›12 15, 2006

MADE IN JAPAN

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ソニー盛田昭夫氏の自伝をゴルゴ13のさいとうたかおが漫画にした「Made In Japan」を読んだ。喫茶店に置いてあって読んで、面白くて早速購入した。

ソニーの反映はやはりすごいものがあったと改めて感じた。政治・経済的にはアメリカがおかしかったのかもしれない。冷戦とベトナム戦争によって当時のアメリカはかなり弱体し、人々の精神も病んでいたのだと思う。

盛田氏は、当時のアメリカの訴訟問題から、拝金主義の強いサラリーマン感覚、CEOの権利の巨大化を問題視していた。そしてソニーを初めとした日本企業は、長期ビジョン、終身雇用、稟議制など正反対の政策で当時の高度成長時代にマッチした政策を採りながら著しく発展した。

ところがソニーは撃沈した。それはこの本の後の話ではあるが。というか日本全体が泥沼の不況に陥り、アメリカの覇権が復活し経済も急成長した。

やはりそのような時代背景が企業に反映されるのだと思う。

バブル期に入社したようなサラリーマンの多くがアメリカに憧れを持っている。そして2000年以降ぐらいから入社したサラリーマンの多くが正反対にアメリカンドリームは幻想であるということを知っており反米思想が広がっている。

バブル期の連中が欧米の外資系企業にあこがれているのと正反対に、最近では外国人に使われるのを恥と思う若者が増えている。
これはアメリカへの親近度という年代別調査結果にも出ていて面白いのだが。

さて、今また日本企業が復活の兆しを見せてはいるが、いまだソニーの復活は程遠く思える。

ソニー躍進の原動力となったWALKMANはもはや売れない。以前は携帯型音楽プレイヤーはWALKMANで通用したものが、いまやiPodという言葉に置き換わってしまった。

事実iPodのほうが遥かにすばらしい。そしてソニーらしい。

製造プロセスに関してはもはやiPodはソニーとは程遠いのだが。Designed In Californiaとあるように、企画・設計のみカリフォルニアという世界で最もハイテク頭脳の集まるシリコンバレーブランドという価値を訴求している。製造は台湾だ。調達は世界中だ。

Made In Japanというブランドイメージよりも遥かに高いイメージを持つ。

さらに、iPodではスイッチ(ボタン)が無い、これまでHDDやフラッシュメモリといったどこよりも先に新しいものを開発しているというスタイル(以前はソニーだった)から高いブランドイメージを持っている。画期的であると誰もが思う会社というブランドをアップル社はスティーブ・ジョブスという孤高の天才によって築き上げてしまった。

ソニーはダメだ。

でもまだ手に入れていないがプレステ3を期待しているのだが。

劇画Made in Japan―Comic version
劇画Made in Japan―Comic versionさいとう たかを

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