1976年前後生まれのITベンチャー経営者のことを指す。彼らより上の世代のITベンチャー陣(33歳以上40歳未満)との対比として使われる。
ナナロク世代と一般的に言われている人物は下記の通り。
・株式会社はてな 近藤 淳也社長
・株式会社ミクシィ 笠原 健治社長
・株式会社ドリコム 内藤 裕紀社長
・ペーパーボーイ(株式会社paperboy&co.) 家入 一真社長
・グリー株式会社 田中 良和社長
全員がWeb2.0系コミュニティサイトをつくっている。彼らのほとんどと会って話をしたことがあるが(もう2,3年経つが)、なんだか大学のサークル活動のような感覚を感じた。きっとライブドア初期もこんな感じだったのだろうと思った。
だが、彼らは成長してもかたくなにサークルの雰囲気を保っているようだ。はてなやミクシィはテレビや新聞でもよく取り上げられるので見ているととても企業という感じではなくサークルのようだ。
利益を目標としているのではなく、あくまでも楽しんで仕事できる業務内容、そして喜ばれるサービスを提供しているように感じる。
ドリコムなんかは売上は町工場レベルだが上場してしまった。そして高い株価が付いている。彼らはブログやSNS(ソーシャルネットワーク)で日記をつけているが、それを読んでいてもサークルの雰囲気が漂う。
堀江容疑者がブログで日記を最初に始めたが、サークルの雰囲気が無くなりやがて金の匂いのする人物へと変貌を遂げた。同じ世代の楽天の三木谷やサイバーの藤田もやっぱりビジネスっっぽい雰囲気がする。彼らは業務を拡大する為にマネジメントを取り入れ、M&Aによる業務拡大も積極的に行う。
金と株主(彼ら自身なわけだが)を向いている。
ナナロク世代というのは、感性豊かだとも表現されている。
ところで49's(フォーティ・ナイナーズ)と呼ばれる昭和49年生まれ世代という言葉もある。彼らの中からぱっとする人物はなかなか出てこない。埋もれてしまっている世代だ。昭和49年生まれと昭和51年(ナナロク)生まれに何故、これほど差が出ているのか。
大きくは、昭和49年生まれは大学時代にほとんどITやインターネットが使えなかったが、昭和51年生まれは、大学時代にIT、インターネットが非常に活発だった点が上げられると思う。さらに大学時代の就職活動のスタイルや就職希望先、就職活動状況も大きく違っていた。
昭和50年というのはちょうど境目で、両方の特徴が混在しているようだ。
たった2年違いでも、メンタル面、パーソナリティ面で大きく違うのが面白い。
そんなナナロク世代も経営者それぞれの能力や考え方には大きく違うところがとても面白い。本を読んでこんなにも違うのかと驚いた。(ブログもほとんど読んでいるけど)
特にはてなの近藤 淳也氏は変わっているが能力の非常に高い経営者だと思う。
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田中 良和氏はまだ学生のような感じがする。考え方もちょっと甘い大学生感覚な気がする。
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笠原 健治氏は話しても全然しっかりしている人物とは思えない。家入氏はかなり変人ぽいです。