›1 13, 2011

レバレッジ・シンキング

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本田氏の「レバレッジ」シリーズの代表的書籍だ。レバレッジとは梃(てこ)のことであり、ビジネスの世界ではファイナンスで良く使われる。レバレッジと言わないまでもその意味で使われることが多い。最近ではビジネスでは色々な分野でレバレッジという言葉を耳にすることが多くなった。
ファイナンスの世界で使われるレバレッジとは、自己資本を小さくして、借金を大きくすることである。レバレッジが大きいとは借金が大きいことを意味する。その効果として、収益が大きく得られ時に自己資本に対する収益(ROE)が大きくなるというメリットがある。借金の返済と利子以上の収益率が挙げられる時に絶大な効果を発揮する。

マイホームのローンも借金であり、自己資本に対するレバレッジである。不動産の価値の増大や賃貸収益が見込まれない場合は、レバレッジの効果は得られないどころか逆に借金で苦しむこととなる。多くのマイホーム取得者が実はレバレッジを利かせていることが逆効果となっている。つまり、新築で取得すると購入した時点で販売手数料の30%程度の価値の下落、劣化による価値下落ということで資産が目減りするのだ。

話がそれたが、金銭換算するとわかりやすいレバレッジは、思考(シンキング)であったり、日々の行動にも当てはめて考えることができる。
つまり、最小の努力による最大の効果である。
学習、読書、仕事とあらゆる行為には、初期の努力や実行に対してリターン、成果が存在する。効果はテクニックだけでなく、考え方による影響も大きい。


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