アップルの創業者スティーブ・ジョブスの偉大な業績について書かれた書物は多い。読むたびに、その洞察力と神秘的な人間性に惹かれた。だが、神秘めいた点や偉大さばかりが強調されているとも感じていた。
無謀な売り込みで大勝利した逸話や、インドにバックパッカーとして放浪した逸話とか色々あるが、この本では大胆なだけでなく、横柄であったり、時には狡猾な交渉場面の紹介があり、勝利のためには手段を選ばない姿や、マスコミを利用した容赦ない攻撃の姿があって、これまで知らなかったスティーブ・ジョブスの一面が見れた。
勝利のためには、キレイ事だけではいかない。突出したアイデアだけで成功できるわけではない。泥臭い地道な努力、執着心というものが大切というのはよくわかっているはずだ。
ビル・ゲイツに関しても様々な悪どいビジネス手法、政治力を徹底して利用したことが紹介されている書物が売れた。
スティーブ・ジョブスの場合は、決して敵には回したくないような恐ろしさを感じたが、同時に成功者、世界を変える人間というのはこういうものなのだという偉大さにますます惚れた。
スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48) | |
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