›7 15, 2010

電子書籍の衝撃

Category: 書評 / 0 Comments: Post / View

ITジャーナリストの佐々木俊尚氏の書籍だ。ITの新製品とそれが誕生した時代背景、そして世の中がどのように変わっていくのかを語らせたら、佐々木俊尚氏はジャーナリストとして一流だと思う。
先日もUstreamでソフトバンクの孫正義氏との対談は興奮して見た。意見の相違から対談になったのだが、対談を進めるうちに目指している壮大なスケールのIT社会化という認識で両者が一致していると感じた。孫さんのビジョンと経営に対する姿勢にとても感動したことは以前書いたとおりだ。

さて、電子書籍というのはこれから産業や生活を大きく変えることになる。つい先日のTVで新しい書籍の売れ残りを処分している工場について報道されていた。
書籍というのは紙であることによってとても無駄が発生するし、環境にも良くない。大量の製紙のために多くの森林が伐採されるし、出来あがった書籍を運び、捨てるという過程において多くのエネルギーが消費される。本を読むのは環境にやさしいと思ったら大間違いで、実はテレビを見る方が遥かにエコである。

さて、書籍は羅針盤、火薬と並び、ルネサンスの三大発明と言われている。グーテンベルグの印刷機の登場により、産業と文化が大きく変化した。電子書籍は書籍の延長だが、本書のタイトルどおり衝撃的であることがわかる。

また、セルフパブリッシングという概念がある。印刷しないことによる自費出版のコストが劇的に低減することによって、世の中が大きく変える可能性があるようだ。

Comments