›4 01, 2010

マーク・モビアス |新興国投資家

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新興国への投資家で有名なマーク・モビアスの本を読んだ。
新興国への投資は危険を伴う。政治的も社会も経済も為替も不安定だからだ。90年代後半を襲ったアジア危機では新興国は大きな打撃を受けた。
中南米やロシアも何度も危機があった。

だが、新興国投資は先進国投資では得られない大きな飛躍機会がある。新興国という言葉は最近の用語で、これまでは発展途上国、低開発国などあからさまな表現で呼ばれていた。逆にいえばそれだけ成長するチャンスがあるということだ。

マーク・モビアスもまた他の成功した投資家と似た共通点がある。まず勤勉だ。金融知識が無ければギャンブルになってしまう。
また、実際に危険な地域でも新興国の企業を徹底して足を使って回って調査する。これはジム・ロジャースもバイクや車で世界中を回りながら投資をしてきたのと似ている。
新興国投資は定期的にブームが来る。だが多くの投資家は株価の上昇ブームの時に、企業のこともその国のことも知らずに参入するギャンブラーだ。そして多くが失敗する。何か買い物をする時は、その商品について調べるはずだ。家だろうが車だろうが保険商品だろうが家電だろうが。
そんな当たり前のことを行わないで、株価やブームやチャートを見て投資をするのは大やけどの元だ。

有る意味マーク・モビアスの投資方法は当たり前のことを徹底して誰よりも行っていることが最大の投資方法ということを教えてくれる。


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