日本のインターネットベンチャーは、ほとんどが、日本市場向けのサービス
中心です。それが、海外のインターネットベンチャーと一番違うところかと
思います。
シリコンバレーはもちろん、韓国も中国もむしろ世界に向かっている気がし
ます。
かつて日本の製造業のように、日本のテクノロジーがまた世界を支配する時
代はこないものでしょうか。
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▼ 柔道戦略 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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今、柔道戦略が、日本の小さなインターネットベンチャーの間で密かな
ブームとなっている。
柔道ストラテジーというから、日本発の経営理論かと思われるかもしれない
が、残念ながら違う。この理論は、ハーバードビジネススクールの教授によ
って提唱された。
柔道自体は日本の武道である柔道の「柔よく剛を制す」のアナロジーである。
この理論では、小さい会社が勝つためにはどうすればよいかということに
注力し、柔道で小さい体の者が大きな体の者をいとも簡単に投げ飛ばすのを
イメージされる。
90年代を思い返すと、米国では小さなインターネットベンチャーが、果敢
にも大企業に挑み、勝つということがあった。今想像してみると考えられ無
いかもしれない。
もう少し前では、今のマイクロソフトのような巨大ソフトウェア会社であっ
ても、小さなベンチャーで大企業と戦っていたのだ。
そして、そのような小さなインターネットベンチャーがどうして大企業に
力でねじ伏せられることなく、勝利することができたのか、この柔道戦略で
説明できることが多いようだ。
□ 3つの柔道ストラテジー
小さな会社が大きな会社に勝利するために。
(1)Movement
大企業と真正面から勝負をするのではなく、速く動く。そして自社に有利
なポジションをいち早く手に入れよ。
(2)Flexibility
大企業の真正面からの攻撃を避けよ。協業などで、大企業との対決を避け
よ。
(3)Leverage
大企業の体力を自分の反撃の力に利用せよ。
この本では、柔道と違い、真っ向から勝負する「相撲ストラテジー」につい
ても言及されている。
柔道ストラテジー | |
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【SkillStorage.com】経営戦略入門
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また、日本の戦略が評価される時代を望む。