›11 17, 2010

一歩を越える勇気

Category: 書評 / 0 Comments: Post / View

若き登山家の栗城史多氏の本だ。長期間ベストセラーとなっていて評判がとても良いので手に取って見たのだが、とても感銘を受けた。
てっきり登山の本かと思いきや、テーマは夢についてだ。もちろん登山の話も盛りだくさんだが。
夢を持つことの素晴らしさが伝わってくる。栗城氏にとってそれがたまたま登山だっただけだろう。そして誰でも夢を持てば道は開けるという勇気が持てる。
感銘を受けたのは、常に夢について語ることの大切さだ。夢を10回人に話せば、文字通り叶うという。

登山には莫大な費用がかかり、スポンサー探しがとても大変だそうだ。登山をするための90%以上がスポンサーを探す営業活動のようで、栗城氏は立派な営業マンだ。
アポ無しで大企業の広報に飛び込み、社長までつないでもらってアピールと説得をする。ほとんどが相手にされないが、社長の友達は社長ということで断った人を踏み台に次の営業先を開拓していく。
あっさりと書かれているが、夢を力説して断られたり否定されると普通は落ち込んだりするだろう。それでも夢を語り資金を集める姿に感動した。

夢を持たなければ人生の意味が無いと思った。現状に満足したり、対処しなければいけないことが多すぎて夢を持てない人が多いと思う。
しかし、夢が無ければ気力が湧かないものだ。そして他人が夢を語った時に絶対に否定してはいけないと納得した。
子供の頃を思い返せば沢山の夢があった。そして何者にでもなることができただろう。年を取っても夢を持てばそれは変わらないのではないか。

あと、夢は漠然としてもいいからでかい方がいいなと思った。どうやって実現できるか、叶うかもわからないような夢を持つことが希望なのだと思う。



Comments