›7 21, 2012

楽天koboの凄かった点、がっかりした点

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楽天の買収した電子書籍koboから日本向け電子ペーパー端末「kobo touch」が発売された。
先行予約しておいたので、楽天プラチナ会員特典として実質5000円を切る、激安価格で入手することが出来た。

まず、端末のハードウェア性能でいえば、かなり満足できる製品という感想を持った。
電子ペーパーのため白黒ではあるが、iPadなどのタブレット端末に比べて劇的に軽く、新書と変わらない重さだ。また、バッテリーの減りも心配することが無いので旅行や出張などのお供に最適だ。

koboが凄いと感心したのは、タブレット端末とは違う薄さと軽さで、これまで以上に簡単に電子書籍が楽しめる点だ。また、英語書籍は電子書籍の方が安くて、購入した瞬間から読み始めることができるので、早速海外の小説を購入して読み始めているところだ。英英辞書が内蔵されているので、知らない単語を押すと意味が出てくる。
また、青空文庫では著作権切れの太宰治や夏目漱石の書籍が無料で読めるので、昔の純文学をこれから再度読んでみようと思っているところだ。

がっかりしたのは、日本語書籍の品ぞろえの少なさと、電子書籍の価格の高さだ。今のところ読みたいと思う関心のある書籍が無い。価格に関しても、書籍と価格がそれほど変わらないのが一番がっかりした点だ。これならAmazonマーケットプレースやブックオフの古本を買った方が遥かに安い。

日本の書籍は、海外のペーパーバックと紙質が違って良いので、古本でも充分読むことが出来る。
AmazonのKindleが世界であれだけ流行ったのは、電子書籍が劇的に安いという点が大きかったからだ。

品ぞろえは今後に期待するとして、価格は何とかならないのだろうか。Amazonも日本でのKindleを間近に控えているが、恐らく出版社との価格交渉に時間を取られているのだろう。

koboの端末は使えばどんどん慣れてきそうだ。端末の価格が非常に安いので、これから品ぞろえに期待したいところだ。全部が電子書籍になってしまえば、家の中に積まれた本が無くなるのはうれしいことだ。ちなみに、一部屋を書斎で占有しているので、月額数万円の書籍保存料を払っているようなものだと気付いた。


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