›8 28, 2005

世界がもし全部アメリカになったら(あー恐ろしい)

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アメリカに住んだ経験で言えば、アメリカ人は非常にプラグマティックな一面があるが、その一方非常に将来的には不合理かつアホな行為を多くしていると思った。

エアコンは調整のメモリと温度計しかなく、しかも一家に一個しかない。エアコンをつけると全部屋にいきわたる。しかしこれが温度が均等に各部屋に分配されないのだ。
ゴミの分別は無く、なんでも一緒に捨てられる。
大都市では自動車産業が鉄道を買収し廃業に追い込んだ。その結果都市は莫大に広がり、鉄道は無いので自家用車が無いと買い物にもいけなくなっている。

この本はさらにデータを使って色々教えてくれる。
もし世界がすべてアメリカだったら、地球の石油はなんと7年で枯渇してしまう。うー恐ろしい。

アメリカは裕福だ。芝生とプール付きの一軒家くらいすぐ買える(ローンで)、食事、サービスといった人件費のかかるもの意外は安く買える。ウォルマートに行けば、ほとんどの品は100ドル以下で、ウォルマートだけで生活に必要なものは全て揃う。

でも、安く買えるのはアメリカ主導による世銀、MIFを初めとする世界経済コントロールによって発展途上国による労働によるものかなーとも思う。
何しろ、アメリカでは単純労働集約的仕事である芝刈り、トイレ掃除、学校の食堂、ベビーシッター、ファミレス・ファーストフードの調理といった仕事は英語もろくにしゃべれないメキシコからの移民による低賃金から成り立っているのだから。

世界がもし全部アメリカになったら
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