›12 21, 2015

戦略思考トレーニング

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戦略思考に基づく日々の業務遂行によって組織が決定される。
例えば、Aという商材を販売しているとしよう。Aの属する市場の大きさ、成長性、Aの市場シェアを算出することによって製品Aのポジションが明確になり打ち出す戦略を策定することができ、それによって組織と実行につながるのだ。
例えば、プロダクトポートフォリオ理論(PPM)により、製品Aが問題児なのか、金のなる木なのか、負け犬なのかが決定され、力のかけ具合が変わってくる。

もちろん、そんなに都合の良いデータが準備されている訳が無い。

もし市場シェアなどの情報が販売等されていればそれを活用するのだが、信頼性を十分吟味する必要がある。
競合企業のIR情報での資料も重要な情報は省かれていることがほとんどだろう。

そんな時は、フェミル推定を使う。
フェミル推定は、与えられた情報から推論して仮説を立てることだ。

例えば、
・車に卵は何個入るか
・東京に猫は何匹いるか

コンサルティング会社は、様々な思考法、推定法を用いてもっともらしい仮説を立てる。

また、フリーディスカッションやブレーンストーミングで纏まりの無いバラバラな意見を、いくつかの軸(パラメータ)で綺麗に分類分けを行い、マトリックス表記したりする。

このように情報を整理することによって、分析ができ戦略を立てることができるのだ。

知識の量ではプロには勝てないし、年の功にも勝てない。
しかし思考力では勝負することができる。

これはボストンコンサルティンググループで口を酸っぱくする程言われることらしい。

超高給で働くコンサルタントは、思考能力で客から金を貰っているとも言える。

本書では、様々な思考方法、分析方法を学ぶことができる。
もし、会社で業界や製品の分析もしていないようだったら、情報が無くても仮説を立て分析し戦略を立てることができるのだ。

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