›6 17, 2010

日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える

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元財務省の高橋洋一氏によるわかりやすい経済学、日本の問題に対する質疑応答形式の新書だ。
非常に読みやすく、わかりやすく一気に読んでしまった。

高橋洋一氏がまずとても面白い。Youtubeなどでテレビで放映された高橋洋一氏を調べて見てみて欲しい。
難しく思われている経済の問題をとてもシンプルに回答している。

本書では以下の質問にとてもシンプルでロジカルに回答していて、経済学を学んだことが無い者でもきちんと理解できる。

・デフレと円高はなぜ良くないの?
・借金が九七三兆円もあって、日本は大丈夫なの?
・年金は積立方式にすればいいんじゃないの?
・再分配政策がうまくいけば、経済成長しなくてもいいのでは?
・スウェーデンみたいに、消費税を年金の財源にすればいい?
・法人税ゼロは大企業優遇じゃないの?
・地方分権って、いったいどういう意味があるの?

そして、日本郵政の元官僚人事の裏話が面白い。政権が代わり利害関係が変わり、既得権益を失いつつあった者たちの逆襲が始まっていた裏事情が初めて分かった。
政権を取った党は、利権が発生し、権益を必死で守ろうとし、他党勢力を徹底して妨害するというとてもシンプルな構図が理解できる。

金融政策やその他基本的な経済学の理論もわかりやすく学べるのでお勧めである。


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