関係の無い大企業からもらう会社をイメージする。
しかし、エーワン精密は、競争力のある技術力があり、市場シェア6割も占め、取引先も多く、価格は自社が決めている。
見たくれは工作機械で加工をしている町工場でも、これはちゃんとした会社だということがすぐにわかる。
それにしても製造業で利益率が常に40%以上というのはキーエンスやコーニングのようであり、小学校しか出ていない(実際には二十歳から夜間中学に働きながら通った)のにすごいと思った。思えば松下幸之助なんかもちゃんと教育を受けた訳では無いのだが。
その筆者が経営の知識なんか何もなく、ただ自身がやったことを書いているのだが経営のプロの書いた本なんかよりもよっぽど役に立つということは断言できる。
良い技術を他社よりも早く手にいれ競争力を持ち、客の要望にどこよりも迅速に応え、価格は自身が決める。景気には波があるのだから、どんなに好景気でも浮かれずにコスト低減に努める。
経営を勉強したものでも、なかなかこれが忠実にできてないのだということを改めて認識させられた。
そしてジャスダックに上場するのだが、エーワン精密のような会社が上場するのが不思議でならなかった。上場する必要が無いからだ。
つまり中小企業の上場の大きな目的である社長の借金の個人補償から外れることというのは無借金だから関係無いし、株の売却による創業者利得というのも興味が無さそうだ。事実、株式公開時から自身の持ち株を売却していない。
その他にも、信用力の向上というのも市場シェア1位で既に信用力があって必要なかったというし、知名度の向上も必要なかったという。
筆者が言うには、町工場でも上場できるということを知らしめたかったという意地だったのだということがわかる。
実際に上場した直後は後悔したようでもある。上場して間接業務が増え、監査法人にも多額の報酬を支払う必要があるからだ。利益率が高いことが公開企業のため取引先に見られることによって値下げ要求が来るのではないかという心配も当然ながらしていた。(驚くことに値下げ要求は1件もなかったそうだ!)
良いこともあったということがわかるが、上場したメリットは果たして大きいのだろうか?良い会社だとは思うが、投資家の立場からすると高い自己資本比率は株主資本を有効に活用していない点が不満に思えるし、利益率はそもそも関係無い。投下資本利益率があくまでも大切だ。成長性の観点から考えても不満が残る。
さて、本のタイトルもそうだが町工場というやたらこだわっているなと思った。町工場と比べるからすぐれて見えるだけなのではないか。町工場だったら潰さない経営をしているだけで褒められるのだから。
これから起業しようと持っている者、経営者にはとても良い本である。しかし町工場でもう存続するのも大変だとか、借金は金利も払うのも大変だとか、存続意義が無くなってしまったところとは別次元で考えないといけないと思う。
悲惨、惨め、哀れ。筆者の金森氏の過去はそう思ってしまう。
田舎から大学入学のため上京してすぐに騙されてしまう。東大入学後も田舎モンのため同級生と馴染めず、卒業後はフリーター。先物取引で騙され多額の借金を背負ってしまう。借金の金利だけでサラリーマンの年収ほどの額に達する。
そんな絶望的な状況からの再起の物語だ。
精神的にも金銭的にも追い詰められた状況から地道に自己啓発に努め、資格をしこしこ取り行政書士として起業。稼げないのが当たり前の業種にもかかわらず自己啓発で学習した中小企業診断士などの知識を活かし大ヒットする。
さらに不動産投資などで成功し、借金返済をしてしまう。
深く考えさせられた書物だ。東大法学部に入学するほどの学校教育を受けているにもかかわらず簡単に騙され、金融知識が無いため先物投機で大失敗をするというのはいかに学校で学ぶ知識が金儲けや生きる上で役に立たないことがわかる。
社会人になってからのビジネスに関連した資格試験や自己啓発というものの重要性もわかる。
簡単に借金地獄にもなるし金持ちにもなれるんだ。
また、ヤクザのような借金取りに追い詰められ精神が疲弊していく状況も普通じゃ味わえない。そのような状況から脱出しようと地道な努力をする意思も参考になる。
平凡な人生では無い。アップダウンの連続だが豊かな人生だと思った。
闇金ウシジマくん10巻から始まる新たなストーリーの主人公は闇金とは無縁のサラリーマンだ。結局最後まで闇金とは直接係ることは無かったのだが、家庭持ちサラリーマンの鬱積した日常にやや共感が持てる。
大卒でそこそこの企業に入り営業マンとなった主人公だが、幸せとは程遠い。営業成績が落ちたことで上司に叱責を受け、後輩からは陰でこそこそ言われる。仕事は終電まで帰れない。嫁は2人の子育てで疲弊しストレスが溜まっていて、2人とも自由な時間なんか持てないのだ。
こんな家庭はどこにでもある一般的な日常じゃないだろうか?
満員電車に持っていても、サラリーマンは我慢の日常、景気も悪くて不安も多く崖っぷちの気分の人も案外多いと思う。ちょっと背中を押したらもう崖から落ちてしまうような状態だ。
何が楽しくて生きているの?
子供の成長のための義務と家庭を守る責任感。主人公も毎日自分に言い聞かせて行きたくない会社に行くのだ。
そこから脱落したもの、ストレス発散のための遊びからサラ金に手を出し人生が崩壊していくもの、不幸せな人が沢山出てくるが、自分の周りにもいるのではないだろうか。
会社を辞めたい?安直な気持ちの考えは、ずいぶん甘くないだろうか。
職場でも家庭でもやなことは沢山あるし、誰もが我慢して生活を取り繕っているだけなのかもしれない。
闇金ウシジマくんでは、かなり本質的なサラリーマンの気持ちを生々しく代弁している。また一歩道を外したサラリーマンがどれほど悲惨な人生になってしまうかも。
読後には深いため息をついたが、しばらくして頑張ろうという気持ちが湧いてきたから不思議だ。
2009年版中小企業白書は驚愕の内容だ。
2009年3月までの業況判断DIや生産指数、在庫指数などあらゆるデータ、グラフが急降下している。崖から落下するようなイメージだ。
2009年8月では世界的な財政出動や景気対策により大企業の生産が回復基調にある。ただし大企業の生産も未だに金融危機前の7割程度の回復しか無いのに利益が回復しているという点に注目したい。
中小企業白書では、下請取引企業の業況判断DIが下請でない中小企業より遥かに悪化していることが示されている。
つまり、大企業の生産調整により下請け中小企業が派遣社員と同じように調整弁の役割をしていることがわかる。
2002年から2007年まで続いた好景気は大企業が中心であったことがわかる。事実、中小企業の売上高経常利益率は大企業に比べると低く、さらに中小企業の4割が形状利益がマイナスとなっている。
また、重要な点として中小企業は良くも悪くも経営者の能力に依存してる。中小企業のイノベーションは経営者のチャレンジ精神、経営者の創意工夫、経営者の迅速な意思決定に依存している。大企業のように誰が経営者でも会社運営に支障が無い会社とは大違いである。
さらに製造業がサービス業に移行しつつあることもわかる。成熟した先進国において第二次産業の付加価値は薄れ、発展途上国にかなわない。第三次産業に移行していることがわかる。だが、現在の国の政策は雇用や開発の助成金の多くが製造業に注がれ延命処置になっているところも同時に問題な気がする。
製造業は市場が国内から海外に移っていることも注目したい。日本は少子高齢化社会かつ人口が減少していく経済的には衰退期に入っている。このような状況では海外の成長市場に商品を売らなければ生存ができないことを示しているのだと思う。輸出をしている中小企業は2002年以降業績が良かったが、リーマンショック以降は急降下している。だが長期的にはやはり輸出に頼らないといけない、たとえ円高になろうが。
まんがで読破シリーズはかなり読んでいる。古典書、名書をまんがにしたシリーズ本だ。その中でおすすめなのが「続・資本論」だ。マルクスが体系化しエンゲルスが書物にした歴史的名書である。米国では共産主義の失敗とかつての敵対国文化からほとんど注目されていないが、本当は今こそマルクスの資本論を読むべきだと思う。
現在の資本主義は末期症状を迎えており、資本主義の末期から共産主義が生まれるのだ。
さて、続・資本論の良いところは、マルクス、エンゲルスの主張や理論が随所で説明されているところだ。
貨幣についての説明から、余剰利益についての説明が続く。
ストーリーで、消費者向け製品をつくっている工場が中心に出てくる。ここの雇われ経営者は労働者を大切に大切にしたいという意向がある。他方、オーナーは徹底した資本家で非常に合理的な考えを持つ。
経営者は労働者の待遇を良くしたい思いから、機械を導入して生産を拡大し利益の拡大を目指す。順調に行くのだが、機械が生産の主役に変わり、労働者は誰でも良くなってしまう。
これは日本の製造業の現場で行われていることと同じである。労働者の価値が下がり、派遣社員は生産調整の手段となってしまった。
日本の製造業はロボットや製造装置に投資を行っているのが強みだが、逆に労働者の付加価値がそれによって下がっているのである。労働集約的に人手で生産が行われている中国などの工場の労働者よりも生産に対する労働者の付加価値率は日本の労働者は低いことになる。
そして、機械を導入するために設備会社に発注をするのだが、消費者向け製品をつくる工場と違い、生産向け製品をつくる会社というのは前者に経営が依存している。マルクスが「不均等的拡大」と呼んだ現象である。
日本でいえば工作機械メーカーや半導体装置メーカーや町工場だ。自動車や電機がリストラやコスト削減努力で黒字化しても、設備に依存しているメーカーは新規設備が増えないことから黒字転換しない。工作機械や装置メーカーは売上が7割も落ちている。
これらの産業が衰退すると労働者の賃金や職が減ることから消費者向け製品も売れなくなる。不況と恐慌の悪循環である。
現在の先進国がまさにその状況である。違うのは政府による過剰な財政出動と金融緩和である。本来需要が無いものを無理に需要を作り出し、潰れるべき企業を延命させているのだ。この対策が無かったら中小企業のほとんどが潰れてしまい、失業率は30%を軽く超え、先進国経済はガタガタに崩壊し、飢餓、暴動、戦争の勃発という事態にさえなるのではないかと思う。
しかし、過剰な政府によるセーフティネットはモラルハザードを生み、短期間で済むべき経済や産業の転換を遅らせてしまうことになるだろう。
さて、長くなったが続・資本論を読むと資本主義の限界がわかり、マルクス主義から多くを学べることに気付くであろう。
夏休みに子供のころ育った町にある商店街に行ってみた。町はそんなに変わっていないのに商店街は大きく変わっていた。いくつかの店はそのまんまで、同じ人が経営していた。ずいぶん年を取ったが。
驚いたのは商店街の中に新しい民家としての住宅ができていたことだ。商店街が既に買い物をする場所ではなくなってしまっていた。残っている店もまったく人の入らなそうな婦人服屋が数件、本屋、布団屋、パナソニックの電気屋と魚屋くらいだ。
近くに大きいスーパーやショッピングモールが無いにもかかわらずこの低落だ。人口は逆に増えているのだが。
20年前のテレビドラマ「スクールウォーズ」では街一番のワルは父親の経営していた小さな店の前に大型量販店ができて自殺したのが原因でグレた。
新ナニワ金融道の4巻もまた商店街を中心にしたドラマが繰り広げられる。すでに崩壊した商店街では開いている店もまばらだ。通行人は単に駅への近道に商店街を利用するだけだ。そんな商店街でもカネ儲けの種はあるのだ。商店街への助成金、借地人の強すぎる権利、エセNPO団体、そしてサラ金だ。
そんな苦境の中の商店街のオッサンも不倫でなんだか人生で一番幸せそうな時期みたいなのも面白い。
商店街、そして喫茶シオフキを中心として繰り広げらる展開に目が離せない。
新ナニワ金融道 4 絶望銭色吐息!!編
楽天の三木谷によるビジネス本である。これまで楽天については様々な書物が出ているが、やはり創業者であり経営者である三木谷本人によって書かれた本を読むことによって楽天の経営について深く知ることができる。
米国シリコンバレーのような企業家、例えばアップルのスティーブ・ジョブスやグーグルをはじめとするベンチャー企業経営者のイメージと三木谷はまったく異なることがわかる。
楽天はソフトの会社でもITの会社でも無いのだと思う。それなのにネットベンチャーのカテゴリーに入れられるが、よりリアルに例えるならば大阪商人がネットの世界で活躍してビジネスを展開しているといった感じに思える。
楽天はこれまでITをベースに革新的なことを最初にやったことは無い。ECショップにしても後発で、それがビジネス力でITオタク(マニア)の会社を駆逐していった。
そのようなところが三木谷の強さであり、楽天の強さであると言える。また、楽天を企業に例えるならトヨタと光通信を足して10で割った感じだろうか。トヨタもまた米国車や欧州車の良いところをひたすら真似て、改善を繰り返して品質の良い車をつくり、生産性を上げてきた。そして光通信は徹底した営業力がある。
もちろん楽天には両者のそれぞれの強みほどは無いが、ネット企業の中で群を抜いてそれらの強みがある。
三木谷自身の本により、メディアでの知的なイメージよりも商売人としての泥臭く地道な努力を重要視していることがわかる。そんなことからか、楽天に入社するITオタクはイメージとの違いに驚くのかもしれないが。
ところで、この本で三木谷は日本の新聞に対して批判しており、Financial Timesを読んでいるというのに驚いた。ちなみに日本のサラリーマンは誰でも読んでいる日経新聞は読まないとしょうがないが、それは他に代替品が無いからだと思う。
日経新聞の企業ニュースの半分以上は企業のIRをそのまま載せているだけで、今の時代は日経新聞より早くTDNETで読むことができる。
残りのわずかにリーク情報があり、以外にこれが重要だから困る。
企業はIR以外にリークを流すのはコンプライアインス違反だしインサイダー情報だからだ。
話が逸れたが、三木谷に対して好き嫌いが非常に激しく分かれるが、時代の寵児であることは間違いない。最近は三木谷バッシングも多いようで大変そうだなぁと思う。
ウォルマートは米国に住んでいるとよく利用する。日本のイオンのような感じだろうか。米国では日本よりもだいぶ早く地域の商店街が崩壊し、ウォルマートのような巨大スーパーでしかほぼ買い物ができない状況になってしまった。
ウォルマートかガソリンスタンドにあるコンビニエンスストア。他にも薬局がスーパー化したり、サプリメント屋がスーパー化したりして結局ウォルマートにどの会社も近付いているのだ。
ウォルマートは世界最大の売上高を誇る企業で世界の過半数が利用している。そんな巨大企業にもかかわらず企業としての歴史は浅い。つまり、短期間に歴史的な超高成長を遂げているのである。
通常の経営戦略や経済学上ではあり得ない成長と言われ、ウォルマートの企業戦略や創業者のサム・ウォルトンの経営手法は研究されている。
その成果は書籍にもなっているが、多くがウォルマートの広告のような感じの本だ。つまりウォルマート絶賛のおべんちゃら本だ。この点についてはトヨタのおべんちゃら本でも指摘したのと同様だ。
最近もウォルマートのおべんちゃら本が売れているようだが、今回紹介するのはウォルマートの悪徳商法を批評している作品だ。
その中で最高なのは、「Wal-Mart: The High Cost of Low Price 」だ。
AmazonでDVDが千円ちょっとで買えるのがすばらしい。(*リージョンに注意、PCで日本版を再生していなければ見れました)
米国で公開された映画だが、ウォルマートの取ってきた成長戦略の多くが、政治力を利用したものであり、企業が巨大化してからはその独占企業ともいえる巨大な力を利用した仕入れ先への強制的な購買力、交渉力であった。ウォルマートが利益を上げ巨大化していくのと同じだけかそれ以上の犠牲が存在している。
そのような内容をDVDにおいて証言とともに批評している。地域の小売経営者とその家族が出てくるが、ウォルマート進出で経営が成り立たなくなり、倒産していく。
現実にこのようなことが頻繁に起っており、悲しくなる。
ウォルマートが進出する地域は、例外なく町の商店街は経営できなくなる。そしてコミュニティが崩壊する。
ウォルマートは社員を低賃金で働かせ搾取している。フルタイムで働いても低所得者層のままである。しかも従業員はウォルマートの医療保険が高すぎて加入できないため、州の税金により別の医療保険に加入している。
ウォルマートは進出する際に雇用創出などの理由で地域(州だとか市だとか)から助成金をもらっているが、私的な利益拡大にそのような税金が使われている。地域への還元はほとんど行われていない。
仕入先をたどると発展途上国でものがつくられており、そこでは人権侵害にあたる労働環境、搾取が行われている。
ウォルマートの敷地内(駐車場)で犯罪が起っている。
環境破壊につながっている。
そのような事例が盛りだくさんである。モラル無しに徹底して企業の成長に利用していることがわかる。
他にもウォルマートの批判本はあるが、同時におべんちゃら本にも少し言及すると、内容は20年前に書かれたウォルマート宣伝本が元ネタになっているようである。操業期におけるサム・ウォルトンの努力と徹底した合理化は良い教科書になる。だがすでに巨大化したウォルマートにサム・ウォルトンの意思も理念も受け継がれていない。
しかしチェーン化してからの政治力の利用や負の側面が一切紹介されていない。
ウォルマートは小売の代表であり、企業の代表でもある。研究するのは非常に面白い。
AV女優になった女性の壮絶な人生のインタビュー集である。
貧困に親の暴力に借金というのが貧乏家族の基本形のようで、かつてはそのような社会の底辺にあるような家庭の子供と将来を約束された家庭の子供も一緒に遊び、一緒の学校で学んでいた。スネオ(金持ち)、ジャイアン(貧乏家庭の子で将来はヤクザ?)、シズカ、デキスギ(金持ちかつ学力が高い)、ノビタ(平凡な家庭で知能が低い)が一緒の学校で一緒に学んでいる姿に何の違和感も抱かなかっただろう。
今は公立学校の学級崩壊の問題や私立高との教育の差から生活レベルによって行く学校の分別が進んでいる。
この本に出てくるAV女優の人生は特別だ。
想像を絶するほどの貧困であったり、親から見捨てられ施設で生活していたり、色々だ。
そんな中でも特にすごかったのが、姫川麗。過去の犯罪が酷過ぎる。妊娠した後輩の女を集団リンチ、子供のいる腹を辞めてといわれるとなお蹴り倒す。挙句の果てには性器にガラス球を突っ込んで踏みつぶして割るという殺人未遂を犯して少年院入り。残虐な映画より恐ろしい世界だった。
美神ルナはキャバクラで貯めた金で留学し、さらに男の金で難関大学に入学し、留学中もパーティで金を集めるという結構すごい女だ。
「闇金ウシジマくん 」 の5巻~7巻は風俗の話なのだが、それがまたすごい。実際の風俗を良く取材している。通う側もニート、スロプー(パチプロ)、サラリーマン、モテナイ男とすごい調べてあって感心させられる。月に半分派遣会社で肉体労働をする35歳の男の話は特にすごかった。
親と同居しているが会話は無い。それどころか仕事につけと言われる度に殺意を抱く。それでも親の保護の元で無いと生活は成り立たない。友達はおらず、1日の肉体労働をスロットで10分ですってしまう。消費者金融から借りた金でさらにスロットをする。
人生を完全になめきっている人間だが、Blogを書いている。
この登場人物に関してはニートを非常に忠実かつリアルに表現されているようだ。2ちゃんねるなどニートが集まる掲示板でも「俺のことが書かれている」などと書かれていた。
「闇金ウシジマくん 」によるとホテヘルの人気風俗嬢は1日に10万円、月に200万円稼ぐという。税金はどうしているのだろうか?サービス料は客から現金手渡しだから申告しないのか?
稼ぐ風俗嬢でも男に貢ぐ女もいれば、借金の返済をする女もいれば、人生を計算尽くして20代の女の肉体的価値が高い時期にひたすら貯金をする女もいる。このマンガでは3000万円貯めて引退と考えている女が出てくる。
体を売る女というのは世間から軽蔑されるため、社会的に弱者であることもよくわかる。本名は出せないし、顔出し広告もほとんど出せない。
そういう意味ではAV女優というのは本名こそ出さないが、TV番組にも出るくらいだから相当な覚悟と思う。もしくは飯島愛みたいにAVから芸能人になって成功したから、何か勘違いしている女もいるのだろうか?
そういった勘違い女の生い立ちのインタビューもできれば読みたかった。一般人と変わらない平凡な家庭で育っていて面白みがないか。。
ちなみに芸名さえも出てこない企画系のAV女優の人生や所得はさらに壮絶である。低時給の肉体労働そのもので、浣腸や脱糞・放尿に疑似強姦ととんでもなくハードな仕事の気がする。(女で無いからわからないが。。)汚れないで大金を稼ぐ単体女優との差は顔の良し悪しだけだったりするところが悲しい。
「貧乏はお金持ち」のまえがきにこんな一文がある。
みんなが好きな仕事に就けて、毎年給料が上がっていって、会社は一生社員の面倒を見てくれて、退職すれば悠々自適の年金生活が待っていて、病気になれば国が下の世話までしてくれる──そんな理想郷を勝手に思い描いて、その夢が裏切られたと泣き喚くのはそろそろやめよう。
高度成長期には当たり前であったことはもはや叶わぬ夢だ。
かつてこの国では、サラリーマンは「社畜」と呼ばれていた。自由を奪われ、主体性を失い、会社に人生を捧げた家畜すなわち奴隷の意味で、彼らの滅私奉公ぶりや退屈な日常を嘲り、見下すのがカッコいいとされていた。
それでもはるかに自由な立場の派遣社員は不況になす術もなく失業していった。
かつての自由主義者「リベラル」は自由と平等を実現することを目標としているが、自由を獲得するのに必要な社会の使命は派遣社員を正社員にせよ、という矛盾だ。
この本の筆者の橘玲氏の主張はこれまでの本と同じで一貫している。
新しい自由主義者「リバータリアン」の立場を取っている。自由を平等だとか公正な社会だとかから切り離して考え、社会に頼らず、かといって社会の不完全な仕組みは徹底して利用して自由を獲得しようとする立場だ。
本書では新しいテーマとしてマイクロ法人を取り上げている。
21世紀社会は高度成長期のような美味しい思いはできない。社会構造の変化は豊かさを取り上げるだろう。日本人の年齢構成が△のような若年者多数の少数の老人であった時は社会制度の構築が簡単だった。しかし▽のような多数の老人(非労働者)になると年金は破綻するのは誰が見ても明らかだ。
企業においても同じである。高度成長期は△型であった会社はこの年齢構成を維持するには規模の拡大しか無いが、拡大には限界がある。やがて□型になり、新卒採用を控えても▽型になる。
その点ではベンチャー企業のように年齢構成の高い層がいない会社に若い人が入るのは得策だ。成長の止まった大企業に入ると、若年者の労働の付加価値に対する配分が高齢者に多く回ってしまうからだ。
社会の変化でいえばこれからは日本の成長というのは終わり衰退期に入ろうとしていると感じる。社会的な改革を起こさない限り、そうなっていくだろう。
他の先進国も中国でさえも高齢化社会に苦しむこととなる。企業は収益を上げられなくなる。もっとぶっちゃけて書くと、企業は正社員はいらなくて派遣社員だけで良いと思っているだろう。
真に自由な働く姿とは、自己の能力が発揮できることが大切だが、会社に縛られないことである。この本のテーマは、実現できないと思ってあきらめる人が多いことにあえて挑戦している。
「貧乏はお金持ち」
ユニクロの柳井社長の机上にはドラッカーの本数十冊が積まれていた。その本には走り書きが見られる。ファーストリテイリングの優れた経営はドラッカーの経営感の影響を受けている。
そんなことをテレビ番組で見て、ふとドラッカーの本を取り出し、読んでみた。
ネクスト・ソサエティ
2002年に出版された本だ。晩年のドラッカーは21世紀は経済主体から社会について考えることこそ意義がある。そう唱えていた。社会構造は人口構成から、新興国発展から、環境問題から、様々な変化がある。
この本には金融危機以降に自分が思っていることが既に指摘されていて仰天した。
日本の問題点が指摘されている。日本の労働人口の4分の1が製造業に従事している。それが2010年には8分の1から10分の1にならないといけない、と書かれている。
今まさに起こっている製造業における雇用過剰を2002年から2007年にかけて1.5倍から2倍程に収益を上昇させている日本の製造業にその時点で指摘していることを真摯に受け止めた読者がいるだろうか!
さらに、製造業は衰退産業と化した農業と同じ運命であると示唆している。すでに製造業の生産物はありふれたコモディティ化しつつある。農業はかつて労働人口の7割も占めていたが、先進国においては5%を切るほどに低下している。
そして、社会構造の変化から30年間以上継続して事業を行える企業はほとんど存在しなくなるとも書かれている。これは日本においては終身雇用の崩壊を意味する。
ホワイトカラーと呼ばれる知的労働者は肉体労働者ほどの付加価値しかなくなり、知的能力はその知識がなければ業務が遂行できないにもかかわらず価値が置かれなくなる。
消費者が欲しいものが無くなる。
非常に恐ろしい現実を示唆してくれる本だ。
もちろんユニクロの柳井社長も読んでいて、その内容を真摯に受け止めているはずだ。社会構造の変化をどのようにとらえているのだろうか?
がんばるのをやめるとIQが上がる。
すごいキャッチコピーだと思ったが、要は嫌なことを無理して行うと脳が拒否反応を起こすということの逆説だ。
苫米地英人については、これまで出版社の事情か怪しいタイトルが多くて拒否してしまいがちだったのだが、実はまっとうな学者で主張の論理的であるということがわかる。
謙虚さが無いため、発言が過激なだけなのだと思う。
特殊音源CDがまたすごい。
サブリミナル入りのCDで、自分も昔、中学生位だったかこのようなサブリミナルテープをアメリカから取り寄せたものを使っていた。当時英語がわからないのだから意味が無いのだが。
肩書きもすごい。
分析哲学者、全日本気功師会理事、角川春樹事務所顧問というのもありびっくりした。
学生時代から同時通訳をしており、警視庁公安部からオウム信者の洗脳を解除の依頼を受けた。
過去のテレビでは「神がいないこと」の証明(不完全性定理、不確実性の原理)は自分がやりたかったと言っていた。
「聞くだけで恋人ができる着うた」こと奇跡の着うたを開発、販売した。
女性向けに「巨乳になる着うた」なども開発しているそうである。
家系は由緒あるようで、日本興行銀行常務、祖父は有名な英語学者、叔父も三菱商事の副社長のようであったようだ。
脳学者として理論だったことを研究・発表していながら、金儲けのためスピリチュアル系の一見怪しいビジネスもやっている。マッド・サイエンティストとも呼ばれているようだ。
かなり面白い人なので注目している。
大前研一最新書である「最強国家ニッポンの設計図」では、経営戦略ではないが政治を中心に日本の国力をいかにして向上するかという点を主眼において書かれている。
以前にも紹介したが、大前研一は政治的にリバタリアンの立場を取っている。リベラルのような公正で平等な自由を得るため権力を積極的に関与するのと違い、リバタリアンでは自由は自己責任が伴い、社会的には成功者もでるし敗北者も出る。ただし機会は平等であり、政府による権力の行使は極力避けるべき立場をとっている。
リバタリアンでは他者の権利を侵害しない限り、各個人の自由を最大限尊重すべきと考えている。
大前氏はさまざまな政策を提言している。国民レベルのシンクタンクとして「株式会社ザ・ブレイン・ジャパン(TBJ)」の設立計画や国家ファンドについても書かれている。
つまり政府は役に立たないので、一部の納得する国民のための組織の設立を呼び掛けているのだ。
教育、雇用、人材についても多くの主張がされているが、基本的には自己能力の向上と自己責任を感じさせる。能力が有る人勝ち、無い人が負ける競争社会であり、そのような競争社会が今のところ最も効率が良いのだからしょうがない。もし能力の優越、生産性に関係なく賃金が同一であり、企業の利益が株主でなく労働者に還元されるのであれば資本主義は崩壊である。
産業発展と地方復活を実現する道州制、そして所得税、住民税、相続税・贈与税の統合税制については、グローバル環境の中で日本が必要な政策を考えさせられる。
もはや政治は日本の国内で考えていればよい問題では無い。日本の税率が高ければ他の国に行けば良いし、移住するのは簡単なことだ。
今後はさらに、移住だけではなく国籍さえも他国に変える人が出てきてもおかしくない。
最強国家ニッポンの設計図 大前 研一
小説形式で会計が学べる書物であり、中小企業の経営の抱える問題が会計・経理面から学べる。
本のストーリーだが、コンサルタントの北条は娘の結婚式を間近にして交通事故死してしまう。
死に切れない気分のところへ天使「K」が、現世への復活のための条件を出す。
それは、「放っておくと不幸になる5人の経営者やサラリーマンたちを、会計のアドバイスで幸せに導く」こと。
会計に関しては、専門家に任せてしまえば良いと思っている経営者が多いと思う。しかし会計知識があると経営が良く見える。会計がわからないために倒産する会社もある。
現実に「儲かっている会社」が倒産してしまう。
この本の1章でもそのストーリが出てくる。
また企業は価格競争と闘わなければならない。これは2章のテーマだ。
小説形式で学ぶというのと、企業の抱えるテーマに絞って学べるのでビジネスマンにとって最適だ。
会計天国
「ナニワ金融道」以来の日本社会の底辺にうごめく人間をたっぷりとみせしめてくれる作品だ。
こういった人間のクズのような人間でも一般人との違いなんて大したことは無い。
サラ金に手を出したか出さないか。すぐにサラ金と手を切ったかどうかの違いだ。
サラ金で借りれなくなると、さらに条件の悪い闇金に手を出さないといけなくなる。闇金に手を出したらもう高い金利など返せることもないし、逃げることもできない。
一生借金の奴隷となるか、自己破産するか(できるか)、死ぬか、廃人になるか。
パチンコ中毒の主婦だとか、派手な買い物をするOLが登場するが、最初はいたって一般人である。歯止めがどこかで聞かなくなるのだろう。
OLなんかは、仕事のストレスを派手な買い物で紛わせ、借金をしてまで買い物が辞められない。闇金で借りた金など当然返せる訳がなく、風俗の道へ入る。
あらゆる性病にかかり、恋人に性病を移す。恋人の性病は悪質で顔はただれ化け物のようになり、殴られ、OLもとんでもな姿に変貌するなど、容赦ない現実を見せてくれる。
「ナニワ金融道」みたいな気分ではとても読めない。かなり暗い気分になる。
パチンコや性風俗にはしばらく行きたくなくなる気分になる感じだ。
ホリエモンが逮捕された理由は?悪いことをしたという認識が一般市民に広がっているが罪状を言える人がいるだろうか?ホリエモンを知っている人なら逮捕された理由は罪を犯したからではなく、目立ったからだと言うだろう。
いい加減わかってきたと思うが、我が国では出る杭は打たれる。犯罪者扱いされる。出る杭が世の中を良くするかどうかなんて関係無い。自分より能力があるとか裕福だと思うと妬む国民性だ。
古くから村社会として助け合ってきた日本においては異端児は排除される。
この本では逮捕前から逮捕中のマスコミが馬鹿騒ぎした中で、唯一本人が真実を自白している。
勾留中のオナニーの話までぶっちゃけ話しているのは面白かった。最近はAV評論家みたいなこともしているらしいが。ライブドア時代のブログ「社長日記」はもう読めないが、今では新しいブログを公開している。
性格的に既得権益に喧嘩を売るような語り方で書かれているが、普通だったらやっぱり潰されてしまうんだなと思った。
仕手(して)という言葉を証券界隈で聞いたら大変なことになる。重大な犯罪であり、暴力団や総会屋や賭博の筋の人間の影を感じるほど恐ろしい言葉である。
かつては商品市場、株式市場と大物仕手筋が暗躍し、市場のある銘柄で賭博場と化して業界をにぎわしていた。
現在では様々な規制で表立って行動できないが、株式市場でもベンチャー企業にからんで暗躍している。
多いのが経営悪化のベンチャー企業の増資に絡んだインサイダー取引だ。
この本で繰り広げられる仕手相場は、かつて存在した乾繭取引市場における仕手戦だ。
乾繭とは、蚕が作った生繭を長期保存するために乾燥させた物の事で、着物や帯などの絹織物を作るための材料。市場が非常に小さく市場は実需とは無関係に投資家の思惑によって価格が決まるような世界だ。
売り方、買い方の仕手筋が基本的には騙しあい、時には協力し合い、証券会社も取引所も市場が賭博場であることを黙認して様々な物語が繰り広げられる。
止められない怖さ、金の怖さ、博打が止められない心理というのが物語を通して伝わる。
最近ではFX、株と一般人(無知な一般投資家)がこういった世界に多く入ってきている。株であれば特定の企業の株はもはや仕手銘柄として賭博場と化している。そんなところでは理論通りに株価は動かない。一般人はカモにされるだけだ。
仕手相場を読んで、市場の裏で繰り広げられる魑魅魍魎の世界がわかり、投資を行うということは常にこういったリスクがつきものであることを認識した。
時間が無い人でも中小企業白書「概要」は読んで欲しい。
毎年読んで紹介しているが、重要な過去データから自社の位置づけを客観的に観察することができる良い機会だ。
非常に厳しい経済環境であるが、この不況を乗り越えることができる企業の特徴を知ることができる。他方、不況でもはや倒産するしかない企業の特徴もわかる。
例えば、中小企業の強みを活かしている企業というのは、ニッチな分野で強いことが分かる。
大手が参入しないような市場規模の小さいところで、競争をしないことにより高い利益率を得ることができるだ。
ニッチ市場で戦うために研究開発費という将来のための先行投資を優良中小企業は実行している。
大手とは競争しないことこそが中小企業の強みであることが分かる。
アンケートにおいても、強みは「経営者と社員、部門間の一体感」、「個別ニーズに柔軟に応じる対応力」、「経営における迅速な意思決定」ということがあげられている。
また、中小企業が海外展開をしている点も注目している。日本では製造コストも高く、販売する市場も縮小している。これからは海外で生産し、海外に販売することこそが重要であるとわかる。
他方、中小企業の弱点は資金調達である。成長段階で資金繰りに行きつまり事業を縮小したり、事業を断念する企業は4割に達している。
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「空売り屋」は同タイトル小説を含んだ黒木亮の短編集である。個人的には「村おこし屋」が面白かった。
村おこしはビジネスである。ただし一部の者が国からぼったくるビジネスであり、大局的には価値のある事業では無いことがよく分かる。
自分の知らなかった世界であるが、読んで納得した。田舎にいくと過疎化が進んだ村ほど立派なテーマパークや施設があって驚かされるものである。
この小説にも登場するような立派な日帰り温泉(スーパー銭湯や健康ランドのようなもの)があるところを知っているから。
それでいて、どこか中途半端なのだ。
その理由は利害関係者が食い込むために、不味い料理しか出せなかったり、いろいろ複雑な理由があるのだ。
この小説の悪役が読んでいるとホリエモンの思想そっくりで、経歴も福岡の進学校から東大(一番入りやすい文Ⅲ)というのも明らかに意識しているなと感じていたのだが、読み終えて参考文献にホリエモンの「稼ぐか勝ち」があった(笑)。まあ、思想だけそっくりだけどやっていることや外見は違うのだけれども。
空売り屋も、エマージング屋も面白い。これらはやはり金融屋の話だが、短編小説では考えられないほど深い内容だと思う。
サハリンBを中心として、複数のビジネススローリーが並行して展開する作品である。筆者の黒木亮の作品は他にもいろいろ読んでいるが、総合商社、都市銀行での経験と実話に基づくリアルな内容と高度な金融知識での小説の展開なので面白いだけでなく、非常に勉強にもなる。
商品(コモデティ)の中でもとりわけ重要な原油、LPGといったエネルギーに焦点をあて、黒木氏特有の実話を交えて複数の物語が交錯する。
新聞等の報道を見ると、この小説は実話を元にしていて、日々のニュースの裏で繰り広げられるビジネスが非常に泥臭いことが分かる。
海外プロジェクトファイナンスで、必死になってビジネスを成功させようとする者達のたくましさを感じられた。
小説の主人公は、上位総合商社の男であるが、大勢の人間(同じ組織、他の商社、海外企業)がチームとなって大きなビジネスを築きあげるしか、プロジェクトを成功させることができないことが良く分かる。
下位総合商社(後に大手自動車会社に呑みこまれる)の役員のイランへのコネクションと日本の官僚との癒着は、昔ながらの商社マン姿を感じさせられる。情報を取り動かすためにはワシントンのイスラエル・ロビイストを使うことも厭わない。
また主人公の妹が環境保護団体として主人公と利害が反する活動を行っているのが、その葛藤との戦いもある。
シンガポール市場での石油デリバティブに絡む物語も並行展開するが、こちらは最後までメインストーリーと絡むことは無かった。
エネルギーとファイナンスを学ぶのにも非常に優れた書物だと思った。
NHKドラマ「監査法人」はフィクションではあるが、どれもが記憶にある上場企業を舞台にしたドラマだった。
資本関係の無い会社に在庫を飛ばす(飛ばし)手法はカネボウ事件であったし、IT企業の売上高計上はメディアリンクス、IXIなど新興企業で見られた。ドーナツ屋がフランチャイズで加盟金を売上計上したのは、米国のドーナツ屋がドーナツ製造装置の販売を前倒しで売り上げ計上したのに似ているし、若い社長が世間を騒がす姿はホリエモンにも重なる。
銀行の不良債権隠しは、もう誰もが知る内容かと思う。
終始、この番組は暗かった。(笑)
しかし面白かった。会計士を目指す人は減るのではないか思わされる内容で、結局監査法人の会計士は組織の政治に翻弄されるのであれば、会計士本来の独立した「Integrity」というのは何の意味も無いし、会計士が出す適正意見とハンコに対するリスクというのが非常に重いことを考えると、一歩間違えば犯罪になってしまう職業だと再認識させられる。
最後は監査難民の話になるが、なんだか奇麗事であり得ないなあと思わされる内容であったのが残念だった。
しかし、会計士という仕事を理解する上で非常に役立つ番組であったことは間違いない。
大前研一の新書「さらばアメリカ」はすごいタイトルである。
もうアメリカは世界の主導者でも目標でも無い。
若い人にとってみればアメリカに対してそれほど憧れは無いが、大前氏のような戦後団塊の世代の人たちにとってみたらアメリカは憧れの対象であった。自分の年代から見ると戦争で民間人に対して皆殺しにするような空爆や原爆投下をしている国に対してよくそんなに羨望できるなと思うのだが。
戦後アメリカから流れてくる商品、そしてテレビの映像というのはすごいインパクトだったのだろう。敗戦国で貧民だった日本国民にとって、アメリカの大きい家に車に家電にアメリカンドリームや自由恋愛というか、労働よりも遊び中心のようなライフスタイルがテレビドラマで大量に流されたら、やはりそうなるのだろう。
実際には、テレビドラマや映画の世界というのは現実の世界では無くて、やはりアメリカ人にとっても憧れの世界なのだが。
このように世界を魅了する戦略というは、移民を集めるためにも、マネーを集めるためにも重要な役割だったのだと思う。現にアメリカのパワーはそこに集約されている気がする。
それが経済においても企業経営においても戦争においても破綻に至りつつある。オバマ政権で変わるか?オバマのスピーチは他の国のトップではできない夢があり、魅了させられたことは事実だ。
もう破綻寸前のアメリカだが、まだ日本よりは夢が残っているようにも感じるのだが。
さらばアメリカ
90年代後半からジム・ロジャースはコモデティ(商品)の時代になると言っていた。現に2000年以降は株価の上昇も大きかったが、コモデティの上昇も大きかった。
サブプライムローン問題以降は、急激にコモデティに投資マネーが流れ、そしてその投資マネーも収縮しコモデティは急落している。
結局コモデティはまず需要ありきなのだと思う。
ただ、しばらく続く金融収縮によるデフレ対策による米国・欧州によるバラマキと財政赤字解消のためにインフレに誘導され、そしてそれは制御不能のハイパーインフレへ向かう可能性が十分にある。
そんなときまたコモデティの価格は急上昇することは間違いない。
この本を読みなおしてみて、ジム・ロジャースはサブプライムローンの問題を予測しているし、バブルはやがてはじけることも予測している。
中国は不動産を中心としたバブルがはじけて、立ち直り、そして発展するという大胆な予測をしている。
ジム・ロジャーズが注目しているのは、サブプライムローン問題以前の中国ではなく、立ち直った後の中国であることがよくわかる。
最近、米国の不況の影響が最も大きく高い失業率で苦しむ中国の東莞、シンセン地区に行った。治安が悪い、失業者が暴動を起こしているなどという日本のメディアの報道とは違い、繁華街は日本以上に賑わい、平日の夜のレストランさえ満席だった。もちろん以前に比べると活気は落ちているかもしれないが、日本、米国と相対的に比べるとまだ希望が感じられた。
価格はどんどん下がっている。円高なので海外はとても安く感じるが、商品価格下落は指数のとおりなのだろう。
商品の時代が来ることは確実だと考えるが、買いたい商品がまだ十分にできていない。米国にはジム・ロジャースのインデックス連動のETFが上場されているが、日本は最近できたETFと投資信託くらいしか複数の商品のポートフォリオが組まれていないのが難点だが、景気の底が見えてきたら参戦したいと思っている。
ジム・ロジャーズが語る商品の時代
世界経済が収縮している状態で、かつ現金・預金で持つことのインフレ・リスクを勘案している中で、やはり商品(コモディティ)は魅力のある金融商品と思える。
世界経済は減速するとは言え、新興国の消費需要は大きく、経済成長率もプラスであることは当面変わらないだろう。
エネルギー、食糧は需要そして供給で価格が決まる。
購入にあたっては、極力知識をつけたいと思っているので、やはり地図と地理の知識は欠かせないと思う。テレビ、ニュースも地図を片手に見ている。
地図帳をみてそこそこ金や小麦の生産国、消費量、輸出量など数値も頭に入ってきているのだが、大学受験用の地理の参考書はとても勉強になる。
地図や統計データは数字の羅列だが、受験参考書では、例えば「何故アジアは米を生産し、欧米は小麦なのか?」「何故小麦は貿易で流通量が大きいが米は流通しないのか」といった原理が説明されていて、とても楽しい。
今になって勉強しています。
もうずいぶん昔だが、世の中のゼニの流れ、経済の仕組みというのはこの漫画から教わった。青木雄二の本もずいぶん読んだことが思い出される。
思想的にはマルクス主義であり、日本経済の底辺の仕事を長く経験している者だけが書ける、搾取の構造を教えてもらったものだ。
そのナニワ金融道が、最近また復活しているのだ。青木雄二はもう亡くなっているが、絵も思想もそのままに、刑務所から出てきた灰原がまた泥臭い金貸しで敗者復活に挑むストーリー。
2巻では、旧ナニワ金融道でも重要な人物かつ、復活を遂げた肉欲棒太郎が灰原に復讐を挑むストーリーでかなり面白い。
原野商法が繰り広げられた土地で、政治家、銀行、デベロッパー(肉欲の会社)、そして灰原が欲とカネのためにデットヒートが繰り広げられる。
2000年以降のデベロッパー、不動産のバブルに繋がる裏の世界を見ている感じで勉強にもなる。
エンロンのまやかしの成長と崩壊までを描いた作品。元CEOジェフ・スキリングの映像がふんだんに使われており、また当時の社員、ジャーナリストのインタビューもあり虚構のビジネスモデルがわかるだけでなく、ジェフ・スキリングというカリスマに従業員も株主も銀行もメディアも踊らされたということが良く分かり非常に参考になる。
ジェフ・スキリング自身のキャラクターは非常に魅力的であり、カリスマ性も高いと思った。
従業員も憧れ、ジェフ・スキリングの話に株主も魅了されている姿がよく表現されている。ジェフ・スキリングを批判する者はバカではないかとさえ当時は思われたのではないだろうか。
歴史上は悪党で終わった人物も多々あるが、きっとジェフ・スキリングのような魅力に惑わされ支持を集めたのではないかと思う。
ジェフ・スキリングの魅力は、まず卓越したプレゼンテーション能力と話し方にある。エンロンのビジネスモデルは誰も理解できなかったというか存在しなかったのだが、あたかもエンロンが金融工学を駆使して電力卸でしっかりと利益を出しているかのような実体の無いものをすばらしいものだと思わせるような詐欺師的能力。
話も面白い。カリフォルニア州を破たんさせるのではないかというほど電力価格を操作してカリフォルニアからボッタくったのだが、あたかも電力販売規制をしているカリフォルニアが悪いかのように世論をコントロールしてしまう話術。
ジェフ・スキリングが公の場ではこう話していた。
「タイタニックは沈む時に電気がついていたが、カリフォルニアは電気がつかないで沈んでいく」
会場は大爆笑だ。
こんな彼の話術がたくさん映像として残っている。
ジェフ・スキリングの過激さを求める性格も、上昇志向が強く成功を夢見る者を魅了する。
エンロンの役員が過酷な冒険をする映像が紹介されている。砂漠の中をバイクで永遠と何日も走る。大けがをする者も出るが、冒険心、探究心、危険な領域へあえて挑戦する姿勢というのは起業家に必要なことであるという信念からだ。
エンロンの社員も非常に過酷な競争に置かれ、多くが退職させられる。
ジェフ・スキリングは結局犯罪者なのだが、そのクレイジーで非常識な行動はやっぱり魅了させられた。
ジョージ・ソロスによる最新のバブル崩壊の理論とその後の世界経済の予測、そしてソロスの投資哲学について書かれた本である。興味深いのが2008年3月までサブプライムローン問題のあとのポジションと戦略について日記風に書いているところ。
まず最初に松藤 民輔という投資家が序文にある。松藤 民輔については以前NHKで見たが、米国で金鉱を買い発掘している元投資家だ。インタビューで金鉱発掘にビジネスモデルなんか無いといっていたところが興味深かった。単純に儲かるかどうかというよりシンプルな理論で動いているように思えた。
さて、松藤 民輔の書いていることはよくわからない。投資にソロスのような哲学が必要だとか、哲学、歴史が無いと相手にされないとか。ただ、読み進めるうちにわかった気がしたのは、一部の人間によって世界の金融市場は支配されているのではないかということである。
さて、ソロスの哲学もまたよくわからない。これはさまざまな書評を読んでもわからない人がいるようだ。再帰性という理論ですべて説明しており、バブルになって経済が膨らんでもやがてマイナスに暴落し、均衡点に達するという説明のようだが、それがどうもわかりずらいし、そのような理解で好いかもよくわからない。日々の裁定取引、スイング理論に近いのではないかと思った。
ソロスの過去の手法を自己分析しているのも非常に面白かった。イギリスのポンド空売りで1日で数千億円儲けたことやアジア通貨危機でもボロ儲けしたことは有名である。ただ、これも金融ビジネスに深く携わっているからこそ入る情報とソロスならではの独自の理論に基づいたかなりリスクを取った投資であったと感じた。最も自分であればソロスのような投資をするといかに多くの人に迷惑がかかるかを考えてしまうが、ソロスの投資哲学の中で倫理感はさほど感じられなかった。
ソロスも書いているように金融市場というのは米国に都合が良いようにできている。米国はドルを刷れば良いし、米国の利益が最大になるように動いていることについても言及されている。未開発国(債務国家)が損をする仕組みであるとはっきりと言及しており、資本主義世界において、公正な競争原理が無いことを問題ともしている。
他方、サブプライムローン問題以降は米国の株、ドルを空売りし、中国、インドといった新興国のポジションを増やしていることを言及している。これについては自分もソロスがこの本を書いていた昨年末から今年の春にかけては同じ気持ちであった。
ただし、ソロスが先に書いたように米国が引き起こした金融恐慌であるにもかかわらず米国の被害が相対的に少ない。中国、インド、そして新興国の通貨は悲惨な結果となっている。最もソロスはもっと長期的視点から言及しているだけにすぎないかもしれないが。
さて、3月までの日記風ではソロスは日々デイトレーダーのように売買し損失を出していることを公開している。リーマンブラザーズが過小評価されているので買ったなど。
自分なりに解釈すると、ソロスのすごさは手に入った情報を自己哲学に照らし合わせ、リスクを取って行動することである。ソロスの日々の投資の日記を見て、ただのデイトレーダーとあまり変わらないような姿も見れた気がして、自分の行動に自信を持とうと思った。
ジム・ロジャーズによる投資による中国攻略法の本である。ジム・ロジャーズというと最近では新聞などでもたまにインタビューが載っているが、中国に対して非常に楽観的なポジションを取っていることで有名である。本人も米国から中国に住まいを移し、娘には中国語の教育を徹底している。これからは中国語が必須であるとも言っている。
そんなことから、この「中国の時代」に関しては多くの書評で中国ひいきだと書かれていたのだが、読んでみると自分はそうは感じなかった。
むしろ、この本は中国の各企業、各市場、文化を徹底して洗い出したデータブックであると感じた。ところどころにあるジム・ロジャーズの主張も決して楽観的なだけではない。不動産、株のバブルについても言及している。
読者はこの本のデータである過去のトラッキングレコード(GDPの成長率、車の普及率など)があまりにも先進国と比べて優れているため、ジムが中国びいきだと感じたのかもしれない。
ジム・ロジャーズのこれまでの主張は最近になって非常に説得力を感じる。「商品の時代」でもあるように、コモディティの重要性は長期的には上昇するだろうし、金(ゴールド)についても注目している。逆に米国経済が復活するのは非常に怪しいと思う。
自分も米国経済が悪化するのは昨年から予期していたが、想定外であったのは、今回の金融恐慌の震源地である米国の株式市場よりも日本や新興国のほうが遥かに悪化していることである。単なるデカップリング理論が成り立たないことによる新興国への影響というのでは説明がつかず、各国の株式市場の厚さ(参加プレイヤー数、売買代金、時価総額)といったことの影響がここまで大きいのかということの驚きである。同時に市場は効率的でも無く、正常に機能さえもしないということが十分にわかった。また、通貨もドルが悪化するよりも、欧州やその他先進国、新興国の方が価値下落が激しい。円高というはドルも実は高いので相当円が強いのだと感じる。
さて、この本を読んでみて、日本や先進国の大企業には無い中国個別企業の急成長は十分にあり得ると思うし、中国市場の可能性も感じられた。同時にこれから中国を襲う不動産バブル、そして政治リスクにも十分な注意を払いながら、自分も新しいポートフォリオを構築して参戦しようかと思う。
アップルの創業者スティーブ・ジョブスの偉大な業績について書かれた書物は多い。読むたびに、その洞察力と神秘的な人間性に惹かれた。だが、神秘めいた点や偉大さばかりが強調されているとも感じていた。
無謀な売り込みで大勝利した逸話や、インドにバックパッカーとして放浪した逸話とか色々あるが、この本では大胆なだけでなく、横柄であったり、時には狡猾な交渉場面の紹介があり、勝利のためには手段を選ばない姿や、マスコミを利用した容赦ない攻撃の姿があって、これまで知らなかったスティーブ・ジョブスの一面が見れた。
勝利のためには、キレイ事だけではいかない。突出したアイデアだけで成功できるわけではない。泥臭い地道な努力、執着心というものが大切というのはよくわかっているはずだ。
ビル・ゲイツに関しても様々な悪どいビジネス手法、政治力を徹底して利用したことが紹介されている書物が売れた。
スティーブ・ジョブスの場合は、決して敵には回したくないような恐ろしさを感じたが、同時に成功者、世界を変える人間というのはこういうものなのだという偉大さにますます惚れた。
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「資産を日本円ベースで100%持っていて良いのだろうか?」海外出張に行くたびにそう思った。
低金利で塩漬け、成長性の見込めない株式市場、そもそも将来死ぬまで日本に住み続けるのか?なんて社会人になってから考えていた。
世界にはまだ多くのエマージング・マーケット(新興国家市場)があり、調べれば税負担・金融商品の取引コストも違う。
株を買ったら本来配当を貰い続けるか、株価が上昇して現金を持つより良くなければ意味がない。その前提でもパフォーマンスに影響するのは税負担と取引コストだ。
そこまで考える人にとっては海外に銀行、証券会社の口座を持ち、多様な金融商品を取り引きするのがとても有意義だ。
もし、自分の将来の給与数十年分を担保にマイホームを買い、コツコツ働いてその後借金を返していくという先行幸福取得の奴隷型人生を選択するのであれば、海外投資の余力はあまり無いかもしれない。いやそうだったらむしろ、ローンの金利支払以上は稼ごうと思って、ハイリスク・ハイリターン金融商品を買うかもしれない。
個人的には、多様なミューチャルファンド、ETF、コモディティ関連(石油、穀物連動)の商品知識が欲しかった。コストのかからない金融商品を持ち(レバレッジはかけない)、年率10%の利回りを目指し、7年後2倍、25年後に10倍の金融資産を持つことを目的としている。
自分の知らなかった、というかこんな金融商品があったらなと思うのがあって、最適なポートフォリオが組めそうだ。
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オフショアの銀行、海外証券会社の口座開設が詳しく書かれている。これまでは、マニアックな個人投資家の間だけの話だったのが、このような一般向け書籍になるとは時代は変わったものである。
自分も数年前に海外の証券会社の口座を開設したが、提出する書類の意味がわからず、海外の銀行の送金など手続きも調べながらで随分苦労した。ネットの掲示板で質問をしたり、海外に大金を送るのは不安だし、よっぽど海外に口座を持つ必要のある人でないと、その労力が投資効果に見合うか疑問だと思った。送金コストや為替リスクもあることだし。
しかし、この本ではそのような海外に口座をつくりたい人が直面するであろう疑問に全て答えてあり、海外の口座をつくるのがいとも簡単にできてしまう。
海外の口座にアクセスしたら、次はどんな金融商品を選ぶかだ。もちろん日本では買えない魅力的な商品を買わないと一般の個人投資家(学生、サラリーマン)は意味がない。資産家や中小企業オーナーは別の意味で海外に資産を移動したいというニーズがあるのだろうが。
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これもまた挑戦的タイトルだ。「英語は絶対勉強するな」ほどではないが、今までの英語学習法を否定している。
本屋でランキングトップでやたら売れているようだったので、思わず買ってしまった。
やはり英語が必要な人が多いことが分かる。そして、英語がいくら勉強してもものにならない人がほとんどということも認識させられる。
勉強すれば少しずつ上達して進歩する。多く学習すれば加速度的に上達するというのが経験上わかっている。
この本の逆から学ぶというのも、上達の過程で辞書が英英辞典が使えるようになり、TimeやBusinessWeekの雑誌、英字新聞が読めるようになると加速度的に上達する。
これがこの本の筆者の言うところの脳の働きなのだと思う。
そして、留学生や長期駐在者が日本に帰国すると急激に英語力が落ちるのは、日本語が中心になってしまい脳の中の働きが変わってしまうからだろう。
なお、CDは、聞くだけで
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とかいうから怪しいんだよな。
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実はこの本の題材にもなったファイナンスの講座に1回だけ出たことがある。実践的で具体的な事例をベースに説明されていて結構ためになった。講座はファイナンスのまったくの初心者はいないようで、M&A担当者や証券会社勤務の人が多かったようだ。
バリュー株の株式投資で有名な某事務所の人も参加していたのだが、訳分からない質問をして失笑されていたのを思い出した。
そっちのバリュー株の投資のセミナーというのは数十万するらしい内容なのだが、やる内容はファイナンス入門(DCFによる価値算定)がメインで、インデックスや投資信託の買い方はやらないとのこと。アセット・アロケーションも知らないようで、株の投資ブームの中でファイナンスによる理論株価を出す方法とバフェットブームが受けたのでしょうな。
まあ、レベルが違う感じでした。この本の元のファイナンス講座は値段も安く、内容は実践的でかなり良い内容だった。
株の投資という趣旨では無い内容で、ベンチャー企業の資金調達からM&A、アドバイザリー業務の内容までわかって非常に内容が濃い感じだった。
最近では、企業の財務担当者のレベルも上がってきている事を感じる。MBA取得者が増えたおかげか、外資系金融機関が国内に入ってきてかきまわしているおかげか、スティールパートナーズのような敵対的買収前提の株取得の恐怖のおかげなんだか。
他方で、ファイナンスをまったくわかっていない上場企業も多数存在する。既存株主価値を既存する資金調達や銀行借入を増資で返したり、フロント企業に入り込まれたりと。
この本は恐らくベンチャー企業から大企業の財務部の新人~中堅まで幅広く読まれるだろう。
読みやすいので。
最もこれくらいの内容はプロだったら本当は知らなかったおかしいし、最近は専門書も多く出てきているのだが。
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最新作はこれまで以上に一般投資家がグローバル投資を行う実践の指南書として書かれている。まったくのゴミ投資家だと読んでもわからないだろうか、当ブログを見ていてで多少ファイアンスに興味がある読者なら、理路整然とした投資理論に納得できるだろう。
まあ、初心者でもPERだとか、インデックスだとか、アセット・アロケーションについてまたこの本で復習もできるのでゆっくり読み進めていけば良いのだと思うが。
逆に金融理論や金融商品知識が無いままに投資をするのがどれほど恐ろしいか改めて気付かされた。
特に金融商品の紹介が非常に豊富だ。手数料の安いインデックスやETF商品だとか、楽天証券でも買えるiSharesは国際分散投資のインデックス派にはなじみ深い(それでも一般投資家は知らないか)が、REIT(不動産投信)や更に為替やコモデティ関連商品があり、市場とは逆の動きをする金融商品についても紹介されているのがすごいと思った。
これだけネットで情報が氾濫しているのに、ネットで多数いるマニアの個人投資家の情報を集めてもかなわない有力な情報だ。
世界的な株安、コモデティ高騰、ドル安、不動産価格下落の中、例えばインデックスと逆の動きをする商品やREETと逆の動きをする商品も載っていた。
要するに空売り(Short)を現物でできる商品ということで、昨年のサブプライムローン以降買っていたら資産を大きく増やせただろう。
ところで今、円高が進んでいる。このタイミングで銀行で外貨預金に資産を移す人が増えていて銀行のシステムがパンクしそうという記事もあった。米国の巨額の貿易赤字、インフレ、原油高、金融危機、インフレ、失業と怒涛に押し寄せる問題の数々から、ドルがまるで紙くずのようになっている現状だ。下落速度はゆっくりと確実に進んでいるのではないか。
以前から指摘しているように、ドルが各通貨と実質的に固定されている状況がおかしかった。この点も本書では触れられており経済学では説明がつかない、国家の関与(円キャリートレード)によって円とドルも実質的に固定されていた。
そもそもドルは刷られ過ぎで世界にばら撒かれたが、ウィスキーを水割りにして量を増やしてもウィスキーの量(価値)は変わらないのと同じで、実質ドルの1$当たり価値は薄まるだけなのだ。
さて、この本では資産が300万円の現金しか無いサラリーマンがプライベートバンクを利用する富裕層に対抗する資産運用を提案している。これが非常に面白い。
サラリーマンの生涯労働賃金を現在価値に割り引くところから話は始まる。ファイナンスの基本であるDCF(Discounted Cash Flow)で自分の生涯価値を出す訳だ。そしてその生涯労働賃金を国内安定収益とみなすと、アセットアロケーションとしては海外へのリスクマネーへの投資にすることでバランスが良くなるという独自の理論だ。
また、持ち家を痛烈に批判している。不動産の所持というのは、日本において特に新築というのは買った瞬間に価値が目減りし、その後も価値が下がり続ける。
少ない頭金で家を買うということは、レバレッジを掛けて価値の目減りする金融資産をポートフォリオに組み入れるという非合理なことなのだ。また「たまごをひとつの籠に入れるな」というアセット・アロケーション観点からも非合理である。
ここら辺は橘氏の繰り返しの主張であるが、具体例が豊富で投資イメージが抜群に沸くだろう。
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90年代後半の世界最前線の投資銀行を部隊に繰り広げられるグローバル資金調達を中心としたストーリーであるが、日本の都市銀行、日本最大の自動車会社のイラン工場を舞台とした資金調達、日本の総合商社が絡み、複雑な人間関係・憎悪から深いストーリーと実際の現場を体験した者しか描けない壮大な小説となっている。
トップ・レフトとはシンジゲーション・ローンの主幹事を獲得した者が表彰として左上に記される栄光を指す。
国際的企業のグローバル資金調達のスケールの大きさ、イギリス・シティにおいて繰り広げられる投資銀行(IB)の戦い、そしてIBの神秘性の秘密が解き明かされ、どのような実務が行われているのかが具体的にイメージでき、それだけでも興奮した。
世界を舞台に活躍するビジネスマンというのはやはり目指したい者と再認識させられたのだが、やはり相当な努力が必要だと感じた。また、プレッシャーも計り知れない。だがそれ以上の仕事の面白さ、やりがいのためにやっている連中の姿が描かれている。
この小説もまた、ハゲタカと同じで悪役が主役を食っている。主役は日本の都市銀行でエリートコースを歩んでおり、悪役として描かれるは、主役と同期で同じ銀行に入っておきながら、現場の苛酷な環境と侮辱・屈辱をひたすら耐え努力の末に米国系都市銀行に転職した龍花だ。
その銀行に対する恨みはIBでの成功後も決して癒えることなく、機会がある度に復讐を狙う。
かつての日本に尽くすという気持ちは消え、国籍さえも捨てた。
日本の銀行は弱体化しており、情けない社内派閥や既得権益を主人公も嘆く。他方、自動車会社は世界を舞台に過酷な競争を生き抜いている。だが、そこにも社内の既得権益を守ろうとする情けない人物が登場する。
金融知識をフルに使い、復讐のためのバトルが繰り広げられるシーンはすごい迫力だった。
日本の総合商社の金融機関としての役割がまたすごいと思い知らされた。総合商社もまた、日本の銀行とは違い、世界の過酷な競争で戦い、利権をひたすら求めている存在なのだな。
飛行機で読み終えたのだが、結末は衝撃的で数日間その衝撃が常に忘れられなかった。
こんなに読み応えのある金融小説は滅多に無く、こんな本があったらまた読みたいと思った。
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掲題とは無関係に思えるかもしれないが、最近こんな事件があった。
「アイ・シー・エフ、元社長ら4人を逮捕・不正株式交換容疑」http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080213AT5C1300R13022008.html
記事によると事実上債務超過に陥っている会社を株式交換で買収する際に、DCFで企業価値を過大に評価した、デューデリジェンスをM&Aのために恣意的に行ったという文面である。
債務超過企業であれば、純資産がマイナスなので純資産方式では株価の算定はマイナスになる。赤字の会社であれば、PERによる類似企業との比較で株価が付けられない。
将来の利益を見込んで株価を算定するためDCF(将来利益を現在に割り引く)になる。
これは買収先の事業計画に基づくことになるが、計画通りに進むとは限らない。但し、今回のアイシーエフ(現オーベン)事件では、故意に高く評価して買収先企業から暴力団に資金が流れたことが決定的なんだろう。
ライブドアと類似されて扱われているのは、ライブドアは赤字企業を株式交換で買収させ事業再生させることに優れていた。違法行為としては資金の還流として株主の金を市場売却させ自社利益としたことである。
指南役として、元ライブドアの榎本大輔氏がいたようである。またライブドアを監査した田中慎一氏が逮捕されている。梁山泊が絡んだ事件は数年前からネットでは一般の者が魑魅魍魎な登場人物やファンドを独自に調査しており、それが週刊誌で取り上げられたり、警察が関連図をつくったりしていたのでいつかはこのように逮捕者がでる事と思っていた。実際、ネットで書かれている通りのスキームと登場人物での逮捕劇である。
しかし、これはずいぶんと分かりやすい例であるが、暴力団関連企業(フロント企業)が上場企業を食い物にするスキームはより複雑になっているので摘発が難しいと思う。
さて、掲題の本であるが、本の主題としては裏社会であるサラ金、マルチなどに嵌る人間の心理を科学的アプローチによって原因の究明をしており、ゲーム理論や心理学、さらには裏社会のあまり紹介されていない活動が書かれている。
この本の最終章には裏社会が上場企業を食い物にする物語となっているのだが、実際にある話だと思った。
それは、暴力団が上場企業の多数の株を買い占めて支配しているのだが、別の団体がその企業を食い物にする話で、一般人を数多く使うスキームが使われている。
実際、歌舞伎町ではフロント企業は一般人を活用する事によって、その存在を消したり、民主主義的アプローチを取っているように見せかける手口が使われる。
例えば、フロント企業がサラ金業をやり、一般人に金を貸し付けるが当然返せないので、その人間を奴隷のように扱うことが可能になるのである。
見聞きした話では、金を返せない人間は自己破産するのだが、その前に携帯電話やクレジットカードを可能な限り申し込みさせられる。それが裏社会で出回る。
だが、ここではさらにすごい物語で、証券会社に口座を作り、インサイダーを隠す手段として使われている。
こうなるとそもそも裏社会との関連を指摘するどころか追跡も困難になってしまう。
「亜玖夢博士の経済入門」は普通の社会人が読んでも裏社会中心と思うかもしれないが、もうかなりの部分で表社会と繋がっているのだと考えながら読むと有意義だ。
| 亜玖夢博士の経済入門 | |
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「モンキービジネス」投資銀行(IB)で働くことをこういうらしい。
IBは銀行よりも証券会社よりも上位の存在である。日本でも外資が荒稼ぎしている。市場も破産したゴルフ場も銀行も荒らされまくっている。
この本ではIBで働き、絶望し、辞めていった2人の若者によるエゲツナイほど赤裸々に語った物語だ。
読むとIBの仕事がわかる。
ほとんどの仕事が資料を綺麗にまとめるために、フォントだとかグラフのデザインだとか本来どうでも良いことに随分時間が取られている。
やっぱりな。
彼らにとって提案書は見栄えが何よりも大切なんだろう。
IBの給料が他の仕事に較べて圧倒的に高いのには訳がある。会社がそれだけの利益を上げているからだが、なぜ利益を上げられるのかという根本的な問題は、実は競争が無いから、IB同士横並びだからだ。IBをやるには資金もいるし、新規参入が非常に難しい商売だからだ。
企業が成長するにあたり、M&A、資金調達が避けられないとすると、IBを使うしかない。
IBに限らず高給な仕事は競争が少ない。日本でも生保、損保、銀行と高給な仕事がバブル期には圧倒的な人気があり、今でも製造業、サービス業に比べ遥かに給与が高い原因は保護されていて充分な国際競争にさらされていないことが原因だと思う。
総合商社にしても同じ理由で給与が高いと思う。
給与水準はなかなか変えられない労務環境であり、これから国際競争が激しくなると日本では製造業だけが生産性が高く国際競争力が高い。生産性が高い反面労働は過酷で賃金は安いという酷い有様だ。
さて、IBだが、ゴールドマンサックス(GS)のすごさが雑誌「エコノミスト」にあった。サブプライムローン問題で米国金融会社が軒並み大赤字を出したのに、GSはなんと空売り(ショート)を仕掛け利益を出した。
2万人以上いる社員の平均ボーナス(給与含まず)は年間7000万円を超えている。(実際はピラミッド社会なのでトップが大きな取り分を得ているのだろうが)
賃金は年収1億を超えるのが当たり前のようだ。
日本の製造業の平均300万円の収入とは天と地の差だ。
この本を読んで分かったが、世の中に役立つとかそんなことは賃金に関係ない。生産性も関係ない。そして、頭の良さも関係無い。
ウォール街のインタビューでチャーリー・シーンやマイケル・ダグラスがIBの連中の性質に驚いていた。「金のために生きている連中」こんな人間が存在することに驚いたという風であった。超高収入のハリウッドスターさえも驚かした、金の亡者。人間性の喪失。
金融は本来さげずまれた商売だ。IBに限らず高収入な仕事が人気が高い世の中だが、何故高いのか良く考えてみると良い。
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田中森一といえば、山口組の弁護士でありであり、闇社会の守護神と恐れられたヤメ検弁護士であるが、最近本が多く出版されている。
「反転-闇社会の守護神と呼ばれて」が大ヒットになったからだろう。
バブルでもまた、検察として正義を振るっていた田中森一と山口組に仕えた田中森一の両面を開けっぴろげに披露している。
正義も悪でも真実はひとつ、山を登るのに正道と裏道があるようなものだと田中森一は考えている。
最近わかるような気がする。ヤクザもマフィアも無くならないし、警察のような正義と思われている者が強くなるとまたヤクザ人気も復活するという歴史を繰り返してきたからだ。
今上場審査においても反社会勢力の排除が絶対の事項に挙げられているが、それでもヤクザは巧妙に上場企業に入り込み、支配する。真っ当な企業もまた金のため、保身のためにはヤクザを利用する。
そういった世界に生きているんだと自覚する。
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島田紳助に対する評価が高いので読んでみた。確かに島田紳助はスゴイ。
以前の事件からすると、カッとなりやすく自己中心的な人物と思っていた。その性格に変わりは無いだろうが、それは悪い側面であり、逆に高い能力も有することがわかってきた。
テレビでは巧みな話術を見ることができるが、テレビタレントというのもまた島田紳助の側面でしかない。島田紳助は投資家・実業家として、株・外国為替・不動産投資、飲食店経営を行い、テレビ活動以上の成果を出しているのだ。
自己の現状に満足している人がいたら恥を知るだろう。
島田紳助の成功には彼固有の能力があるのかと言えば、そんなことは無いと思った。
むしろ島田紳助は学力も教養も無かったのだ。しかし、地道な努力、分析、研究、そして目標を立てることによって、金の成る木を今収穫しているといったところだ。
結局成功のためには、身も蓋も無いようだが、日々の心がけと努力という姿勢が一番大切なのだと改めて実感した。
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資本主義経済というのは、成長を前提に成り立っているものだが、成熟産業ではゼロサムゲームであり、熾烈なシェア争いになる。
あらゆる成熟産業は少数企業の寡占化に陥い衰退していくのだと思う。成熟産業は戦国時代のような過酷な領土の奪い合いにより、勝ち残ったものが市場を支配するという結果になるんだろう。
半導体産業というのは新しい産業であり、成長産業でもある。まだ30兆円程度の規模であるが寡占化になってしまっている。
特殊な構造であるのは、他の自動車産業などとは違い、製造装置メーカーが生産を支配する構造となっていることだ。半導体製造装置(EQ)メーカーは、かつては日本企業は存在さえしなかったのが、今では市場シェアのほとんどになっている。
他社の技術のコピーだったり、半導体メーカーとの癒着だったり、研究開発努力だったり色々あるだろうが、激しい国際競争を乗り越え、ここでも寡占化が進んでいった。特に前工程は特定の業者が特定の工程を抑える形で巨大化していった。ターンキーと呼ばれるように製造装置を入れることで生産ができるような設備産業なのが半導体業界だ。
そして、製造装置は競争を繰り返し、他社の追従を受けないレベルへと技術開発し、半導体メーカーの設備投資を促す新機能開発を繰り返したせいで、400mmシリコンウェハーレベルでは、設備投資できる体力のある企業の数も減ってしまった。
装置メーカーの努力が半導体メーカーの寡占化を進め、結果として衰退産業になっていくのではないだろうか。
太陽電池にしてもEQがターンキー化しているため、最近では金のある中国企業の台頭が目覚しい。
泉谷氏の「日の丸半導体は死なず」を読んで、本文にはもちろんそんなことは書かれていないがそう思った。そういう解釈をされると筆者は困るだろうが。
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大前研一の新書「心理経済学」を読んだ。大前氏がBBTでもずいぶん時間をかけて書いたと言っているとおり、近年の著書の中では抜群の内容だと思う。
読んでいて、ふんだんにデータを用いて、マクロ経済学の理論では通用しない現象を日本人特有の心理現象として分析している。
ケインズやクルーグマンの理論の通用しない現象など非常に面白いと思った。
例えば、1500兆円というGDPの3倍もの貯蓄をゼロ金利に近い利回りでしか運用しない日本人特有の現象。これなんか自分も疑問に思うところだ。世界的には10%以上の利回りで運用するのが当たり前だと思うからだ。リスクフリーレートで考えても6%とか無い限りは、貯蓄は実際には目減りしていると思うからだ。
日本人の円安歓迎思考についても経済学的に考えると本当に馬鹿げているし。
さて、このような日本人特有の心理現象と世界の一般的な思考方法とを比べる事によって、様々な問題点が浮き彫りになると同時に、ビジネスチャンスというか金儲けのタネを見つけることが出来たんで、お勧めです。
但し、データとか引用にソースが無いのは相変わらずで、論文としては全く通用しないものなんですけど。個人的には、大前氏の将来予想はどうでも良くて、過去の分析に重点を置いて読むと良いかと思います。
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梅田氏の「Web進化論」はインターネットビジネスに深く関わった身からは、違和感を感じる点があった。それはgoogleなど新しいネットの世界を「あちら側」なんて呼び方で、リアルビジネスと境界があるような表現があったからだ。もっとも立ち読みですけど。
Blogとかコメントでは若者から大絶賛だけれども、何だかネット自体が美化されて見られているというか、既存ビジネスと違うものと思われていないかと思うような発言が多かった。
他方、「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」は生々しいというかリアルだ。ネットビジネスの暗黒な存在を運営してきた者と、キレイなネットの世界だけを評論している者の違いか。
キレイなネットのビジネスというと、若者はmixiやDeNAや米Googleみたいな存在にあこがれるだろうけど、同じような企業文化やビジネスモデルのほとんどが実は食っていけていない。そもそもWeb2.0というこれまでのネットとの違い(コミュニケーション型)があまりインパクトが感じられない。ケータイはちょっとすごいものがあるけど。
ところで、この本のひろゆきの発言はすごいですね。実際には、「あちら側」が「こちら側」の自治を乱すと痛い目に会うというのがリアルに伝わります。ネットに深く関わっていない人にはなんのこっちゃという感じの徒然になってしまいましたが。
「Winny作者の逮捕は不当逮捕」
「ホリエモンの逮捕も国策」
「オープンソースはしょせん商売」
「市民ジャーナリズムは、そんなもん無理」
「インターネットの基本は弱肉強食」
「ネットの公共性は幻想」
「googleの技術力はたいしてない。マーケティングだ」
「ウェブ2.0はマイナスイオンと同じ」(儲けるためのイカサマ)
「googleの精神はきれいごとばかり」
「mixiの株価はどうかんがえても高すぎるし、上場すべきではなかった」
| 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14) | |
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| ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) | |
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リクルートは訳のわからない怖さがある。人材輩出企業と言われるが、それは認めざるを得ない。
たいしたビジネスモデルでは無く、マネも簡単にできるし、いい加減なイメージの会社ではあるが、儲けている。
それは人材の能力が高いからだろう。そして、江副が最も力を入れたのが人材を稼げる人材に育てる社風をつくることだった。
江副は能力は低かったようだ。それがまた驚いた。自分よりも遥かに優秀な人材があつまる企業。
理想的だと思う。
| リクルートのDNA―起業家精神とは何か | |
![]() | 江副 浩正 角川書店 2007-03 売り上げランキング : 1092 おすすめ平均 ![]() リクルートという会社がよくわかる本 日向をあえて避ける“猛獣の旅路”。 「リクルートの魂!!」Amazonで詳しく見る by G-Tools |
田中 森一については以前から興味があった。凄腕のヤメ検であり、山口組など裏社会の弁護士として有名だからだ。
田中 森一がつけているバッチは菱形(山口組の紋章から)とまで言われていた。
読むとやはり貧しい島育ちであるが、検事出身なので正義感に強く真面目な人間かと思っていたがどうもそうではなかった。
地方大学に入学し、そこではかなりヤンチャで自己の理念というものも無く、向上心と虚栄心を満たすために勉強し検事になった感じだ。
検事時代には政治圧力には一切屈せず。それは正義感からというよりも、自己満足の世界のような気がする。
東京地検にうつってからは、現場主義とはかけ離れた官僚主義による検事のシナリオを最優先させる行為や学歴主義に嫌気がさす様になる。政治犯罪も、政治家や官庁の圧力によりもみ消され悲観することとなる。
そんな人間性故に裏社会にすんなり入っていったのも理解できる。検事にとっては暴力団なんて怖くないんだろう。
しかし、20代後半から彼の人格と能力は開花したのだが、その後の能力の高さ、スキルアップについては非常に参考になる。
もっとも、今の僕らの世代には田中 森一のようなハングリー精神は無いだろうけど。自己実現の追及だとかエゴの強さとはまた違うものだと思った。
地検の国策調査や過去の政治家や住友銀行がらみのもみ消された事件の全容を知る事ができ非常に面白い。ヤクザや総会屋など裏の世界も知る事ができとても興味深いと思った。
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![]() | 田中 森一 幻冬舎 2007-06 売り上げランキング : 8 おすすめ平均 ![]() 凄すぎ 凄すぎる。 貧困・バブルー企業社会の釜がひらくAmazonで詳しく見る by G-Tools |
宮内 亮治といえば影のライブドア支配者という認識である。ホリエモンとは結局仲たがいしたが、どのような人物か興味があり読んだ。
他の本で紹介されている宮内 亮治像とはずいぶん違った感じだ。
やはり高卒で貧しかったせいか、非常に向上心に強い。他の本ではフェラーリやヴィトンのスーツなどずいぶん成金ぽい面も強調されていたが、本人は否定。
仕事命みたいな主張が一貫している。
しかし現実にポルシェ、フェラーリ、六本木ヒルズ住まいだったので、やはりカネは好きなんだろう。
本書を読む限り反省の色無し。
合法だと思ったが、捕まった位の言い訳がましさ。
ビジネスセンスはあるのだろう。ただ、もう新しいビジネスを始めておりそれは中国でのアウトソーシング事業のようだ。犯罪者が返り咲けるのかちょっと興味有る。
日本電産創業者の永守重信氏の言葉である。「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」これができたら何事も成し遂げられるし、成功するのだが大抵の人は「すぐやらない、いつやるかわからない、出来るまでに投げ出してしまう」
他にも、「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「叱って育てる」といった素晴らしい銘を永守氏は産み出している。
徹底した人間教育に定評がある。
「叱って育てる」というのは「褒めて育てる」のと正反対である。今の時代は褒めないと駄目とか言われているが、徹底的に叱るらしい。「クソー、このガキ」と思う心を呼び起こし、闘争心と反発心を植えつけるほど叱るというから、すごい。
そこまで叱られるとなんか途中で投げ出したりする人が多そうだと思うんだが。
また、M&Aも積極的に行い成功させ企業を急成長させた。
氏の銘からもわかるように、非常にシンプルな経営を行っており、需要がある商品をつくっていれば赤字にならない、それでも赤字なら赤字にする問題があるのでそれを潰すだけと言う。
シンプルでわかりやすく、とても説得力がある。
| 日本電産 永守イズムの挑戦 | |
![]() | 日本経済新聞社 日経= 日本経済新聞= 日本経済新聞社 2004-12 売り上げランキング : 9677 おすすめ平均 ![]() 三協精機の再生実話/迫力満載! 強烈なバイタリティーの永守氏! アジアの活読Amazonで詳しく見る by G-Tools |
引き込まれるキャッチコピーである。実際自分はコピー用紙の裏をセコセコと使っていし、文具品をカタログでまとめて頼むな、とあるがアスクルで頼む。もっとも単品で頼むが。
本書の言いたいところは、コスト削減が実際にはコスト増になることもあるし、売上が減ってしまう場合もあるということだ。数字を見るとコスト削減はわかりやすい。売上は受注見込みがあって初めて見えてくるが、経費は削減計画どおりに進むから。
だが、数字では見えない負の効果がコスト削減の影にある。
セコイ会社だと社員の士気が落ちるではないか。
そういった意味では、この本の筆者の概念に賛成である。
経営者はセコくてはだめだと思う。大雑把でも金の羽振りの良い人が好かれるし、人望を集める。働いていてもそういった人の下であれば、それ以上にがんばろうとするもんだ。
まあ、この本は大阪じゃ売れ無そうだ。
昔吉本興業の社長が未だにテレビが白黒で、電話は自分からは掛けない。必要だったら相手がかけて来るし、自分から書けたら電話代がかかるなどと言っていた。
超セコっ。
こういった会社じゃ働きたく無いね。
全ての蛍光灯から紐が垂れてて、昼休みになったら自分の分の蛍光灯は消すという会社もあった。酷いところは蛍光灯のスイッチに社長がこんな張り紙をしていた。「無駄な電気つけるな!バカ!」
大阪で書籍は割引販売できないにも関わらず、値引きで粘ってレジに行列をつくっているおばちゃんがいた。結局輪ゴムをつけてもらって満足していた。
ライブドアは東京の会社だったけど、鉛筆など事務用品は社員が自腹、パソコンも自腹(一部支給)、IP電話の本体も自腹、接待費一切無しだった。営業マンの電話代も固定でいくらかだった。
他にも個人的な経験から大阪出身の会社はがめついところが多かったので、付き合いたくないのです。
| コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 | |
![]() | 村井 哲之 朝日新聞社出版局 2007-03 売り上げランキング : 194 おすすめ平均 ![]() コストの本質を見極める 具体的な指針を与えてくれる経営書! これは、学問と言えます。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ジム・ロジャーズは最もあこがれる生き方を実践している投資家だ。わずか10年間で投資額を数千倍にして37歳で引退したのであるが、その後もバイク、車で2度も世界一周をしている。
その物語は本になり、旅をしながらも各国の経済について深い分析をしている点はさすがだと思った。
また、最近は新聞で読んだが2歳の子供には英語と中国語を徹底して教育している。中国に関してはかなり分析しており、また高く評価している。
そんなジム・ロジャーズの本を買ったらDVDがついていた。というかDVDしか見ていないが。
講演はさすがにすばらしく、目からウロコの投資観念や旅の様子、コモディティ投資についてだ。
いやー、買ってよかった。
株式ばかりに目が行って、株と投資信託で世界中に分散しておけばリスクマネジメントできていると思っていたけど大間違いであると、まあ聞けば当たり前に思えてくるのだけど理解できてよかった。
あとは、通貨についての心配もやはり答えてくれていた。自分の場合円建てで国内の株を結構買っており、また米国の証券会社で世界分散の投資信託、グーグルなどの株を買っているのだが、結局ドルと円という通貨が崩壊したらなどと不安があった。
ジム・ロジャーズは2歳の娘にはコモディティ投資をスイスのプライベートバンクで運用・保有して将来の資産形成をしてあげているそうである。
英語も聞き取りやすいので、mp3にうつして何度も聞いている。
| 冒険投資家 ジム・ロジャーズが語る 投資の戦略 | |
![]() | ジム・ロジャーズ 林 康史 パンローリング 2006-04-04 売り上げランキング : 45326 おすすめ平均 ![]() ジム・ロジャーズ氏に不満はないが・・・ 本かと思ったら(笑)Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ソニー盛田昭夫氏の自伝をゴルゴ13のさいとうたかおが漫画にした「Made In Japan」を読んだ。喫茶店に置いてあって読んで、面白くて早速購入した。
ソニーの反映はやはりすごいものがあったと改めて感じた。政治・経済的にはアメリカがおかしかったのかもしれない。冷戦とベトナム戦争によって当時のアメリカはかなり弱体し、人々の精神も病んでいたのだと思う。
盛田氏は、当時のアメリカの訴訟問題から、拝金主義の強いサラリーマン感覚、CEOの権利の巨大化を問題視していた。そしてソニーを初めとした日本企業は、長期ビジョン、終身雇用、稟議制など正反対の政策で当時の高度成長時代にマッチした政策を採りながら著しく発展した。
ところがソニーは撃沈した。それはこの本の後の話ではあるが。というか日本全体が泥沼の不況に陥り、アメリカの覇権が復活し経済も急成長した。
やはりそのような時代背景が企業に反映されるのだと思う。
バブル期に入社したようなサラリーマンの多くがアメリカに憧れを持っている。そして2000年以降ぐらいから入社したサラリーマンの多くが正反対にアメリカンドリームは幻想であるということを知っており反米思想が広がっている。
バブル期の連中が欧米の外資系企業にあこがれているのと正反対に、最近では外国人に使われるのを恥と思う若者が増えている。
これはアメリカへの親近度という年代別調査結果にも出ていて面白いのだが。
さて、今また日本企業が復活の兆しを見せてはいるが、いまだソニーの復活は程遠く思える。
ソニー躍進の原動力となったWALKMANはもはや売れない。以前は携帯型音楽プレイヤーはWALKMANで通用したものが、いまやiPodという言葉に置き換わってしまった。
事実iPodのほうが遥かにすばらしい。そしてソニーらしい。
製造プロセスに関してはもはやiPodはソニーとは程遠いのだが。Designed In Californiaとあるように、企画・設計のみカリフォルニアという世界で最もハイテク頭脳の集まるシリコンバレーブランドという価値を訴求している。製造は台湾だ。調達は世界中だ。
Made In Japanというブランドイメージよりも遥かに高いイメージを持つ。
さらに、iPodではスイッチ(ボタン)が無い、これまでHDDやフラッシュメモリといったどこよりも先に新しいものを開発しているというスタイル(以前はソニーだった)から高いブランドイメージを持っている。画期的であると誰もが思う会社というブランドをアップル社はスティーブ・ジョブスという孤高の天才によって築き上げてしまった。
ソニーはダメだ。
でもまだ手に入れていないがプレステ3を期待しているのだが。
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この本は驚いた。これまで報道されていた事実だけを捉えていたが、現実はもっと深かった。そして堀江の証言が続く中、この本に書かれている事実と一致しているのが驚く。
堀江はこの本と本人の証言が事実ならば、無知であった。読んでみて、事実やはり堀江は無知であったと感じた。かといって経営トップとしてその責任は重大である。
本書によると、堀江は選挙活動、芸能活動に勤しみ、M&A案件については訳も分からず了承している。リスクの伴う貸し株に関しても了承しており、無知だったと考えられる。
その他方、ライブドアM&A案件には楽天の国重副社長が不正もしくは怪しい内容であることを記者にリークしている。敵対していた楽天から検察に流れたのであろうか。
宮内に関しては、朋友である中村(共にY高同級生)と共謀し、ライブドア自社株食いプランを練り、更に堀江の証言により宮内、中村が香港の銀行を使い横領しフェラーリ購入していた事実が明らかになっている。この横領に関して検察が抑えていなかったはずもなく、更に自社株食いなどのスキームで宮内、中村と共謀し、沖縄で謎の死を遂げた野口についても調査があやふやになっていることを考えると、検察は堀江逮捕のため司法取引であった疑いが強い。
今後の裁判の行方を見守りたいが、宮内の横領(本人は借りていただけと主張)も明らかになり、検察が国政捜査として市場を脱法的に利用していた堀江と村上を逮捕することを当初から目的としていた可能性が高い。
堀江、村上に積年の恨みを持つものは多い。フジテレビを初め、既得権益を持ち、政治家と深いパイプを持つ企業経営者、政治家を中心としたグループであり、彼らの力が働いていることを感じさせられる。
また、ライブドア、楽天のメディア買収も、単に株で儲けたかった村上の悪知恵であったことが明らかにされている。
村上のメディア向けの発言はあくまでも建前の正義感であり、実際は金に対する執着力の強すぎるグリーンメーラーであることが明らかになっている。
村上逮捕は宮内の検察での取調べから結びついているが、当たり前のようにインサイダー情報でこれまで村上が利益を上げていることが明らかになっている。TBSの株も結局楽天三木谷はだまされた形でつかまされている。
フジテレビを鹿内家から乗っ取り牛耳る日枝にしろ、堀江逮捕にかんでいたのかと感じさせられる。フジテレビはライブドアとの和解のさいデューデリジェンスを行いライブドアについて調べこんでいるのである。
この本を読み、成り上がる者、脱法的に既得権益を持つ勢力を脅かすものへの圧力の恐ろしさを感じた。また、最も恐ろしいのは権力を持つ検察であり、SAPIOで田原総一郎が連載しているリクルート事件でも明らかになっているが、強引かつ検察のシナリオどおりに能力のあるものが消されるという力に震え上がった。
もっとも一般市民は、既得権益の勢力を脅かすこともできないし、彼らのために金を使い、彼らはますます肥えているだけなのだが。
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話が長い人に読ませましょう(笑)いるんですよね。話だけが異様に長い人。
営業でもいる。お客さんが話そうとしているのに、さえぎってまで自分の話をする人。
会議でもひたすら話す人。当然嫌われるし、簡単に済む話も長いのだから、思考回路からして当然仕事も遅い。
この本は、ソフトブレーンの宋文洲であるところがまた興味をそそった。
ライブドア事件や村上ファンドに対する意見もある。
当たり前のことであるが、日本は競争社会であるべきということについて言及している。格差があって、能力の高い人、成功した人とは生活レベルや所得は異なってくる。一部の成功者に対する羨望が一般人の努力を促し、世の中が活性化するのだ。
だが、格差がいけないとかそんな話が多くないだろうか?
一般人というのは、世の中を変えることなんてできないと思っているのだが、日本でこうやって平和に暮らしていけるのは世の中を動かしている人のおかげだと、本当は感謝しないといけないと思う。
日本の一般人のレベルというのは、アフリカや東南アジアの発展途上国の市民と対して変わりはしないのだ。環境が良いだけだ。
意識はもしかしたらもっと低いかもしれない。
だから、格差社会というのは大切なのだ。
話が長い人に告ぐ!
テミジカに。
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マネーロンダリングとは資金洗浄のことであり、Money Launderingという語源の通りラウンドリー(洗濯機)で洗うかのごとく汚れた金が綺麗になるスキームのことである。
つまり、犯罪や脱税という不法に入手した金を、正当な金へと変える手段である。
方法としては、昔は銀行の口座が匿名でも作れた時代は、匿名で複数の名義でつくるなどあったが、法律が厳しくなるにつれ複雑なスキームになった。
今では、必ず海外への送金が伴う。海外の匿名性の高い銀行(ゴルゴ13は必ずスイスの銀行に振り込ませていた)やタックスヘイブンにある銀行を利用する。金も日本円での送金や大金の海外への持ち運びは困難なので、ドルに変えるだとか割引債券(ワリサイ)にしてより匿名性を高める方法を使う。
最近では、ライブドア事件、北朝鮮の海外口座凍結などもあったが、それもマネーロンダリングである。
具体的にはマネーロンダリングという題名そのものの小説とノンフィクションが出ているので読んでみるととてもよくわかる。しかも両方ともとても面白いのでお勧めだ。
橘玲の本はいわずと知れた、海外投資を楽しむ会などで、一般庶民でも利用可能なタックスヘイブンだとかを研究した人気作家である。小説ではあるが、その中で橘氏の脱税や海外口座申し込みのスキーム、土建屋が国の補助金を裏金に回した方法などたっぷりと知識を披露している。
舞台は香港であり、やはり金はヤクザと犯罪が絡んでいる。
後者のマネーロンダリングは、スイス系外資銀行が富裕層の金をこれまた香港に不正送金する仕組みから始まる。但し、その富裕層は実は山口組系ヤクザであり、闇金として年利数100~数1000%もの法外な違法金利で巻き上げた金を、外資系プライベート銀行ならではの匿名性や、日本と海外の税法の違いなどを活用して犯罪へと利用された実話である。闇金として大成功を収めたマーケティング手法、徹底したマニュアル管理から、脱税の為の宗教法人、食品会社、風俗店の経営を利用して不正な金がみるみる浄化されていくプロセス、複数の県警との協力体制から執念で追い込んでいく警視庁の生々しさも引き込まれる。
一般の人には関係の無い世界と思う無かれ!とにかく面白いので一度読んでみたれたい。
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非常に有意義な内容だった。最も半分以上はMBAで習うファイナンスがベースなのだが、ど素人、これから株を始める人にとっては画期的な内容だと思う。
まず、テクニカル分析とファンダメンタル分析の熾烈な戦いについて書かれている。証券会社のセミナーや、ギャンブラー、売られている大多数の株に関する本がテクニカル分析なのだけれども、それは手数料で稼ぐ為という当たり前の話以上に、ほんの一握りの勝つ人と、大多数の負ける人に分かれるというのが再確認できた。宝くじみたいに半分近くサヤが抜かれるギャンブルを「馬鹿への第2の税」と呼んだり、「愛国者」とまで皮肉っているのには苦笑した。
ただ、著者の橘氏は、他の書籍からわかるようにリバータリアンの立場を取っており、株式市場にアクセスする全ての人を許容している。ニートのような者でさえ、株はギャンブルとしてはコストが低いので他のギャンブルをするよりもよほど社会にとって良いという立場を取っている。
それでも、働いたほうが良い(サラリーマンという自分が働くことの利益パフォーマンスが最も高い)と後ほど示唆していたが。
他の橘氏の本と根本の主張は一緒で、
「株式市場は効率に近く、多くの理論があるが、若干のゆがみがある」
というところだ。
効率に近い部分では、インデックスベースの投資信託で運用するのが最も賢い。アクティブファンドは、統計的にサル以下(ランダムに株に投資するより利回りが低い)ということも書いている。但し、この統計では期待値が乗っかっていない。ほんのわずかな一部のアクティブファンドはインデックスを遥かに上回るリターンを出している事実について書いていない。
結局統計を自分の主張に良いように使っていると思わせられる箇所がいくつかあった。
また、ケインズの「美人コンテスト」は習ったが再度思い出してくれた。コンテストでは自分が美人と思う人を投票するのではなく、皆が美人と思う人を自分も投票する。
株も一緒なのだと。考えてみると、そこが株式市場の現実との乖離に繋がっているのかと思う。
さらに、資産配分(アロケーション)はGDPの比率に合わせるべきという主張が画期的であった。多くの投資信託の本やFAは日本株をリターンの主軸と考えているのとは根本的に異なり、どこを選んでも同じだけど理論からすれば海外主流に分配したほうがリスクが分散する。
当たり前だけど、はっとした事実であった。
但し、株式市場や日本の税制には不合理な面が多数あることについても書いている。実はここの部分が興味があるのだが。かなり物足りなかった。ただ、ファイナンスを知らないで投資をする人は必須の知識が書かれている。
例えば、配当。配当は損だということはこのサイトでも何度も書いてきたことだが、配当は2重課税(税を払った後に配当を行い、さらに配当で税を抜かれる)と橘氏もはっきりと主張している。
橘氏はテクニカルをギャンブルとして楽しんできたようだが、結局真剣に金を稼ごうとしたら挫折していることがわかる。金融商品はあくまでも遊びと考え、金は執筆で稼ぐという結局リスク・リターンが最適な組み合わせに落ち着いているようだ。
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以前セムラーという企業について紹介した。(セムラーイズム)
このセムラー社が従業員にとって素晴らしい会社であり、また会社としても売上など各種指標で素晴らしい実績を出していることを紹介した。
リカルド・セムラー氏は昔ながらの経営者と労働者といった対立関係のある古いセムラー社を世襲したときに、一気に改革を進めて行ったのだ。その後その経験を元にハーバード大学MBAに入り、MBA流経営を批判した。
MBAもセムラー氏の今までに無い組織論を研究し、今ではセムラー氏の取った斬新な経営手法はエンパワーメントやリーダーシップとして取り上げられている。
さて、この「奇跡の経営」という書物はリカルド・セムラー氏が著者だが、訳者の岩元貴久という人物がまた怪しい。
B2Cインターネット企業向けのサービスを展開してるのだが、思い返すと一度会ったことがあった。今日本支社が赤坂みたいだが、当時は恵比寿のマンションの一室だったと思う。
当時からアメリカで開発していた。それが何故か全員日本人なのにアメリカで開発だった。もう3年以上前だろうか。サービス自体は既存の技術だし、世の中によくあるサービスだった。
それが不思議だったのだ。何故コストの高いアメリカでわざわざ開発するかと思った。怪しいと思わせてしまうのは、米国で法人をつくって何かをする会社というのは日本に税を落としていないからとか、見えないからとか色々あるが、この会社はまたこの社長の岩元という人物の考えがまったくわからなかったからだろうと思う。
でもそういった人が実はとんでもなくすごい人っていうことも有り得ますな。一般の人が生理的に受け付けないような人が大物なのかも。
ただ、セムラー氏は会ったことはないけど、文章を読むととても好感の持てる人です。
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細野真宏の本は色々なところで批判されているのでそういうところを読んだり、調べたりしてみて。何故かGoogleで検索するとトップページに出るけど。
私自身は数回直接会ったことがあるだけ。しかもまだ自分が大学生で友人が合コンに連れてきた。でもそのときのことなんて全然覚えていない。パッとしない人だった。嫁はスッチーとか後で聞いたな。第一自分は細野真宏の本なんか読んだこともないし、塾の授業も取ったことが無いから。
ただ、その当時もかなり参考書が売れていたらしい。その本を見せてもらったら、数学の本なのだが、大学受験用とは思えないほど低レベルな内容だった。マンガというか落書きみたいな感じが沢山書かれていて、基礎的なことを教えるのに本を丸々一冊使っているという代物だった。
ここまでレベルを教えないと高校生は数学を理解できないのかって愕然とした。株の本、経済の本もすごい売れたけど、やっぱり低レベルだと思うし、株の本に至っては、色々批判されているように、チャート(テクニカル)なんか書いているし、数学の教師なのに複利やΒについて理解しているの?って思います。
細野真宏でググって来た人は、こっち読んだほうが良いでしょう。
おいおい間違っているよ細野!
それにしても、基礎的なことも知らず、良く本を出しますね。
呆れてしまいます。
稼ぐ人と稼がない人の差はシンプルなんだと思う。
稼ぐ人というのはやっぱり主体的に行動している。稼がない人は受身だ。
驚くことに1億も稼ぐ人がいる。会社が出せる給料というのは大企業、投資銀行でも3000万円程度だと思う。歩合であってもそれほど稼ぐには数10億を稼ぎ出さなければいけないだろう。
保険の歩合というのだったら以前は稼ぐヤツが結構いた。今でも稼げるほうだと思う。生保なんていうのは、人生で家を買うとかせいぜいその次に金を使うという認識が薄いから。使うか分かりもしないのに生保に加入してしまう。半分は契約者が馬鹿だが、半分は騙し討ちみたいなものだとも思う。
ところでサラリーマン長者筆者は会社からの給料だけでなく、自分の能力が会社以外に売れると気づいたところから始まる。その能力が仕事をしながら稼げる方法がいろいろと登場しているのだ。
だからやっぱり稼げるヤツと稼げないヤツの違いは、主体性によるのだと感じる。
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最近信長に凝っている。様々な文献を読んでいるが、やっぱり只者では無いと感じる。
父の葬式では灰を投げつけた。だが、これは自分を「うつけ」と思わせ油断させる戦略であった。
近代的、合理的戦術を用い、更には徹底した不可知論者(無神論者)であったと思う。
桶狭間の戦いでは、2千の軍勢で2万以上の軍勢(今川義元)を破った。
実の弟(信行)を、病気と偽り呼び寄せ暗殺した。
百姓だった羽柴秀吉を見出した。(すごい抜擢、能力主義者だ!)
一向衆に対しては、降伏を認めたふりをして、女子供老人を含め皆殺しにした!
延暦寺では高僧女子供まで4000人を皆殺しにした。
信長げ現代にいたらと思う。政治の世界だろうが、ビジネスの世界だろうが。
国を変え、動かしていたことは間違いないな。
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ビジネスマンは技術者であろうと、営業であろうと経営戦略を知らなくてはいけない。
金をもらって働くということは、稼げる奴にならないといけない、稼げる為には経営戦略の知識は必要だからだ。
筆者の三枝氏はボストンコンサルティング出身のコンサルタントで今はミスミの社長を務めている。経営のプロだ。
いくつもの会社をトップの立場で再建させてきた。
だが、この本は新入社員のビジネスマンにもわかるように書かれている。お堅いビジネス書と違って、小説で構成されていて、しかも面白い。ストーリーに引き込まれてしまう。「ザ・ゴール」とは大違いだ!
小説を通して、自分もやる気が出てくる。しかも経営戦略も学べてしまうというすぐれものだ。
ビジネス書は腐るほどある。だが、その多くは読むだけ時間の無駄である。それに引き換えこの本は超お勧めだ。ビジネス書の中で1冊選べと言われたら、まよわず三枝氏の本のいずれか(3冊あり、どれも小説仕立てだ)を選ぶ。くだらないビジネス書で時間を浪費するのに比べて、この本は何度も読み返した。初版は古いが、まったく古さを感じさせないし、インターネットの今世紀でも十分通用する内容だ。
新入社員の頃に読み、30代で役職がついてから読み、やがて重役、経営陣に加わってから(それ位目指せ!)読んでもまた違った視点で役立つだろう。
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トム・ピーターズの本を読むと、やる気が沸いてくる。
仕事に対して、やらされている、やらなければならないという考えは吹っ飛ぶ。自分の人生をより実りあるものにしたい、興奮する仕事をしたいという気持ちに根本から切り替わる。
このセクシープロジェクトというのは、実は多くのベストセラーのもとになっている。
例えば、大橋善太郎氏のベストセラー「すごい会議」の”すごい”ってあきらかにこのトム・ピーターズのセクシープロジェクトから取っている。セクシープロジェクトというタイトルだが、じつは原作では”Wow!"という言葉で表現され、本の中ではすべて”すごい”と訳されている。大橋氏も以前聞いたとき、トム・ピーターズの大ファンということで、このすごい”Wow!"をパクったんだなーとピンと来た。
内容も似ているし。
「すごい会議」のほうがかなり売れたのかもしれないが、内容は薄いし、やっぱりトムの本を推薦したい。
| トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! | |
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細野真宏の世界一わかりやすい株の本 
細野 真宏
文藝春秋 2005-06-10
売り上げランキング : 86
おすすめ平均 
●新聞がわかるようになった!!
なるほど!と、とにかく感動しまくり!!
これこそ、まさに教科書!
「株主価値が時価総額を担保している」なんて、この著者に言ってもチンプンカンプンなんでしょうね。
「売れてる本=本当のことが書いてある」とは限りませんからね。
ご注意を。
それにしても、あまりにもひどい内容にびっくり。
http://www.yuichiro-itakura.com/archives/2005/10/26-1604.html
ま、この本に限らず、売れまくった経済学の本にしても何故売れたかわかりませんな。
この筆者は数学の塾教師ですが、数学の参考書がそもそも売れまくったのですが、売り方がうまいなーと思いました。タイトル、売れる表紙、イラスト、話しかける言葉。
数学の内容的には、普通の参考書が書いていることをやさしく語り口調で説明しているだけ。(それが売りか)
結局大衆というのはこの程度のものなのだろうと思います。
経済学の本にしても、ちゃんと教科書を買って勉強し、経済新聞を読めば良いのに。
「売れる」というのはもはや日本では低レベルな内容で書くということに近くなってしまったと感じる。
売れるラーメン屋は、まずくても、雰囲気、売り込み方(雑誌掲載など)によって売れるし。
ひどい音楽、へたくそな歌でも売れるし。ブサイクでもアイドルになれるし。
大衆はアホやのぅと思って笑っている奴がいることにいいかげん気づけ!
ヒルズに入っている代表的な企業、ライブドア、楽天、ヤフー、リーマン・ブラザーズ、村上ファンド。
これらの企業と大手町あたりの日本の大企業は何が違うか。
たとえば大企業の代表格である、総合商社、広告代理店(大手2社)、都市銀行、生保というのは、選ばれた人しか入れない。
その選考方法にしても、リクルーター制を採用しており、一般募集というのは形だけであった。きっと今の時代もそう変わらないんじゃないだろうか。
まず、大学名によって受けることもできないような者が大多数である。女性の総合職も著しく少ない。まるで能力とは別の基準によって選考されているようである。
そして一旦入社したならば、給料は他の民間企業の2倍以上だし、福利厚生も超手厚い。
なぜこのような選考をしているのだろうか。もしかしたら既得権益を守るために都合の良い人を採用しているのではないだろうか。
門戸を狭くし、体育会系を中心に採用することによって良い人材を取れると考えているのであれば、そのような企業体質が日本の大企業にあるということは問題だと思う。でもそれが事実か。
たとえば金持ちの家族、友達は金持ちである。そのような人間関係を大企業どうしで構築しているとも考えられる。多くの大企業の客先の重役の息子を採用したりして。
そして、政治にも経済界にも干渉して利権を守る。
それが、欧米からみた日本なのである。腐敗した人間関係と汚職によって一部の者が得をする不公正な社会と今でもみなされている。
ところが、ヒルズにあるITベンチャーたちは全然違う。特にライブドア。
入社には門戸を広くし、毎週何人も入社する一方同時に退職していく。完全成果主義。もう労働の概念からして違う。
大企業はテレビ局を見てもわかるように、怠慢経営が株価を著しく下げている。
もう時代は古き日本のシステムでは機能しなくなりつつあるように感じる。
その最後の砦が、総合商社だと思う。
総合商社はムネオ事件でも明らかになったとおり、国家の利権にいやらしく入り込んでくる。
そもそも総合商社というのは根回しが仕事なため、不要論、斜陽論とでてきても未だに潰れない。弱小総合商社の体力が弱くなる一方、上位総合商社はしぶとく体力をつけてきている。
90年代終わりに大前研一が商社はインターネットで完全に潰れると書いたが、逆にインターネット企業にまでネットワークを駆使し手を回している。
TV局はまだ価値があるから買収のターゲットになる。でも上記大企業の多くの企業価値がなんだか得体の知れない古い既得権益の塊に感じる。
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世の中はどんどん高度な世の中になっている。実は計算は計算機がやってくれるし、知識というものはインターネット、辞書がまかなってくれると思っているかもしれない。
逆である。人間の思考力と言うのは、蓄積された暗記によってまかなわれるというのが現代の研究結果である。
つまり、計算能力、情報処理能力というのも、練習、九九の暗記が土台にあるのだ。
インド人は暗記している。だから、あのようなインフラの乏しい国家でも高度なIT立国になり得たのだ。
例えば『14×14=196』を『伊代、伊代、一苦労』「ィョ、ィョ、ヒトクロウ」
『19×19=361』を『一休、一休、寒い』「ィッキュゥ、ィッキュゥ、サムィ」
みたいな感じで覚えられる。
子供向けと思っていたけど、大人も暗記したほうがよいのだと思う。
アメリカに住んだ経験で言えば、アメリカ人は非常にプラグマティックな一面があるが、その一方非常に将来的には不合理かつアホな行為を多くしていると思った。
エアコンは調整のメモリと温度計しかなく、しかも一家に一個しかない。エアコンをつけると全部屋にいきわたる。しかしこれが温度が均等に各部屋に分配されないのだ。
ゴミの分別は無く、なんでも一緒に捨てられる。
大都市では自動車産業が鉄道を買収し廃業に追い込んだ。その結果都市は莫大に広がり、鉄道は無いので自家用車が無いと買い物にもいけなくなっている。
この本はさらにデータを使って色々教えてくれる。
もし世界がすべてアメリカだったら、地球の石油はなんと7年で枯渇してしまう。うー恐ろしい。
アメリカは裕福だ。芝生とプール付きの一軒家くらいすぐ買える(ローンで)、食事、サービスといった人件費のかかるもの意外は安く買える。ウォルマートに行けば、ほとんどの品は100ドル以下で、ウォルマートだけで生活に必要なものは全て揃う。
でも、安く買えるのはアメリカ主導による世銀、MIFを初めとする世界経済コントロールによって発展途上国による労働によるものかなーとも思う。
何しろ、アメリカでは単純労働集約的仕事である芝刈り、トイレ掃除、学校の食堂、ベビーシッター、ファミレス・ファーストフードの調理といった仕事は英語もろくにしゃべれないメキシコからの移民による低賃金から成り立っているのだから。
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中国の次の大きな市場として東欧が注目されている。具体的には2004年
にEUに加盟した国家の中でチェコ、ハンガリー、ポーランド、そして東欧
とは呼ばないかもしれないが、ロシアもブームになると予測される。
旧共産圏でかつては西側諸国には馴染みの薄い国家であるが、ブームになる
原因としては、EU加盟によって取引がしやすくなった。貿易上もヨーロッ
パ内であれば便利であるし、距離的にも近い。そして圧倒的に人件費が安い
ということが上げられる。
実は世の中でブームと言われているのだから、もうじき中国のようにブーム
が冷めるような状況になると思われる。中国より早いかもしれない。
ユーロによって物価水準がヨーロッパ圏内と同じになってしまえば多くの魅
力は失せると思う。それは中国のような固定為替レートを取っているところ
に比べると影響は早いだろう。
ところで、東欧は実は以前からブームであった。
筆者は10年以上前に読んだあるハンガリー出身の数学者(ピーター・フラ
ンクル)の自伝には、ハンガリーには夏になるとドイツから避暑に男女が集
まってくると書いてあった。
アメリカ人がメキシコのカンクーンのようなところに夏にいってはじけるの
と同じ感覚だろうと今では思う。物価水準が違うので、学生でも贅沢ができ
るのだ。
それは、もう30年以上も昔の状況なのかもしれないが、現在東欧の魅力も
能力格差がヨーロッパと大差が無いにもかかわらず、人件費格差が大幅にあ
るということである。
例えば、ヨーロッパ、米国のポルノ市場というのは、ポルノ女優の多くが、
チェコ、ハンガリーから供給されているという事実がある。
彼女たちの言語能力の高さ、白人と変わらないスタイル、美貌に関わらず、
人件費が安いというか、先進国から職業上イメージがよいとはいえないよう
なポルノ女優を発掘するのが困難なため、東欧から調達していたのかもしれ
ない。
そして、EUになって東欧がブームになったが、EU間で自由に各国をパス
ポートのみならずVISA無し、自由にどこでも働ける環境という境遇は
人件費がいっきに底上げされるのではないだろうか。
しかしながら、能力の高さ、EU市場へのアクセスを考えると、人件費以外
の魅力も充分にあるのかもしれない。
| 東欧チャンス | |
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サラリーマンの皆さんはどんな会社で働きたいと思うだろうか?
労働時間の短い会社、サークルのような雰囲気の会社、休みの多い会社、
家族的な会社、好きな時間に勤務できる会社、などなど。
まあ、その人によって色々だろう。いずれにしても、従業員主体の会社が良
いと思うのではないだろうか?
実際には、会社というのは社則があって、学校の校則のように縛られるもの
である。社会人なので規律が必要なのは当たり前である。そもそも企業とい
うのは、古くは軍隊の規律を取り入れたりしたところも戦後多かったほどな
のだ。
□ 働きたくなる会社が実在した。
セムコというブラジルの会社である。
Ricardo SemlerというCEOが親からの世襲で家業を継いだのだが、親の経営
方針は、保守的で、企業は「経営者と労働者が対立するもの」という前提に
経営を行っていたような会社である。
Ricardoは会社を継いでから、親とは正反対の経営(マネジメント)を行った。
まず初めに親の友達が経営陣にいたのを全部解雇するところから始まった。
そして、従業員主体の会社に変えていったのだ。
この会社はあらゆることを従業員が主体的に選択・決定するのだ。
始業時間、働く曜日、在籍する部署、更には管理職の上司までも、従業員自
身で決める雇用システムにしたのだ。
この会社では定年退職後の時間を先取りすることさえも認められている。
つまり、定年退職した後の暇な時間を今使うことができる。
経営的には、従業員のに多くの権限(職権)を与えるエンパワーメントの
究極系であるといえる。
もっと言えば「超民主主義的な組織」と言える。
エンパワーメント
□ リカルド(この会社のCEO)のエンパワーメント戦略(労働者の権利)
・ヒエラルキー(階級制度)の排除
・ドレスコード(制服、スーツ着用)の排除
・社則(会社のポリシー)の変更
・生産する製品選択の権利
・売る客を選ぶ権利
・給料を変更できる権利
・上司を選べる権利
・管理職を評価する権利
・好きな時間に働く権利
・借り入れを選ぶ権利
・好きな会議に参加する権利
・会社の財務状況を知る権利
□ 成功
ちなみに、この会社は、リカルドが経営を取るようになってから業績がうな
ぎのぼりである。
一見すると、規律の無いだらしない会社と見られるだろう。いや、一歩間違
えば本当に堕落したサークルのような会社になってしまうだろう。
だが、従業員との信頼によってここまでの業績を上げることができたのだろ
う。
□ Ricardo Semlerの言葉
マネジメントのポイントはマネジメントをしないことだ。
良い仕事を時間内にさせるポイントは時計を付けないことだ。
企業利益の良い投資方法は、従業員にそれを与えることだ。
働くことの目的は、金を稼ぐことじゃない、働くこと自身だ。
従業員にしても、社長にしても、人生が楽しくなくっちゃ。
(拙訳)
□ Ricardo Semlerの達成したこと
従業員一人当たりの生産性を$11,000から$135,000に向上させた
10年間での企業の成長率は900%であった。
利益は$100,000,000(100万ドル)以上上昇させた。
従業員だって450人から3000人に増えた。
そいうった数字で計れること以上に達成したこと。
説明しきれないなあ。だから、この会社への見学者は絶えないそうである。
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自由と放任は違う。
世間の注目を浴びることによって急激に業績を伸ばしている企業があります。
こんなことを書くと、野球やニッポン放送買収でいっきに注目を浴びている
ライブドアを思い出すでしょうが、実は他にもたくさんそんな企業がありま
す。
そして、そんな注目を浴びる企業がこれから台頭して、古い企業は撤退して
いくのではないでしょうか。
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▼ 紫の牛 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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パーミション・マーケティングやバイラル・マーケティングといった、新し
い時代のマーケティング、プロモーションで有名なセス・ゴーデン氏のこれ
また新しい発想のマーケティング本で「紫の牛(Purple Cow)」が登場して
来る。
前作「Purple Cow」でも、新作「Free Prize Inside」でもたびたび登場して
くる、この「紫の牛」について今回取り上げたい。
牛といったら、普通は黒と白だ。いや、絶対そうでしょう。セス氏はそんな
牛に旅行中見飽きてしまったそうだ。だけど、もし牛が紫色だったら?
そんな牛が一匹でもいたら?
ハッとさせらた。
別に消費者の望む商品(ニーズ)をつくるだけじゃなくても良いではないか。
ただ、驚かすだけ、消費者の注目を浴びるだけの行動が、企業のプロモー
ションにとってどれほど有効かを、昨年からのライブドア堀江氏の行動で、
もう日本中がわかったはずじゃないか。
最近巷でやたらと使われている「非常識な」マーケティング方法である。
もう昔の価値観では考えられないことですね。20世紀は、消費者ニーズと
いうのがあって、つくれば売れる時代だったのに、今消費者は特に欲しいも
のは無い、という時代だから。
□「革新(イノベーション)」
セス氏によると、「紫の牛」というのは、企業内のほんの少数の者のイノ
ベーションによって産まれるという。
大切なのは、他社と同じような製品を作って価格競争になるようなことでは
なく、
(1)他の誰にもつくれないもの
(2)キチガイじみた広告・販売促進
だという。
□グリコのおまけ
「Free Prize Inside」とはようするに「グリコのおまけ」と一緒だ。
子供の頃、おまけが欲しいからと親にねだったお菓子。
ビックリマンチョコとか、他にもたくさんあった。
現代では、どんな商品であっても大量な広告に埋もれやすく、消費者はコス
トに敏感になってしまっている。
だからこそ、「グリコのおまけ」戦略が有効だと、セス氏は主張する。
プラスの付加価値で、価格競争から抜け出そうと。「グリコのおまけ」を
つくりだすのには、莫大な広告料だとかはいらない。おまけをつくりだす
ひとりの社員さえいれば。
□「紫の牛」の価値
セス氏は「グリコのおまけ」のような価値をソフト・イノベーションと呼び、
以下の2つを目指すものとしている。
(1)探し出してでも欲しいという価値がある
(2)ニーズ(必要)でなくてウォンツ(特別な欲求)がある。
(お勧め)
| 「紫の牛」を売れ! | |
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いや~、セス・ゴーデンの本にはいつもハッとさせられます。大抵のマーケ
本にはハァ?とさせられますが(笑)
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オールドエコノミー企業は総撤退か?
これまで、エリートになるためには、というか自分の夢を実現するだとか、
金銭的に成功するだとか、名誉を手に入れるというためには、
「学歴」というものが最重要視されていた時代だったと思います。
これは非常に解りやすいですね。決まったレールですから。そのレールに乗
る努力と持続という辛抱によって形成された人格は一定のパターンがあるの
では無いか?
まあ、今社会学者などが振り返ると、高度成長時代で必要なモノ、ニーズが
明確だった時代だから、必然とそうなったという風に結論付けられるのでし
ょうが・・・
重要なのは、今は違うということ。
だが、主に日本という国を支配している既成勢力というのがどのような人間
達なのか。
ホリエモン氏はまだ若く新しい価値観を代表していると思います。
その行動や風貌、話し方、などどれを取っても。
そしてそれに対立する勢力。
あ、まるでオレ達が若かったころの親との対立じゃないか?
で、今はどうなんだ?!自分のポジショニングは?
世界一の金持ちになってみろ!
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竹村 健一と 堀江氏による対談。竹村氏は堀江氏の能力を認め、新しい価値
観と認識しているのでは?一定の理解を示しながらも、やはり年老いた人に
は新しい価値観の理解には苦しむという面があるのかなぁと思わされる。
例えば、ボクらの世代がどんなに新しい何かをなり遂げたとしても、親の世
代が認め、評価するための理解力が無いことって無いでしょうか?
━
前回のトレンドは予測可能なことですが、経営戦略としてどのようにトレン
ドに乗せて戦略を立てるかと考えると非常に難しいと思います。
ユニクロの柳井氏は、すごいビジネス本をたくさん読んでいて、進んでいた
米国のアパレル企業の経営戦略を日本に当てはめたので、他社に対する優位
性で成功したと、雑誌で読んだことがあります。
このように先進企業の戦略を取り入れることが、日本の企業の経営戦略であ
ったと思います。
それが、ITシステム化やERP、コンサルティング業界をずいぶん儲けさせた
のだとも思いますが。
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▼ トヨタ方式 ▼━━━━━━━━━━━━━━━
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トヨタが世界の注目を集めたのは80年代。その品質は、日本の他の製造業
の高品質さを世界に知らしめるのにも貢献した。
トヨタの素晴らしさは色々な面があるが、中でも「品質」について語られる
ことが一番多いと思う。
今回はアメリカでトヨタの高品質さ、社風についてまとめられた書籍、
「ザ・トヨタウェイ」から
| ザ・トヨタウェイ(上) | |
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(日本語翻訳書籍)
トヨタは超大企業にもかかわらず、社風として「家族経営」的側面があるこ
とが米国企業と大きく異なる。
そのトヨタ式は何から来るか。
「最高の品質」、「最小のコスト」、「最短期間のリードタイム」、
「最高の戦略」、「高い従業員のモチベーション」
といった経営的側面がまずある。
さらに、独自の
「カンバン方式」(米国ではジャスト・イン・タイムと呼ぶ)による資材調
達管理、ロジスティック管理、「自動化」の好評価があげられる。
また、この本の筆者が評価されている点を挙げると、
・長期的経営思想
・正しい工程が正しい結果を生むという思想の徹底
・平準化
・チームワークの結束の強さ
・現地・現物主義
・意思決定に携わる根回し
・反省と改善
といった、超日本的ではあるが、日本人にとっては当たり前、基本的なこと
を挙げている。
ここらへんは、日本人の常識が他国ではスタンダードでもなんでもないとい
うことが読み取れる。
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自分の考えが世界的にスタンダードだと思うな。
昨年12月から発行が遅れて申し訳ありません。廃刊したわけでは、ありま
せんので。今年一杯はがんばって書こうと思います。
今、「今週、妻が浮気します」という本が巷で人気を集めているのをご存知
ですか?昨年ブームになった「電車男」のような感じで、インターネットの
掲示板での書き込みが本になっています。
「電車男」は本が発売される前に読んだのですが、もてないアキバ系の男に
感情移入してしまい、思わず最後は泣きました。
本を買って読んでもやはり、もう一度泣いてしまいます。
| 電車男 | |
![]() | 中野 独人 新潮社 2004-10-22 売り上げランキング : 323 おすすめ平均 ![]() 楽しかったけど 全ては祭のあと せいぜい、この本まで、かな。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
こっちの「今週、妻が浮気します」のほうは、嫁の浮気について某掲示板に
相談した者と、それに対するたくさんの人の回答がそのまま本になっていま
す。
こちらもヤバイですね。中盤まで読みましたが、やっぱ泣きますわ。
| 今週、妻が浮気します | |
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今後こういう本が増えるんでしょうな。
前回、企業というのは、どんどん効率的になると同時に人間性を失うのでは
ないかと書きました。
コスト構造、事業内容からもかつての大企業、一流企業も落ちぶれつつある
ところは多いでしょう。
この前の野球球団買収劇で一躍有名になった楽天、ライブドアといったイン
ターネットベンチャー企業は非常に効率的であると注目しています。
特にライブドアは社長の堀江氏の発言、著書でさんざん主張されているよう
に、あえて古い体質の企業に挑戦的な発言をしています。例えば「老害」と
いう言葉が使われていますが、若い人のほうが生産性が高いと。
これは日本の終身雇用、年功序列に対する挑戦でもあり、同時に効率性への
挑戦でもあると思います。
そのような発言や、完全成果主義(20代でも副社長、長年会社を支えた経
営幹部でさえ失敗すれば平社員へ降格)など、色々批判もあるようですが、
この企業はすごいスピードで成長していることは確かです。
恐らく、こういった企業に古い体質の企業は、生産性という観点ではまった
く及ばないと思います。
そして、どんどんこのような新しい体質の企業が誕生していくのだろうと
感じています。
| 堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方 | |
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仕事においても、遊び、家庭においても、基本的なことがやはり重要だと
思う今日この頃です。例えば、健康。普段気にかけないものですが、健康を
害したときに初めてその被害の大きさに驚き、健康に注意を払わなかった
自分に後悔するものです。癌などは定期検査で確実に発見できるのにもかか
わらず、日ごろの業務に追われて健康診断を受けもしない人が多いのが驚き
です。
家庭においても家族と過ごす時間が以下に大切か、それは家族に去られて、
初めてわかるものなのかもしれません。
大体このような基本的な健康だとか、家族だとかに問題が生じると、仕事に
おいても他の人間関係においても問題が出てくるものです。
酷い場合は、全て失うことになるでしょう。
基本的な生活を良く見直してみましょう。
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▼ 4S(整理、整頓、掃除、清潔) ▼━━━━━━━━━━━━━━━
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基本だが大変重要なので取り上げた。
4Sとは整理、整頓、掃除、清潔の4つのイニシャルをとり、製造業の基本
活動として多く取り入れられている。
4S運動だとか4S活動と呼ばれる。
ここのところ、経営において基本に忠実になろうとしている企業が多くある。
あまりにもテクニカリーなビジネス手法に固執したために、根本が疎かにな
り、企業の基本理念や初心を忘れた行動が行動が多く取られた反省かもしれ
ない。
そんなことから、この基本的な活動が製造業だけでなく、他の業界でも最近
見直され、忠実にこの方針に従おうとしている企業が多々あるようだ。
(1)整理
必要なものとそうでないものを分類、不要なものは処分する。
(2)整頓
必要なものの配置をきちんとする。必要なものが必要なときに手に入るよう
に。
(3)掃除
不要なものを処分し、整理・整頓を満たすために。
(4)清潔
環境が綺麗であるように。心地良さ。
この4Sによって、以下のことが確認されている。
・従業員の作業効率が上がる。
・従業員の心のゆとりができる。
・顧客など外部の者からの印象が良くなる。
筆者の経験からも雑然とした会社、汚い会社というのは駄目だ。ろくな会社
は無い。従業員の態度、モチベーションも非常に低いという印象がある。
やはり、このような基本的なことができている企業というのが、生産性の高
い会社という印象がある。
この4Sにさらに「躾」を加えたものを5Sと呼ぶ。
| マンガ「5S」―整理・整頓・清潔・清掃・躾 | |
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基本ができていない人間が増えている。人間は進化でなく退化しているのだ。
日本のインターネットベンチャーは、ほとんどが、日本市場向けのサービス
中心です。それが、海外のインターネットベンチャーと一番違うところかと
思います。
シリコンバレーはもちろん、韓国も中国もむしろ世界に向かっている気がし
ます。
かつて日本の製造業のように、日本のテクノロジーがまた世界を支配する時
代はこないものでしょうか。
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▼ 柔道戦略 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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今、柔道戦略が、日本の小さなインターネットベンチャーの間で密かな
ブームとなっている。
柔道ストラテジーというから、日本発の経営理論かと思われるかもしれない
が、残念ながら違う。この理論は、ハーバードビジネススクールの教授によ
って提唱された。
柔道自体は日本の武道である柔道の「柔よく剛を制す」のアナロジーである。
この理論では、小さい会社が勝つためにはどうすればよいかということに
注力し、柔道で小さい体の者が大きな体の者をいとも簡単に投げ飛ばすのを
イメージされる。
90年代を思い返すと、米国では小さなインターネットベンチャーが、果敢
にも大企業に挑み、勝つということがあった。今想像してみると考えられ無
いかもしれない。
もう少し前では、今のマイクロソフトのような巨大ソフトウェア会社であっ
ても、小さなベンチャーで大企業と戦っていたのだ。
そして、そのような小さなインターネットベンチャーがどうして大企業に
力でねじ伏せられることなく、勝利することができたのか、この柔道戦略で
説明できることが多いようだ。
□ 3つの柔道ストラテジー
小さな会社が大きな会社に勝利するために。
(1)Movement
大企業と真正面から勝負をするのではなく、速く動く。そして自社に有利
なポジションをいち早く手に入れよ。
(2)Flexibility
大企業の真正面からの攻撃を避けよ。協業などで、大企業との対決を避け
よ。
(3)Leverage
大企業の体力を自分の反撃の力に利用せよ。
この本では、柔道と違い、真っ向から勝負する「相撲ストラテジー」につい
ても言及されている。
| 柔道ストラテジー | |
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また、日本の戦略が評価される時代を望む。
村上龍氏の「人生のおける成功者の定義と条件」は斬新でした。
自分のもっている成功者は、かなり古いイメージのようでした。例えば、私
は、成功者というと戦後日本の復興に努めた起業家、自己を犠牲にしても国
に尽くす政治家(実際にはいないかも、イメージです)、自由なお金があっ
てやりたいことを何でも出来る人などでしょうか。
漠然としたイメージですが。
一般的には、金持ち=成功者でしょうか。
ですが、どうやら今の成功者というのは、簡単に言えば自分の人生に自己充
実感がある人ということだと解釈しました。
あくまでも私的かつ利己的な成功だとも思えますが。
ただ、村上氏の指摘でするどいと思ったのは、もう誰もが同じサービスを受
けれないと国民は薄々感じているとのことです。つまり、国民は貧乏人とお
金持ちに別れ、良いサービスを受けれる人は限られていくということかと思
います。
米国だと当たり前のことなんですがね。ただ、小説家にしてはやたら鋭い
洞察力だと思いました。
| 人生における成功者の定義と条件 | |
![]() | 村上 龍 NHK出版 2004-08-27 売り上げランキング : 4,628 おすすめ平均 ![]() 成功とは、結果でなく状態である。 なんかホッとしました TVの方が迫力あったかもAmazonで詳しく見る by G-Tools |
イチローがすごいですね。
日本人が海外で活躍しているとうれしいですよね。
アメリカ人も日本人てすごいと思っていると思いますよね。
でも、実際にはアメリカには世界中からすごい連中が集まっており、それら
の連中の中には祖国を捨てた(つまりアメリカに移住)した者も少なくあり
ません。
聞いた話によると、多くのアメリカ人が、こうやって世界中の能力のある者
を集めるアメリカってスゲーという認識だみたいです。
データが無いので定かではありませんが。そのような論文だとか出ている
みたいです。
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▼ スリッパの法則 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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この法則は、伝説のファンドマネージャーと呼ばれる藤野英人氏の経験に
基づく法則であり、同名の本が出版されている。
| スリッパの法則 - プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方 | |
![]() | 藤野 英人 PHP研究所 2004-09-18 売り上げランキング : 4,809 おすすめ平均 ![]() ファンドマネージャの仕事っぷり 読み物として楽しいが・・・ 投資でなく経営の本としても面白いAmazonで詳しく見る by G-Tools |
藤野氏はファンドマネージャーとして、3、000社以上訪問したという。
これほどの数の会社を訪問したことのある者がどれくらいいるだろうか?
例えば、飛び込み営業の者が1日3件顧客訪問できたとして、1週間5日で
15件、1ヶ月で60件、1年間で720件。他に夏季休暇や、営業に出な
い日もあるし、リピートで回らないといけない会社もたくさんあるだろうか
らこの半分の数字が回るものかなりしんどい。
それでも、多くの会社を回っている者はいつも感覚がするどいと驚かされる。
特にこの本のタイトルにもなっている「スリッパの法則」には、営業マンな
ど、会社訪問をしているものにはわかると思う。
会社を回ったことの無い者や、まだ学生にはわからないかと思う。
もちろんスリッパを履くこと自体に何も悪いことは無いのだが。
その「スリッパに履き替えさせるという」行為に経営者の経営理念が表れて
いるのだと思う。
スリッパ以外にも経営者の考え方があわられているものは多い。
社長室の豪華さ
受付嬢の顔の美しさ
などなど。
これは、ファンドマネージャーとしての藤野氏の投資に値するかという判断
であり、実際に働いている社員は経営者の経営理念と反するかもしれない。
ただ、自分の経験と照らし合わせて、なるほどと思わせてくれた本である。
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今日は残りの人生の最初の1日である。当たり前であるが。
世の中にはすごい人物が沢山いますね。会社にも何人かは、自分じゃかなわ
ない、と思う人がいると思います。いないとヤバイ会社ですし、逆に、自分
じゃかなわないとあきらめているようでは進歩は無いと思います。
ライバルがいることによって人は成長するのだと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ シックス・マグマ ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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シックスシグマとは標準偏差でのばらつきの度合いのシグマのことで、この
6シグマとは、99.99966%を表し、100万回のオペレーションにおいて、欠陥
起こる可能性が、3.4回以内におさまるということを意味する。
シックスマグマをひとつの指標として、全社一丸となって取り組むのが、
かつてジャック・ウェルチが率いたGE社である。このシックス・シグマは
指標というよりも経営手法として取り入れられている。
実はシックス・マグマはモトローラが先に採用していたが、GEのほうが
やはり有名である。
□ ジャック・ウェルチ
GEにエンジニアとして入社するが、後にCEOとなり、大胆な経営でGE
を立て直す。その荒く斬新な経営手法はあまりにも有名。
大胆なリストラ、M&Aなど、多くの成功と、そして失敗もある。
| ジャック・ウェルチ わが経営(上) | |
![]() | ジャック・ウェルチ ジョン・A・バーン 宮本 喜一 日本経済新聞社 2005-04-29 売り上げランキング : 4,059 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
ジャック・ウェルチの自伝書である。
大胆な経営方針のひとつとして、
「ナンバーワンかナンバーツーになれる事業に経営を集中せよ」というセリ
フがあった。
ある晩紙に書いた3つの文字「サービス」、「ハイテク」、「コア(核)」
を経営に持ち込み、その3つの文字に当てはまらないものは、強化するか、
売るか、さもなくば閉鎖するとした。そしてその戦略の一環として10万人を
超える従業員を解雇することになるのである。
ウェルチの人事も厳しくて有名である。
各組織でランク付けを行い、上位20%、中位70%、そして下位10%に
振り分けられる。
期待された成果の出せない者は、会社を去るしかない。
□ GEのグローバリゼーション
1990年代、ジャック・ウェルチは買収とアライアンスでGEをグローバ
ル化へ推し進めた。さらにインドへの研究開発センターの30Mドル出資、
GEキャピタルのカスタマーセンターをインドへの委譲など、ヒューマン・
リソースも積極的にグローバル化を先駆けて行った。
□ Six Sigma
シックス・シグマに話を戻すと、それは単なる統計やQC(品質管理)を超
えて、リーダーシップ発揮、マネジメント能力育成にも使われている。
また、使用される部署も工場だけでなく、人事、営業にも適用されていると
ころがすごい。
とにかく、ジャック・ウェルチの自伝とも言える「ジャック・ウェルチ わが
経営」を読むと、CEOとして会社を再生するのに必要な能力がわかる。
CEOでなくてもマネージャー職として活躍したい人にも、有用な本である。
ジャック・ウェルチの素晴らしい経営能力とは裏腹にやはり、ウェルチの実
績に対して否定的な意見ももちろんある。
これは生き方の問題でもあり、自分の倫理観の問題でもある。読者諸君が
どのようにとらえるか、ということである。
| ジャック・ウェルチ 悪の経営力 | |
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マイケル・ムーアのTV番組「The Awful Truth」でもGEと
ジャック・ウェルチはよく批判されていました。
特に高すぎるウェルチの退職金、低すぎる従業員の退職後手当て、環境汚染
などが、槍玉に挙げられていました。
「マネーの虎」が終わってしまって非常に残念なのですが、あの番組の中で
最も強烈なキャラクターだったのは、筆者にとっては堀之内九一郎氏でした。
何しろ、あの波乱万丈な人生は濃すぎます。何度も事業に失敗し、全てを失
い、嫁には逃げられ、ホームレスにまでなったにも関わらず、起業し成功し
てしまうんです。
この本は、起業を目指す人だけでなく、冒険小説を読む気分で読めると思い
ます。
| どん底からの成功法則 | |
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「シムシティ」というゲームにはまっています。
このゲームは自分が市長となって、町をつくるゲームです。最初は何もない
小さな町からスタートさせ、開拓していきます。
ゲームだけど、昔のファミコンのゲームのように単純ではなく、頭を使いま
す。もう脳みそ擦り切れそうなほどつかいます。
市長の支持率、犯罪率、予算、交通渋滞、自然災害と、ゲームだけどもリア
ルすぎて怖いぐらいです。
本当に市長になった気分になれます。
ところで、日本は若者を中心に政治にたいする無関心がますます酷くなって
います。選挙では投票率が低いし。
シムシティみたいに、政治のゲームがあったら面白いのですが。
そうすれば政治に若者ものめり込んで、若い国会議員も出てきそうです。
国会議員は年寄ばっかりで、政治家になれる若者は二世かタレントぐらいか、
金無し、コネ無しでなれるのはNPOだとか環境問題に取組んでいたような
リベラルな支持層を持っていないと。
コンサバティブな若者議員なんて誕生しないでしょうか?
話がだいぶ逸れてしまいました。
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アメリカ人はアメリカに幻想を抱いている。
あなたがイメージするアメリカはどんなだろうか?
アメリカンドリーム、N.Y.のウォール街、L.A.郊外でのリッチで豊かな生
活、シリコンバレーで億万長者になった者。
そして誰もがアメリカは自由の国だと思っている。
それは大きな間違いだ。
例えば昔ヒットした映画「イージー・ライダー」では主人公は自由に生きる
ヒッピーだった。ヒッピーはバイクにまたがって自由に旅を続ける。
だが、どの街でもヒッピーに対する風当たりが強かった。
旅の途中仲良くなったアルコール中毒の弁護士が、言っていた。
「アメリカ人はアメリカは自由だと言う。だが、本当に自由に生きている
奴を見るの怖いんだ。」
と、前置きはここらへんにして、面白い本を紹介します。
「アホでマヌケなアメリカ白人」
| アホでマヌケなアメリカ白人 | |
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開いてすぐにこんなことが書いてある。
億万長者の数は、
俺たちがナンバーワン
軍事予算の総額も
俺たちがナンバーワン
二酸化炭素排出費も
俺たちがナンバーワン
有害廃棄物の排出量も
俺たちがナンバーワン
記録された強姦件数も
俺たちがナンバーワン
批准していない国際人権条約の数も
俺たちがナンバーワン
これが、俺たちの国アメリカの真実だ!
☆ ☆ ☆
すごい本です。
アイスホッケーの日本対北朝鮮戦をTVで見て思ったのだが、観戦している
韓国の選手たちは北朝鮮を応援していた。
以前から聞いてはいた。
だが、目の当りにすると正直頭に来る。
北朝鮮のような世界から孤立した変態の独裁者政権のキチガイ国家を応援す
るなんて信じられるだろうか?
日本人は無関心なようですね。
西村真悟衆議院議員は真剣に拉致問題に取組まれてますね。
TVではかなり過激なようです。
http://www.n-shingo.com/movie/
ストリーミングで勉強できます。
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▼ PMA ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□ PMA(Positive Mental Attitude)
日本語に直訳すると「積極的な精神態度」という意味だ。
カーネギー、フォードといったビジネスで成功し億万長者となった者たち
のインタビューを重ね、成功哲学を体系化させたナポレオン・ヒルが用いた
言葉だ。
ナポレオン・ヒルという言葉を聴くだけで拒絶反応を示す読者の方がいる
かもしれない。潜在意識、成功という言葉のつくセミナーや通信教育では
ナポレオン・ヒルの名前が引き合いに出されて、金儲けの種とされている
ことが多いからだ。
出版されているナポレオン・ヒルの書物は出版元がそうしたセミナー主催
会社だったりして、本と言うよりも宣伝本として使われている気もするく
らいだ。
(ちなみに私の場合原著とナポレオン・ヒル本人による公演カセット・テー
プでこのPMAについて深く知った)
ナポレオン・ヒルはあのカーネギーの依頼からカーネギー、フォードをは
じめとした成功者特有の性質を分析しその成功哲学を広めた人物だ。
カーネギー、フォードどちらも、貧しい育ちから成り上がったアメリカン
ドリームを象徴するような人物だ。
□ PMAという特徴
成功する人物に特有な性質としてPMAが上げられる。
PMAは最近では色々なところで聞かれる。日本では、Kemuriというミージ
シャンが『PMA』をいう曲を出してヒットしたため、若者の間でも、PMA
の前向きな姿勢、生き方が浸透しつつある。
[KEMURI]
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彼らのメッセージの神髄は「Positive Mental Attitude」だそうです。
ナポレオン・ヒルは成功哲学としてPMAを第一に必要な姿勢としているが、
消極的な感情を消すことが必要としている。そして成功するには成功を
イメージすることが非常に大切だとしている。
(参考)
| 【携帯版】思考は現実化する | |
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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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【SkillStorage.com】経営戦略入門
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サダム・フセインはどうでもよいが金正日は先制攻撃で殺せ!
「あなたは今幸せですか?」
こんな風に駅前で話しかけられたことがある。キリスト系の宗教だった。
気持ち悪かったのを覚えている。
今、日本は若者は本当に幸せそうな顔で毎日を謳歌している。だが、ただ毎
日を快適に過せるという喜びだけで、そこに希望や使命感といったものを感
じとることができない。
あのときの宗教団体から貰った本には、「やがてこの地球上には選ばれた人
だけが、病気、老い、恐怖といったものから克服され、永遠に平和に暮して
いける世界がやってきます。(キリストが復活するそうだ)」
というアホらしいことが書いてあった。
誰がそんな気持ち悪い世界で生活したいかとそのとき思ったが、今の日本の
若者にとっては変りのない世界の気がしてならない。
一方サラリーマン世代、高齢者にとっても何の希望があるというだろうか?
若者以上に少ないかもしれない。
成長期の終った日本において、新しい仕事、やりがいのある仕事、使命感の
ある仕事を見つけることは頗る困難。
今回は、めるまがの趣旨とは少し違いますが、昔、清らかで献身的な志の為
に自ら命を捧げた男たちの真実のロマンを紹介します。
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▼ フィデルとエルネスト ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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これを読んでいる大半がサラリーマンで男性だろう。
サラリーマン男性にとって、自分の人生を見直す機会がいくつかある。
就職、転職、結婚、昇進等、その度に人生に対する漠然とした不安、空しさ
といったものがあるのではないか。
最近「プレジデント」誌では、サラリーマンの不安払拭や、ストレスを扱う
記事が多い。そして、そういった記事を読むたびに、自分がストレスや不安
に陥っているのだと自覚させられてますます落ち込むことはないか。
仕事に打ち込むことで、ネガティブな思考から開放されるかもしれない。
だが、仕事自身がまったくの空しさしか伴わないのであったなら。
ビジネスマンにとって、21世紀のビジネスの問題は仕事に対する使命感に
あるのではないだろうか。明治、大正においても、戦後復興においても、そ
こには仕事そのものに対する使命感と、誰も成し遂げたことのない領域に対す
る喜びがあった。
だが、今や多くのビジネスがルーティン化し、社会貢献どころではなく企業
は赤字にもかかわらず従業員は給料を泥棒のように貰っている状態だ。
つまり、ビジネスが社会貢献することが難しくなってきている。
このような社会の中で、生き方に希望を見出すことは難しい。だが、男なら
誰もが若きころ夢見たロマンや冒険をまた思い出してみるのはどうか。
今回紹介するのは、男なら誰もが憧れる生き方を実践した男たちの感動的な、
革命のエピソードを紹介しよう。
□ フィデルとエルネスト
1950年代、中南米では前世紀においてもっとも熱い男たちのロマンが繰り広げ
られていた。
1953年、ハバナ大学法学部を卒業したばかりのフィデルは、拷問・独裁で悪名
高いバティスツータ政権を打倒するためモンテカルダ兵営を襲撃したが、失敗
し監獄に送られてしまった。だが、運良く55年に恩赦で釈放され、フロリダか
らメキシコに送られ亡命した。
この時の法廷で、フィデルはキューバ革命の精神と行動原理について熱弁をふ
るい「歴史は私に無罪を宣告するだろう」と叫んだのはあまりにも有名である。
メキシコ・シティのインペリアル・アパートで、フィデルは仲間とキューバ侵
攻の作戦を練り、「来年はキューバに侵攻する。あとはキューバを開放するか
死ぬかだ」と宣言した。
他方、エルネストはアルゼンチンで産まれ、学生時代から放浪と文学を愛し、
最初は考古学に興味をもち、オートバイで南米大陸旅行に出かけたりもした。
彼の放浪旅において虐げられる人々との出会い、ハンセン病患者との出会い、
そしてグアテマラでの米国による侵攻を目の当りにして米帝国主義の実態を知
り、米国の植民地主義との闘争による現地民衆の解放を決意する。
メキシコ・シティにおいてフィデルとエルネストは運命的に出会い、革命に向
って突き進むこととなる。
エルネストの著「革命の回想」の中で、「最初フィデルに会ったとき、勝利は
おぼつかないように思えた。しかし私は共感と冒険というロマンチックな絆に
よって、またこれほど高邁な理想のためなら、他国で親でも死にがいのあると
いう考えから彼と結びついた」ということを言っている。
こうしてフィデルとエルネストのコンビは革命の同士を募り、56年、8人乗り
のオンボロ船「グランマ号」に82人も乗り込み、メキシコからキューバ東部
のサンティアゴ・デ・クーバの海岸に向った。ところが座礁してしまい、しか
たなしに必要最低限に食料、武器を持ちなんとか上陸したところ、待ち構えて
いたバティスタ軍の奇襲を受け、潰滅状態となってしまう。
フィデルとエルネストは何とか生き残ったが、同士は12名という状態になっ
ていた。
フィデルはこの12人をもってゲリラ部隊を結成「我々はすでに戦いに勝った」
と宣言した。
こうしてゲリラ活動を重ね、徐々に民衆を見方に引きいれ、59年ついにバティ
スタ政権を倒し、奇跡的にキューバ革命を達成したのだ。
革命達成後、エルネストはキューバの大臣に就任し、献身的にキューバ発展の
ために捧げる。

□ 男のロマン
エルネストはキューバ革命後、工業大臣として国のために尽したが、やがて別
の目的を見いだすこととなる。
そして、65年フィデルに「決別の手紙」を書いてキューバを去り、またして
も世界の戦場へ旅立ち、ゲリラ戦を展開することとなる。
このときエルネストの部下達は既にキューバの大臣や軍の上層等重要な地位に
あったが、エルネストが次の戦場に旅立つ時に声をかけられた者は、なんと、
全員エルネストについていったのだ。
エルネストがフィデルに宛てた「決別の手紙」には次のようなことが書かれて
いた。
「・・・僕は君に躊躇なく従い、君の考えを身につけ、僕らが置かれていた危
険や原則を理解し、評価してくれたことを誇りにしている。
いま世界のほかの国が、僕のささやかな力添えを望んでいる。君はキューバの
責任者だからできないが、僕にはそれが出来る。別れのときがきてしまったの
だ。
喜びと悲しみの入り混じった気持ちで、こんなことをするのだ、と察して欲し
い。僕はこの地に、建設者としての希望の最も純粋なもの、そして僕が最も愛
している人々を残していく。
それは僕をとても悲しい気持にするのだが、僕は新しい戦場に、君が教えてく
れた信念、わが国民の革命精神、最も神聖な義務を遂行するという気持ちを携
えて行こう。
帝国主義のあるところならどこでも戦うために、だ。
それが、僕を慰め、深い心の傷を癒してくれる。・・・・」
こうしてキューバを去ったエルネストは、コンゴ、ボリビアでゲリラ戦を展開
し、1967年、エルネストは39歳の時、ボリビア政府軍に暗殺される。
「ラテンアメリカに人口を構成するほぼ3億人の人間、その大多数は絶望的に
貧しく、そして20年以内に6億人になるだろうし、彼らは物質的な生活や文
化や文明に権利を持つのである。が、彼らに対して真の希望を与えるような正
しい答え、あるいは必然的な行動をなしたのはエルネストのほかに誰一人とし
ていないのである。・・・
何故なら大陸を救うという高貴な理想に導かれた一握りの人が行ったこの行為
は、意志の力、英雄的な精神、そして人間の偉大さが何を成しうるかの崇高な
証として永遠に残るだろうからである」
フィデルはエルネスト死亡の翌年このように語った。
(お勧め)
| チェ・ゲバラ伝 | |
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*チェ・ゲバラ Guevara Lynch, Ernesto Che
1928年~67年 キューバの革命家、冒険家、医師、ゲリラ。
アルゼンチンのロサリオ市に生まれ。1947年ブエノスアイレス医科大に入学。
在学中(51年~52年)チリ・ペルー・エクアドル等南米大陸をバイク旅行。
53年医学博士。J.D.ペロンの独裁を逃れて南米諸国を渡り歩き、グアテマラ
革命の失敗をまのあたりに見る。54年メキシコに渡り、翌年カストロらと出
会う。
56年カストロと共にグランマ号でキューバに渡り、第2部隊の指揮官としてゲ
リラ戦を指導、革命勝利に大きな力を与えた。59年キューバ国立銀行総裁、
61年工業相、62年キューバ統一革命組織幹部会メンバーなどを歴任し、外交
活動でも重要な役割を果たす。65年キューバを去り、67年ボリビアでゲリラ
活動中政府軍に射殺。
著「ゲリラ戦」「革命戦争の旅」「ゲバラ日記」
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「あの頃世界で一番かっこいいのがゲバラだった」by ジョン・レノン
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このような言葉が自由に発言されるようになり、また
この本は事実、バカ売れしている。
裏を返せば、やりたいことが全部できていない人が、
それだけ多いということでは無かろうか?
「仕事は楽しいかね?」と主張に似たところがある。
つまり、将来は不確定なのだから、やりたいことを
やるべきことより優先させるほうが得策だよ、と感じ
取ることができる。
大前研一氏自身、還暦をあと2年に控えているがまだまだ
エネルギッシュで、政治から趣味の音楽まで活動が幅
広く、たくさんの連載や執筆活動、さらには社長まで
も勤めている。
普通のサラリーマンの10倍近い活動をしているのでは、
ないだろうかと敬服する。
いずれにしても、将来が見えないこのような状況下では、
先にやりたいことをやるのが得策なのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これは2,3年前に書いた内容だと思います。現在は「第8の習慣」という本が出ていて、また筆者のスティーブン・R・コヴィーは全米を公演で回っているので機会があったら参加したいと思っています。非常に高額だと思いますが。。。
「第8の習慣」も時期に話題になるのかなー。成功者系のBlogでは予約段階で書評を書いているので驚いた!
もう7年くらい前にブームになった本である。何故今更この本を取り上げ
たのか?
(1)ビジネスやスポーツの世界で成功している人でいまだに実践している
人が多い
(2)外資系企業でいまだに根強くセミナーを受講していて評判が良い。
(3)Teens版がブームとなっている。
実際、今でも多くの大物が7つの習慣を実践して生活している。何かの
分野で成功するということは、恐らくそれなりに何かを犠牲にして
きたに違いない。もしくは成功を手に入れてしまい、今後の人生の目標
を見失った者もいるのかもしれない。
自分の主観やセンスだけで成功したと思っていた方が、7つの習慣を最
近実施しだしたと聞いたので驚いたのだ。
7つの習慣を実践することは難しいが、自分の成功イメージを確認し規
則正しく生活するのにとてもためになる。
筆者がこの本と出合ったのは、5年ほど前で息子のショーン・コヴィー
のほうが書いたティーンエイジ版の4ページほどの記事でこれから大学
に入学する子供達に
向けたものであった。
当時ティーンエイジではなかったが、感動し手帳に7つの習慣を書きとめた。
実践したが、1年ほどでやめてしまった。持続するのは難しいのだ!
7つの習慣とはつぎの習慣のことである。
1. Be Proactive
2. Begin With the End in Mind
3. Put First Things First
4. Think Win-Win
5. Seek First to Understand, Then to Be Understood
6. Synergize
7. Sharpening the Saw
(1)主体的に行動する
(2)目的をもって始める
(3)優先事項を優先させる
(4)Win-Winで考える
(5)理解してから理解される
(6)シナジー
(7)刃を研ぐ
▼ 7つの習慣実践の心構え
目的を達成することばかりに注力するあまり、その目標を達成する為の
能力や環境について疎かになっていないだろうか。
当然のことだが、達成するためには達成するための能力が必要で、この
器を大きくしてやることが大切なのだ。
「7つの習慣」では以下のように表現している。
P:Performance 目標達成
PC:Performance Capability 目標達成能力
これは東洋の発想では当たり前ですね。東洋思想とは人間の内面性に注目
し、人間性を高めることを重視している。
成功哲学という言葉自体は欧米から来たものかもしれないが、日本独特
の成功哲学は東洋流が多いようだ。
ある成功哲学のセミナーは2泊3日の超ハードなのだが、その3日間まっ
たく眠らせてくれない。30分セミナー参加者から徹底的に誉められ、
その後徹底的に侮辱され責められる。こういうのが続けられる。
ある時、自分のことを誉めた人が、次の瞬間徹底的に責める人に変わる。
また、チームワークを重んじていて全員で何か(例えば大声で詩を暗唱)
を成し遂げるまで、ひたすら続けさせらるなど。
成功するには自分の内面を磨くことが最重要なのだ。
話がそれたが、7つの習慣を見ていこう。
(1)主体的に行動する
主体的とは何だろうか。サラリーマンは与えられた仕事をこなすという意味で、
典型的な受動型の仕事だが、所詮与えられた仕事の中からも主体性を発揮する
ことはできる。その主体性とは、まず、
●自覚を高めるには主体的な言葉を使うことだ。
主体的な行動かどうかは自分の発する言葉でわかる。こんな言葉を発したり、思
ったりしていないだろうか?
どうしようもない
生まれつきだ
あいつは頭にくる
そういうことが認められるわけはない
しなくてはならない
できない
~でないとダメだ
~でさえあったら
ダメだ。主体的な言葉を使おう。
●ビクター・フランクル
フランクルは、心理学者でありユダヤ人だった。第二次世界大戦が勃発
すると彼はナチスの強制収容所に送られ、人間の尊厳を害するような、筆舌
に尽し難い体験をした。
ある日、フランクルは裸にされ、小さな独房に拘禁された。そこで彼はナチスの
兵士たちが決して奪うことのできない自由-人間の最後の大いなる自由と彼は
呼んでいる-を発見した。
フランクルは自分の状況を客観的に判断する自覚と想像力であった。
この力が主体性のもととなる。
●主体性に対する自覚を高める方法
主体性に対する自覚を高める方法として、時間やエネルギーを集中させていると
ころを観察することがある。
我々は多くの関心を持っている。関心の輪を描くことで、関心を持っている事柄
と関心を持っていない事柄を分けることが出来る。そして関心の輪の中に入って
いる事柄を見つめれば、実質的にコントロールできないものとできるもの、ある
いは大きく影響できるものがある、ということがわかる。
影響の輪は関心の輪の中に収まる。そして自分が時間やエネルギーの大部分をこ
の2つの輪のどちらに集中させているかを考えることにより、主体性の度合いを
よく知ることが出来る。主体的な人は、努力と時間を影響の輪に集中させ、自ら
が影響できる事柄に働きかける。
影響の輪の中に集中し、自らのパラダイムを変えることに働きかけることによっ
て、積極的なエネルギーをつくり出すことができる。
そして自分を変えることによって、他人にも影響を及ぼすことが出来る。
●影響の輪の中心
私たちの影響の輪の最も中心にあるものは約束をし、それを守る力である。
自分自身や人に対してする約束とそれに対する誠実さが、私達の主体性の本質で
あり、その最も明確な表現だ。
自分の生活の主導権を取り戻す方法
・約束をしそれを守ること
・目標を設定し、それを達成するために働くこと
【私はこうしてみる】
筆者はさっそく次のことを習慣としてみると決めた。
・今考えている新しいビジネスモデルについて必ず毎日ノートにアイデア
をまとめる。
・妻との関係を常に良い状態にするため、1日平均30分以上会話し問題
を認識する。(30分というのは短いが已む無し)
(2)目的をもって始める
「7つの習慣」を読んで一番はっとさせられた一文がこれである。
愛する人の葬儀に参列する場面を心の中に思い描いて欲しい。
あなたは、会場に向かって車を走らせ、駐車して、車から降りる。そして、会場に
入ると、花が飾ってあり、あなたは静寂な雰囲気に包まれる。その場に集まって
いる人々からは、別れの悲しみがにじみ出ているのと同時に、故人と知合いにな
れた喜びが感じられる。あなたは、会場の前のほうに進み、そこに飾ってある写
真を見る。すると、なんとそこにはあなた自身の顔が飾られている。
・・・
ここで考えてみて欲しい。集まってくれたそれぞれの人たちから、あなたの人生に
ついて、なんと言ってほしいだろうか。あなたは、みなに自分の人格のどういう
ところを見て欲しかったのか。どういう貢献や業績を覚えていて欲しいのか。そ
の場に集まっている人、それぞれの顔をよく見てもらいたい。彼らの人生にあなた
はどういう影響を及ぼしたのだろうか。
感じたこと、考えたことをすぐに書きとめてみよう。
【私はこう感じた】
筆者にとってかなりドキッとさせられた文章である。これまで自分の死ぬ瞬間を
想像したことはある。死ぬ瞬間自分は幸せかな、悔いは無いかな、と考えてばか
りで周りにどのような影響を及ぼしたのかなど、考えていなかった。
今この本を想像してみた。やはり、自分は家族や友人に少しでも影響を与えるこ
とができ、具体的には自分が新しい世界や生き方を人に伝えることが出来て、ま
ったく新しい概念で人生をエンジョイしてくれ、「こんな生き方を教えてくれて
ありがとう。私の人生観はまったく変わり、xxを成し遂げることが出来た。
xxに喜ばれた。xxほど幸せだった。」と言ってくれるのがいいなあと思った。
第二の習慣は、生活の様々な状況に当てはまるものであるが、最も基礎的な応用
は、すべての行動を測るための尺度として、人生の最後の姿を描き、それを念
頭において今日と言う一日を始めることであるそうだ。
●マネジメントとリーダシップ
マネジメントは手段に集中しており、どうすれば目標を達成できるかという質問
に答えようとするものである。一方、リーダーシップは望む結果を定義しており、
何を達成したいのかという質問に答えようとするものである。
●ミッション・ステートメント
ミッション・ステートメントとは、自分自身に対する憲法である。
我々が憲法に基づいて社会生活を営むのと同様、自分自身に対して憲法を策定し
規則正しく生活することを目的としている。
「7つの習慣」ではビクター・フランクルのこんな言葉が引用されている。
終極において、人は人生の意味は何であるかを問うべきではない。むしろ自分が
人生に問われていると理解すべきである。一言で言えば、すべての人は人生に問
われているのだ。自分の人生の責任を引きうけることによってしか、その問いか
けに答えることはできない。
【私はこうつくった】
ミッション・ステートメント。アメリカのサービス業界では従業員1人1人があ
たり前のように自分のミッション・ステートメントをつくり行動規範に基づいた
行動を取っている。
さっそく筆者もつくってみた。
・他人に影響を与えることを目標とする。そのためにリスクを取って正しいと
思ったことを積極的に行い、行動でしめす。
・喜ばれること。影響は喜ばれて初めて影響であり、相手の気持ちを最重要視
する。
・常に限界に挑戦し新しいことの発見に志す。
日本国憲法が見直される時期にきているといわれるが、ミッション・ステートメ
ントも1年や半年といったスパンで定期的に見直し、再度策定する必要がある。
人間は成長し、変わっていくのだから。
(3)優先事項を優先させる
2つの質問に答えてみようとある。
・もし、常日頃から行っていれば、あなたの私生活の質を著しく向上させる活
動がひとつあるとするなら、それは何であろうか?
同じように、あなたの仕事の業績または結果を著しく向上させる活動がひと
つあるとするなら、それは何だろうか?
時間管理は緊急性と重要性の2つのベクトルからなる4つのマトリックスに分解
することができる。
このマトリックスで最も重要なのは、緊急でないが重要な事項だ。
例えば、以下の項目が挙げられる。
・人間関係作り
・健康維持
・準備や計画
・勉強や自己啓発
など
特にビジネスのスピードがIT化でめちゃくちゃ速くなったせいで、仕事中心
でしかも常に緊急性の高い仕事中心で生活しがちだ。
実際には緊急ではないが重要な事項こそ、自分の内面を磨き、目標を達成する
ために重要なのだ。
【私はこう感じた】
「時間が無い」という言い訳は使わない。1週間の中で、自己啓発に当たる
読書・ミッション・ステートメント作成、トレーニングジムの時間を確保し、
さらに新ビジネスについてのアイデア実行に志す。
家族に対しても主体性を持って、家族が楽しめるアイデアを企画し実行する。
友人に対して、疎遠にならぬよう1年に2~3回は呑み会を企画し、それ以
外にスリリングでエキサイティングな野外企画も実行する。
次回は第4の習慣から見ていく。
(4)Win-Winで考える
(5)理解してから理解される
(6)シナジー
(7)刃を研ぐ
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