›3 28, 2011

原発・被ばくのわかる映画「K-19」

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キャサリン・ピグロー監督の映画「K-19」は冷戦下でソ連の原子力潜水艦がメルトダウンに陥る状況を描いた映画である。
ピグロー監督の映画は好きなものが多く、何度も見返す映画に「ストレンジ・デイズ」、「ハート・ブルー」、「ハート・ロッカー」がある。

ハリソン・フォード主演のもの、ロシア人役しか登場しないソ連の話であるため、映画はヒットしなかった。
それでも、映画の完成度は高く、原子炉の温度上昇や被ばくのシーンは圧巻である。

ソ連に忠誠を誓いながらも、アメリカに助けを求めるという決断を下すのか緊張感がある。原子炉は10分間しか入ることができず、防護服とガスマスクを付け原子炉のガス漏れを溶接作業を自ら行う船員たち。たった10分で全身は火傷のようなケロイドに壊疽してしまう。

まさに福島原発で行われているのは現場で必死にメルトダウンを食い止めようと必死になっている作業者がいるのだ。死ぬ危険があるとわかっていてもあえて世界を救うために作業する男たちに感動させられる映画だ。


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