›1 25, 2011

39 ~成功者の告白~|起業のススメ

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39歳にして起業し、「7つの習慣」を日本に紹介し、自己啓発セミナー、「7つの習慣」の翻訳、出版社の立上、会社の売却を行い、念願のハワイ移住生活を実現した
川西茂氏の著作である。中年になってしまったが平凡な人生を変えたい、起業したいといった人にお勧めの書籍である。

川西茂氏は、四国の田舎の1部上場企業である電力会社に勤務していた。あまりにも平凡で退屈な生活を変えたいという気持ちはあるものの39歳まで何も行動を起こせなかった。自宅と会社の数キロの通勤が行動範囲という何の変化もない生活だ。家庭があり、子供がいて、マイホームの借金が3000万円もあり、超安定企業で年収1000万円あるという環境で、家族の反対も強く行動に移せなかったのだ。

そんな人生を変えたいという気持ちは強いものの、行動に移せないまま年月が経った。ところが、出向先の企業で経営セミナを船上で行うツアーに参加することで人生が大きく変わった。風変りなアメリカ人青年ジェームズ・スキナー氏との出会いだ。船上でのセミナーの内容は大きく変わり、たんぽぽが無いと言われている土地でたんぽぽ探しをして、見つけることが出来たとき意識が大きく変わったようだ。

同じような状況や気持ちの人は多いのではないだろうか。

川西茂氏はジェームズ・スキナー氏とすぐに会社をつくる。しかし何をするかも決まっていないまま時間は過ぎていく。ある日アメリカで書籍「7つの習慣」が流行っていることを知り、セミナー受講のため渡米する。

これを日本でやりたい。でも何の実績も無い為まったく相手にされない。
交渉を続け、やっと小規模なセミナーだけは開催させてもらえることとなった。

ここからは苦労が続く。金は無い。家族は田舎に残して東京での生活。順調には程遠い生活だ。更なる借金と親族への連帯保証とリスクは大きくなる。

感動的だった話がある。週末に幼稚園の子供のために帰省するか悩むのだが、決心して戻ることとした。そして久ぶりに思いっきり子供と遊んであげた。
東京に戻るとき、子供は空港まで着いていくといいいつまでも手を振って見送っている。別れた後、子供は元気が無くなり、暫くして号泣したと妻に聞かされたという。
よっぽど父親に遊んでもらえたことがうれしかったのだろう。

起業をすることで当たり前の幸せが失われる。安定も地位も無くなる。それでも「7つの習慣」学んだ主体性を持って信念で仕事を続けることによって大成功をつかむこととなるのだ。

本書には失敗したら失うであろう事もたくさん書かれている。しかしそれ以上に行動することによって得られる大きなことを教えてもらえる。

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