›2 23, 2011

成金 堀江 貴文

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物語の舞台は1999年の渋谷だ。2000年を迎える前、ネットバブル、ITバブルと呼ばれる現象が日本で起こった。渋谷はビットバレーと呼ばれ、ベルファーレでの集まりではソフトバンクの孫さんが時間に間に合わせるために自家用ジェットで帰国したなど熱狂経済であった。
ソフトバンク、光通信が絶頂期だった時期だ。渋谷もまた今とは違う光景だった。ポケベルから携帯電話に代わり、渋谷のチーマーや援助交際の女子高生が姿を消していった時期でもある。
そんな時代背景で面白い話がごろごろしていて、当事者しか知らない話を小説化している作品だ。
筆者のホリエモンのオン・ザ・エッヂの立ち上げや光通信の勢いと何でもアリのビジネスを彷彿させられる。

時代の波に乗ることと、ビジネスの急速な発展に何が必要かがわかる。前作の拝金の時代背景が2004年以降のビジネスモデルが中心なのに対して、成金はもっと何でもアリの時代だったように思える。


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