›11 30, 2008

ナニワ金融道

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もうずいぶん昔だが、世の中のゼニの流れ、経済の仕組みというのはこの漫画から教わった。青木雄二の本もずいぶん読んだことが思い出される。
思想的にはマルクス主義であり、日本経済の底辺の仕事を長く経験している者だけが書ける、搾取の構造を教えてもらったものだ。

そのナニワ金融道が、最近また復活しているのだ。青木雄二はもう亡くなっているが、絵も思想もそのままに、刑務所から出てきた灰原がまた泥臭い金貸しで敗者復活に挑むストーリー。
2巻では、旧ナニワ金融道でも重要な人物かつ、復活を遂げた肉欲棒太郎が灰原に復讐を挑むストーリーでかなり面白い。

原野商法が繰り広げられた土地で、政治家、銀行、デベロッパー(肉欲の会社)、そして灰原が欲とカネのためにデットヒートが繰り広げられる。

2000年以降のデベロッパー、不動産のバブルに繋がる裏の世界を見ている感じで勉強にもなる。



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