›1 22, 2009

ジム・ロジャーズが語る商品の時代|コモデティ

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90年代後半からジム・ロジャースはコモデティ(商品)の時代になると言っていた。現に2000年以降は株価の上昇も大きかったが、コモデティの上昇も大きかった。
サブプライムローン問題以降は、急激にコモデティに投資マネーが流れ、そしてその投資マネーも収縮しコモデティは急落している。
結局コモデティはまず需要ありきなのだと思う。
ただ、しばらく続く金融収縮によるデフレ対策による米国・欧州によるバラマキと財政赤字解消のためにインフレに誘導され、そしてそれは制御不能のハイパーインフレへ向かう可能性が十分にある。
そんなときまたコモデティの価格は急上昇することは間違いない。

この本を読みなおしてみて、ジム・ロジャースはサブプライムローンの問題を予測しているし、バブルはやがてはじけることも予測している。
中国は不動産を中心としたバブルがはじけて、立ち直り、そして発展するという大胆な予測をしている。

ジム・ロジャーズが注目しているのは、サブプライムローン問題以前の中国ではなく、立ち直った後の中国であることがよくわかる。

最近、米国の不況の影響が最も大きく高い失業率で苦しむ中国の東莞、シンセン地区に行った。治安が悪い、失業者が暴動を起こしているなどという日本のメディアの報道とは違い、繁華街は日本以上に賑わい、平日の夜のレストランさえ満席だった。もちろん以前に比べると活気は落ちているかもしれないが、日本、米国と相対的に比べるとまだ希望が感じられた。

価格はどんどん下がっている。円高なので海外はとても安く感じるが、商品価格下落は指数のとおりなのだろう。

商品の時代が来ることは確実だと考えるが、買いたい商品がまだ十分にできていない。米国にはジム・ロジャースのインデックス連動のETFが上場されているが、日本は最近できたETFと投資信託くらいしか複数の商品のポートフォリオが組まれていないのが難点だが、景気の底が見えてきたら参戦したいと思っている。

ジム・ロジャーズが語る商品の時代

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