›4 07, 2010

マイレージ、マイライフ|リストラ請負人の映画

Category: 書評 / 0 Comments: Post / View

ジョージ・クルーニー主演の「マイレージ、マイライフ」が公開されている。
主人公は企業から委託を受け、社員の解雇を宣告し、新たな人生プランを提示するのが仕事だ。
米国のリストラはとてもドライという印象があった。そもそも入社時に解雇される場合の契約も行い決して訴えることができないと聞く。
そもそもリストラやレイオフは当たり前のように行われているので、問題になることも少なく、解雇通知を受けるとすぐ会社のパソコンにはアクセスできなくなり、段ボールに荷物をまとめて追い出されるというイメージがこびりついている。

しかし、まさかリストラ宣告をする業務がアウトソーシングされているとは思いもよらないところだった。
主人公は年間のほとんど毎日飛行機に乗り、全米中の企業を訪問する。リストラを宣告すると当然取り乱したり憤慨する社員がいる。だが、主人公はそれが自分の天職だと信じ耽々と仕事をこなす。
ちなみにリストラされる社員は役者ではなくて実際に企業にリストラされた素人を登場させたと聞いた。臨場感溢れるなあ。

人から嫌われる仕事でも何だか信念を持って取り組んでいる姿を見せられて、そういった仕事は色んなところにあることを思い出した。
主人公は独身で人間関係を好まない。だがやがて変わっていくこととなる。


Comments