›5 17, 2009

闇金ウシジマくん

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「ナニワ金融道」以来の日本社会の底辺にうごめく人間をたっぷりとみせしめてくれる作品だ。
こういった人間のクズのような人間でも一般人との違いなんて大したことは無い。
サラ金に手を出したか出さないか。すぐにサラ金と手を切ったかどうかの違いだ。

サラ金で借りれなくなると、さらに条件の悪い闇金に手を出さないといけなくなる。闇金に手を出したらもう高い金利など返せることもないし、逃げることもできない。
一生借金の奴隷となるか、自己破産するか(できるか)、死ぬか、廃人になるか。

パチンコ中毒の主婦だとか、派手な買い物をするOLが登場するが、最初はいたって一般人である。歯止めがどこかで聞かなくなるのだろう。
OLなんかは、仕事のストレスを派手な買い物で紛わせ、借金をしてまで買い物が辞められない。闇金で借りた金など当然返せる訳がなく、風俗の道へ入る。
あらゆる性病にかかり、恋人に性病を移す。恋人の性病は悪質で顔はただれ化け物のようになり、殴られ、OLもとんでもな姿に変貌するなど、容赦ない現実を見せてくれる。

「ナニワ金融道」みたいな気分ではとても読めない。かなり暗い気分になる。
パチンコや性風俗にはしばらく行きたくなくなる気分になる感じだ。


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