›4 24, 2007

コピー用紙の裏は使うな!

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引き込まれるキャッチコピーである。実際自分はコピー用紙の裏をセコセコと使っていし、文具品をカタログでまとめて頼むな、とあるがアスクルで頼む。もっとも単品で頼むが。

本書の言いたいところは、コスト削減が実際にはコスト増になることもあるし、売上が減ってしまう場合もあるということだ。数字を見るとコスト削減はわかりやすい。売上は受注見込みがあって初めて見えてくるが、経費は削減計画どおりに進むから。

だが、数字では見えない負の効果がコスト削減の影にある。
セコイ会社だと社員の士気が落ちるではないか。

そういった意味では、この本の筆者の概念に賛成である。

経営者はセコくてはだめだと思う。大雑把でも金の羽振りの良い人が好かれるし、人望を集める。働いていてもそういった人の下であれば、それ以上にがんばろうとするもんだ。

まあ、この本は大阪じゃ売れ無そうだ。
昔吉本興業の社長が未だにテレビが白黒で、電話は自分からは掛けない。必要だったら相手がかけて来るし、自分から書けたら電話代がかかるなどと言っていた。
超セコっ。

こういった会社じゃ働きたく無いね。

全ての蛍光灯から紐が垂れてて、昼休みになったら自分の分の蛍光灯は消すという会社もあった。酷いところは蛍光灯のスイッチに社長がこんな張り紙をしていた。「無駄な電気つけるな!バカ!」
大阪で書籍は割引販売できないにも関わらず、値引きで粘ってレジに行列をつくっているおばちゃんがいた。結局輪ゴムをつけてもらって満足していた。

ライブドアは東京の会社だったけど、鉛筆など事務用品は社員が自腹、パソコンも自腹(一部支給)、IP電話の本体も自腹、接待費一切無しだった。営業マンの電話代も固定でいくらかだった。
他にも個人的な経験から大阪出身の会社はがめついところが多かったので、付き合いたくないのです。


コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実
コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実村井 哲之

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