夏休みに子供のころ育った町にある商店街に行ってみた。町はそんなに変わっていないのに商店街は大きく変わっていた。いくつかの店はそのまんまで、同じ人が経営していた。ずいぶん年を取ったが。
驚いたのは商店街の中に新しい民家としての住宅ができていたことだ。商店街が既に買い物をする場所ではなくなってしまっていた。残っている店もまったく人の入らなそうな婦人服屋が数件、本屋、布団屋、パナソニックの電気屋と魚屋くらいだ。
近くに大きいスーパーやショッピングモールが無いにもかかわらずこの低落だ。人口は逆に増えているのだが。
20年前のテレビドラマ「スクールウォーズ」では街一番のワルは父親の経営していた小さな店の前に大型量販店ができて自殺したのが原因でグレた。
新ナニワ金融道の4巻もまた商店街を中心にしたドラマが繰り広げられる。すでに崩壊した商店街では開いている店もまばらだ。通行人は単に駅への近道に商店街を利用するだけだ。そんな商店街でもカネ儲けの種はあるのだ。商店街への助成金、借地人の強すぎる権利、エセNPO団体、そしてサラ金だ。
そんな苦境の中の商店街のオッサンも不倫でなんだか人生で一番幸せそうな時期みたいなのも面白い。
商店街、そして喫茶シオフキを中心として繰り広げらる展開に目が離せない。
新ナニワ金融道 4 絶望銭色吐息!!編