›7 06, 2006

奇跡の経営

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以前セムラーという企業について紹介した。(セムラーイズム

このセムラー社が従業員にとって素晴らしい会社であり、また会社としても売上など各種指標で素晴らしい実績を出していることを紹介した。

リカルド・セムラー氏は昔ながらの経営者と労働者といった対立関係のある古いセムラー社を世襲したときに、一気に改革を進めて行ったのだ。その後その経験を元にハーバード大学MBAに入り、MBA流経営を批判した。
MBAもセムラー氏の今までに無い組織論を研究し、今ではセムラー氏の取った斬新な経営手法はエンパワーメントやリーダーシップとして取り上げられている。

さて、この「奇跡の経営」という書物はリカルド・セムラー氏が著者だが、訳者の岩元貴久という人物がまた怪しい。

B2Cインターネット企業向けのサービスを展開してるのだが、思い返すと一度会ったことがあった。今日本支社が赤坂みたいだが、当時は恵比寿のマンションの一室だったと思う。
当時からアメリカで開発していた。それが何故か全員日本人なのにアメリカで開発だった。もう3年以上前だろうか。サービス自体は既存の技術だし、世の中によくあるサービスだった。
それが不思議だったのだ。何故コストの高いアメリカでわざわざ開発するかと思った。怪しいと思わせてしまうのは、米国で法人をつくって何かをする会社というのは日本に税を落としていないからとか、見えないからとか色々あるが、この会社はまたこの社長の岩元という人物の考えがまったくわからなかったからだろうと思う。

でもそういった人が実はとんでもなくすごい人っていうことも有り得ますな。一般の人が生理的に受け付けないような人が大物なのかも。

ただ、セムラー氏は会ったことはないけど、文章を読むととても好感の持てる人です。

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ
奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメリカルド・セムラー 岩元 貴久

総合法令出版 2006-01-24
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