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›9 27, 2015

日本で最高のサラリーを稼ぐ男たちの仕事術|田口弘

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金型部品商社(現在はメーカー)「ミスミ」を独特の経営理念で築き上げた創業者である田口氏によるビジョナリー(理想の経営の提唱)書籍だ。田口氏は現在はエムアウトというスタートアップ支援会社を経営している。
田口氏はミスミ社長時代には強烈なビジョンと信念の元、非常にユニークな経営手法を取っており、キーワードを並べてみると下記のような感じだった。

「購買代理店」
「営業のいない商社」
「マーケットアウト」
「どの顧客にも同じ金額で売る」
「競合に模倣、商品の侵害をされても、それが顧客にためであれば放置する」
「利益を社員に還元させるため、出来る社員は年収3000万円クラス、1億円プレイヤーもいる」
「あらゆる業務をアウトソーシング」
「商社には売らない、顧客(メーカー)のためにならないから」
「大企業と反対のことをすれば成功する」

今でも工場設備や補修部品の業界は、生産者優位、生産者視点での商慣行が当たり前となっている。
B2B業界においては、情報量が少ないため商社・販社・ディーラーと呼ばれる存在や問屋が重要なファクターとなっていた。
機械、工具、伝導機というものは、顕著にその傾向が今でもある。


■ 商社・販社・問屋に支配されている業界

金型部品においては、生産者であるメーカーは少ない規格品をつくり、問屋と販社を経由してユーザー(利用ユーザー)に販売される。
直接ユーザーの声を聞かないし、売り手である販社と問屋の力が強い業界であるため、ユーザーのニーズや不満が満たされることが無かった。

ミスミでは金型業界を知らなかったこと、業界のルールが無知だったこともあり徹底して顧客ニーズを満たすサービスを展開していった。
金型部品の標準化によるカタログ販売という、ユーザーの利便性を追求したサービスである。

金型業界では日本工業規格(JIS)による規格の統一化が遅れていたため、自動車メーカ等プレス・金型を使うメーカは独自の規格を展開していた。ミスミは規格では無いが、それぞれのユーザが独自につくりあげた社内規格の類似をカタログ商品として販売することにより、生産性の向上から安価・短納期・高品質・多品種の製品ラインナップを提供することが可能となった。そうして、ミスミは長期の製造業景気停滞、金型産業が衰退する中で成長を遂げることができた。

90年代後半のミスミの成長期においては、ミスミの営業マンが「ミスミ」と社名の入った社用車で金型屋を訪問したら、同業の販社や商社の営業マンに絡まれたり、ずいぶんと嫌な思いをした者もいると聞いた。
また、ミスミに対抗するために競合他社は、なんとミスミのカタログを客先に持っていき商談をし、同製品を2割引きで販売するというようなことをしたり、ミスミが作り出した規格品を同等製品(コンパチ製品)をカタログにした模倣会社も台頭してきたそうだ。

ミスミ社内でも問題となり、弁護士に相談したところいつでも競合の模倣を辞めさせることができることが分かったにも関わらず、創業者の田口氏は、「模倣品も方が安価で顧客も望んでいるのだから訴えない」と競合を放置した。

ミスミは500億円の中堅企業となり、田口氏は退任しターンアラウンド(業績回復)専門の著名経営コンサルタントであった三枝匡氏が社長として後継し、現在(2015年)では2000億円企業にまで成長している。


■ 機械・設備・消耗品の業界で望まれていること

町工場は大手企業の倍以上の金額で機械設備や工場用品を買わされていることが多い。
生産者側のメーカーにとっては、多くの町工場を回る手間がかかるし、与信の問題も発生する。
そのため、問屋や販社が何社も間に入り、購入者に届くこととなる。購買側の町工場の権利が蔑ろにされている業界なのだ。

購入者側のニーズを満たす、直販も最近は増加傾向である。インターネットの登場により、MROのネット直販のMonotaROも登場して成長を続けている。ミスミはそれに先駆けて、「マーケットアウト」という消費者視点のサービスを展開し、不要な商社を飛ばす「直販」、不透明な販売価格を撤廃する「オープンな価格・原価の公開」といった業界では有り得ないが、消費者が望んでいることを実現した。

さらに、田口氏は例えどんな大企業の大きな仕事を営業マンが取ってきても、評価をしないどころかその受注を断りに行かせたという。売っているのはカタログ標準品であり、例え顧客が特注品を望んでいてもそれは実際には顧客のためにはならないという信念からだ。それまで金型など生産財の現場では、営業マンが購買担当の顔色を伺いながら見積を作成していたのだが、そのような不透明な販売方式を一掃し、ついには営業マンをなくしてしまったのだ。

しかし、何でもオープンに公開する経営や創業者の理念は競合をのさばらせ、三枝氏が後継し競合を訴訟で追い詰めようとした時には既に遅かったようである。競合のパンチ工業は既に1部上場の300億円企業に成長(2015年)することになり、中国展開を先駆けたため中国ではトップシェアとなっていた。しかも勝てると言われていた訴訟では、和解という事実上の敗北となってしまった。
更に、ミスミがFA(ファクトリー・オートメーション)を展開している間に、競合は金型屋や自動車会社、その下請けを頻繁に通い、独自の提案と商品開発を行い、ミスミの取り組んでいない高付加価値商品で台頭してきていた。


■ 顧客にとって良いことを追求すべきなのか

Amazonの商品群の価格帯を見ると、最安値から2位という商品が多い。
価格破壊のコストリーダーという悪印象を回避しながらも、顧客満足の理念から安価に商品を提供する。
しかし、理念とは裏腹に競合製品の無い商品は高額で販売(高利益率)している。
他方、田口氏時代のミスミの追求した販売価格は、競争価格ではなく、原価に必要経費と利益を上乗せしたオープンな価格帯のようである。
もし事実であれば、競合に手の内をさらけ出していることになり、熾烈な競争に勝ち残ることはできなかったろう。
事実、三枝氏が社長になってからは、利益は取れるところから取り、メーカーだろうが商社だろうが、売れる顧客には売るという当たり前の方針が徹底されたようだ。

顧客にとって最善であることは理想だが、競争で生き残れなければ意味が無い。

実際、田口氏退任後からパンチ工業など競合のは、ミスミと同等製品を安価な販売価格でミスミ同様のカタログ発行により低利益率で浸透させた。他の競合にしてもミスミ対策は容易であったろう。ミスミはカタログ販売であり記載されている納期、価格が全てであり、例え大企業であろうとそれ以上の価格交渉には一切妥協しなかったのであるから、カタログ価格より安価に販売すれば大口顧客を開拓することができた。

現在のミスミは社長も交代して、業績も大きく向上している。しかし、田口氏が社長の時代には経営方針から外れることは、例えどんなに儲かっても注文を断っていたのである。現在の礎を築いたことは間違いないし、成長するベンチャー企業経営者は学ぶことが多いと思う。



›7 20, 2012

ネットショップ仕入の都市、「義烏」で億万長者

Posted by skillstorage at 05:40 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

「100円ショップの故郷」、「ネットショップ仕入の世界最大卸市場」と呼ばれる都市が中国にある。義烏(イーウー)と呼ばれる上海から車で3時間ほどの都市だ。
ビルが何棟も連なり、その中には1坪からの小さい店舗が無数に存在する。
日用品、おもちゃ、電化製品、帽子、自転車など、様々なアイテムごとに店舗が群がり、この町で手に入らないものは身の回りにほとんど無いとも言われている。
全ての店舗を回るのには1年あっても足りないとのことだ。

100円ショップでは、日常生活に必要な雑貨は大抵揃ってしまう。デフレの象徴と言われている。
ネットショップでは、デパートやスーパーで手に入らない面白い商品が沢山揃っていて、金額も非常に安いことが多い。

iPhoneのケースだけでも相当な数の品ぞろえとネットショップ数が存在するだろう。
中には、ブランド物のイミテーションも売られている。当然このようなものはリアルな実店舗では日本では入手不可能だ。

iPhoneのケースにしても2000円以上のデザイナー商品がバカ売れしていたりする。電動自転車なんかまで売られているが、これも実店舗では販売不可能なこがないでも良いタイプ(つまり公道で走るのは違法)もバカ売れした。

売れ筋商品を見つけるのは難しいが、一度ヒットしてしまえば大儲けできる可能性を秘めている。

義烏の問屋街を回っていると、スーツケースで買い付けに来ているアクセサリーショップ運営の女性や100円ショップのバイヤーまで沢山の日本人を見かける。
面白そうな商品を見つけて写真を撮って、ネットで調べてみると既に日本のネットショップで販売しているものが結構あった。

多くの製品が義烏で仕入れて販売される。

義烏には、問屋だけでなく、商品検査のピッキングを代理する業者、物流業者なども多く存在し、個人でネットショップをこれから始めようとする人は商品を選ぶ以外のおおよそのことがアウトソーシング可能である。

仕入価格と販売価格を見ても、競争力のある製品は高く売られていることがわかる。仕入は100ロット、1000ロットなど大量に行う必要はあるが、それでも仕入価格の10倍以上で売られているものも多い。

iPhoneケースやアクセサリーがネットで人気なのは、複雑な機構でないため検査が楽であるのと、物流費が安く、倉庫保管料もかからないメリットがあるからだろう。

100円ショップで売られている製品も沢山の問屋が扱っているが、販売ロットによって値段は全然違う。100円ショップは安いなぁと思っていたのだが、デフレ・円高の日本においてはとてつもない利益率を得ているものも多いのだ。

義烏では値段は検討も付かないことが多いのだ。数を多く作るのと、低賃金の農民工が田舎でつくるため、信じられない価格で取引されている。

義烏に集まるのは日本人ばかりではない。世界中から買い付けに来るのだ。コストコで売られているようなアメリカ製品も置いてあり、また日本では見ることの無い中東・アラブ専門の問屋も沢山ある。

義烏にはアラブ人街があるほど、中東からの買い付けが多いのだろう。

かつて100円ショップのダイソーの創業者はリヤカーを引いてバッタモンを販売するところから始めたそうだ。今の時代は、ちょっとした小遣いを持って義烏に行って仕入れてネットショップを開設するだけの簡単な作業だ。肉体を使うのは買い付けに行く時だけ。

目利きによって少ない資本で億万長者になることが簡単にできるようになった世の中だ。
しかし、これだけ沢山の商品があると選ぶのが難しい。。

›9 07, 2011

ホームレスから社長へ

Posted by skillstorage at 03:04 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ホームレスから社長へと人生の大逆転を遂げた人が結構いることを知って驚いた。そして結構な数の本が出版されているのだ。

偉人に魅了されるのは、彼らがとてつもない困難を克服したからだ。与えられたことをこなして成功したとしても心に響かないだろう。
ホームレス社長の体験談に魅了されるのは、人生のどん底まで落ちながら、体験したくない惨めな体験をし、それを努力で克服し、普通の人が到達できない地位まで獲得するというドラマがあるからだ。

彼らは、普通の人なら自暴自棄になったり逃げ出している状況を、忍耐強く圧倒的な努力で修羅場を乗り越えてきた。
リスクを取って真剣に生きている人ほど、最悪の状況が頭によぎったことがあるだろう。

多摩川などの河川敷にあるブルーシートを見るとき、夜の繁華街に段ボールで簡素な寝床をつくる人を見るとき、彼らがどうしてそのような状況に陥ったのかを考えるようになった。以前などはまったくそんなことは考えもせず、意識さえもしたことがなかったし、彼らのような境遇になることはまず無いのだが。

ホームレスになった人の事情は様々だろう。だが共通して言えるのは、家に住んで働くという社会人として当たり前のことが、金銭的な事情が主だろうが、できなくなってしまったのだ。中には失踪を続けている人も多いだろう。

ホームレスは、一旦なってしまうと、傍から見たらあまりにも惨めな境遇だが、それでもその環境になじんでしまい、元の生活に戻ることが出来る人は限られているという。
一旦住民票を失うとできる仕事はほとんどなく、乞食を余議されなくなるのだ。

ホームレスから社長になった人たちは、このような境遇に置いても諦めなかった。

自分が同じ状況になったら果たしてどうなるのだろうか。
人間生まれた時も死ぬ時も丸裸だ。希望を失わず、努力することは時には苦難の連続でもある。
立ち止まらないで、必死に努力して勝たなければならない。自分自身への挑戦でもある。

感情を移入して、ホームレス社長の生きざまを見習いたいと思った。人生はドラマだ。


›8 26, 2011

フランチャイズで借金地獄

Posted by skillstorage at 01:22 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

サラリーマン社会から脱出しての一国一城の主を夢見る人々は多い。現在のような不況下では、リストラされたり脱サラして商売でもやろうかという中高年のサラリーマンが増加している。先日もフランチャイズ(FC)本部の多数集まる展示会を見学した。
今や、FCは1万以上もの本部があり、コンビニ、飲食店、ビデオレンタル屋、不動産屋、介護デイサービスまで幅広く存在する。

FC本部にすれば、事業拡大のために運転資金が必要無いというメリットと、オーナー(フランチャイジー)の独立起業して商売人になりたいという双方のニーズが合致しているように思える。
展示会でのFCのアピールはいかに儲かるか、成功者のインタビューなどを交えて積極的にアピールしていた。

ところが、フランチャイズで失敗している人の話題がそのような展示会の場で出ることはもちろんないし、あまり情報が入ってこない。
実は、ここにFC経営の大きな落とし穴があるのである。

まずは、FCの仕組みを説明しよう。FC本部とオーナーが契約し、FC本部がオーナーに 商売のノウハウ と自社の看板(のれん)を与え、見返りにオーナーはFC本部にロイヤリティ名目のテラ銭を支払うというのがビジネスモデルだ。
契約時には数百万円もの自己資金もしくは借金をつぎ込むのが一般的だ。その資金の回収には長い年月がかかるか、もしくは回収できずに借金が膨れ上がるかだ。

オーナーは多額の資金、場合によっては全財産だけではなく借金をしてまでもそのFCビジネスに投資をするのである。
これは見方によっては宗教のお布施と似ている。出家する信者は全財産をお布施する。もう後には引けない状況なのだ。そのような境遇に陥ると、あとはひたすら信仰を深め信じ続けるのが救われる唯一の道である。

FCのオーナーも後に引けない人が大勢いる。全財産がそのビジネスにかかっていれば辞めることはできない。借金が残る。FCを信じて突き進むしか無いのである。
実際に経営不振の大手コンビニのオーナーを何人か知っている。地域には複数のコンビニが乱立し、売上不振のためオーナー夫婦は24時間体制で交代で経営に当たっている。収益はロイヤリティとしてFC本部に上納金として巻き上げられ、そのコンビニではオーナー夫婦の時給を換算すると、アルバイトを下回っているという笑い話が出るほどだった。

また、最近増加している塾経営のFCについても言及しておこう。月謝が2万円として、600万円の年収を得るには、70~80人の生徒が必要とうい計算になる。ところが、全日本私塾教育ネットワークによると、「FC塾の生徒は平均して16~20名」とのことだ。これでは、塾講師のアルバイトを雇えないどころか、教室の賃金やチラシといった固定費を支払うとほとんど何も残らない。

自分が大学生の頃、最も長続きしたアルバイトが塾講師だった。時給で2500円程度だったと記憶している。夕方の大学生にとって遊びたい時間を拘束されるという欠点を覗いては家庭教師と並ぶ良い時給であった。そこでは50人程度の生徒と大学生アルバイトが5人程度で回し、アルバイトが急に休んだ時にオーナーが代わりに教えていた。オーナーは脱サラして塾経営をしていると話していたが、今考えると生活はとても厳しかったのではないだろうか。

FC以外にも独立起業として人気があるのが、マンション経営、アパート経営だ。ワンルームマンションを購入し、「リスクは無いから」「住宅ローンは入ってくる賃料で払えますよ」とうまいことを言われるのが常套文句であるようだが、空室が発生すると当然住宅ローンの返済に生き詰まる。また、販売業者や管理会社が倒産して、予定の賃料が入ってこなくなるとういリスクも多い。

FCというのは本部は通常多くの人員で構成されており、契約や法務にもたけている。それを脱サラしたFCビジネスを何も知らない中高年が契約するというのは非常に無謀なことだと思う。会社に就職して嫌だったら辞めればよいが、FCオーナーになるとほぼ辞めることはできないのだ。よほどの覚悟が無い限りこのような世界に足を踏み入れてはいけないと思う。

世の中では退職金の積み増しによるリストラで多くの人員が職を失っている。それでも彼らは残りの長い人生を稼ぎながら生きてい中ければならない。彼らの退職金はフランチャイズ本部にとってはおいしいマーケットと映っているのではないだろうか。


›7 04, 2011

マネーの虎の安田久氏が破産

Posted by skillstorage at 04:10 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

テレビ番組「マネーの虎」などに出演した安田久氏が代表を務める、エイチワイシステムが破産破産手続きを受けたとのことだ。
『監獄レストラン アルカトラズ』は一世を風靡し、監獄の中で遊び心たっぷりの食材と食器などの雰囲気が受けた。
その後も、吉原遊郭をテーマにした【遊郭ダイニング 性(SAGA)】、生前葬をテーマにした【ヒューネラル】などをプロデュースし、ヒットさせたアイデアマンだ。
近年では、郷土料理をテーマにした再生プロデューサーとしても脚光を浴びていた。

自伝書ともいえる「一攫千金―なにをやってもサイテーな男の成功術」では、35歳と経営者としては遅すぎるスタートで、しかもサラ金で500万円の借金をして嫁にも逃げられたなど、成功に至るまでの赤裸々で恥ずかしい過去や「マネーの虎」の裏舞台をさらけ出していた。


›5 24, 2011

「独立・起業するなら3倍の収入を得よ」の意味

Posted by skillstorage at 18:00 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

サラリーマンの間でまかり通っている「独立・起業するなら3倍の収入を得ないと割に合わない」という格言(?)がある。
これは、サラリーマンと比較して中小企業経営者や個人事業主は収入が安定しなく、失業して転職できないリスクが高いことから言い伝えられているのだと思っていた。
実際には独立・起業して3倍の収入を得ることができる人はほとんどいない。むしろ、サラリーマン時代より収入が減る人の方が多いのではないか。何しろ起業して5年で半分の会社は淘汰されてしまうのだ。

つまり、最初から3倍稼げるビジネスモデルを見つけない限り、そもそも起業家としてやっていくことはできないという警鐘の意味合いが強いのだと思う。
そうはいっても、現在のサラリーマンは非常に多くのリスクを抱えているので、「大企業で倒産の可能性が極めて低い終身雇用の会社を辞めるなら、3倍の収入を得ないと割に合わない」と言える状況であろう。

もちろん、起業する目的は金銭的な面だけではなく、むしろ自己実現や自由を得るというかけがえのない動機が大きいはずだ。

恐らく、これからの10年はこれまでの不景気で苦しんだ10年より多くの変化があるだろう。
コンピュータやインターネットの発達により、企業の抱える多くの管理系職種、いわゆるホワイトカラーの仕事は大幅に減っている。過去10年間にその変化のための技術は充分生み出されたものの、企業は解雇せずに多くの不要な人員を抱えたままであった。

これからの10年は企業の本格的なリストラクチャリングの時代になるだろう。経営システム、企業間取引システムは合理化され、優秀な人員は高収入を得るが業務量は増加し、優秀でない者や単純労働は安価な人件費の労働者やコンピュータシステムに置き換えられる。

これまで60歳~65歳まで働くことが前提であった社会が、50歳以上の高賃金の社員を雇う合理性が極めて小さくなってしまうと思われる。最も稼ぎ頭とされている40代のサラリーマンの業務さえ、より若く安価な労働者が代替できる可能性も充分にありうるだろう。

そのような将来のことを考えると、既に高い収入を得るために起業するのではなく、会社から不要とされ起業せざるを得ない時代が来る予感がする。
10年以上前は独立・起業という言葉よりも脱サラという言葉が主流であった。サラリーマンから脱するということは、もう元のサラリーマンには戻れないと暗に示す言葉だ。
しかし、これからはサラリーマン経験よりも起業経験の方が企業にとっても重宝される時代になると思う。実際、起業をすると営業から人事から資金繰りまで全てをこなすことになる。これはMBAの実践版ともいえるかけがえのない経験であり、成功も失敗も大きな財産として価値あるものだと思われる。


›5 13, 2011

せどり(ブックオフで儲ける)

Posted by skillstorage at 18:25 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ブックオフ100円コーナーが宝の山であることは良く知られている。ブックオフでは本の価値とは関係なく、どのような理由かは明確ではないがある一定期間在庫となったものを100円コーナーに陳列するようである。その中には、古本屋やAmazonマーケットプレースで高額で取引されるお宝商品が混ざっていることがあるのだ。
このようなブックオフの中から価値ある商品を見つけ、転売する行為は「せどり」と呼ばれ知られている。最近ではAmazonでの中古の本、DVD、ゲームの流通が盛んになったことから「せどり」を行う「せどらー」が増加していることは知っていた。

ところで、先日とある地方都市のブックオフに行った時に明らかにプロの「せどらー」を目にした。
彼の右手には手のひらにすっぽり収まるサイズの小型のバーコードリーダがあり、100円コーナーでひたすら本の裏のバーコードをチェックしているのである。
これまで何度か、iPhoneなどのスマートフォンで本をチェックしている人は見たことがあった。

新書コーナーで売られている本をiPhoneなどでカバー表紙なりバーコードをチェックしてAmazonで検索すれば、その場でAmazonマーケットプレースの中古の価格を調べることができるので、どちらで買うと安いか比較することが出来るのだ。

これを技術的に応用したのが、先ほどの彼のツールであろう。見た瞬間に、これはビジネスとして成り立つと直感した。そしてバーコードリーダが余りにも小さいことに驚かされた。
そもそもAmazonで古本などを売る際には、1円の価格で売っても250円の送料という名目で購入者から徴収可能であり、実際に送料が100円で済めば151円の利益を得ることができるのだ。
これであればひたすらブックオフ100円コーナーで買って売れば儲かると思うかもしれない。

しかし、Amazonとはいえ、実際に中古の在庫の回転率が高いのは売上上位30万位程度なのである。また人気の商品には1円出品者が多くいるので、ある程度の在庫の保持期間を考慮しないといけない。

会計上在庫というのは資産になるが、在庫は売れなければ劣化し減損しなければならない。これは「せどり」ビジネスにおいても重要な要素であり、売れない商品を在庫で持つと場所を取り、カビが生えて売れなくなる危険もあるため、出来る限り早い回転率で在庫を処理するのが「せどり」ビジネスの肝なのである。

また、ブックオフ100円コーナーの中にはAmazonで数千円~数万円で取引される希少品もまれに置かれているという。このような商品であれば在庫の回転率が多少悪くても粗利益が大きいので是非とも入手したい商品だろう。

結局、「せどり」でプロとして月に百万円などの収入を得ようと思ったら、上記のことを出来る限り自動化・高速化することが商売の決め手となるのである。そのために必要なのがバーコードリーダとチェックした本の価値をその場ですぐに鑑定できるようプログラミングとデータベースを参照できるシステムである。

ブックオフで見かけた彼は、定期的にスマートフォンをチェックしながらバーコードリーダを操っていた。
想像するに、定期的にAmazonの売れ筋上位数十万点をデータベース化し、在庫回転率の高い商品を見つけるのと、絶版本で高額で取引されている商品をデータベース化して照合しているのだろう。
観察するに棚の端から端まで本をバーコードリーダでチェックしても1時間はかからないだろう。

問題は、定期的に売れ筋商品と高額販売可能商品のデータベースを作成・更新することであり、調べてみるとデータベースとシステムとノウハウを販売している業者があるようである。

ちなみに、ブックオフではバーコードスキャンの利用はお断りしているようなので、競争が厳しくなったり、監視が厳しくなったらできなくなるビジネスモデルのようだ。

›5 06, 2011

客が全然来ないのに潰れないのは何故か

Posted by skillstorage at 20:15 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

街中を観察すると、客が全然来ていないのに何故か営業を続けている店がある。例えばどこの町でもある光景だと思うが、時計屋、女性洋服店、美容院、電器屋、ラーメン屋など小規模の店は、大手の参入や競争激化などで客がほとんど入らない店がある。
町工場でも同様に、例えば金型屋、プレス屋など小規模な工場は、客先である大手企業の海外移転に伴い仕事がほとんど無い状況が続いている。

このような店や工場では当然のことながら赤字操業の状態が続くか、小規模であれば店主が賃金を取れないような状況に陥っているだろう。
合理的に考えると、経営を辞めて他の職を探した方が良いという風に思えてくる。

彼らは何故、そのような状況下でも事業を継続するのであろうか。

大きな問題は個人債務保証のためである。中小企業では銀行などからの融資で運転資金や設備投資を行って事業を運営しているが、その際に経営者である社長は個人債務保証を行っている。
つまり、会社を事業整理し倒産させると融資借入が返せなければ、持ち家や車などの資産や預金を失い、さらに足りなければ自己破産を行うこととなる。

また、経営者、役員は雇用保険に入っていないため次の職を見つけるまでの収入も途絶えることとなる。自営業者が債務整理を行いながら、住むところを失って仕事を見つけるのは大変な困難を伴う。
更には、連帯保証人がいる場合も多い。この場合、自分だけでなく連帯保証人にまで借入返済の要求が来るため、多大な迷惑をかけることとなる。

このような背景を考えると、客が来なくても潰れないのではなくて、潰したくても潰せない状況にあるというのが本音だろう。

›4 20, 2011

起業する前に知るべきこと|社長の苦悩

Posted by skillstorage at 18:24 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業・開業の本は、事業開始から発展させる過程について書かれているが、社長という立場がどのような苦悩を抱えるのかは書かれていない。
多くの起業家が、成功を確信し、希望に満ちて開業をするが、全てが順調に進むとは限らない。むしろ多くのベンチャー企業は数年で倒産してしまうことは統計上のデータでわかっている。
また、順調にビジネスが発展している時においても様々な苦悩があるのが社長という立場だ。

多くの中小企業の社長と話していると社長の苦悩は3つに分類されることがわかった。
金、社員、家族の3つだ。

ベンチャー企業にとって資金繰りは非常に苦しいものがある。たとえ事業が順調に発展しているように見えても、客先からの支払いが遅かったり、業者や社員の賃金の支払いなどで資金繰りに生きずまってしまいがちだ。経営が傾いた時には資金がどんどんなくなる。
サラリーマンのように賃金を貰うだけで、支払うことなど考えたこと無かった人は、社長になって資金繰りの恐ろしさを知ることとなるだろう。
また、経営が順調な時は銀行にしろVCにしろ融資や投資の話をしてくるが、経営が傾いたとたんに貸し剥がし、投資剥がしにあう。
「金を返せ」などと言われることはサラリーマンにはあまりないことだ。金を借りているから返さなければいけないという罪悪感の苦悩で悩む経営者は多い。

次が社員の問題だ。様々なバックグラウンドを持つ転職者を管理するのはそもそも難しく、社員を信頼しつつも、不正や裏切りが無いか注意深く監視しなければならない。
また、経営が傾いた時には、賃金カット、解雇を行わなければ会社が存続できない。情に厚い社長ほど、人の賃金や雇用に手を付けることができず、ますます事態が悪化してしまう。

そして家族だ。自分の会社を大切にしすぎるあまり家族を犠牲にしてしまう経営者は多い。また、中小企業にとって社長と会社は一体である。銀行の借金の個人保証は倒産時に家族にも重くのしかかってくる。

こういった社長の苦悩は体験してみないとわからないものなのかもしれない。しかし、自殺する社長が多いのは良く知られている。死ぬほどのことではないのに、といつも思うがそれほど社長の抱える苦悩というのは大きいものなのだ。
そしてその苦悩は経営をし続ける限りつきまとい、精神の弱い人であれば常に不安で眠れない日々を送るはめになる。

Blogでは多くの経営者が日々の出来事を日記形式で公開している。しかしそこに本音や弱さを吐露することは無い。
むしろ倒産後の社長のBlogの方が、現実と本音を赤裸々に公開している。そのような倒産後の処理をしている元社長のBlogはいくつもあるのだが、倒産前にどのような心境であったのかとても参考になる。誰もが悩み、苦しみ、眠れない日々を過ごし、倒産後に心が楽になったとある。従業員や取引先や自分の家族への重責というのはこれほどまでに重いのかと思い知らされる。

そのような前提があっても、それでも起業をするということは素晴らしいことで、1度しかない人生にとって本当に有意義な体験であることは事実だ。


業種転換

Posted by skillstorage at 09:58 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

建築業から介護事業への他業種進出というのが話題になった。
経済学でいうところの需給ギャップというものが存在する。つまり長期不況、日本の人口構造の変化、新興国の台頭など様々な要因により産業構造の需要と供給のバランスが崩れており、供給過剰が35兆円も存在するという話があるくらいだ。
これまでの日本は産業構造が大きく転換してきている。かつては農業が主体の国家であったのが、製造業中心になり、そしてサービス産業が急成長してきた。
これはどこの先進国にも共通の転換である。

ここ数年はさらに人口構造の変化が注目されており、急速な高齢化社会により介護など高齢者向けサービスの需要に対して供給が追い付いていないとのことだ。

不況による一時的な企業収益の落ち込みなのか構造の変化なのかを見極める必要がある。
介護は大変な仕事ではあるが、介護保険から確実に報酬がもらえるというビジネスモデルである。


›4 19, 2011

倒産や失敗の研究

Posted by skillstorage at 11:17 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

もう10年以上前になるが八起会の野口会長の講演を聞いたことがある。
テレビにも出演されているのでご存知の方も多いかもしれない。
倒産経験があり、その経験から中小企業にアドバイスを行ったり、再生の手助けをしている。

マスコミで脚光を浴びるのは成功者であるが、失敗する人の方が圧倒的に多いのが現実だ。
そして成功事例ばかりが取り上げられ、ビジネス書になるが、成功と失敗はコインの裏と表だということを講演で聞いたのが印象に残っている。
失敗から学ぶことも多く、失敗の原因を知れば失敗を回避する方法や知恵が生まれるのではないかということだ。

失敗の原因は、経営者の慢心だったり、経営能力不足が多いといったことだったが、その時気になったのは、倒産する社長は家庭不和が多いということだった。
今でもそれは不思議に思うのだが、多くの倒産を見てきた野口氏の言葉であるからその傾向は確かなのだろう。
経営者や組織のトップという立場に無いとわからないのかもしれない。
自分がサラリーマンという立場から見てきた中ではむしろ逆だった。仕事ができる人の多くが家庭を犠牲にして離婚したり、子供の家庭内暴力などの問題など何かしら抱えていた。もちろん円満な人も多いが。
しかしよくよく考えてみると、仕事でも家庭でも悩みを抱えていたらうまくいくはずがないし、集中もできなければ熱中できないと思う。

さて、失敗の原因は分析すればそれはもう沢山ある訳だが、どうしようも無い状況もある。
技術革新が起こってしまったり、原材料の高騰だとか、主要取引先が倒産したり、そういった外部環境の変化や業界の衰退に苦しんでもがいている会社が腐るほどあるはずだ。
戦後農家が衰退し、繊維や鉱業なんかも衰退し、インターネットや情報処理技術によって事務作業なんかも激減したし、製造業も大手の海外工場移転や発展途上国による模倣品なんかで衰退しつつある。これからも少子高齢化、人口減によって存続できない業種・業態・企業がたくさん出てくると思われる。

そういった全てに備えることはできないし、業種転換も簡単には行えない。それでも経営者は頑張り続ける。
しかし野口氏のこんな言葉も強烈に残っている。

「倒産は天からのプレゼント」

失敗し、失ってから得るものも大きいそうだ。家族との時間だったり、苦悩からの開放だったり。
この言葉で救われる人も多いのだろうな。


›4 18, 2011

新規事業

Posted by skillstorage at 18:10 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

企業の寿命は一般的に人の寿命より短い。長く延命し発展している企業というのは時代に合わせて事業内容を再構築している企業が多い。
不況で現在の事業が成り立たなくなっている企業が多いが、コストの削減だけで追い付かないのであれば新規事業を見つけて行っていくべきだと思う。
幸い、新規事業を行うことにより経営革新の認定などにより資金調達ができるケースが多い。
海外の安い製品との競争で厳しかったり、デフレによる単価下落で困っているのであれば、成長する市場や製品を見つけ、その領域を伸ばしていくべきだと思う。
そう簡単に見つかるものでは無いが、何もしなければ、現在の不況は回復されないまま既存の事業は成りたたなくなると考えた方が良いのではないか。

大企業は海外に進出する体力もあるが、中小企業にはなかなかそこまでの元気は無い。そもそも海外の市場で戦える製品を持っている企業も少ないし、海外で生産を開始するには相当の体力を要する。
円高もデフレも続き、少子高齢化による消費の不況も続くと考えた方が良いだろう。
そのような状況でも探せば成長する市場は見つかるものだ。新たに市場を作ってしまっても良いのではないか。

新規事業を行うにも相当の体力を要する。しかし安い価格で取った仕事で忙しいならば、すぐに金儲けできるわけではないが新規事業に再起を賭けてみるのも一つのアイデアだ。


›4 13, 2011

植物工場|アグリビジネス

Posted by skillstorage at 17:20 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ここ最近、農業のビジネス化やその生産性を向上させる技術について調べていた。農業が戦後一貫して衰退産業でその従事者がずっと減少し、補助金無しでは存続も難しい産業と言われている。実際、農業従事者の高齢化は凄まじく、10年後、20年後には農業をやる人がいるのか心配になってくる。
日本では農業は労働集約型であり、海外の安価な製品との競争がなかなかできない。
現在のやり方から、大規模資本型の農業ビジネスや、生産性を向上させる技術革新を持ち込むことによって集積性の向上や付加価値の向上が期待されている。
世界の人口はこの先10年以上確実に増加し、食料品の値段は高騰すると言われている。今、農業には生産性の向上が必要なのだ。

面白いのは植物工場だ。クリーンルームに近い室内で人工照明によって栽培する方法だ。コストは増加するように思えるが、土地代の高い都心では非常に効率が良いと思う。棚に植物を植えて水と人工照明で育てる。太陽光よりも発育の良い波長で育てることにより収穫周期を向上させ、植物と照明の距離を可能な限り近づけることにより、地上と同一面積で何倍も生産することができる。残念ながら現在は植物工場で収益を上げることは困難だ。そもそも農業というビジネスで採算を上げるのが困難という問題もあるが、設備投資を償却できる野菜の販売が難しい。

養鶏場でのニワトリの産卵もそうだが、植物や動物には体内時計があり、その多くは太陽光の照射がコントロールされているようだ。養鶏場も人工照明でコントロールすることにより、産卵の周期を向上させ生産性を上げているそうだ。

このように、自然界のルールをイノベーション(技術革新)によって破壊する生産性向上というのに注目している。かといって、遺伝子操作や強力な農薬というのは恐ろしい弊害が懸念されるので、その点をコントロールするのも科学の重要な役割だ。
植物工場は害虫を入れないクリーンルームで完全な有機野菜をつくることが可能だ。しかし、その室内にいったん害虫が入ると、今度は駆除する天敵がいないため無制限に増殖されてしまう。食物連鎖を無視した、人工的な方法は管理が難しいのだ。
これまでも人類は自然に挑戦してきて、自然を支配してきた。今後もその挑戦により新しい領域が開けるのではないかと思う。

植物工場はまだ事業化がうまくいっているところは耳にしないが、希望のある事業なのでなんとか成功させて欲しい。


›4 06, 2011

倒産した会社の社長

Posted by skillstorage at 17:45 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

倒産後の社長には過酷な残務作業と人生の再スタートをしなければならない。
それがいかに過酷かというと、資産の没収、無収入の中で、これまで経験したことのない後処理をしなければならないのと、人生と一体だった会社という存在を無くした喪失感から無気力、脱力のため再スタートがしにくいことにある。

真面目な社長ほど倒産後は悲惨
社長は倒産を回避するためにあらゆる手段を取る。賃金カット、リストラと身を削る思いで辛いことを行わなければならない。
さらに、銀行借入が出来なくなると、存続のためサラ金などの高利貸しにまで手を出してしまう社長もいる。本業が立ち行かないのに、高利貸しに手を出してうまくいくわけが無い。冷静さを失い、会社の存続や従業員の賃金を払う使命感のために事態が悪化してしまうケースもあるのだ。
このようにして多重債務者になると、通常の銀行借入だけの借金よりも後処理が悲惨になる。

倒産をすることにより従業員、取引先、仕入先、顧客に迷惑がかかる。また社長のプライドもズタズタになるのだ。
そんな恐れからより事態を悪化させてしまう社長も少なくない。

倒産すると、社員から罵倒されるかもしれない。会社の玄関には倒産の張り紙が張られ、資産の処理に移行する。
この時点で多くの社長は脱力感で一杯で、借金の個人保証や自宅の担保、連帯保証人への迷惑、家族のことなどで頭が一杯のはずだ。
返せないほどの借金をどのように処理するのかの知識が無いから不安で一杯になるのだ。
倒産した社長の話を聞くと、倒産直前では自暴自棄になったり、死にたいと思ったり、本当に自殺を考えるほどになるという。

自殺してその保険金でおとしまえをつけようだとか、絶望感から実際に自殺してしまう社長もいる。

倒産してしまった後のほうが、むしろ気が楽になったという話をよく聞く。
破産してしまえば、もう会社は存在しないのだ。
この時点になって弁護士の話を聞いたり、倒産後の事例を集めることによって気が楽になってくるのかもしれない。
しかし、多重債務を抱えていたり、連帯保証人への責任を感じたり恐怖から夜逃げしてしまう社長もいる。

倒産後の社長の再起が困難なのは、倒産という失敗を引きずったり、絶望感のあまり前進することができなくなってしまうことにある。

倒産しても元気に再起できる社長もいる
倒産が避けられないと確信した時から、早く再起を考えている社長は行動ができる。
計画的に倒産することもできれば、倒産後の再起のための資金や事業の移転などの行動が取れる。
なによりも、精神的に楽なことが再起には一番大きな要因なのではないだろうか。

ここに紹介したのは、様々な中小企業の倒産した社長の話やインタビューから具体的な人物像を想像したものだ。
あまりにも悲惨な例がある一方、人がうらやむような倒産・再起を遂げた社長もいる。

社長というのは大きな責任を背負っている。過度な責任感を持つと押しつぶされてしまう。
毎日多くの会社が倒産しているのであり、倒産は社長だけの責任ではない。銀行にしても1社の借金が経営に大きな影響を与えることは無い。
倒産で一番悲惨なのは多くが社長自身なのだ。

社長には事業を行ってきた能力があり、優れた才能を持っているのだ。計画倒産によりうまく処理する方法はいくらでもある。
そのことが伝えられたらどんなによいだろう。そして何度でも再起できる社会であればどんなに良い世の中になるだろう。

›4 05, 2011

起業と個人保証と景気対策

Posted by skillstorage at 11:20 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業・開業の動機というと、一般的には脱サラして温めていた事業計画を元に行うイメージが強い。
しかし、実際の起業・開業の動機の多くは、「仕方なく」や「それしか選択肢が無く」という必要に迫られてのものなのだ。
特に長期化する不景気下にあって、失業やリストラに伴う解雇が行われ、転職もままならない人が多く、いっそのこと自分で事業を行うといった動機が実に多いようだ。
本来の起業は、サラリーマンという雇われた立場よりも儲かり、制約が無いという自由や自己実現を求める動機であるべきだ。

次に起業するにあたり、まずは資金が必要となる。貯蓄や親戚からの借入を元に始めることとなるが、自治体等による開業の資金を支援する制度融資が多く存在する。
通常では銀行借入は実績と信頼を積み重ねないと受けることができないが、これらの制度を利用することにより資金調達が可能となる。

このように起業して事業を開始しても、1年間も持たない企業が多数であり、3年間続く企業はさらに少数となってくる。
つまり、起業しても多くは倒産してしまうのである。これが不景気における創業のリスクと実態である。そして経済は新陳代謝により発展していく。

しかしながら起業は景気対策に大きく貢献するメカニズムである。新しい製品・サービスが登場し、雇用が創出される。
日本における90%以上の企業は中小企業であり、中小企業により雇われている従業員もまた7割以上なのである。

現在の日本においては開業率は廃業率を大きく下回る。この背景の大きな要因に起業のリスクがある。それは、起業をして失敗時のリスクであり、倒産した場合に企業と創業者の個人保証により、本来株式会社として出資した範囲の責任であるはずが、借金に対しても起業家は全責任を負うのである。
これにより起業家の失敗時のリスクは、個人の財産の没収を意味し、失業保険も出なく路頭に迷うほどのリスクに晒されることになる。

日本の銀行が個人保証を求めるのは、世界でも珍しいことであるが、これは回収手続きのコストを考えても実際には経済合理性に合わないという意見が多い。
会社の不動産等の担保のみならず、起業家の不動産をも担保に要求することもあり、また借金返済ができない場合の回収は、サービサーと呼ばれる回収専門会社を通じて行われるが、その手間の割には回収率が低いのだ。

開業率が廃業率を上回れば景気は一気に回復するだろう。
新しい産業、製品、サービスの登場とそれに伴う雇用の創出と経済の活性化だ。疑いの余地のない景気回復策だ。
それを実現するためには、経営者に対する個人保証という古い慣習を無くすことが必要だ。

›3 31, 2011

「千円札は拾うな」の社長の会社ワイキューブが倒産

Posted by skillstorage at 09:22 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ワイキューブ社はなじみが無いかもしれないが、「千円札は拾うな」という本はタイトルの斬新さもありベストセラーになったことから認知度は高い。
「千円札は拾うな」では、社長の安田佳生氏の独特の感性と経営手法が披露されていた。
安田佳生氏は、米国の大学で学び、独自の考え方を身につけ、人気企業ワイキューブ社をつくりあげたのだと当時は感心したものだった。

5年ほど前のワイキューブ社の人気はすさまじく、社内にワインバーがあったりとイケイケ感があり安田佳生氏も雑誌などのメディアにたびたび登場していた。
その反面、内部情報に詳しい社員と思われる人たちからネット掲示板などで、売り上げの激減や資金繰りのひっ迫が書き込まれていた。もう3年ほど前から倒産説が出ていたようだ。

そしてついに、ワイキューブが民事再生法適用の申請を提出し倒産した。
負債40億円とのことで、売上は一世を風靡した時の4分の1ほどまで下がっている。社員数も半数以上に減っていたようだ。

書籍は有名であったが、ワイキューブ社の業務はいまいちよくわからなかった。中小企業向けの採用コンサルティングや経営コンサルティングを行っていたようだが、中小企業は不景気で採用も激減していることから、このような事態になったのだろう。

それにしても「千円札は拾うな」という本のタイトルは強烈だった。ふつうはお金が落ちていれば10円でもガツガツ拾うのがハングリー精神あふれる起業家かと思っていたからだ。
しかし、目先の千円より、将来の1万円を掴めという主張は、背伸びして経営して後から利益を回収せよ、という安田佳生氏の独特の経営理念や人生観だったようだ。
「千円札は拾うな」では他にも、一般的な考えとかかけ離れた安田佳生氏の独自の思想が書かれていた。

・勤勉は悪、努力は報われない
・優秀な人材には仕事をさせない
・彼氏は「彼女がいる人」の中から選ぶ
・自分の給料を下げる努力を


›3 28, 2011

起業のアイデア

Posted by skillstorage at 14:53 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業するには、先にアイデアや顧客がいる必要があると思われがちだが、実際には起業を決めてから何のビジネスを始めるか決めるという人も多い。
起業のネタやアイデアはいたるところにあるが、実際に自分の関わってきていないネタでは現実味がわかず、不安になるだろう。
だからこそ、たくさんの起業ネタを集めて、そのアイデアで実際に起業している人がいれば調査をしたり、マーケティングをすることが重要になってくる。
起業のネタが斬新で、誰も手を付けていないアイデアであれば、市場を独占できる機会があるということだが、市場分析が難しい。
逆に他社で成功しているビジネスプランを真似ると、市場分析などマーケティング調査はできるが最初から競争相手がいるということになる。

アイデアと顧客ありきで起業した知人は、営業アウトソーシング業を開業した。ネットベンチャー、ソフトウェア開発の会社は高い技術や独創性がありつつも、営業マンが不在であったり、アピール不足ということが多い。そこに目を付け、IT業界で営業マンであった彼は、技術ベンチャーやその利用側の大企業にもネットワークがあったので起業した。営業アウトソーシングとして訪問すればするほど、様々な情報が入ってきて、技術とそれを欲しがる企業のネットワークが広がっていったそうだ。
それでも最終的には、事業はうまくいかず会社を畳むこととなった。
顧客側のベンチャー企業はそもそも資金があまり無いのと、思ったほどベンチャーの技術を欲しがる買い手がいなかったことと、参入が簡単なビジネスのため競争も激しくなったそうだ。

大企業となった楽天の三木谷社長は、企業を決めてからビジネスアイデアを絞っていったそうだ。最初は地ビールというアイデアもあったそうだ。衰退している業界と当時言われていたネットのオンラインショッピングモールに参入したのは、ECの成長性とう市場分析と何かしらのできると思った決断があったのだろう。

アメリカで起業したいと思い、アイデアも何も持たず、わずかな貯金だけで渡米して成功した社長もいる。スモールビジネスとして弁当の配送や結婚紹介業など色々な事業を在米日系人というネットワーク内で起こして成功していったそうだ。このような事例は日本人には少なそうだが、韓国人、中国人なんかはアメリカのビジネスチャンスを夢見てアイデアを持たずに移民となる人も多い。知人にもMBAを取得し韓国の大企業に働いたが、結局はアメリカに移民してクリーニング屋を行っている者がいる。(米国のクリーニング屋は韓国人が多い)

その他にも、まずは起業をしたいという意思が強い人は、フランチャイズビジネス(FC)がある。すでにビジネスモデルの確立している事業を支店などの形で独立することだ。この場合、自分のアイデアではないが、資金は自分で出し事業を行うこととなる。ビジネスプランを貰う為、ライセンス費用といった上納金が必要となる。
FCによる起業は手っ取り早いが、将来像を描いても自分の描いたビジネスではないため大企業になることはできない。

また、考えておかなければならないのは失敗時の撤退方法だ。起業して成功するのを確率にするととても小さいものだ。最初は貯蓄などの自己資本で始めてもすぐに目減りしてしまう。制度融資などを受けて借金をすると、返済できない場合は会社は倒産し、個人保証のため借金を引き継がないといけなくなる。

また、一旦会社という組織から飛び出すと、再就職も困難になることが多い。
もちろん起業してビジネスをしたことを評価してくれる会社もいれば、起業したビジネスでの人脈から再就職できることもある。

それでも起業を目指す人はいるし応援したい。
楽天の三木谷社長は、神戸の大地震で被災し親戚を無くし、それで起業を決意したという。他にも病気や事故などで人生観が変わり起業した社長も多い。
会社で安定した給与をもらい、与えられた仕事をするのか、何の保証もないが夢を見て起業するのか。
これは人それぞれの人生観だ。決して楽ではない道のりではあるが、起業には夢がある。アイデアは身近なところにも転がっている。食事をするときも買い物をするときも、日々の生活でビジネスの恩恵を受けて生活しているのだ。それらビジネスに常に注目して、「損益はどうかな」、「こうすればもっと売れるのではないか」と考えると起業のアイデアと意思は固まってくるのではないか。


›3 23, 2011

挑戦者への敬意

Posted by skillstorage at 15:27 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

何かに挑む人、起業家、フリーランス、そういった人々の心の持ち方にとても敬意を抱く。
今回の震災においても、彼らの発するTwitterやBlogでは前向きで、意欲的で、愛情を感じることが多かった。

傍から見たら馬鹿に見えたり、根拠のない自信を持っているだけに感じられることも多く、批判や非難や中傷も多くなされる。
それでも傍観者や何もしない連中よりも、彼らは圧倒的に優れている。
成功者だけでなく、零細企業の中小企業の社長、学生、子育てをする主婦、サラリーマンだって同じような能力はある。
信念と自信を持って生きている人が、不安定な環境においても、どこでも生きていける強さを持っている。

挑戦者が成功するのは、心の持ち方なのだ。
多くの名言にもあるので紹介したい。

イギリスの政治家の言った言葉
「事業に必要なのは、成し遂げる能力ではなく、やりとげる決心である。」

土光敏夫の言葉
「人間の能力に大きな差は無い。あるとすれば、それは根性の差である。」

作家レターマンの言葉
「群を抜く方法は、当たり前の仕事を、当たり前ではない情熱で行うことである。」

ナポレオン・ヒルの言葉
「強い人が勝つとは限らない。素晴らしい人が勝つとも限らない。私はできる、と考えている人が結局は勝つのだ。」

›3 10, 2011

人生失敗者のその後~逮捕・倒産・破産からの復活

Posted by skillstorage at 19:58 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業家は失敗時のリスクが非常に大きいと言われている。このような不景気なので知人の中にも事業に失敗する人が出てきている。
連絡が取れなくなる人もいるが、中には大きな失敗をしながら再度成功をつかみつつある人もいるので紹介したい。

その男は一代で100億を超える企業をつくった。1つのビジネスに飽き足らず、非関連の事業も行い大きな企業へと発展させていった。
ところが、販売する製品の法令違反があり社長であるその男は逮捕された。社長の逮捕というのは取引先企業への信頼を失い、組織は乱れ、あっという間に崩壊し会社は倒産した。
何十億という会社の借金の連帯保証人でもあるその男は、自己破産することとなった。

拘留後も裁判は続いたが、その男はめげていなかった。自宅の豪邸も失うだろう。犯罪者というレッテルも貼られて生きないといけないだろう。これまでの人脈の多くも失うだろう。家族もガタガタだ。
「ドカタでも何でもやってやる」
その言葉を聞いた時は、驚いた。

それから数年の月日が経った。
執行猶予の身でありながら、また新たなビジネスを起こしている。

表向きには社長にはなれないので、元の部下を社長にして、またゼロからの出発だと言った。
豪邸は安値で買い戻した。家族そろって円満に暮らせるようになった。

会社は急成長中で、今度は無借金だ。

「失ったものは大きいが、借金が無くなって資産家になったよ」と男は言った。

この話は実話だ。しかし残念ながら、この男の復活を喜ぶ者は少なく、怨む者、妬む者ばかりのようだ。


›2 14, 2011

週末起業

Posted by skillstorage at 19:46 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

この言葉を最近よく耳にする。異業種交流会やビジネス会合などのイベントに参加すると、個人事業主(フリーランス)や起業準備組が結構いる。既に独立している人は、中小企業診断士や行政書士やファイナンシャルプランナーがコンサルの仕事を貰う顧問先(客先)を探したりしている場を何度も目にした。だいたい経営コンサルタントと名乗る人が多いのだが、この職種はあまりにも漠然としている。何度も聞くと辟易としてくるので、分野を聞いてみると、営業支援であったり、財務であったりと説明されるが、深く突っ込んで聞いてみるとおよそプロとは言い難い人が多いのも現状だ。

結構若い人(といっても30代後半以降だが)も個人で経営コンサルタントをやっているという人に多く出くわすが、いったいどのように仕事を取ったり生活しているのか不思議に思うことが多い。実際、今はプロを多く抱える企業でも存続が大変な時代だ。これまでライセンスがあれば安泰と言われていた、弁護士、会計士、税理士といった職種も企業の廃業が増えたり、コストダウン要請のために生活が大変な人も多いのだ。

だから、経営コンサルタントと名乗る人は、引退後の暇つぶしが多いのだと思っていた。中小企業整備機構が行っている販路ナビゲータという企業とその売り先をマッチングさせる役割を行う登録されている人の多くが年配者だった。他にもNPOや各自治体で同様の取り組みがあるが、やはり年配者ばかりだった。

親しくなった人に聞くと、月数万円の顧問先を結構多く抱えているという。
新卒者を採用するよりは、経験と人脈の豊富な企業OBを時間限定で顧問契約したほうが、解雇規制の問題も無いし(顧問契約解除すれば良いだけ)、必要な時間だけ雇うなり成功報酬にすれば良いので非常に効率が良いと思う。

さて、週末起業を考える人というのはこのような引退した人ではなく、現役バリバリの人が起業準備をするにあたりサラリーマンとして賃金を貰いながら平日業務後や週末に独立企業のための準備のための起業という意味だ。
独立しないのであれば、週末起業というよりもアルバイトになってしまう。

最近になって週末起業という言葉がよく聞かれるのは、賃金が減っていて将来上昇の見込みが無いということや、勤務先の将来性が無いということもあるだろう。
そればかりではなく、インターネットの利用や手軽なFC(フランチャイズ)など、初期投資が小さく、簡単に始められるビジネスモデルが豊富になっているというのもあるのだと思う。


›1 21, 2011

マイクロ法人

Posted by skillstorage at 21:13 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

橘玲氏の著書「貧乏はお金持ち」で話題となったマイクロ法人は、今の日本の税制などの仕組みにとても合理的な方法だ。
日本のサラリーマンは税金について何も考える必要が無かった。企業が代わりに税金と社会保険料支払い、年末調整を行うからだ。

フリーランスや自営業者は税金に向き合うことになる。個人も今は不況の煽りからかネット販売、FX、週末起業などで収益を出すようになっており、そして法人化も用意となっている。一人株主、一人経営者という最小単位のマイクロ法人は米国でものすごい勢いで普及しており、これは日本でも流行ると確信している。

個人で複数の収益がある人も多いが、この場合所得区分が給与所得、譲渡所得、事業所得などと分類され、違う所得区分で通算できない。そのため、一方で赤字でも他の区分の黒字と通算できずに納税義務が生じる。
これが法人にすることにより、FXの所得も事業所得も、他の所得も通算することができ、さらに繰越欠損金として持ち越しすることもできる。最高税率も個人の累進課税に比べ、法人の実行税率は低い。

法人化することによって、各種控除が受けられ、様々なものが経費算入ができる。更に自身への給与での支払額とマイクロ法人の事業所得を調整することにより、所得税の税率を最適化、つまり節税ができるのだ。

個人事業主にとっては赤字の事業所得と給与所得の通算による所得税・住民税の節税という手法も有名だ。
マイクロ法人の一種である合資会社でコンサルティング業を行う人も自分の周りでは増えている。

自宅の住宅ローンの半分を事務所費用とし、その他もろもろ経費に落とす。給与所得は小規模共済など控除できるものに積立する形で落とすことにより、実行税率を極限まで下げることができる。
事業のP/L、B/Sと個人のそれを連結して計算し、最適化する方法が、「貧乏はお金持ち」に詳細に記載されていた。

最近は、週末起業(サラリーマンが週末だけ起業すること)なんかを行う人もますます増えている気がする。ネット販売など手軽に資本も在庫も少なく始められるビジネスが増えているからと、不景気で勤め先の賃金だけでは辛いというのがあるのだろう。束縛を嫌い自由に生きる選択をする人も増えているのかもしれない。

いずれにせよ、税金と知識と企業の知識、そして米国からブームとなっているマイクロ法人については学んでおくと良いと思っている。


›1 17, 2011

永続企業は目的とすべきことなのか?

Posted by skillstorage at 19:04 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ネットベンチャー企業の先駆けとして絶頂に達し、一気にどん底に落とされた社長の自伝小説「社長失格」は今でも読み継がれるロングセラーだ。
電子書籍版「社長失格」、「失敗から学べ」が出たので、再び読んで見たのだが多くの気づきと考えさせられることがあった。
筆者の板倉雄一郎氏は、斬新なアイデアマンでありスタートアップ(起業)に関し、突出した能力がある。
当時のビジネスモデルもインターネットとデータベースを利用した広告配信と、現在のGoogleのビジネスモデルの先駆けのようにも感じられる。しかし、時代が早すぎたのもあるだろう。当時のコンピュータの処理能力ではビジネスを構築するのに10億もの金が必要となり、資金調達を銀行に頼ったために貸し剥がしにあい、もがき苦しみ自己破産へと至った。

規模は違っても、中小企業の最後は壮絶である。個人補償、連帯保証、担保とがんじがらめになり、企業存続のためにあらゆる努力をする社長ばかりだ。そのような状況下ではほとんどの場合、無駄なあがきで結末が悪化して倒産に至っている。

永続企業が企業の目的と言われる。英語でもゴーイング・コンサーンという言葉が使われる。
しかし、時代とともにビジネスは衰退する時が来る。新しいビジネスに転換するか、じり貧になって企業の貯えを失っていくか、そういう時が来るものだ。
業務内容はなかなか変えられないものである。企業を支える、人、モノ、技術が転用が効かないことのほうが多い。

こんなときでも、もがき苦しみ必死になって企業の永続を目指すものなのだろうか。報われない努力もある。早く事業を整理して企業活動を一旦停止した方が良い場合もあるのではないか。
最近ではシリアル・アントレプレナーという言葉も聞かれるようになった。連続して何度も事業を起こす起業家のことである。企業にはその事業では収益を得られなくなる時期がある。利益を上げられなくなったら、売却や解散という手段がある。
そんなことを当たり前に行う方が、じり貧で永続企業を目指すよりもよほど経済合理性にかなっているのではないだろうか。


›11 09, 2010

急成長企業の社長数名の経歴に驚いた

Posted by skillstorage at 19:46 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ここのところ不景気にもかかわらず急成長させている企業の社長数名と話す機会があった。それが驚いたことに過去に倒産や事業縮小させたことがあるというのだ。
それもたかだか数年前にそのような過酷な状況に陥ってからの敗者復活だ。
既に大企業で上場企業にまで発展させた社長にも、過去何度も倒産させた経験があった人が何人かいた。

企業経営というのはブーム(需要)に乗ると一気に拡大するものだ。そして情勢の変化により需要が急激に減ったりすると対処が困難なものだ。
ブームが去った後というのは、需要減に対応するだけでなかなか他の事業に業種転換したりすることが難しい。それが倒産させたりしてまた新たにスタートさせることによって復活は可能だというのが話を聞いてよくわかった。
もともとリーダーシップや経営能力のある方々なのだろう。また人一倍苦労された経験が生きているのだと思った。

敗者復活させているある社長は、過去に複数の企業を経営し大きく発展させた経験がある。しかし製品の問題や需要減などの問題が同時に起こり倒産した。その後の1年ほどの期間は人生でも最も過酷な時期であったが、ある時点で全て吹っ切れたとのことだ。借金に対する返済といった問題から家族や親戚にまで被害が及び、それはもう大変だったそうだ。しかし見捨てない人、応援してくれる人はまだいたそうだ。
そこから少しづつ過去の付き合いを頼りにまたビジネスを再開させた。現在はその事業が軌道に乗り急成長中とのことだ。敗者復活は可能だし、新規起業のための制度融資や助成金も整っているとのことだ。
天国も地獄も見てきたこの社長の気迫は凄まじかった。

›10 27, 2010

人生最大のリスクは失敗を恐れて何もリスクをとらないこと

Posted by skillstorage at 11:57 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

この言葉を何人もの起業家から聞いた。損得という概念を超越した思想であると思う。
起業家だけでなく、何かを成し遂げた人というのは全てこの言葉が根底にあるのではないかと思った。
人生においては、起業であったり、他のことでも何かに全力投球したいと思うことが誰でもあるかと思う。しかし、多くの人がリスクを考えて実行できないのだと思う。
現状が安定していれば、新しいことへの挑戦はリスクがあまりにも大きいだろうし、失敗したときの怖さの方を考えてしまうのだろう。
しかし、現状維持をすると将来は後悔するのではないだろうか。精神論かもしれないが、人生は後悔の連続という人もいる。
価値観は人によってそれぞれだが、何も成し遂げることなしに人生を終わってしまうことは何のために生きてきたのかわからないとも考えられる。
それこそが人生最大のリスクであり、何かを成し遂げようとしてできなかった失敗はリスクとしては小さいのかもしれない。

›9 06, 2010

新興国が日本企業のM&A(買収)を加速

Posted by skillstorage at 20:27 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

中国や韓国の企業による日本企業の買収が着々と増加しているようである。
日本の中小企業には高い技術力を持っている企業が沢山ある。それでも日本国内には産業の構造転換や不景気のせいで赤字が続き、債務超過になるほど経営が悪化してしまう企業が多い。
他方、中国や韓国には、日本のものまねを安くつくり得ることで業績を拡大している企業が多い。しかし企業が成長し、顧客が高い品質の要求をするにつれ技術と人材が欲しくなるケースが多い。しかも資金が豊富ときた。

そんなわけで日本の中小企業が買われるケースが増えているようだ。2002年にはアキヤマ印刷機が中国の機械メーカに買収された。2004年には工作機械メーカの池貝も中国の機械メーカに買収された。2010年にはオギハラが中国の電池メーカ兼自動車メーカのBYDに買収された。自動車部品メーカやプレス屋なども中国メーカに買収されることが増えてきている。

新興国はこれまで先進国のものまね製品を安い製造コストで提供することが強みであったが、賃金の上昇といった問題や更なる発展のためには技術力強化がかかせない。高度成長期の日本も同じ悩みがあったが、今の時代は無い技術は育成するのではなくて買うことができる。これからも買われる日本企業は増えるだろう。


›7 28, 2010

中小企業のM&Aの現実

Posted by skillstorage at 19:51 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

中小企業のM&Aが増加している。その原因はさまざまあるだろうが、売却側(売り手)には以下の理由があるだろう。

・事業承継の問題
利益を出していて事業が順調であっても会社を継続できないことが多い。
中小企業では株主が社長というケースが多いが、利益が出ていると株の評価額が高く株を後継者に引き継ぐことができないパターンだ。
また、社長の借入に対する個人補償という問題がある。後継者が自分が作った借金でも無いのに、会社の債務に対する個人補償を引き継ぐことができないことが多い。引き継ぐには資産と担保も銀行に要求されるだろう。
また、事業を承継する人がそもそもいないパターンだ。親族で承継するパターンが減っており、社員も上記の理由で引き継げない場合が多い。

・事業の成長性の問題
日本は長引く不況が続くことが予想される。少子高齢化、円高、海外への製造業移転などの理由でビジネスモデルが成り立たなくなる業種が増えている。
純資産があり債務超過に陥る前に会社を清算するか、売却するかという判断に迫られる。
生産よりも売却のほうがメリットが多く、税金面などの金銭的な問題以外にも社員の雇用継続といったことがあげられる。

・不採算事業の売却
他の会社が運営したほうがその事業の価値が向上するパターンがある。限られた経営資源を特定の分野に集中させるための非関連事業の売却だ。


買収側(買い手)には以下の理由があるだろう。
・事業の拡大
企業というのは規模の経済(スケールメリット)が存在する。事業規模が大きくなれば効率化し利益率が向上するという考え方だ。シナジー効果もある。

・時間を買える
技術開発や新規顧客獲得のための時間を短縮し、即時に手に入れることができる。

・節税
赤字の企業を買い節税するという考え方だ。


■ファイナンシャル・アドバイザリー(FA)
M&Aで売り手と買い手を新しく見つけるためには仲介機関が必要になる。これは税理士、弁護士のネットワークを通じたり、証券会社、仲介専門業者(ブティックと呼ばれる)などがある。また、それらの組織や人脈が複雑にネットワーク化されているのも中小企業M&A業界の特徴である。
そして、仲介業者がファイナンシャル・アドバイザリー(FA)になって交渉が行われるのだが、中小企業のM&Aでは買い手のFAと売り手のFAが同じ業者ということが多いようだ。これには利益相反の問題がある。報酬を両社からもらうことに加えて、どちらの立場を優先させるかという問題である。
また仲介業者によってまちまちであるが、着手金、リテーナーフィー(毎月決まった額を払う)、出張費用、成功報酬と結構な費用が発生する。
仲介業者が非常に増えているようで、検索エンジンでは数えきれないほどの企業がヒットして、広告も満載だ。
仲介だけであれば制約が少なく、参入費用もほとんどかからないということか。成功報酬だけの企業が出てきたり、今後価格競争になるのかもしれない。

■M&Aの方法
企業価値の算出方法であるが、DCFや純資産+営業権だったり、類似会社比準だったりと色々あるが、結局は交渉によって決まるのが現実だ。
売り手に対して多数の買い手があれば、高い価格を選んだり交渉の材料にすることができる。
実際の売却方法は、基本的には株式の現金買取が多いだろうが、株式交換であったり、増資を引き受けてもらうなど多様な方法がある。

■現実の中小企業のM&Aの実態

中小企業のM&Aが増加しているといっても、現実に売却できるのはほんの一部に限られる。多くの中小企業が赤字であり、実は存続価値が無い会社がほとんどであるという現実がある。M&Aには費用がかかり、その費用を捻出することができない企業も多い。最低金額を見ても仲介料(資産移動時の費用)で500万円程度はかかるし、活動費用も発生する。またデューデリジェンス(買収監査)を第3者の監査法人に行ってもらう費用も発生する。面談や資料準備にも多くの時間が取られる。そんな訳で売却できる中小企業はほんの一握りだろう。仲介業者を通さず知っている会社に買ってもらうという方法になってくる。

また、買い手で買収余力があるのは比較的規模の大きな中小企業か大企業というのが現実だ。上場企業の場合は、株主への責任が発生するため慎重であったり、社内稟議の問題などで進まないケースもある。上場企業が一定規模以上の買収する際には、適時開示義務が発生し、買い手の財務情報など開示しなければならないケースが発生する。
逆のパターンになるが売却価格が高かったり、規模が大きい会社というのは買える会社が限られてくるという問題が出てくる。

このように中小企業のM&Aは現実は結構ハードルが高いのだ。経営者のハッピーリタイヤの事例なんかはかなり特殊だろう。そもそも高く売れるタイミングは企業が儲かっている時で、企業に愛着と生活の拠り所にしている中小企業の社長が手放したいと思わないことも大きな理由かと思う。
M&Aで売却できない場合は、清算・廃業だったり再生方法を検討することになるだろう。再生方法は第二会社方式(別会社をつくって資産や事業を移管してしまい負債とわける方法)など注目される方法も出てきている。

会社というのは始めるのより終わらせることのほうが遥かに難しい。M&Aは終わらせる方法として非常に良い選択肢ではあるが、結構ハードルが高い。費用だけがかかり、更には情報漏洩で損害が被るケースもあるので十分な配慮が必要である。

›6 22, 2010

新規営業が困難な日本

Posted by skillstorage at 19:18 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

昨年ベンチャー企業を立ち上げた社長が言っていた言葉だ。「日本はベンチャー企業は金は集まるが、客は集まらない」
彼は、ある上場企業創業者のご子息で製造業がお客さんなのだが、営業して回っての実感だろう。
そしてこれは日本の中小企業(とりわけ製造業)の抱える問題であると思う。
金が集まるというのは蛇足だが面白い。彼の父が成功者なのだから、成功する確率が高いと踏んでVCやエンジェルが投資させてくれ、株を売ってくれと沢山来るそうだ。
他方、買い手の立場からは、さすがに彼の父は誰もが知る有名人でもそう簡単に購入はしない。

日本の大手製造業は購買・資材といった窓口から購入するのであるが、新規の企業はとにかく受け付けたがらない。
サラリーマン特有のリスク回避があるのかもしれない。これはまた別のベンチャー企業の女社長が言っていた。「大企業の担当者は数千万円する装置購入はかなり躊躇する。失敗したらサラリーマン人生が終わってしまうからだ。」

良い製品であれば売れるというわけではない。

これが中国のような新興国であれば、新しい企業の製品でも良ければ買われる。

日本特有の文化なのかもしれないが、良い製品をつくっても売るのは大変だ。人脈を築き、新聞などのプレスリリースで信用を高め、実績を作らないといけない。
展示会のような顔を合わせる場も重要だ。ネットやDMでは不安が大きく問い合わせもできないという人も多いようだ。
待ってて売れなければとにかく電話で話す、実際に会いに行く。そのような地道な努力と繰り返しが重要なようだ。

›5 26, 2010

開業率向上には何が必要か

Posted by skillstorage at 20:16 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

開業というより起業(スタートアップ)と言った方が分かりやすいが、起業には大きなリスクが大きく、リターンが小さいことが開業率が低いことの本質だろう。
経済学者などは開業率を上げるためには、国内経済の成長が必要だとか直接金融やエンジェルなどの資金供給が必要だとか失敗した者を受け入れる社会環境の構築だとか言っているが、実際の起業家(中小企業経営者)はどう思っているのか。

中小企業白書では毎年この開業について書かれているが、アンケートでは「事業失敗時の生活へのリスクが高い」というのがダントツである。そしてその原因は日本独特の個人補償を金の貸し手が求める制度にある。日本の商慣行では客からの入金が手形など時間がかかることが多く運転資金需要が発生してしまう。そのため現金を多く持たないとなかなかビジネスができないことが多いが、企業が成長しても資金需要が大きくなっていく一方で会社は成長しているのだけど借金も莫大になるなんていうことが多い。そして銀行にしてもベンチャーキャピタルにしても、融資でも投資でも個人補償を求めるケースが圧倒的に多いのが現状だ。さらに担保も必要になってきたりする。

これが事業失敗時の生活リスクだ。つまり会社が潰れると、個人の財産が無くなってしまいそれでも返済できないので自己破産をし、同時に収入の途切れてしまう。日本以外の先進国ではこのようなことは無く、事業の失敗リスクを個人が負うことが無いのが一般的だ。ここを解消できればリスクを大きく減らすことができ、起業の足かせもだいぶ無くなると思うのだが。

›5 22, 2010

フリーランス

Posted by skillstorage at 16:47 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

フリーランスとは、特定の企業や組織に属せず、個人の能力や技術を提供することによって、社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人のことを指す。
広義にはどこかの組織に属していても、自由契約で活動する個人を指す。週末起業だとかサラリーマンでも属している仕事とは別に個人的に活動する人も対象に含まれる場合がある。

最後のサラリーマンでありながらフリーランスというのはかなり違うと思う。

フリーランスのメリットは、組織に拘束されない自由と、能力があればいくらでも稼げるという点にある。
逆にデメリットは、能力が無ければ賃金に何の保証もないということだ。

サラリーマンにどっぷりつかってしまうと、会社に行けば賃金が貰える、休んでも有給で賃金が貰えるという感覚が当たり前になってしまう。能力格差が賃金に反映されない組織であれば、能力を発揮しないフリーライダーの方が得という現象さえも見られる。
その点フリーランスは、売上を上げなければ賃金は発生しないし、有給という概念の無い。全て自己管理だ。

フリーランスは活躍する人ばかりが目立つが、生活ができない人や挫折する人の方が圧倒的多数だろう。

先日、田原総一朗のポッドキャストでフリーランスの人で不景気で厳しい状況の人から質問があったが、田原氏はフリーランスとして突出した能力を持っていることがわかりすごいと思った。自己の能力よりも、心配で眠れないという経験が全くないとのことだ。逆に心配性の人は向かないとのことだが、考えてみれば能力以前にそのような性格の問題が重要なのかもしれないと思った。

›5 01, 2010

ハングリー精神が成功の糧

Posted by skillstorage at 11:09 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

TV番組のカンブリア宮殿を毎回みているのだが、雪国まいたけの大平社長は強烈な印象を受けた。
貧しい家庭に育ち、一代で会社を興し大企業へ育てた社長がこのところ多かった。その前はココ壱番屋の社長夫婦もそうだった。
サラリーマン社長とは明らかに違う性格で迫力を感じる。

一番印象深かったのは、起業してどうしても太いもやしをつくらなければいけなかった時の話だ。極貧で追い込まれていた。失敗したらトラックの荷台に家族を載せて崖から落ちようと思ったそうだ。何故家族を巻き添えにするのか?罪のない家族も死ななければいけないのか?
ひどい話と思ったが、極貧の新潟で一家を支えるものを失ったらいずれにしても極貧から抜け出せないどころかさらに悲惨なのだろう。
極貧で生きるくらいならいっそのこと死んだ方が良いと考えたのだろう。

村上龍も相当衝撃を受けたようだが、貧乏人はたくさんいるが違いは何かという質問があった。貧乏のままで良いかどうかという違いのようだ。

現状に甘んずるのは楽だ。現状から抜け出そうとするには負荷がかかり辛い。でもそうしないと成長も成功も無いのだなと改めて思った。

あきらめなければ失敗ではない。
雪国まいたけ 大平社長

›10 16, 2008

民事再生法

Posted by skillstorage at 13:50 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

このところ上場企業を含め大型倒産が増加している。その多くが民事再生法の申請による倒産だ。先日では超大型倒産としてリーマンブラザーズがあり、上場企業では不動産関連が目立ち、じわりじわりと他分野の事業会社が倒産し始めている。

民事再生手続きをするのは、基本的には債務カットをすれば事業が存続できることが前提である。多くが運転資金が賄えないためであったり、利息の負担が大きくて会社が存続できないための申請となる。資産はあるが、営業赤字つまり存続すればするだけ資産が減ってしまうような存続価値の無い会社では民事再生の対象とはならない。破産したほうが債権者にとって得だからだ。
民事再生法は、再建型の倒産手続きであり、会社更生法もあるが違いとして、債務者自身がそのまま財産管理や事業を続けながら事業などの再建を行なえることが大きい。

「担保権の実行制限」という制約があるため、工場や製品が差し押さえられることなく再建活動を行いやすい。

□スポンサー
自力再建が難しい場合、スポンサーに資金援助と支援を受け再建を図る。100%減資してスポンサーが株主となり経営権を委譲するケースがある。また、営業の一部または全部を受け皿会社に移管した上で清算することもある。

□プレパッケージ型再建
民事再生法を申し立てる以前より、スポンサーを定めておく手法をプレパッケージ型の再建という。債務者がスポンサーへ営業譲渡し、債務者は譲渡代金をもって債権者へ一括して再生債権の弁済を行うケースがある。債権者は短期間に再生債権の弁済が受けられるメリットがある。


□民事再生法の手続き
会社の所在地の地方裁判所に再生手続き開始の申し立てを行う。申立て後すぐに保全処分の発令が出されるため、強制執行や差し押さえなど、債権者が個別に債権回収するようなことが禁止される。
同時にこれは債務者も一部の債権者だけに債務弁済することはできなくなる。

民事再生手続き開始が決定したら、裁判所が監督委員(一般的には弁護士)を選任し、資産状況(不動産の処分、金銭の借入れなど財務内容に影響を与えそうな行為)の監督が行われる。

債務者は債権者に連絡をして債権説明会を開き、それまでの経過報告や今後の協力要請を行う。


□簡易再生
届け出された再生再建の評価額5分の3以上を持つ債権者の同意があれば、債権の調査・確定を省いて再生計画案決議の債権者集会の開催決定ができる。

□同意再生
全ての債権者の同意があれば、債権の調査・確定、再生計画案決議を省いて再生計画の認可ができる。

再生計画案は債権者集会の出席者の多数決で同意が必要である。同意後、裁判所でも確認された後に認可される。そして認可された再生計画案に従って事業を行ないつつ、債務の弁済を進めていく。


›8 11, 2008

サニーサイドアップがヘラクレス上場へ

Posted by skillstorage at 12:50 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

サニーサイドアップは、企業のPR業務やスポーツ選手、文化人のマネジメントと業務などを展開し、元サッカー選手の中田英寿、前園や北京五輪に出場する陸上選手の為末大らが所属してる。

目論見書が公開されています。派手な連中をPRしているので、もっと儲けている会社かと思いきや、財務情報を見るとイメージとは違いますな。売上高変動が非常に大きいのは当たり前だけど。
何故今の時期(IPO低迷)に敢えてヘラクレスに上場なのか?マザーズ、ジャスダックは無理だったか?(目論見書を見るとなんとなくわかるが)

株主、ストックオプションは元スポーツ選手がかなり持っているなーというのも新たな発見。PR会社が商材の人材に株を持たせるか?中田が大株主だし。元スポーツ選手というのは、引退後も派手な生活をするとあっという間に資産が底をついて破産してしまうからな。「金持ち父さん、貧乏父さん」でも、元アメフト選手の億万長者が引退後あっという間に破産して、ガソリンスタンドで働いているという例があったと記憶する。ここの株主である元スポーツ選手連中がどれほど資産を持っているか知らないけど。

›6 18, 2008

海外展開に消極的な日本のベンチャー

Posted by skillstorage at 13:36 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

「ベンチャー企業の創出・成長に関する研究会 最終報告書」で、海外展開に消極的な日本のベンチャーとして、以下の理由が掲げられている。
・日本市場自体が人口1億人を超え、海外市場の展開の必要が無い
・日本人の英語能力が低いため

この2つの理由はそれなりの理由ではあるが違和感を感じる。むしろ最も大きな理由として、
・国際的な競争力が無い
ことだと思う。
何しろ人件費が高く、製品は品質では良くても、価格で負ける。これこそが海外展開に消極的なのでは無いだろうか。

›3 19, 2008

オーベン(旧アイ・シー・エフ)上場廃止

Posted by skillstorage at 16:49 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

何度か書いたが、フロント企業のおもちゃと化したオーベンがいよいよ上場廃止と報道された。
すでに上場時のビジネスモデルは崩壊し、一般投資家から金を巻き上げる株券印刷会社となり魑魅魍魎の人物の出入りする企業となっていた訳だが、かつて上場廃止宣告された新興ネット企業同様に今後生きる術があるのか疑わしい。

新興市場が岐路に立たされていると言っても過言では無いだろう。

一部のこうした企業の影で、早期に上場したおかげで資金調達に成功し、知名度が向上し成功した企業も存在する。
そのような成功例はあまり意識されず、投資家保護の観点から新興市場全体に対する懐疑的な雰囲気が広がってしまった。

これによって被害を被るのは、上場を目指すベンチャー企業だ。もっと言えば、ベンチャーの育たない風土になり国力が落ちる可能性さえあると思う。

上場に値しない企業を見抜く能力というのは非常に難しい。証券取引所に審査能力が無く、証券会社に丸投げしていたのは問題ではあった。

但し、審査の厳重化というのがまともなベンチャー企業にも重くのしかかっている点もまた問題だ。

審査の厳重化が形式的な厳重化に思えてならない。

以前の軽い審査の時には、
監査法人の監査はバックデート可能で、上場準備期間がそれこそ半年でも良かった。
内部統制や反社会勢力排除という概念が薄かった。
J-SOXはそもそも無かった。
上場後のMSCBやインサイダー取引なども規制されていなかった。

それは問題ではあったが、
監査期間2年以上、
監査報酬は無料に近かったのが年間1千万近い、
内部統制のチェック体制、
J-SOX法、
と費用と労力が莫大に増加し、また新興市場で株価が低迷している状態でとても上場しようと思えない状態になってしまった。

自分が思う改善策としては、
上場に値しない企業は排除宣告(明確な定義づけは難しいだろうし、その企業の株主は保護されないという問題はあるが)することに留め、上場の敷居を上げるべきでは無いと考える。

上場時の目論見書等による情報開示はしっかりやるべきだし、監査もきちんとやるべきであるが、今は監査法人も責任を感じてしっかりやっているし、一般投資家も目論見書をちゃんと見て企業の内容を調べるようになってきているのだから。

新興市場に上場しているベンチャーで成長段階であるにもかかわらず、所持している現金よりも時価総額が低い企業が存在するのは明らかに市場の存在価値が無い。

未公開企業を買うよりも安いだろうし、それこそ魑魅魍魎な輩に株を買い占められるような危険性さえ感じる。

›10 31, 2007

利益相反(NOVAの事例から)

Posted by skillstorage at 23:03 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

上場企業は公益性が問われる。企業の利益は企業自身、株主、債権者へと適正に配分されなければならない。これが非上場企業との違いである。非上場であれば、オーナー経営者であり公益性が無い。つまり株式会社としての根本である「経営と所有の分離」がなされていない。

これがなされていない為に、多くの非上場企業では、オーナー経営者が公私混同して会社の資産を個人の資産と錯覚し、会社の所有物を私物化したりと問題が多いのである。利益相反にあたる。このようなことから、銀行も融資の時には昔から非上場企業には「個人保証」を要求するのである。つまり貸し倒れの時には、オーナー経営者も資産も没収し、なおかつ全額返済しろということである。

このような会社にはとても投資はできない。何故ならば投資した金がオーナー経営者の懐に入る危険性があるから。

上場企業はこのような利益相反がないよう監査されているはずであった。ところが現実にはNOVAの事例からも分かるとおり、公然と利益相反がされていた。

そもそもNOVAは上場企業でありながら、7割もの比率でオーナー経営者の猿橋が株を保有していた。(オーナー個人と資産保有会社で)
経営と所有が分離されていないため、株主総会の議決権をオーナーが持っており、独裁者となりガバナンスが効かなかったであろう。
(ジャスダックにはこのようなオーナー比率の高い企業が多いので今後批判がでるであろう。ただし1部上場にも資産管理会社などを使ったオーナー比率の高い企業もある。)
さらに、ギンガネットというオーナーの別会社からの仕入れが行われていた。これは利益相反にあたるため通常は認められないはずである。事実、NOVAの資産(現金)がギンガネットに流出してしまっている。
そして超豪華で贅沢三昧の社長室。

上場企業でなければ何の問題もなかったであろうことが、上場企業では許されないのだ。今後は特別背任、株主代表訴訟が待ち構えているであろう。

上場企業であるがために、銀行の個人保証も無く、NOVAを倒産させても別会社の資産や事前に売却した株で資産形成できた可能性があるからだ。非上場企業であれば、利益相反会社のため個人保証がつけられているだろうから、猿橋個人に無限に責任が及んでいたであろう。

ただし、筆者は猿橋の高い能力も評価している。駅前留学、お茶の間留学、ノバうさぎは猿橋個人のアイデアで大ヒットした。そもそも英会話を映画館と同じ価格設定にした点に起業家としてのセンスの高さを感じる。猿橋自身が消費者の視点に立ったサービスを考えたのだろう。消費者は英会話学校で英語の勉強をしたいのではない。外人と英語で話したいだけだと気づいたのだろう。
事実、その後英会話ブームになったが、日本人の英語は上達したわけではない。英語がうまい日本人は英会話学校にいかず、自分で勉強した人か実践で覚えた人がほとんどだと思う。

猿橋のそのような起業家センスはあってもマネジネント能力、公益性や思慮が足りなかった点が問題であった。上場する過程ですくなくともガバナンスを効かせ、利益相反を解消させ、経営と所有を分離するべきであったと思う。

›10 02, 2007

起業家の素質

Posted by skillstorage at 19:05 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業家にとって必要な素質は何か?
これは良く題材にあげられる。サラリーマンや役人との決定的な違いがあるのか?


Jerry Kaplanの提唱した起業家の素質(Best Quality Entrepreneur)がある。
1.「自分は世界を変えられる」と信じる
2.目標を実現させる情熱を持つ
3.楽観的
4.不確実性に耐えられる
5.他人に対する思いやりを持てる

これはそれぞれ違った側面の性質であり、よく素質を表しているなと思う。

›4 10, 2007

カーブアウト

Posted by skillstorage at 17:07 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

カーブアウトとは、企業の一部の事業を切り離し独自運営させることである。
企業にはハードルレートという、リスクとリターンの許容範囲がある。ハードルレートが高いとハイリスク・ハイリターンとなり資本コストが上昇する。そのようなこともあり、新規性の高いものは事業を切り出すのも戦略の一つなのである。

カーブアウトは事業を切り出すが、あくまでも企業が親会社として株を保有し、将来上場益を得たら完全に切り離す形の事業分離方法である。

スピンオフも同様に事業分離であるが、主体は経営者であり、通常元の会社との資本関係、交流は薄い。

›4 05, 2007

あい路(隘路)

Posted by skillstorage at 18:07 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

あい路がなぜか辞書で出てこない。経営上重要な用語なのに。
と思ったら隘路と漢字だと出てくる。難しい字だ。
あい路とは、狭い道のことだが、経営用語としては問題点、難関、ボトルネックという意で使われる。

›4 04, 2007

株券の電子化(株券不発行手続き)

Posted by skillstorage at 16:08 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

09年1月より上場企業の株券電子化が実施される。既存上場企業は対応を行うが、09/01以後上場する企業は、上場手続きと平行作業で株券電子化対応をする必要がある。
つまり新規上場の時点で既に株券電子化が完了(株券が存在しなくなる)していないといけないのだ。

□ 株券不発行手続き
以下の手続きによる。

1. 株主総会
2. 株券廃止期日の2週間前までに、下記の公告、株主・登録質権者に個別通知
  ・株券を発行する旨の定款の定めの廃止
  ・定款変更の効力発生日
  ・上記の日に株券は無効となる旨
3. 株券廃止期日
4. 本店所在地で2週間以内に変更の登記
  

›2 20, 2007

ヤクザが巣食う上場企業

Posted by skillstorage at 11:01 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ヤクザ元会長がゆびとまの経営者となっていたことで問題となっているが、この例のような形でヤクザが上場企業の乗っ取りを画策している気配が感じられる。

ゆびとまの場合は非上場であるが、インデックスへ売却を試みて失敗している。そもそも当時ヘラクレス上場企業であったアドテックスを破産前に資産隠しをした容疑で逮捕されているが、企業の買収や資産評価、資産隠しに関して高度な知識を持っていると思わせられる。

税理士など指南役がいるのだろうか?

ちなみにアドテックス破産前の状況を見ると、MSCBを発行しており一般投資家から資金を巻き上げられるだけ巻き上げている形跡がある。

この例から見てもわかるとおり、資金繰りに悪化した企業が最後に向かうのは裏社会であり、上場企業でも町の中小企業がヤミ金に手を出すのと同じような形で一線を越えていってしまう。

最もその途中では不明瞭な増資やMSCBのような形で一般投資家へも負担をかけるのだが。

調べてみると、資金繰りが悪そうな上場企業はMSCBで無くとも怪しいファンドへの新株発行をしている企業がいくつもある。
当初は資金繰りさえうまくいけば乗り越えられ、やがてかつてのように花が咲くという楽観的観測からヤミ世界の金に手を出してしまうという構図だろう。

資金繰りの悪そうな会社、赤字が続き債務超過寸前の会社のIRを見てみよう。あまりIRは充実していないだろうが、開示義務から増資について見えるはずだ。大量保有報告書の住所などから増資先の構図が浮かび上がる。

そういったのを色々調べているBlogだとか掲示板の情報もある。

上場時には暴力団との関係は厳しく市場や証券会社、監査法人からチェックされるだろうが、上場後は放置されているような会社もある。

›2 19, 2007

危険な情報販売

Posted by skillstorage at 15:33 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

インターネットで個人でモノを販売できるようになった。モノは物だけでなく個人の知識の販売にまで広がりネット情報販売という手法が取られるようになってきた。

特徴としては、
・個人の知識をPDFやDVDにして販売
・ネットのみでの販売
・数万円と買いやすい価格
・ネット広告やBlog広告で販売促進
・HPに誘導して販売
・普通のサラリーマンが金持ちになれるような錯覚を与える
・HPでは1ページのみにだらだらと解説
・さくらを動員して購入者の声を掲載
・決済は銀行振り込みかクレジットカード
・納税義務を怠っている物もいる
・「非常識」という言葉が好き


どのサイトも同じに見える。株で儲ける法則だとかクレジットカードでマイルを貯める方法だとか、税金を安くする方法だとか、雇用保険を有効活用する方法だとか。

本にすると1000円しない内容のものが数万円でPDF数ページとして売られる。
かつてインターネットで激裏情報とかアングラ(UG)で売買されていたものが、いまや個人が仕事の合間の小遣い稼ぎとして情報販売するようになっている。

購入者からクレームや返品があっても元は無料の情報に過ぎないのだからすぐ応じられて仕入コストゼロ(せいぜいHP代、DVD代くらいか)なのですごり利益率である。

勝ったことがないからどのくらいの情報なのかわからないが、ネットで手に入る情報をまとめた程度ではないだろうか(と見ている)

まあ、買う人はネット音痴、本を読まない人、だまされやすい人、通販好きなど一定の特徴があるように思えるが。。

今後もこういったビジネスで稼ぎ続けられるのだろうか?

›12 18, 2006

予算管理

Posted by skillstorage at 13:55 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

予算管理とは、自社の現状から、目標を設定しその目標を達成させるためのコントロールと、結果に対する評価・対策までを行うことである。

中小企業においては予算管理ができていないと言ってよい。せいぜい銀行の融資向けに、将来売上・利益目標を設定するぐらいであろう。しかし、上場するためには予算管理まで厳しく問われるのである。

中小企業で現状行われている予算管理は目標値だけがほとんどだが、その達成のための行動及び統制こそが重要になってくる。予算が未達であったり、オーバーしたら、その差異分析が必要となる。

非上場であれば、内部の問題だけにとどまるが、上場企業の場合は株主への適時開示、投資判断という重要な指標にこの予算管理が関連してくる。

例えば、決算短信には業績予測も盛り込まれ、また業績発表の場ともなる。さらに、予算管理面で東証は、売上高で10%以上、経常利益、当期純利益で30%以上差異が予想される場合には、業績修正が求められる。

上場を目指しているのであれば、上場前から予算管理を徹底しておかないと上場時に精度の高い予算作成、統制はできない。

また、予算には単年度予算と中期事業計画がある。
中期事業計画においては、3~5年の予算、いずれにしても事業別に予算を設定する。

■予算管理作成まで
基本的にトップダウン型で進める。
・経営陣より各事業ごとの売上、利益の予算編成方針を示す。
・各部署の責任者が現場と調整し取りまとめる。
・予算委員会などが各部署の予算を取りまとめる。
・予算審議会などを行い決定する。
・役員・社長によって承認する。
・発表する。

■予算の分類
予算を細かく分けていくと、下記のようになってくる。もちろん会社の業態によって異なる。
・販売予算
・購買予算
・広告費予算
・在庫計画
・設備投資計画
・人員採用計画
など

それを元に財務諸表の予算も決まる。
・損益計算書予算
・貸借対照表予算
・資金繰予算

特に資金繰り予算においては、販売、購買から計画され変動によって大きく異なってくる。
高額商品の場合、一般的に納めて支払が行われるまで時間がかかる。さらに手形という場合も多いだろうが、そうなると現金化するのに長期間要する。
他方、購買の方が先に支払いが来る。購買してからつくり、納品するからだ。また、給与、賃貸料など固定費も毎月かかる。

このような状況から、経理は社内に現金を保有しておかなければならない。(銀行の預金も社内という意味)。
これは借入金でまかなうのが普通だが、利子がかかる。予算の精度によって資金繰りに多くの影響を及ぼすのだ。

■月次予算
さらに毎月の役員会、取締役会で月次決算から月次予算の補正を行う。これはより精度の高い予算を作成するのと、予算の結果について統制するのが目的である。

クーデター

Posted by skillstorage at 09:46 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

企業が発展するに伴い、社員が増え、役員の構成が変わり、株主の構成が変わる。それに伴い創業者兼経営者のワンマン体制が維持できなくなる。

その時の力関係や人間関係、会社の成長の方向性、利益の配分などからクーデターが発生する。

クーデターとは、奇襲により実権を覆す行為であり、権力内部の少数グループが維持する権力で実権を握る行為である。クーデターの失敗、長期化は内乱と呼ぶ。

企業だけでなく、政治、国政の世界ではクーデターにより国家転覆などが過去の歴史からたびたび起こっている。

また、内ゲバという言葉もある。

内ゲバとは、内部ゲバルト(暴力)の略で、内部の思想の対立から起こる内部抗争のことである。
企業においてもクーデターの発生で、経営者が追い出されるケースが多々ある。
例えば、メイテックでは、関口房朗が取締役会で不信任案を出され社長を退いた。セイコーインスツル(SII)も創業家一族の服部純市会長兼社長代行が、実弟と叔父の策略により解任された。
フジテレビにおいても、創業家の婿養子である鹿内信隆が、羽佐間重彰・日枝久を中心としてクーデターにより解任された。

これは、企業において取締役会や監査役会での力関係により、責任追及という形によって起こったクーデターである。

これらの事例は、筆頭株主が社長という座を奪われた形であり、その後も失脚した社長は筆頭株主としてクーデターを起こした役員と怨念のような確執、対立が続くこととなる。

他にも事例が多々あり、株主によるクーデターというものも存在する。

複合的な事例は、クレイフィッシュの創業者兼社長である松島 庸がクーデターによって失脚した事件である。

これは、株主であり、元協業先である光通信、監査役、後に入った役員、スパイ、詐欺師と複数の者から起こされたクーデターである。根本的には光通信によるクーデターと松島氏は説明する。

この事例は出版されており、創業からクーデター発生まで生々しく書かれているのだが、創業者・経営者は孤独な存在であることを思い知らされる。
アマゾンのレビューにもそのようなことが何件か書かれているが、社長は他人を信頼しても、信頼しなくてもまた問題が起こるのだ。

クーデターの対策として最も簡単なのは、非上場で株式を同族だけで持つ。同族といっても兄弟で命を奪い合うこともあるほどだから個人で持つのが最善である。また取締役も同族など信頼置けるもののみにする。社員は増やさない業態にするなどだ。

しかし、会社を発展させるためにはそうもいかないケースもある。そのような場合でも、やはり必須のことでは株主としての議決権(51%以上)を持つこと。役員も身内で固めることである。役員構成は上場に当たっては同族比率は下げる必要があるが、信頼置ける人物で固めることである。

また、怪しい人物、勢力には関与しないということももちろん重要である。クレイフィッシュについては、雑誌や新聞でクーデターは色々聞いていたが、松島氏の本はやはり生々しく、光通信の恐ろしさが伝わってくる。

しかし松島氏、今は何しているのだろうか?これほど暴露して身の危険は無いのだろうか。

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›12 15, 2006

監査証明

Posted by skillstorage at 16:55 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

上場するにあたり、公認会計士・監査法人による監査証明が最低2期間、決算期変更などで1年未満の期がある場合は3期間の監査が必要となる。

会社をつくり、将来上場しようと思ったら前もって準備しておかないと、急には上場できないのだ。監査を前もって受けておいて、いつでも上場する準備を整えておき、最高のタイミング(市場の情勢、会社の成長性)に上場するのが望ましい。

毎年の監査費用は多額でありネックになるが、上場のためには仕方が無いと思い割り切るしかない。

›12 06, 2006

事業承継問題が深刻化する

Posted by skillstorage at 12:53 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

少子高齢化社会が進みつつあり、日本の中小企業の社長の平均年齢は約58歳で年々増加している。日本はほとんどが中小企業であり、中小企業が日本経済を支えている。(大企業に搾取されてきた面もある)

さて、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)が行った「「事業承継」「職業能力承継」アンケート調査 」によると、経営者が引退したいとする年齢は、平均64.5歳だ。

ということは、引退したい年齢にあと6年しかないことになる。現在も事業承継は大きな問題になっており、中小企業においては銀行からの借り入れは社長個人の個人補償として資産を担保に取られる。返済できなかったり、貸し剥がしなんかあったら、家や土地なんか資産を身包み剥がされ自己破産する金が無かったり、従業員のことを考えると、首をくくったり、路頭に迷うようなサラリーマンには考えられない大きなリスクをしょっている。

また、中小企業では経営と所有が分離されておらず、オーナー社長がほとんどなわけだが、承継しようとおもったら株を購入しないといけない。株は他人に売れるものでもなく、購入するのには資金もいるし大きなリスクも伴う。

そんなことから同族以外では後継者としてリスクをしょって事業を承継しようなんて人は見つからない。同族である息子だって承継したくない人がほとんどなのである。

よって事業承継問題は年々深刻化しており、承継ができずに廃業に追い込まれる例も多い。

利益を出している会社なんかは、株価は相続において税務署が定めた時価評価となる。時価とはいえ税務署が定めているだけで、中小企業の株なんか買ってくれる人はいないという会社がほとんであってもその時価で株を売買せざるを得ない。

その結果、相続税が払えないなど事業承継の問題は制度面にも及ぶ。

›6 21, 2006

ナナロク世代

Posted by skillstorage at 14:52 / Category: アントレ(起業) /

1976年前後生まれのITベンチャー経営者のことを指す。彼らより上の世代のITベンチャー陣(33歳以上40歳未満)との対比として使われる。

ナナロク世代と一般的に言われている人物は下記の通り。

・株式会社はてな  近藤 淳也社長
・株式会社ミクシィ  笠原 健治社長
・株式会社ドリコム  内藤 裕紀社長
・ペーパーボーイ(株式会社paperboy&co.)  家入 一真社長
・グリー株式会社  田中 良和社長

全員がWeb2.0系コミュニティサイトをつくっている。彼らのほとんどと会って話をしたことがあるが(もう2,3年経つが)、なんだか大学のサークル活動のような感覚を感じた。きっとライブドア初期もこんな感じだったのだろうと思った。

だが、彼らは成長してもかたくなにサークルの雰囲気を保っているようだ。はてなやミクシィはテレビや新聞でもよく取り上げられるので見ているととても企業という感じではなくサークルのようだ。
利益を目標としているのではなく、あくまでも楽しんで仕事できる業務内容、そして喜ばれるサービスを提供しているように感じる。

ドリコムなんかは売上は町工場レベルだが上場してしまった。そして高い株価が付いている。彼らはブログやSNS(ソーシャルネットワーク)で日記をつけているが、それを読んでいてもサークルの雰囲気が漂う。

堀江容疑者がブログで日記を最初に始めたが、サークルの雰囲気が無くなりやがて金の匂いのする人物へと変貌を遂げた。同じ世代の楽天の三木谷やサイバーの藤田もやっぱりビジネスっっぽい雰囲気がする。彼らは業務を拡大する為にマネジメントを取り入れ、M&Aによる業務拡大も積極的に行う。

金と株主(彼ら自身なわけだが)を向いている。

ナナロク世代というのは、感性豊かだとも表現されている。

ところで49's(フォーティ・ナイナーズ)と呼ばれる昭和49年生まれ世代という言葉もある。彼らの中からぱっとする人物はなかなか出てこない。埋もれてしまっている世代だ。昭和49年生まれと昭和51年(ナナロク)生まれに何故、これほど差が出ているのか。

大きくは、昭和49年生まれは大学時代にほとんどITやインターネットが使えなかったが、昭和51年生まれは、大学時代にIT、インターネットが非常に活発だった点が上げられると思う。さらに大学時代の就職活動のスタイルや就職希望先、就職活動状況も大きく違っていた。

昭和50年というのはちょうど境目で、両方の特徴が混在しているようだ。

たった2年違いでも、メンタル面、パーソナリティ面で大きく違うのが面白い。

そんなナナロク世代も経営者それぞれの能力や考え方には大きく違うところがとても面白い。本を読んでこんなにも違うのかと驚いた。(ブログもほとんど読んでいるけど)

特にはてなの近藤 淳也氏は変わっているが能力の非常に高い経営者だと思う。

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田中 良和氏はまだ学生のような感じがする。考え方もちょっと甘い大学生感覚な気がする。

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笠原 健治氏は話しても全然しっかりしている人物とは思えない。家入氏はかなり変人ぽいです。

›12 22, 2005

2代目経営

Posted by skillstorage at 09:28 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

2代目に共通の特徴
・世間知らず
・理論主義
・親の七光り
・苦労知らず
・教育水準が高い
・精神的に未熟
・スキが多い
・平凡

これらの特徴は創業者の持つ性質と随分異なる。
創業者は概して、
・苦労人
・経験主義
・教育水準が低い場合が多い
・野心家
・精神的にタフ
・上昇志向が強い
・スキが少ない
・カリスマ

という特徴がある。

二代目はこの特徴のうち、野心的部分、積極的性質を引き継いでいること
もまた多い。
そこが二代目が事業を引き継ぐにあたって問題になるのだ。

事実、多くの二代目が事業を失敗している。

原因は多くあるが、その中でも、
・新しい事業に進出することでの失敗
・従業員との固執の問題が原因での失敗

が圧倒的に多いようだ。

これは、二代目が創業者と違い目立たぬ存在であり、また従業員、銀行、
取引先、家族を含めたほぼ全ての人が創業者と比べると頼りなく思うという
のが根本的な原因にある。
そのことが二代目にはひしひしと伝わるのだ。

その結果、二代目は創業者と同じ事業で発展させても創業者の功労とされる
だけであり決して認められないと自覚し、やがて自分で新しいビジネスをつ
くり発展させ認めさせようとする。

しかしながら新たなビジネスを行う上で、従業員を含めた周りのものは、
多くの場合足枷となる。

たとえ二代目に経営センス、能力があっても、しがらみ、そして創業者の
作り上げたビジネス、従業員の協力不足によって新たな事業の試みが失敗し
てしまうケースが往々にある。


□ 2代目としてのメリットを活かす為

・創業者をうまく使う
創業者とは必ず喧嘩になるのが二代目の性だ。野心的である点は共通だが、
経験も教育水準も違う。
従業員、銀行、取引先は創業者の言うことを聞く。

・創業者の親族、友人は全部切れ
これは創業者の責任でもあるのだが。二代目よりも会社は長いし、高い地位
を持っているケースがほとんどだ。

創業者と二代目の経営が違う以上確執となる。

・新規創業と思って取り組め
二代目のメリットは既に形ができているところから事業を開始できるところ
だ。最初から銀行の支店長とはすぐ会えるし、取引先社長とも会える。
創業者が苦労して築いた地位を最初から手に入れることができる。

しかしながら、同時に創業者の築いた人間関係は二代目のビジネスの発展に
邪魔になることがほとんどである。

思い通りに事業を行えないからだ。

そのためには新規創業と思い、自分の意見が通せる環境を作ることだ。

創業者の築いた人脈、古い従業員、番頭、専務といった連中は所詮雇われの
人間だ。

どんなに親身に二代目に言おうが、二代目のように債務の個人保障、連帯
保証を伴ってビジネスを行おうという人など一人もいないのだ。

従業員だって創業者が採用した者とはウマが合わないだろう。

だから、二代目は誰よりも孤独だと言える。


□ トラブル対処

・親族、先代から付き合いのある取引先、税理士等との関係

・社員の取引先との癒着、横領、その他犯罪

・脅迫への対処、

ファミリー・ビジネス(家族経営企業)

Posted by skillstorage at 09:24 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ファミリービジネスとはオーナー(創業者)及びその血族によって経営が
行われる企業。また大部分の株式がオーナー一族によって所持される企業の
ことである。
特に日本では株式会社の有限責任(出資した範囲で事業の責任を負う)とい
う基本機能がうまく機能していない。
すなわち、事業を営む上で必要な銀行からの融資は無限責任であり、創業者
の個人担保の上で融資を受けるため、事業運営には人生をかけるほどのリスク
が伴うのである。

そのため、事業継続においても無限責任を負える覚悟のある社員というのは
著しく少なく、その結果として親族が責任を追う形で事業を継続するケース
が多いということを最初に明記しておきたい。

□ ファミリービジネスの特徴

ファミリー・ビジネスは米国だけで13,000,0000以上存在する。
フォーチュン500の20%ものがファミリービジネスである。
創業者からの継続後、80%以上の企業が倒産に陥る。


□ファミリービジネスの成功要因

親族、そして社員は長期的成功こそが重要だという認識が必要である。
親族による経営が競争上の強みであることが会社文化となっている。

□ファミリービジネスの失敗要因

沢山あるが、
・怠慢経営
・配偶者、後継者との問題(不調和)
・後継者に譲った場合、株式の譲渡、権限委譲の不備
(創業者、先代からの幹部による干渉)
・能力に欠ける親族による事業継承
・馴れ合い的経営(権限と責任が一致しない)
・親族の結束の薄さ

□事業継承に必要なこと
・親族は他社での社会人経験が有利
・ガイドライン、社内規則の書面による徹底
・正当な評価基準の設定

□企業文化(コーポレートカルチャー)
・信条、社訓、企業精神を社内外との話し合いによる確立
・企業内文化の確立

›10 20, 2005

社内起業家(イントラプレナー)

Posted by skillstorage at 14:34 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

企業は成長するにつれて大企業病にかかるようになる。
ベンチャーと言われている、ヤフー、楽天、ライブドアでさえ、時間ととも
に意思決定に時間がかかるようになってきているし、その他にも問題をかか
えるようになってきている。

スピード、目の前の成功によって社員の高いモチベーション、自由な社風が
かつての成功要因の重要な地位を占めていたのだから、大企業病はベンチャー
企業にとって大きなダメージを与える。

□ 大企業病

大企業病には下記のような症状がある。
・意思決定の遅さ(複雑なプロセス)
・社内階級
・取引先との癒着
・発想の陳腐化
・ルールの複雑さ
・責任のなすりあい
・リスク回避

要するに既存社員の利権確保が大きい。

□ イントレプレナー

大企業病を脱するために、企業家のスピリットを取り入れようとする取り
組みがイントラプレナーシップである。

起業家の特性は幅広いが、例えば下記の特徴がある。

・新しいことへの挑戦
・新しいアイデア
・柔軟な発想
・リスクへの挑戦
・既存概念の破壊

このような特徴を利用して停滞した製品・サービスにブレイクスルーを起こ
すのが目的である。

また、大企業内には起業家予備軍も多い。
大企業で培った専門性、人脈を活かして、時にはより多くの報酬を得るため、
また時には自由を得るために、それ以前にやりたいことをするために独立を
目指す人たちである。

彼らの中には多くの優秀な社員がいる。ちなみに企業というのは多くの場合、
2割の優秀な社員が利益に貢献する一方、8割の駄目社員は生産性の低い給料
泥棒なのだ。

優秀な社員に独立されることは企業の財産を失うことに等しい。

イントラプレナーシップのもうひとつの目的は人材管理とも言える。優秀な
社員にやりたいことをやらし、さらにモチベーションをあげる。

□ 具体例

3M社のポストイットが有名である。あの何度でも貼れる付箋だ。

インテルは社内の優れたアイデアに賞金を出している。

サイバーエージェントも以前から事業プランコンテストを行っていること
で知られる。そのコンテストからいくつも金を有むビジネスが産まれてき
ている。

›6 11, 2005

タイム・マネジメント

Posted by skillstorage at 11:25 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

将来の人生プランを考えたり、自分の生きがいは何か真剣に考える時間を、
1年に2回は持ちたいと思っています。
思っているのに、なかなか時間が取れないのが現状ですよね。
以前「7つの習慣」を紹介しましたが、この本には色々ためになることが
書かれていました。読むたびに違う視点で読めて驚きます。

私の場合、「他人にいかに影響を与えられるか」、「喜ばれること」、
「常に限界に挑戦し、新しい発見に志す」といったことが人生を充実させる
うえで重要だと考えています。それは人によって違うと思います。

今回は人生において最も重要な時間の使い方です。

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▼ タイム・マネジメント ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 時間は誰しも24時間平等に与えられている!

だが、時間の使い方のうまい人と下手な人がいる。
ビジネス・マネジメント(管理職、経営職)においては時間の使い方、即ち
タイム・マネジメントは最重要事項である。

何故ならば、現代は情報過多、仕事量過多だからだ。

 今日一日をどう過ごすかで明日が決まる。

今日何をするかで、将来は決まるのである。当たり前であるが。人生という
のはその積み重ねである。ある日幸せになるのであれば、そのための下積み
の日もあるだろう。

 全てをやる時間は無い。

自分でなんでもやならければ気がすまない人は、管理職には向かない。

 何を捨てるかが重要である。

MBA(経営修士)においては、経営学、会計学といった経営に必要な科目
を学ぶが、それだけを学ぶわけではない。チームワーク、行動力といった重
要なことを学ぶが、何よりも重要なのがタイムマネジメントである。
何故ならば、MBAでは課題量が非常に多い。ネイティブのアメリカ人でさ
えも全ての課題図書、教科書、ケーススタディを読むことは不可能なほどの
量である。学生だから他にも部活動、遊び、趣味といったことにも全力で取り
組むものがやはり評価される。勉強だけではダメなのだ。
当然、優先順位をつけて取り組むが、速いのはやはり捨てるものを決めること
である。

米国のみならず、日本いや世界中のマネジメント層で読まれている「7つの
習慣」という本では、単にマネジメント手法などを書いているのではない。
いかに充実した生活を送れるか、人格をつくれるか、ということが書かれて
いる。

この本でもやはり、タイムマネジメントについて重要視している。

「重要事項を優先する」

重要度には2種類あるという。「重要事項」と「緊急事項」である。
さらにこの2つの組み合わせで表をつくると、

「重要だが緊急ではない」、「緊急だが重要ではない」、
「緊急で重要」、「緊急でも重要でもない」
の4つにわけられる。

「重要だが緊急ではない」とは、緊急ではないが目標へ至るために必要なこ
とである。
例えば、将来計画を夫婦で話し合う時間、自己啓発の時間、

「緊急だが重要ではない」の例は、仕事の締め切り、今なっている電話、
机に置かれているメモ、付箋の内容。

「緊急で重要」とは、誰でもせざるを得ないことだ。
例えば、急病、急用。


「緊急であるだけの事項」と「重要であるだけの事項」とを比較した場合には、
「重要であるだけの事項」に重点をおくべきであると、この本では指摘して
いる。

この時間管理により「忙しいだけで、効果のあがらない状態」や「緊急中毒」
から逃れ、仕事の効果を高めるばかりでなく、自己を高め、生活にバランスを
もたらすことができ、人生を充実させることができるのである。

7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則
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無駄な1日を過ごすのが、人生からみたら取り返しの付かないことに成り得る。

›6 06, 2005

ミッション・ステートメント、企業スローガン、CI

Posted by skillstorage at 10:08 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

全国高額納税者が発表になっています。
http://chouja.houmu.co.jp/chouja2004.html

すごいなぁと思います。が、知らない人ばっかりです。
本当だったら載っているはずの人が全然見当たりません。
うまく納税を逃れているのでしょうか。。

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▼ ミッション・ステートメント、企業スローガン、CI ▼━━━━━━━━
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□ミッション

使命である。企業にとって一番大切なことかもしれない。
「7つの習慣」やドラッカーの本でもミッション・ステートメントの大切さ
は強調されている。

企業は経営者、従業員共にそのミッションに向かって突き進み、ミッション
を実現するためにモノを生産したりサービスを提供するというのが理想的な
姿勢である。その姿勢とは別に調達した資本に対し利益を獲得し株主に還元
する責任、社会への貢献、納税といった責任がある。
またミッションはブランド・アイデンティティと一体である。
CI(コーポレート、アイデンティティ)は一般に企業のマーク(ロゴ)を指
すと言われるが、ミッションをイメージにしたものがCIであり、本来一体な
のだ。
ブランドアイデンティティとは、「企業活動、製品、サービスをコントロー
ル可能な要素」のことである。

□ミッションの要素
ドラッカーが提示したミッションの要素は下記である。
(1)信念
(2)機会
(3)能力

機会というのは外部要因であり、市場ニーズである。能力は内部要因であり
コアコンピタンスである。信念が一番難しいのであるが、創業者の信念であ
ることは大前提であるが、同時に経営陣、従業員共通の信念であることが望
ましい。というか、共通の信念を持ってチームワークで仕事をするのが企業
だと思う。

□ミッションステートメント作成にあたって
(1)社内で幅広く意見を聞く。経営者自身の信念を沢山書き出す。
(2)シンプルな表現に書き出す。単語カードなど。
(3)その中から選ぶ。

あくまでも基本的な作成方法である。専門の業者もいるが何百万円も当然
取られる。

□企業の例
Sony
Digital Dream Kids

HONDA
The Power of Dreams

NISSAN
SHIFT_the future

TOYOTA
Drive Your Dreams

マクドナルド
I'm lovin' it.

NEC
Empowered by Innovation

HITACHI
Inspire the Next

CANON
make it possible with canon

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自分のミッションステートメント(自分に対する約束)をつくれ!

›6 04, 2005

環境への対応

Posted by skillstorage at 10:37 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

最近のWebやメルマガの広告において銀行系の消費者金融が目立ちます。
筆者のところにもさんざん広告依頼が来ます。

消費者金融というぼろ儲けの企業自体に腹が立ちませんか?
最近では就職難から優秀な学生までが消費者金融に入社するようになって
いる状況を悲しく思います。

筆者も学生時代は今と変らず就職氷河期で、実は大手消費者金融の人間に
話しを聞いたこともあります。その際言われたことがあります。
「今俺は30なんだけど、年収1000万は余裕で超えているんだ。銀行
にしろ、証券会社にしろ他の会社でそんなに給料もらえるか?」
唖然としました。
「私は満足な豚より、不満足な人間な方が良い、あんたらの消費者金融は
人を不幸にするだけだ。恥を知れ!」
と言ってやりたかったのですが、立場が弱い学生にはそんなこと言えるはず
もなく、何も言い返せないままでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 環境への対応 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
成功している起業家やビジネスマンを見ていると、自分の置かれた環境とい
うものに常に合理的に対応している気がします。
環境が変ったり、気に入らなかったりすると能力が発揮できないことが多い
のですが、環境への対応がうまいということは成功への切符のようなものな
のかもしれません。

さて、知性研究で有名なスタンバーグの研究によると、環境に適応するには
3つの方法があります。
(1)環境への適応
(2)環境を変える
(3)別の環境を選択する

例を見てみましょう。
家で勉強をしていて隣の部屋がうるさいと悩んでいるとします。

(1)では耳栓をするという方法があります。(2)では場所を変えて図書館や喫
茶店に行くという方法があります。(3)では引越ししてしまうという方法です。

この3つのどの方法を選択するにせよ、知性を発揮していると言えます。
というのも、環境が自分の勉強を妨げていると知覚し、解決を心がけている
のですから。

もしかしたら、「隣のうるさい部屋に文句を言って静かにさせる。」という
ような方法もあるかもしれません。

この方法はスタンバーグの別のモデル「個人の知性(interpersonal intelli-
gence」で説明されています。


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公明党=創価学会という公然の事実を何故批判しないのか?

経営者分類

Posted by skillstorage at 10:35 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

納税長者番付の斎藤さんに関するメルマガの紹介です。

斎藤さんという大金持ちとはどんな人なのか?このマルマガを毎回読んでい
ると、非常に身近に感じられます。
単に大金持ちというだけでなく、彼の生き様を自分の人生にダブらしてみる
と、これからどうやって自分の人生設計を描いていけば良いか参考になるか
と思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 経営者分類 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
よくある経営者分類だと、「発想型(スタートアップ型)」、「マネージャ
型(労働者管理型)」、「プレイヤー型(市場獲得の駆引き型)」のように
企業の成長ステージごとに分けられている。

この分類によると企業は成長に伴って必要な経営者が違うことになる。
確かにこの分類に忠実に成長ステージごとに経営者が入れ変る企業はある。
最も、融資している銀行や、資本を投入しているベンチャーキャピタルの移
行なのだろうが。

だが、他方でほとんどの企業がスタートアップから経営者は、企業が成長し
ても変ることがない。それが原因で失敗している企業が非常に多いと解説さ
れているのを目にするが、成功している企業も中にはある。

そのような企業の経営者(起業家)は、成長ステージごとに経営者として必
要な能力を新たに獲得したか、もともと全てのステージに必要な経営能力を
もともと持っていたなどと解説されているのも、何度も読んだことがある。

だが、経営者が成長ステージごとに入れ変ることのデメリットの大きさにつ
いてあまり評価されていないのではないだろうか?

経営方針が変る(良い面の方が多いと専門家は主張するのだろうが)し、会
社のカラー(特徴、雰囲気)も変るので、当然モチベーションに影響してく
る。

筆者は、成長ステージごとの分類というよりも、会社の種類による方が経営
者の素質は違ってくるかと思われる。

□ 会社の種類による経営者の素質の分類

次のように起業時点の会社の種類を簡単に分類してみた。

<会社の本質>
(1)アイデア型(競争力の強いプロダクトを持っている)
(2)下請型(競争力の無いプロダクト・サービス)

<会社の体制>
(a)研究開発先行型
(b)営業先行型

一般に(1)と(a)が結びつき、(2)と(b)が結び付くのだが、イコー
ルでは無い。ITベンチャーを例にしてみると、

(1)(a):営業マンがいなくても競合がいないので、仕事がどんどん来る。
   =>製品・サービスは増えにくい、高利益率、低人件費。
   =>経営者のタイプ=技術者、経営者
(1)(b):営業マンが製品を売るので、他にも商材を扱いたくなる。売れる。
   =>製品・サービスが増える。規模が大きくなる。高成長率。
   =>経営者のタイプ=業界熟知(競合についても、技術動向についても)
(2)(a):ここにポジショニングされる企業は少ない。
   =>競争力も営業力も無い。ヤバイ状況。
   =>経営者のタイプ=慎重すぎる経営者
(2)(b):競争力は無くとも、営業力で市場を取る。
   =>扱う商材多い。薄利多売。むしろ営業力がプロダクト。
   =>経営者のタイプ=バリバリ営業マン

このように企業がどのようなプロダクト・サービスをもっていいて、どのよう
な方針で販売していくかによって社長の素質・役割というものが変ってくる。
当然、向き不向きというものがある。

2000年になる頃、多くのITベンチャーが乱立し、ベンチャーキャピタルも
多くファンドに組みいれたが、その時の社長選定というものは非常にいいかげ
んであったと、今思う。

あの頃は、営業面での能力、技術面での能力というものは重要視されない傾
向だったと思う。どちらかと言うと、マーケティング知識、経営管理知識、
財務知識とマルチに知識をもっている経営者が望まれた。その結果として、
MBAを持っていれば誰でも良いとまで言われる状況(MBA所持者は高給で、人
材も限られていた)に無理があり、淘汰も進んだ。
また、アイデアだけは優れて(といっても小学生の作文レベルのアイデアで
ITベンチャーを作ることができた)、技術も営業もできない経営者の淘汰
も言うまでもなく進んだ。

(お勧め本紹介)

これから働き方はどう変わるのか―すべての人々が「社会起業家」となる時代
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看板の無い店がTVで紹介されるって矛盾しているなぁ。

›6 03, 2005

起業家の直感力

Posted by skillstorage at 07:10 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

書店に並んでいた伊東美咲ちゃんの写真集にびっくりした。
表紙には鼻と口しか写っていないのだ。にもかかわらず、伊東美咲とわかる。

通常写真集の表紙には最も写りの良い、笑顔の写真かもしくは抜群のプロモー
ションが強調されたポーズが載るのだが。

このような大胆に長所を大胆に前面に出した写真は始めてみた。
内容ももちろんオススメである。
http://amazon.jp/exec/obidos/ASIN/4898151019/httpskilcomen-22/ref=nosim
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▼ 起業家の直感力 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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とんでもない金持ちに会ったことがある。
その方は、起業家で不動産ビジネス、中古車ビジネス、超高級レストラン経
営、超高級車・ヨット店経営と、経営範囲が多岐に渡るのだが、成功してい
る。学歴や経験無しで成り上がった人物だ。
金の使い方も半端じゃないのだが、経営方法について聞いてみたことがある。
そうすると、「会社は運営するのも、車の運転も、スキーもヨットも全て一
緒だ」という答えが返ってきました。
要するに、「全て感覚で動かす」ということであった。
世の中の成功している起業家のほとんどが、この方のようなタイプではなか
ろうか。

□ 起業家の直感力
成功している経営者というは、よく言われているような型にはまった経営手
法(例えば、「目標を明確にする」だとか「問題を分析する」だとか「重要
な意思決定をする」)といったことをまったくしていない者が、実は大多数
なのである。
彼らは、いわゆる「直感力」に頼っており、不明瞭な計画、あいまいな行動、
突拍子も無い新しいサービス・製品投入だとかを行って周囲を驚かせる。

一般論では、このように実践型起業家は「直感」に頼って行動していると言
われている。
だが、ここでいう「直感」とは一体何か?

□ 直感
最近の調査では、彼らのような起業家の認知過程というのは、実際にはいい
加減な「直感」とは意味合いが違ってきていることが明らかになってきてる。
(例えば、下記論文)
「ROLE OF INTUITION IN STRATEGIC DECISION MAKING」(英語)
http://www.ntu.edu.sg/nbs/sabre/working_papers/01-97.pdf

□ 5つの直感
起業家の「直感」は主に5つに分類されるそうだ。

(1)問題があるときに敏感に反応する(気付く!)
(2)今までの自分の成功パターンにすぐに当てはめられる。
  (直感は合理的なものではなく、経験によるものなのだ)
(3)細々した情報を結びつけ、実践的な絵を描くことができる。
(4)結果を合理的に分析する。(彼らのやり方でだが。)
(5)分析と行動の掛橋とする(要するに行動の為のこじつけ)

□ 思考と行動
このように起業家の「直感」の調査が示すことは、成功している起業家は常
に「思考」と「行動」が一体なのだ。

通常のサラリーマン社長などが、行動する前に言い分けを説明するのとは逆
に、成功している起業家は先に行動してしまう。

通常のサラリーマン社長などが、行動する前に問題を分析するのとは逆に、
成功している起業家は問題を知るために先に行動してしまう。

「直感」とは、問題と行動を常に一緒に結びつける思考回路のことであり、
机上では学べないし、教えることもできないものなのだ。
叩上げの、ケツを捲った起業家だけが知る成功の秘訣なのであった。


(本紹介)
「マネーの虎」

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番組に出てくる虎達を見ていると、起業家のすごさがわかりますな。

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Megumiちゃんの声は汚いが。煙草の吸いすぎだろうか?

›6 01, 2005

リレーション営業-エグイ

Posted by skillstorage at 12:41 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

コミッション型で営業をされている方はさぞかし大変でしょう。
精神的にも、また実際数字をつくるのも。例えば生保レディーのようなコミ
ッション型ですと、体を壊されるかたも多いようです。もしくは、あらゆる
手をつかって仕事を取ったりも。
コミッションでやるなら、法人とかまとまった数字を出せるところに強烈な
コネがあるとかでないとまったく割に合わないのが現実ではないでしょうか

先物売買なんか、さらに大変そうですね。ひたすらテレアポしても、99%くら
い断られるのでは?先物と聞いただけで、ヤクザよりも恐ろしい、人生で敗
退するようなろくでもない人間がやるような印象も、まだまだ根強いと思い
ますし。

今回は、また営業マンが大変だという内容です。

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▼ リレーション営業-エグイ ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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前回書いた内容は高額商品を売るということがいかに大変であるか、という
ことで、売るためには色々と手の込んだことが必要となってくる、という結
論だ。

何故そのようなことを書いたかというと、巷では営業マニュアル的な本が、
馬に食わせる程出回っていて、どれもすぐに効果が期待できるような書き方
がされているからだ。そのような本の殆どが小額商品で、お客さんにあまり
必要とされていない商品を売り込むものだったりする。
もしくは、売り込まないで、心理的にうまく購買担当者やお客さんの買いた
いという気持ちを引き出すテクニックだったりする。
もちろん、それらの本はそのような商品の販売には効果があるだろう。
だが、このような不景気な経済環境によっては、効果が発揮できる機会は
非常に限られていると思うのだ。

では、このような状況下で、しかもニーズの無い商品やサービスを売りまく
っている営業マンはどうしているのか?
これはあくまでの筆者の知っている何人かの凄腕営業マンの手法である。

□ リレーションで引っ張る
リレーションとは、まあ人脈である。凄腕営業マンと半年間一緒に回った時
の経験から一生懸命思い出して書いている。
その男は20代後半の若手営業マンである。大手生命保険の法人営業として
多くのベンチャー企業経営者に企業保険を売って回っていた。これはルート
営業であり、実力で獲得した顧客ではない。つまり会社の看板を頼りに回っ
ていた。次にベンチャー企業に就職し、ITサービスを売った。ここで新規
営業手法を学んだという。
その手法は、まずアポ取りだ。ベンチャーなので、当然取引先も既存顧客も
限られていた。そんな中、急上昇ITベンチャーでは、まずテレアポそして
飛び込み営業で数打つことを徹底していた。
彼はこの手法を疑問視していたようだ。これ以外に方法は無いにしても、テ
レアポは心理的にも辛いし、効果も薄い。ただここでは精神論を学んだとい
う。
次の会社では業界では老舗の会社で、会社名はそれなりに知れていた。
ここでこの男の本領が発揮された。
老舗企業だけあって、もともと優良顧客がおり、しかしながらその顧客をう
まく活用できない為にビジネスを大きくできていないということを発見した
のだ。
彼は、まずは顔を覚えてもらう為に、その企業をひたすら回り、今まで以上
に顧客との関係を強化する為に、顧客の使い走りでもなんでも手伝い、かな
りの部分を任せてもらえるようになった。だが、それほど発注が増えたわけ
でも売上げが増えたわけでもない。

彼は使い走りをやることにより、業界の裏ネットワーク(担当者間の個人的
な付き合い関係や企業間の政治的な付き合い)を知るようになる。そのよう
なネットワークはどの企業もたいていあり、(建設業界や広告業界は非常に
多い)、彼はそれを熟知しまた、信用され仕事を少しずつまかせてもらえる
ようになり、やがて自分のスキームでビジネスモデルをつくることができる
ようになるに至ったのだ。
要するに、どのような仕事も彼を通して、彼が折衝をこなした。それにより
いくつか企画ベースのビジネスが実現した。ここまでを半年でやり遂げた。

実際には、このような話は多々あることがわかった。そして、それは利権な
のである。自分のつくったスキームが商流になれば、自分で会社をつくって
そこを通して受発注をしたくなる。
事実、実際にやっている奴は多い。

□ その功罪
サラリーマンが自分の力でビジネスを大きくしたり、企画を実現するのは
非常に大変だ。特にこのような不景気な時代だ。
多くのビジネスがこける。必ず成功するとわかっているビジネスモデルには、
利権が付きまとう。

このようなリレーションで仕事を大きくするタイプの人間を何人か見たが、
まず狸だった。表の顔と裏の顔が違う。2枚舌、3枚舌は当たり前だった。
あくまでもビジネスだから、利害関係が一致していれば誰も気にしないのか
もしれない。
人間関係を完全に損得勘定に換算していた。こいつは俺を儲けさせてくれる
か?

うわべだけの人間関係、口だけの男である。

だが、考えてみれば、政治家も同じようなものなのかもしれない。
友達は少ないようだった。少ない友達というのも、同類の者だろう。

さらに、このようにリレーションで仕事をするというのは、綺麗な入札や
コンペで仕事をするのと違い、競争が働かない。出来レースだ。
最初からスキームどおり動くのだから。
当然コストが高くなる。利権があるのだから、沢山抜かれる。
これは金を出すほうも、サービスを提供する側にとってもマイナスだ。
また、仕事のレベルが低い。スキームが決まっているのだから。

□ 日本の現状
これが日本の現状だと思う。大企業にしても中小企業にしても。
新しいIT業界なんかは、比較的健全な業界だと思うが、ゼネコン、広告、
商社、不動産といったいかにも怪しい業界では、何かビジネスの話があると、
決まってこのような営業マンが現れる。

政治力といって、本当に政治家が噛んでいることもある。これはビジネスが
大きくなればなるほどある話だ。
そして、そのような折衝能力というか自分の人脈をリレーション化し、人の
企画でスキームを作り上げる人間が、本物の営業マンだと言われることも多
い。
筆者がかつて彼と一緒に回った半年間を思い出してみた。
大企業の今まで知らなかった裏の業界マップを書くことができた。
彼が複数の企業の裏ネットワークをリレーション化し、裏で様々な利権があ
ることを知った。今思うと彼の本音はわかならい。
あるビジネスでまた同じ会社が出てきて、たまたまかと思っていたら、後に
なって彼が裏で糸を引いていたことがわかったこともあった。
時にはわざと、1つのビジネス上で2人を喧嘩させて、自分が動きやすいスキ
ームをつくったこともある。これも後で知ってぞっとしたことである。
怒りの感情は決して出さなかった。ある人に怒りを感じた場合、うまく裏で
人を動かして、失脚させたりもしたことがあった。これも後で知った。

ビジネスをゲームとしていたのだ。
今思い出すと、まるでシドニー・シェルダンの「ゲームの達人」である。
ちょっと懐かしいが。

ゲームの達人 <上>
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うまく渡り歩く男である。このような男は決して表舞台には現れないのだろ
う。

□ まとめ
このように書いてきたが、筆者は読者の皆さんがこのようにはなって欲しく
ないと思っている。人間関係というのは、まず金銭勘定に成り立つものにな
るのは、むなしいことだ。
大企業で不正取引などで逮捕される者をテレビで見る機会が多いが、それは
考えてみると、利権争いで負けた者の姿なのだ。
裏業界マップなんかいらない。正攻法でビジネスをして欲しい。
だが、実際には、営業マニュアル本なんかで取れる仕事は、限られていると
いうことを覚えておいて欲しい。


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夏が来ないのは、都会の出す熱が気象に及ぼす影響かもしれない。

›5 31, 2005

1円起業

Posted by skillstorage at 06:35 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

先週は26度までいく暖かさでした。
外回りの営業マンは、もう汗びっしょりですね。このままだと、夏は大変な
暑さになりそうです。

また、地球温暖化も心配です。地球はもう年寄りで死にかかっています。
助けないといけません。

そのためにも、CO2やメタンガスのような有毒ガスを排出するディーゼル車
は規制すべきです。温暖化の原因です。
また、オフィスビルでは屋上に緑の植物を植えるグリーン運動をやりましょ
う。
緑が増えると空気もきれいになります。

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▼ 1円起業 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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平成15年2月1日より「新事業創出促進法」が施行され、1円から株式会社を
設立できることになった。

特例ということなのだが、パンフレットには次のように書かれていた。

 「Passion」
   -- 熱い気持ちが醒めないうちに

目的としては、不景気の中で新しいビジネスモデルを抱えたベンチャーが
立ち上がり、そのうちのいくつかが革新的な技術やビジネスモデルを持って
上場し、短期間で大企業となり、日本の消費を回復することだろう。

「中小企業白書」によると、中小企業にとっては非常に厳しい状況下にあ
る。

開業率(4%)が廃業率(6%)を下回っているのである。
自殺者は3万人を超え、交通事故死の3倍を超えている。その自殺者の多く
が、オーナー社長なのだ。

このような低迷した状況下で、実は国の施策があったが、効果がそれほど
でなかったことが、今回の1円からの株式会社設立特例であろう。

□ 1円で起業するか?

さて、これまで株式会社では1000万円必要であった。それが1円から可能と
なったのであるが、何故、300万円の有限会社でなく、合資会社でもなく、
株式会社なのか。

やはり株式会社でないと、世間は信用しないのである。

90年代後半、インターネットブームに乗って、SOHO(スモール・オフィス
・ホーム・オフィス)が一時期盛り上がり、女性の在宅勤務者が増えた。

だが、銀行がそのような女性に金を貸すことは無かった。
もっとも、SOHOで巨額の資金が必要となることもないのだが。

そして、営業活動においてもSOHOが独自に顧客を獲得するようなことは、
ほとんど不可能だった。
SOHOというと、ほとんどがフリーの下請け業者というイメージにすら、
なってしまったのだ。

だが、株式会社であれば信用がある。
そのようなときに有効だ。

また、サラリーマンであっても昨今の不景気から、会社がアルバイトや起業
を黙認するケースが増えている。(そうでもないと、サラリーでやっていく
ことが出来ない人が増えている)

サラリーマンがフリーで仕事を取ろうと思っても、やはり法人格が無いと
相手にしてもらえない。支払い請求さえできない。
そんなときのも有効だ。

□ いくらかかるのか。
1円で起業というのは、甘いキャッチコピーだが、実際株式会社をつくるに
はその何十万倍もの金が必要となる。

要するに、資本金が1円からということで、安く、手軽に起業できるイメージ
だが、事務費が結構馬鹿にならない。

最低でも、『定款貼付の印紙』に4万円、『公証人定款認証料』に5万円、
『登録免許税』15万円かかる。
さらに、毎年法人道府県民税・市町村民税均等割で毎年7万円必要だ。

これは、週末起業で小遣い稼ぎなんて思っているサラリーマンには、ボディ
ーブローのように毎年重くのしかかってくるだろう。

さらに、5年以内に株式会社に必要な最低資本金1000万円を超える資本金を
用意しないと、株式会社として存続できないのだ。

この点もようく考えておくべきだ。

結局、一番有効なのは、将来独立や起業を考えているサラリーマンが、サラ
リーを貰っている仕事を副収入、1円起業の方を本業と考えるぐらいの意気
込みをもっている人たちにとってだと思う。

1円起業―成功の7つのポイント
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宇多田は鼻の穴でかすぎだな。

›5 29, 2005

マーフィーの法則

Posted by skillstorage at 08:49 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

世の中はクリスマス・イヴだとか浮かれていますね。
キリスト教信者でもないのに、クリスマスごときで騒ぐのはこの国くらい
では無いでしょうか。

そう言えば、送別会だとか忘年会、新年会と会社のイベントもたくさんあり
ますが、何かにかこつけて飲みたいだけなのでは?

ところで、クリスマスでは誰も文句を言わないのに、修学旅行の寺めぐり
が強制的で信仰の自由に反するとか、ギャーギャー騒いでいるバカな主婦
どもがいるようです。
こんなのが人前で喚くなんて情けない時代になりましたね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ マーフィーの法則 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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マーフィーの法則

一般に知られている「マーフィーの法則」が2種類あるのを知っているだろ
うか?

ベストセラーとなった「マーフィーの法則」は実は、一般的にマーフィーの
法則と呼ばれるマーフィーとは別人のマーフィーの残した言葉だ。

一般的にマーフィーの法則と呼ばれるほうは、「マーフィーの黄金率」など
で知られ、日本でも古くから多数の書籍がある。

本で扱われるのは後者のマーフィーが圧倒的に多い。
(実はこの2人とも違うマーフィーの法則もいくつかあるらしい)

筆者はこれまで「マーフィーの法則」について、会合等で多くの人と話す
機会があったが、話が噛み合わず釈然とした気分だった。
筆者にとっての「マーフィーの法則」は前者のマーフィーだった。
だが、多くの人にとって「マーフィーの法則」は後者のマーフィーだった。

筆者以外にも混乱している人が多くいるだろう。
どちらのマーフィーも潜在意識の重要性について書いているから尚更だ。

両者の代表的な言葉を上げてみよう。

○前者のマーフィー
 
 「失敗する可能性のあるものは失敗する」

○後者のマーフィー

 「人生は自分の思い描いたとおりに展開する」

筆者の混乱の原因はこれらの言葉が同じ意味と捕らえていたためだ。
(筆者はこの言葉両方ともよく聞いていた)

つまり、「失敗すると潜在意識下で思っていると、その通りになって
しまう」、「人生を常に計画をもって描いていると、潜在意識下で
常に意識して行動するから実現する」と捉えていて、これは成功に
ついて語っているのか、成功について語っているのか表裏一体と認識
していたのだ。

書物を読んでみると、前者のマーフィーはかなり悲観主義であること
がわかる。何しろ失敗する可能性の方が高いのだ。つねに失敗と敗北
感を感じさせられる。

他方、後者のマーフィーは、潜在意識を利用して成功するまでの方法
論をといている。筆者がこの後者のマーフィーの本を読んだときは、
はっと眼が覚めた思いがした。

何しろ、それまでの人生では潜在意識などという眼に見えない概念に
対して、懐疑感を持っていたし、自分で認識さえしたこともなかった
からだ。

□ジョセフ・マーフィー
後者のマーフィーはジョセフ・マーフィーという。

数々の貴重な言葉を残しているが、その理念は一貫していてわかり易
い。それはまさに次の言葉に集約される。

 「人生は自分の思い描いたとおりに展開する」

潜在意識とは何だろうか?
これは非常にシンプルなことだと思う。

例えば、筆者はかつてイスラエルを旅したことがあるのだが、今でも
イスラエルやパレスチナの情報には詳しい。
それは何故かと言われると、イスラエルに関連した情報を多く入手し
ているからだ。

何故多く入手できるのか?

ここが非常に重要なことだと思う。
それは、つまり、常にイスラエルに関する興味が潜在意識にあるからだ。
普段だったら、眼につかない新聞のちょっとした記事や、人の会話に
自然に関心が行き情報を入手できるのだ。

これに関しては疑いの余地は無いだろう。潜在意識という言葉を使った
とたんにインチキ臭く感じるだけだ!

このような経験や、自分の趣味に関する人よりも詳しい知識というのは
誰にでもあるだろう。

中国に「天の意思」という言葉がある。
それは、自分が何か目的をもって何かに取り組んでいるのなら、思いが
けない人との出会いがあり、その人が自分の目的達成の手助けをしてく
れるということであり、そのような不思議で運命的な出会いを「天の意
思」と呼ぶらしい。

□ 潜在意識をプラスに使う

 自分の想像していないような人生は決して実現しない

自分で設計できない未来はやってこないということだ。
自分で明確に人生を設計する必要がある。
ただ、潜在意識を利用するということは、夢や希望を実現するための
スケジュールを書くこととは違う。

例えば、「南の島でのんびりと毎日、サーフィンの合間にネットトレーデ
ィングでもやりながら生活したい」
などと、漠然とした夢・希望こそが潜在意識にとって重要なのだ。

このような具体的だが、それに至るべき方法論がまったく見えないよう
な目標を持ってみよう。

これが潜在意識にインプットされたとたん、普段は読み飛ばしてしまうよ
うな細かい南の島に関する記事を見つけたり、実際に南の島でのんびり暮
らしている老夫婦が偶然日本に帰ってきているときに、運命的な出会いを
して友達となったりすることが起こるはずだ。
そして、何でそんなに偶然が重なって自分の目的に前進しているのか、ま
ったく気づかないだろう。

それが潜在意識だ。

□ 潜在意識にINPUT

潜在意識には簡単にインプットされない。

多くの書物を読んでも、年収アップや万馬券を当てる夢を描いても、
実現しないだろう。何故か。

潜在意識にインプットされていないからだ。

たまに自分が不満になったときだけに思うこと、たまたま何か美味い話を
聞いたときだけに描くような夢や目的は潜在意識下にはおかれないのだ。

筆者も「7つの習慣」を読んだが、習慣にはならなかった経験がある。
読み終わったら2,3日は続くが、すぐに忘れてしまうからだ。

では、どうするか。

常にお経のように唱えるか、毎日紙に書いて読むことが効果的だと
思う。
ここら辺の潜在意識にインプットする方法はいろいろなテクニックや方法
がある。自分にあった方法でやらないと身につかないだろう。

世の中で一般に言われる成功者とは、どんな人達だろうか。

それは、生きがいを見つけた人だと思う。はるか昔から成功者は沢山いた
だろう。むしろ昔の方が多かっただろう。大志を抱き、何かに没頭する人達、
現在じゃなかなかいない。

平凡な毎日が生きがいなどと思っている人は、平凡になったとたんそれが
生きがいではないことに気づくはずだ。

実際に生きがいを見つけ、充実して生きている人は、やっぱり潜在意識を
無意識に利用していた人が多いと思う。もちろん、大成功をしているよう
な人は潜在意識にプラスして、猛烈な努力をしていることだろう。

筆者も最近潜在意識を利用するようになった。そうすると、興味のある人
に実際に会えたり、嫌いな情報収集がいつの間にか苦も無く日課になって
いることに気がついた今日この頃である。

(参考)

マーフィー 眠りながら巨富を得る―あなたをどんどん豊かにする「お金と心の法則」
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マーフィーあなたも金持ちになれる―必要なお金がすぐに手に入る不思議な心理法則 マーフィー 自分に奇跡を起こす心の法則―潜在能力は、それを信じる人には無限の富と成功を約束する! マーフィー 努力嫌いの成功法 マーフィー100の成功法則 マーフィー 人生は思うように変えられる―ここで無理と考えるか、考えないかで…

マーフィーの法則関連書籍は多すぎて選べないほどです。
この本が一番定評があるのではないでしょうか。

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なんで大崎なんかに停まるんだよ。

›5 28, 2005

フランチャイズ

Posted by skillstorage at 09:39 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments


8月15日終戦記念日靖国神社では「朝日新聞はカエレ」というプレートが
掲げられていました。夜にはニュースステーションで「南京戦 102人の
証言」という特集が組まれました。
朝日新聞と他社新聞を読み比べると面白いです。
例えば、読売新聞は
「歴史をすなおに見直したい」としていかに今の日本で自虐史観がまかり通っ
ているか指摘し、侵略戦争でないことを強調しています。
http://www.yomiuri.co.jp/08/20020814ig90.htm
詳しくは↓のコラムで。


日本のフランチャイズ・チェーンの代表的企業が加入している社団法人日本
フランチャイズチェーン協会では、以下のように「フランチャイズ」を定義
している。
 フランチャイズとは、「事業者(『フランチャイザー』と呼ぶ)が他の事
 業者(『フランチャイジー』と呼ぶ)との間に契約を結び、自己の商標、
 サービス・マーク、トレード・ネームその他の営業の象徴となる標識、お
 よび経営のノウハウを用いて、同一のイメージのもとに商品の販売その他
 の事業を行う権利を与え、一方、フランチャイジーはその見返りとして一
 定の対価を支払い、事業に必要な資金を投下してフランチャイザーの指導
 および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係」をいう。

つまり加盟店(フランチャイジー)は本部(フランチャイザー)からブランド
からパッケージされたビジネスモデルを提供してもらい、それに見合った価
値を対価として支払う。
パッケージ化されたビジネスモデルを自己の資本を投下して営業する。

□ メリット・デメリット
本部側は・・
自身のビジネスモデルのノウハウを自己資本を必要とせず展開することが
可能となる。
いったんビジネスモデルが完成され、ブランドイメージがついたらこのよ
うなフランチャイズ展開は低コストで店舗を広げることが可能だ。
店舗からの収益が比較的楽な管理で本部に配分される。
つまり不労所得だ。
規模の経済(スケールメリット)が働くとも言える。

だが、加盟店は自己資本で営業活動を行っている為管理に限界がある。
加盟店を管理する為のスーパーバイザーも必要となる。これまでのビジネ
スモデルからフランチャイズ用の経営手法が必要となってくる。

加盟店側は・・
自身のビジネスモデル無しに既に完成されているビジネスモデルをパッケー
ジとして提供してもらえる。低リスク、低知識でビジネスを始められる。
加盟店のオーナー(出資者)は加盟店舗をうまく経営・運用していける
者を見つけ、働かすことができれば自身は働かなくとも店舗からの収益が
配分されることとなる。
つまり不労所得だ。

だが、本部からの厳しいマニュアル管理、収益からの対価分の支払いが
さっぴかれてしまう。


フランチャイズはおいしい。
日本でも近年米国のチェーンを独占契約して日本でフランチャイズ展開
しようという動きがあちこちである。商社も狙っている。

ターリーズジャパンの松田公太さんは資本もコネも無しにタリーズ社長
の日本訪問時に口説き落とし、日本での独占権を手に入れた。
日本での親となったわけだ。

米国はフランチャイズの国だ。まだ日本に紹介されていない成功してい
る企業がたくさんある。

日本独自のフランチャイズも結局は米国フランチャイズのコピーに過ぎな
い。商材が違うだけで、ビジネスモデルは同じだ。
但し日本に米国のフランチャイズを持って来ても米国の親玉は働かずして
利を得ることになる。

一番儲かるのは自分で1からビジネスモデルを築き、フランチャイズ展開
することだ。一番悲しいのはフランチャイズ店舗でコキ使われて働く社員
とバイトだろうか。

●外食FC徹底ガイド―有力フランチャイズ最新格付

ベンチャーリンクと言えば、xxなどのプロデュースで一躍有名になりまし
たね。

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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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テレビ朝日ニュースステーションの特集「南京戦 102人の証言」 を見た。
その中で証言した元日本軍兵士は南京での犯罪の数々を語った。

モザイクで顔を隠し、南京侵攻での数々の犯罪を赤裸々に語った。
まるで日本兵全員が同じように犯罪を犯したような錯覚に陥る。

 「機関銃で片っ端から撃ちまくり殺しまくった」

 「隠れていた若い嫁を見つけた。引っ張り出して強姦し
  終わった後胸を銃で撃って殺した」

まるで罪悪感の無いように語りこういった。

 「憲兵隊に見つかると罪になるから殺すしかなかった」

憲兵隊がいたのだ。軍ではこのような強姦や略奪は禁止していたのだ。
テレビ朝日のインタビューでモザイク越しに笑いながら話した年寄り
は犯罪者なのだ。それをまるで兵士の象徴かのように放映して良いの
だろうか。

終戦記念日での放映である。このような犯罪を犯した兵士は特殊だ。
多くの兵士が家族を思い、命がけで戦いに言ったのだ。
この番組は多くの健全な兵士に対する侮辱であると感じた。

日本はアメリカに史上最大の犯罪であり大虐殺である原爆を投下され
たのだ。
アメリカによる空爆も非武装の住民に対して行ったものであり、犯罪
なのだ。ただアメリカは戦争に勝ったから罰せられないだけなのだ。

戦争では歴史が証明するように勝てば官軍だ。倫理や論理、正義は関
係ない。だが、明らかにアメリカは法を破り丸腰の女子を殺した。

パールハーバーが奇襲でなかったが、さらに米軍基地を対象にした
攻撃であり民間に対する攻撃ではなかった。

終戦日の番組で特定の元日本兵の犯罪を流し、日本が受けた酷い攻撃
の説明もせず、ましてや日本兵がアジア全域に及ぼした意義を放映し
ないのは偏った報道だ。左翼だ。

あのモザイク越しに語った元日本兵は犯罪者だ。

だが沖縄戦では米軍兵によるレイプ事件もあったし、過去を見ると
アラブの侵略でスペインからイタリアにかけて大規模な強姦が
行われた。スペイン人、イタリア人は白人だが髪は黒くアラブの
血を感じさせられる。

他国の兵もこのようは犯罪者は多数いたのだ。

ニュースステーションが狡猾なのは「南京大虐殺」という言葉を
使わなかったことだ。大虐殺と言うのは中国のプロパガンダで捏造
の作り話だからだ。
さすがに国民の認知度も高くなったこのような状況で、あたかも
一部の元日本兵犯罪者が軍全体の犯罪かのようにみせる手法。
恐ろしいほどの嫌気がした。

また、このような下劣な番組をみて、自虐的になる中年に対しても
も嫌らしさを感じます。子供達はあたかも兵士だった祖父の代に対し
軽蔑の念を持たないことを祈る。あの報道は一部の犯罪者の話だ。
当時の兵士達は日本に対する愛情と家族や恋人に対する使命感
の為、覚悟を決めて戦争に言ったのです。
兵士達個人個人は主に家族や恋人のためと思ったでしょう。
その意識が兵士達全体、軍全体ではさらに目標を持って欧米のアジアに
対する植民地支配からの開放と高揚されたことでしょう。

台湾人と何度も話す機会がありましたが、台湾人の多くが日本に対する感謝
と誇りの念を今だに持って戴いた。
台湾の鉄道、道路といったインフラ整備は日本軍が行ってきたのだ。
欧米の植民地化ではありえない事であった。これは祖父の代の兵士達ひとり
ひとりの精神の高さとも言えることなのですが、台湾、韓国といった当時の
日本の現地の発展を祈っての誠意ある行為が多かった。

今回のこのニュースステーションの特集は理論的におかしなところも多数あ
り、モザイクの年寄りの話にも間違いや嘘があったことが報告されつつあり
ます。

例えば第16師団歩兵第33連隊第一大隊 鬼頭久二(仮名)76歳の証言
があった。
鬼頭氏は『徴発(略奪行為)をした』『兵士の目的は女(強姦する為)である』
と証言してたが、南京戦が行われたのは『1937年』、南京戦当時の年齢は
『11歳』ということになる。
当時11歳、少年とも言える年齢の鬼頭氏が南京に兵士として参戦したのか。
まして『略奪』『強姦』をしていたというのか。

テレビ朝日と言えば、先日テレ朝社員による社内レイプ事件がありましたね。
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読売の社説はなかなか良い。巨人軍は嫌いだが。

›5 27, 2005

脱サラ

Posted by skillstorage at 03:17 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

「マネーの虎」面白いですね。
野望を持った若者が成功者からなんとか金を借りて、自分の野望を実現し
たいと力説する。

何もサラリーマンだからといって野望なく平凡に生きる必要はないと思い
ます。
最近はやりの「脱サラ」が今回の話題です。


脱サラという言葉は何故これほどネガティブなイメージを含んで
いるのだろうか。
脱サラ。つまり脱サラリーマンである。サラリーマンを辞めて新
しい人生を切り開くことを意味する。

新しい人生は色々ある。起業、フリーター、デイトレーダー、農
家、とにかく何でもできる。

だが、脱サラという言葉は何故これほどネガティブなイメージを
含んでいるのだろうか。

この「脱サラ」という言葉自体に会社からの逃げのイメージが付
きまとうからではなからろうか。

筆者の周りに脱サラのイメージを聞いてみた。

1)社会の負け犬

2)会社を辞めてラーメン屋を始める人

3)職安に通う人

4)何をやっても失敗する人

5)ベンチャーを起業する人

(5人しか聞いてないので、たいした統計ではない)
どうだろう。5)を抜かしてマイナスイメージだ。

2)の言うとおり確かに、ラーメン屋などの飲食業を経験無しで
始めるケースは増加している。

□ 金持ち父さん、貧乏父さん

「金持ち父さん、貧乏父さん」に書いてあった。
貧乏人はお金に支配される。金持ちはお金を働かせる。

お金を中心として考えなくとも一緒であろう。

仕事に支配される人生と仕事を働かせる人生に分かれる。
サラリーマンは労働力の対価として給料を貰う。福利厚生につい
ても同じだ。
一旦入ってしまえば、終身雇用で安泰という時代は終わった。
そんな時、いきなり40、50歳で首を切られたら、どうすれば
良いのだろうか。仕事はない。当然収入ゼロ。

これが会社(仕事)に支配されるということだ。

仕事を支配したい!と思って脱サラする人は稀かもしれない。
しかし、ラーメン屋を始めるのは、そこに夢があるからに違いない。

起業もそうだが、何故自分の店を持ちたいのか、考えてみた。

(1)組織の一員として使われるのが嫌だから。
(2)金持ちになりたいから。
(3)自分の趣味を店に反映させたいから。
(4)もう1回ゼロから始めたいから
(5)家族や妻、友達など大好きな人と一緒に仕事がしたいから。
(6)わがままに生きたいから

こんなところが上げられるのではないだろうか。

□ 実践
脱サラはマイナスイメージでは決してなく、夢の塊だとわかった。
だが、まだ残る不安。それは何だろうか。

不安。

サラリーマンはセイフティネットだった。何も考えず寄りかかって
いられた。病院にっても負担額は2割。老後は退職金を崩せる。
ろくに働かなくても給料は至急されるのだ。

このようなセイフティネットが無くなることが、漠然とした不安な
のだろう。

だが、このような受動的な行動こそがサラリーマンの最大の欠点だ。
思考が麻痺し、将来の計画を立てるのが億劫になる。
あるいは、限定された計画しか立てられない。夢がない。

「7つの習慣 Teenage版」で書かれていた。

7つの習慣の逆の習慣を実行したらどうなるか。主体性の無い、なん
にでも反応的な行動。無計画。毎日毎日をただ漠然と今を生きるだけ。
これはアニマルだ。と。

自分に責任を持って行動すればなんだって恐くない。

□ 健康保険
会社を辞めると、健康保険には国民健康保険に入ることになるだろう。
負担額は3割だ。キツイ。サラリーマンは楽だった。

□ 失業保険
脱サラの味方。それは失業保険(雇用保険)だ。
嫌々ながらサラリーマン時代に払った甲斐があったというものだ。
支給は最低でも3ヶ月後だから、それまでの金が無い者は辛い。

□ 開業

ここでは、脱サラ後の代表的な生き方である、飲食店の開業を見て
いこう。
筆者も調べる前は、調理師免許が無いといけないのではないかとか
難しそうだとか考えていた。

だが、簡単だ。保健所から実店舗の許可を貰えば店はOKだ。
食品衛生管理者を配置しなければならないが、保健所で2日間の講習
を受ければ貰える。

その他にも消防署の認定や、深夜営業であれば警察署の認定が必要
となるが、たいしたことではない。

どうだろうか。敷居は低いのだ。

□ 物件

これが大変なのかもしれない。初期コストが高いからだ。
サラリーマン時代にある程度の貯金があった方が好ましい。
だが、貯金ゼロでも開業した者は実はたくさんいる。
金をかき集めるのだ。

ここでは脱サラ開業の一般的な小規模飲食店で考える。
最低どのくらいの金があれば開業できるか。

厨房など機材が恐ろしいほど高いと思っているかもしれない。
だが、ただ同然で入れることができるケースが多いのだ。

居抜き物件といい、前の店舗のオーナーが店を閉めた後に、ほとんど
そのままの状態になっている物件が実は数多くある。

自分のイメージに合った居抜き物件を見つけることができれば、初期
コストを大幅に下げることができる。

その他、保証金、賃貸料がかかるが、これだけだったらとても少ない
額だ。

だが実際には開店直後は収入がほとんどないことを考慮して、3ヶ月
くらいの回転費用を用意しておくべきだ。

店が軌道に乗れば、毎月キャッシュフローが入ってくる。

初期コストに1000万円もかからないケースがほとんど。
最低500万円くらいからでも可能かもしれない。

500万円くらいだったら、友達、家族、同級生を必死に説得しかき
集められる。キャッシングローンでも200万円以上集まる。

ROIを計算しよう。つまり投下資本利益率。初期コストから収益か
ら借金を引いた毎月のキャシュフローの動きを押さえるのは重要だ。

シュミレーションしてみよう。うまくいくだろうか。

やっぱりサラリーマンが良い人?脱サラを決意した人?

○本の紹介
脱サラ計画 おいしい独立開業大作戦!―小さなビジネスから始めよう!組織にぶら下
がる人生からの脱却物語


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冒険って聞いてわくわくしませんか。

›5 24, 2005

ビジネスプラン

Posted by skillstorage at 12:43 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments
成功するビジネスプラン
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Q&Aでわかるはじめてのマーケティング 新・日本の経営 コトラーのマーケティング思考法 プロフェッショナルマネジャー 企業経営入門

ビジネスプランは徹底して考えるべきだ。そしてビジネスプランは楽しい。
企業家だけでなく、全てのサラリーマンはビジネスプランを常に意識すべ
きだ。

トム・ピーターズが「自分がプロジェクトのブランドになれ!」と言って
いるが、将来どうありたいかを考えるのは楽しいのだ。

あなたは何者にだって成れた。だがあなたは今のあなたでしかない。
サラリーマンはビジネスプランを考えると仕事が楽しくなる。
もちろん仕事はきついし、搾取だが、自分のありたい姿を想像するのは
誰にも邪魔されない最高の楽しみだと思う。

寝不足で眼が開けられないほど辛い時、あなたの器が試される

›5 23, 2005

金持ちの鏡フォード

Posted by skillstorage at 06:26 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

自動車王ヘンリー・フォードが開発した世界で最初の大量生産システム
のことを指す。

自動車のような複雑な組立て製品の製造工程における最初の大量生産方式
であったと言える。

1920年代、フォード社はこのフォード・システムによる「T型フォード
」の生産・販売において驚異的なコスト・ダウンと売上高を達成して、
アメリカ自動車業界において50%のシェアを占めるトップ企業に君臨
するようになった。

今日の大量生産・大量消費モデルはフォードによってもたらされたと言え
る。

○フォードの手法
フォードの手法は単純であった。
標準化と移動組立法である。

標準化は、製品の標準化、工場の専門化、部品の規格化、専用機械の利用
、作業の単純化等である。
移動組立法はコンベアで材料、部品が作業者の前に自動運搬され、作業者
は一定の間隔で単純作業を行う効率化された流れ作業である。

☆フォーディズム
フォードの基本理念で、企業は社会の奉仕の機関であり、企業は低コスト
で、労働者には高い賃金を払い、消費者には低価格で製品を提供するべし
とすること。
フォーディズムと呼ばれる理念は以下の2つがある。
(1)奉仕動機
企業経営は一般大衆に対する奉仕動機に基く奉仕の機関である。
(2)利潤は奉仕の成果
企業の第一目標は利潤ではない。利潤は奉仕の成果である。


☆フォード
T型フォードが順調な矢先に第一次大戦がはじまり向上は人手が不足した。
そのころ南部の黒人は奴隷時代と変らない劣悪な環境で暮しており、洪水
や害虫の増殖といった被害から北部に移住するようになった。そんな中フ
ォード社は積極的に黒人を雇ったのだ。他者よりも黒人に対する扱いが比
較的公平であったのも当時は革新的であった。ヘンリー・フォードは黒人
のコミュニティーも重視し、当時多くの白人が黒人を差別していた中で、
フォード社の黒人は非常に待遇が良かった。

だが、その背景には「優秀な人種は劣った人種に慈善サービスをすべし」
というヘンリーの偽善的な考えと、労働争議を避けるといった狡猾な目論
見があったのだ。効果はあり、41年のストライキにはフォード社勤務の
多くの黒人は参加しなかった。だが数年のうちに黒人も自体に目覚め、
労働運動の主力層となっていった。


○フォードの批判
フォードシステムは今日の大量生産・大量消費の基礎を築いた。
またフォーディズムという独自の理念から経営が展開され、成功を収めた。
だが、今日フォードに対する以下の批判が上げられている。

(1)労働者の機械同等、単純作業とした労働体制のため人間性が軽視され
ている。
(2)システム全体が硬直的な機械原理で構成されているので、生産革新や
多品種少量生産に適応しにくい。

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▼ 金持ちフォード ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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金持ち父さんの本にいつも出てくるフォード。
金持ち、成功者の典型とされている。

フォードに関する本を読むたびに、新たな発見がある。
筆者は特に以下の点でフォードを評価しています。
(1)うまく労働者を働かせ、利益を出させている。
(2)大衆をターゲットしてうまくニーズを掴んでいる。
(3)大量生産、単純作業の仕組みをつくった。

この3つが組み合わさり、自分が働かなくても組織が回転すれば、
不労所得を生み出しますね。

他にもフォードが卓越した人物であることを示す逸話は多い。

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▼ 硬直した組織と多様な組織 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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○ペンギンの国のクジャク


この本も童話仕立てのビジネス書だ。
クジャクのクジャックは有能で、海の多くの島を支配しているペンギ
ンのペンギンの国にスカウトされた。

ペンギンの国は、経営陣から現場までペンギンのスーツに身を固め
誰かが区別がつかないほど統一されたカラーで染まっていた。

クジャックは有能だが、ペンギンではないため爪弾きにされつつあり、
ペンギンの流儀に合わせようと努力するのであった。

だが、やっぱり自分らしいやり方で能力を発揮したいペンギンは島を
去り、チャンスの国へとたどり着いた。

そこは多種多様な鳥がいて、それぞれの個性を重んじ、力を合わせて
問題に取り組む風土があった。

クジャックは気づく「チャンスの国はただの国ではない。それは心
の状態なのだ」と。

ミクロ的に見ると、米国の行き詰まった大企業を連想されます。
実際、IBM等多くの大企業や団体が研修として使ったと書かれています。

マクロ的に見ると、日本や中国はペンギンの国に近いのではないで
しょうか?筆者はアメリカに行くたびに、さまざまな人種と多様な
個性に驚愕します。

やり方が決まった状態では、ペンギンの国はとても効率が良いでしょう。
だが、自らアイデアを発案したり、組織変革が必要となったら・・
チャンスの国のように、心のあり方を変える必要がありそうです。

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横田めぐみちゃんを救おう

›5 18, 2005

企業の準備から開始

Posted by skillstorage at 13:54 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

今回は、企業の準備から開始までを見ていきたいとおもいます。
多くの人が起業を夢見ていますが、障壁が高いと感じるようです。

実際にシュミレーションしてはいかがでしょうか?

▼ 企業の準備から開始 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■□事業の開始

□個人事業の場合
事業を開始するにあたって、法人設立のような特別な手続は不要。
税務署、都道府県税事務所、市町村役場などに事業開始の届出を提出する
ことで事業がスタート。


□個人事業の開業まで
1.開業の決意
2.自己の能力、資金、情報の確認
3.経営計画、資金計画の立案
4.業種、仕入先、ターゲット顧客の選定
5.各種届出、店舗、事務所等の準備

みなさんもシュミレーションしてみませんか?

□法人事業
法人といってもいろいろある。社団法人、財団法人、公益法人、・・・

簡単に言うと、2人以上の者が出資をして共同事業を営むことだ。

□個人事業のメリット
・手続が簡単
・事業開始の法的費用がいらない
・所得税、住民税等の負担が法人より軽い
・帳簿が簡易帳簿

□法人事業のメリット
・組織力が強く、資金集めをしやすい。
・社会的信用が大きい
・企業を永遠に存続できる
・税法上有利(ほどほどの利益があれば


□設立
発起設立と募集設立がある。

設立に際して発行する株式の総数の全部を発起人が引きうけて設立する場合を
発起設立という。

発起人がその一部を引きうけて、残りの株式については新たに株主となる
ものを募集して設立する場合を募集設立という。


□個人事業から法人へ
個人事業を法人事業化することを法人成りと呼ぶ。
以下の方法がある。

1.現物出資ないし財産引受
-->現物出資は、金銭以外の財産をもってする出資。財産引受は、発起人が
 会社のため会社の設立を条件として特定財産を譲りうけることを約する契約

2.事後設立
-->商法246条1項に定める財産取得契約を事後設立と呼ぶ。


□有限会社から株式会社へ
社員総会において、総社員(といっても50人以下だが)で、総社員の議決権の
4分の3以上の同意をもって決議する必要がある。


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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□英語勉強の本。

英語勉強の本はたくさんでていて、たくさん売れているなぁ。
もううんざりですなぁ。と思っていた。だが。

この前、ふと本屋でこの本を手にとって愕然とした。下URL参照。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478980470/httpskilcomen-22


何が大切かって?それは本人のやる気だ。
ダラダラやるのと真剣にやるのでは、結果は1万倍くらい違ってくる。

例えば、リスニング教材を電車で聞いていたとする。
景色を見ながら、何気なく聴いていたって、いつまでたっても聞いているだけ
で聴き取れるようにはならない。
真剣に取組む必要があるのだ。

単語だって、知らない単語がなくなるほど真剣に覚える必要がある。

この本がきっかけでそんなあたり前のことを再認識した。
この本の筆者は、勉強を始めるのは早くても深夜1時過ぎてからだったそうだ。
でも真剣にやることで、念願のハーバード留学の夢がかなったそうだ。

メジャーリーグを目指す気分で英語に取組んだそうだ。
ケビン・コスナーの口説き文句を六本木で使ったときの感動は忘れられない
そうだ。そりゃそうだ。

英語は8割の人が挫折する。でもほとんどの人が真剣に取組んでいないのだ。
ちょこっと遊び気分では絶対にダメだ。

短期間でおもいっきり高い目標を設定して、本気で取り込むのだ。

この本は下のURLから買える。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478980470/httpskilcomen-22

また、「英語は絶対勉強するな」という本がバカ売れした。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763193384/httpskilcomen-22
この本では、英語は耳から入れ、赤ちゃんが英語を覚えるプロセスをたどる
ことで英語力を身につける方法論を提示している。

結局一番大切なのは、真剣に取組む姿勢ではなかろうか?


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幸せは顔に表れる。不幸もだ。幸の少ない顔を見ると気の毒になってしまう。

恐怖の倒産

Posted by skillstorage at 13:45 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

(゜д゜) 「取引先がこけた。大変だ。さらに家族が首をくくってしまった!!」

一時期銀行の貸し渋りで多くの中小企業が苦しみ、自殺した。だが、今だって
不況だから倒産は多いね。

(^^;)「そうやね。中小企業の社長にとっては会社は人生そのものだからね。」

サラリーマンだって会社が人生そのものではないかい?一生懸命満員電車に
毎日何十年も乗って通っているではないか。

( ´∀`) 「いや。サラリーマンは気楽だ。会社がこけても責任を取る必
       要がないからね。5時になったらさあ残業つくぞくらいにしか
       思っていない人が大半だと思うな。それがこの国のしくみかも」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平成12年の倒産件数は対前年比22%増の18,769件となり、特別保証制度の創
設に代表される政府の金融システム安定化対策の効果が見られた平成11年の
状況と比較すれば増加に転じている。(中小企業庁)


□倒産
始めがあれば終りがある。これは悲しい真理なり。
倒産という定義はなく、以下の場合に倒産したと言われる。
・何らかの法的倒産手続の申立てがなされた時。
・不渡手形・小切手の発生により銀行取引停止処分を受けた時。


□破産
破産には3つの原因がある。
1.支払不能
-->履行期が来た債務を弁済することが出来ない状態のこと
2.支払停止
-->手形の不渡など、支払不能を外部に表示する行為をなすこと
3.債務超過
-->債務の評価総額が資産の評価総額を上回る状態にあること。


□会社更生
会社更生とは、破産に至る比較的早期の段階で事業の継続が困難な株式会社
の債権を目的とする手続のことである。

窮地にある再建見込のある株式会社について、債権者、株主その他の利害関
係者の利害を調整し、その事業の維持・更正を目的とする。

□会社更生法
対象は株式会社のみである。
上記の目的から結果的に大規模な会社のみが対象となっている。

以下の特徴がある。
・会社更生手続の適用対象となるのは、株式会社、それも実際には倒産すると
 社会に与える影響が大きい大規模会社となる。
・会社更生手続中は担保権の実行は禁止されている。
・裁判所および厚生管財人の権限が強大であり、債権者の利益よりも会社の
 再建に重点が置かれる。


□民事再生
民事再生とは、経済的に窮地にある債務者の事業または経済生活の再生を
図ること。SOGOは大企業だったが。


□民事再生法
和議法に代る新法として平成12年4月1日に施行された。従来の和議法の欠点を
補い、経済的に窮地にある債務者の事業または経済生活の再生を図ることを
目的としている。
原則としてこれまでの経営者が経営を存続できる。
対象は通常は中小企業。

以下の特徴がある。
1)法人企業だけでなく個人企業であっても利用が可能
2)支払不能や債務超過といった経営破綻状態に至る前に申立てを行うことが
 できる
3)債務者が事業経営権を保持できるため、現在の経営者の経営能力や信用を
 企業再建のために活用できる

※従来の和議法の欠点
1)破産原因(支払不能や債務超過)が生じていることが手続開始の要件とされ
 ていた
2)申立てと同時に弁済計画案を提出する必要があった
3)担保権の行使が制限されないため、事業継続に必要な財産が担保権実行に
 より失われる恐れがあった、
等が挙げられる

このように民事再生法に基づく再生手続は経営再建を目指す中小企業に
とって非常に使いやすい手続であることは事実であるが、再生手続開始
の申立てを行った企業のすべてが容易に再建を遂げられるわけではない。
民間調査機関の調査によれば、申立てを行い、実際に裁判所の認可決定を
受けたのは平成13年2月までで122件となっている。

また、再生計画の認可に至らなかった事例が同時点で31件判明している。
結局のところ、再生計画案について債権者の同意を得ることができなかった
ために再生手続廃止の決定がなされ、破産宣告される企業も少なからず存在
するのが実情と言える。(中小企業庁)


□会社の解散事由
解散とは会社の法人格(権利能力)の消滅原因である法律事実のことである。
以下の事由による。

1.株主の意思による解散
・定款所定の解散事由の発生
・株主総会の解散決議
・会社の合併

2.株主の意思によらない強制的解散
・破産
・解散を命ずる裁判
・休眠中の会社の整理
・特別法上の原因

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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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わかる教科書です。

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読んでみると面白いのだが、明らかにこの本を読んでいないのに批判を書い
ている人がいることである。

大抵この本に批判を寄せている人の論理はメチャメチャで笑えます。

うちの母にプレゼントしたところ、とても喜んで感動してくれました。
是非みなさんも実際にこの本を手にとって読んでみてください。


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前回は言いすぎた。ワンちゃんは可愛いよね。ペットだよね。ごめんなさい。

›5 16, 2005

起業家

Posted by skillstorage at 08:28 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

家電リサイクル法が施行されてから不法投棄が増えているそうです。
捨てるのに金がかかるとばからしいから、不法投棄するバカが出てくるので
しょう。
不法投棄すんな!!
やっぱ家電に回収費用を組み込まないとだめでしょうか。

▼  起業家  ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(´_`) 「社内で起業したけど、なかなか思い通りにいきません。やっぱり
 男のロマンだけじゃ起業はむずかしいのかなー」

男のロマンだけで起業した人は多くいるけど、成功するには才能や能力も
必要かもしれないね。

f(^_^) 「才能と能力か。サラリーマンとして仕事をしてきたけど、日々の
 業務ではまったくそんなこと意識しなかったな」

才能や能力よりも上司に従順であるほうが出世できたと言いたい?

(丶`∀´) 「それが日本企業のシステムではなかろうか?でも我慢強くなったかも」

我慢強さ。やっぱり根性と努力。それを支えるモチベーションが大切では
ないだろうか?



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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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Vol.38でも書いたけど、起業家について考えてみよう。

一般に、成功する起業家は以下の特性が備えている。
1.才能
-->独自性、革新性、創造性など
2.能力
-->経営能力、事業ノウハウ、人的ネットワーク(人脈)など

ティモンズは起業家を以下のような「才能」と「能力」のマトリックスで
説明した。

大 ↑
  |┌───────────┐┌───────────┐
  ||           ||           |
  ||   イノベーター  ||    起業家    |
才 ||           ||           |
能 |└───────────┘└───────────┘
  |┌───────────┐┌───────────┐
  ||           ||           |
  ||   プロモーター  ||   マネージャー  |
  ||           ||           |
小 |└───────────┘└───────────┘
  └──────────────────────────→
  小            能力            大

ただし、こういった固有の特性だけで成功する起業家がうまれるとは限らな
いことが近年明白になってきた。

ティモンズは成功する起業家には共通の「メンタリティ」と「行動形態」が
あると説明している。
・強い責任感
・強固な忍耐力
・誠実さ
・競争心
・現状に満足せず、問題を発見し改善しようとする気質
・失敗を学習の道具として利用する根性
・完璧よりも効果を優先する
・自分が世の中を変えると信じて疑わない信念


どうやら本人固有の特性に加えて、経験、学習を通じた一定のメンタリティ
と行動を習得することにより起業家を育成できそうだ。

ない人は?

人間はモチベーションと強固な努力をもってすれば、学習により自分を革新
する能力がある。

ベンチャー創造の理論と戦略―起業機会探索から資金調達までの実践的方法論
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経営情報システム How Breakthroughs Happen: The Surprising Truth About How Companies Innovate ベンチャーキャピタルの実態と戦略 経営学がわかる。 経営情報システム

(参考:ティモンズ著「ベンチャー創造の理論と戦略」)


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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□家電リサイクル法の影響
家電リサイクル法によって消費者は一部の家電を廃棄するのに廃棄料を負担
しなければならなくなった。

これにより今、リサイクルショップが非常に儲かっている。というか話によ
ると一番儲かるのは実は問屋らしい。
リサイクルショップの問屋はホクホクした顔つきであった。

この問屋は何故儲かるのだろうか。
理由は買い手の交渉力にある。
リサイクルショップの問屋は消費者のところに直接出向き、見積から買取ま
で即効で終わらせる。圧倒的に有利な立場で。

消費者は非常に不利だ。何故なら売る商品がいくらの価値があるか知らない、
すぐに処分しなければならず他社と比較できない、売らないといった選択
ができない、価格の決定権はリサイクルショップの問屋側にある、交渉のキー
を問屋側の交渉人が握っているからである。

このことは問屋側も熟知しているから、徹底して値切った値段を提示してく
るのだ。
この場面は先日TVで見たが、可哀相なほど一方的な成約であった。
ちなみにこのTV番組では、消費者から冷蔵庫を3000円で買取り、リサイクル
ショップ店頭で28000円で売られていた。

このような場面は日常の他も場面でも見られる。古本屋に本を売りに言った
経験は誰でもあるだろう。

自分が想定した金額の10%も付かない。これも同様に買い手の交渉力が強い
からである。売りに行く方としては捨てるよりはマシと思ってあきらめて
しまうのである。

お互いにもっと納得が出来る方法がある。
個人売買である。

インターネット上には多数のオークションサイトもある。

ここなら、消費者が買い手と売り手だから、間に入る問屋も小売がいない。
その分の取引コストが削減されるわけだ。

筆者もたくさん売って、たくさん買った。しかも満足して。

消費者は実は結構不利な交渉をしているケースが多いと思う。

もっと消費者がハッピーになれるビジネスモデルが出現することを期待する。


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【SkillStorage.com】経営戦略入門
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男は交渉で女に勝てない。どんなに有利でも女は涙で逆転する。そこが可愛い。

社内ベンチャー

Posted by skillstorage at 08:21 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

そういえば西麻布のRingにはよく行っていたな。今はもう無いけど。
クラブも移り変わりが速いな。
このNet-Venturesっていうバンドだってもうないだろうし、メンバーの人達も仕事を変えている人達が多いだろうし、うまくいっていたりいなかったりじゃないだろうか。
まあ、平凡な人生でない人がよく集まる場所だったのか。
その後は西麻布のエーライフというクラブによく行って、これまた運命的な出会いをしたりしたのだが。。

西麻布RINGでNet-Venturesのライブに行って来ました。
(RINGのオーナーの新井さんはマジでアツイぜ!)
メンバーの大橋さんが「後悔させないぜ」って話してたので、ちょっと不安
だが期待して行きました。

マジでヤバかった。

このバンドを説明できないよ。だってこんなの見たことないもの。
時に笑い、時に考えさせられ、時に目頭が熱くなりました。
音楽とポエムの即興の調和が良かった。
彼らの発っする言葉は、ボクのハートにガツーンと刻み込まれた。

Net-Venturesのライブは29日(火)にも行なわれます。
読者諸君もこのライブを体で味わっていただきたい。

以下大橋さんのメールから。
---------------------------------------------------------------------
おっつと、Net-Venturesがなにか知らない?
それは、失礼、我々は「ビジネスの世界にアートのジャンルを創出し、見所
のあるやつの目を醒ます」ビジョンを持った、プロフェッショナル集団だ。

メンバーは
- リーダー:倉園佳三 (昼間の仕事はINTERNET magazine編集長 )
- 阪本啓一 (そう、あのパーミションマーケティングの)
- 大橋禅太郎 (ガズーバ、バイラルマーケティングの)
- 藤井貴志 (昼間の仕事はINTERNET magazine副編集長)
という、セミナー主催者が我々を昼間講師として呼ぶと講師料だけで、銀座の
高級クラブに5回は行けるという、内容の濃いメンバーだ

行きかた等はここにある
http://www.24x7vision.com/nv/Concert.jsp

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▼ 社内ベンチャー ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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o(^o^)o「若者をターゲットとした新しいブランドをつくりたくて、社内公
募に応募しました。

夢にまた一歩近づいたね。すばらしいブランドを築いていけると良いね。

(^-^)「社内ベンチャーではまったく新しいブランドをつくりたいな。」

ところで君の宝石店は老舗でマダムが得意客だったから、そのイメージを払
拭するのが大変かもね

(´д`;)「確かにね。おばさんの臭いのする宝石などと呼ぶ輩もいるからね。
 それよりも出る杭は叩かれるんだよな。この国は。」

最近は変ってきているんじゃないか。現状を打破する君のような突出した人材
が最も価値があると思うよ。

( ^∀^)「ありがと。がんるぞ!!」
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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□社内ベンチャー
社員が新しい事業アイデアを提案し、承認を受け、分社化してアイデアを事
業化する制度のことである。
近年、社員のモチベーション向上や活性化を目的として社内公募を行ってい
る企業が多く見られる。

□社内ベンチャーの導入理由
・社内の活性化のため
・チャレンジ精神を持つ人材育成のため
・新規事業進出のため
・従業員に責任感を植付けるため
・既存事業の維持が困難でしかたなく
・過剰人員を雇用吸収させるためしかたなく

まあ、下の2つのようなネガティブな姿勢ではまず失敗ですな。

□メリット&デメリット
社内ベンチャーは独立ベンチャーと比較して有利な点が多い。
経営資源である人、モノ、金、ノウハウが全てもとの会社から手に入れるこ
とが可能だからだ。

デメリットは、社内組織の壁が厚く、風当りが強かったり、自由な意思決定が
行えなかったりすることがある。

□社内ベンチャーの成功条件
・自主提案制度
-->自らビジネスアイデアを持ち、リスクをかけて挑戦すること
・社内選別制度の透明化
・インセンティブの明確化
-->株式公開を含み、成功した場合のルール化
・最適人材の選定
-->社内ベンチャーCEOが社内から人材を集めることを保証すべし
・成功・失敗時のルール
-->事業計画をしっかりと書かす
・支援システムの確立
-->親会社のトップのバックアップは欠かせない


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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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前回のアンケートの結果です。

質問:一番嫌いな政党を教えてください。

No. 選択肢 人数 割合
1 自民党 93人 26%
2 民主党 16人 5%
3 公明党 115人 32%
4 共産党 89人 25%
5 社民党 14人 4%
6 自由連合 2人 1%
7 保守党 8人 2%
8 自由党 8人 2%
9 自由と希望 3人 1%
10 その他 7人 2%

今回は回答率が低かったですね。
やっぱり公明党が最も嫌われてますな。
次は自民党。一番人気の自民党は2番目に嫌われております。
読売ジャイアンツと同じ原理でしょうか??

ここで読者の皆様から寄せられたコメントを紹介しましょう。

社民党も共産党も大嫌いですが、一番嫌いなのはコウモリ政党公明党。
彼らには何の明確な政治理念もありません。 (SAMさん)

共産党は,国が発展途上国であれば、仕方のない政治の仕組みのひとつである。
自由社会ではいらない。(H.Nさん)

共産が政権を取ったら・・・
考えるのも恐ろしいです。絶対こんな所には投票しません。
機会があって新聞赤旗を読んだけど、書いてるやつの人間性を疑いたくなりま
した。 (H.Tさん)

公明党と創価学会が存在する事自体、聖教分離の原則に違反である。
(Cathyさん)

すでに意見のあるとおりです。政治と宗教は分離されるべきです。他の政党
にもいろいろといいたいことはあるが、この政党だけは絶対油断できない。
(黒い安息日さん)

公明党は解散すべし。自民党のサポーターに堕した公明党はもはや存在の意
味なし。選挙のたびに繰り返す投票直前の怪文書散布は本当に腹が立つ。
夜中にこそっとポストに入れる文書の発行責任はどうなっているのか。
配布した人間が認めているのに、党は否定するなど、天下の公党が聞いてあ
きれる。即刻解散を! (びわこ太郎さん)

皆さんご回答ありがとう御座いました!!

もういっちょ政治アンケートいきましょうか?

質問:郵政民営化に賛成ですか?反対ですか?

◆賛成
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00004992a41 >
◆反対
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00004992ab2 >
■途中経過・最終結果を見る
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00004992ad0 >
■コメントボード
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/cb.cgi?q0000499219 >


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SkillStorageは新しいステージに入ろうとしている。覚悟はいいな。

›5 14, 2005

起業の社会影響

Posted by skillstorage at 08:03 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments


SkillStorageのメルマガには以下の共通のビジョンがあります。
「全てのビジネスマンの自己実現を支援すること」


「経営戦略入門」のコラムにはそれとは別に方針があります。
・弱者を助けること。
・正しい道を見出すこと。
これは孔子の言うところの「仁義」ですな。
孟子は「仁は人の心なり。義は人の道なり」と言いました。

また、以下の観点も主張を行っています。
・日本に貢献すること。
・地球環境に貢献すること。
日本人として産まれて当然の義務。地球人としての責任と考えています。

※都合によりVol.39は水曜日発行になります。前後・タイムラグが発生して
すみません。m(_ _)m

▼ 起業の社会影響 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(^-^) 「ぼくも早く起業家になりたいな。」

起業家は社会に多大な影響を与えるんだよ。だからできれば起業家になる前
に心構えや影響を考えていけたら良いね。

f(^_^) 「そうですか。全然考えていませんでした。でも皆が幸せになって
 喜んでもらえる会社を作りたいな」

偉いね。成功した起業家は成功後何をしているだろうか。NPO等で社会貢献
する人が多いのだよ。自分が成功したら次は他の人を応援する人が多い。

(^^;) 「いや~。まだ何もしていないうちから考えすぎか(汗)」

そうだけど、成功後に生きがいを失わないためには、自分の成功によって
世の中にどのように影響を及ぼすかを考えることは重要だと思うけどな。
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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□創業が経済に与える影響
1.設備投資拡大、生産能力向上
2.雇用創出効果
3.産業構造転換効果
4.開業率向上効果

□創業に関する事業環境の課題
一定規模の創業は、起業家と投資家などの共同作業で実現される。
よって以下の環境は重大な要素である。
1.創業・経営革新の成果が評価される直接金融市場
2.弁護士、会計士、弁理士など創業・経営革新に向けた専門的なサービス
3.利益を関係者に分配する報酬制度や、ベンチャー企業への投資を促進する
 税制
4.利益の分配とリスクの分担の法的枠組を設計するための会社法制・倒産法制
5.創業・経営革新のシーズを提供する大学等研究機関

□年齢別の起業家グループ
1.青年起業家
-->ゲーム感覚で楽しみながら起業するケースが多い
2.ベテラン起業家
-->勤めていた企業からのスピンオフが多い
3.シニア企業家
-->自分の経験を活かした起業が多い

創業者の会社設立前の職業は6割以上が会社員である。
皆さんの周りからも起業家は誕生するでしょう。いや、あなたが起業家になる
かもしれない。

□失敗
会社をこかした人は意外に多い。
失敗経験があったとする割合は36%である。
失敗した理由については、「経営ノウハウが未熟」、「マーケティングが不
十分」がとくに多い。
但し、「過去の失敗経験は有益」であったとする評価が7割を占めている。

米国における開業率が高いのは、チャレンジを尊重し、失敗に寛容であり、
セカンドチャンスの可能性が開ける文化的背景と、倒産法制が失敗時のリス
クが合理的なものにとどまり、家族の生活に一定の保護がなされている制度
があるためと指摘されている。


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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■倒産の恐怖
以前八起会の野口氏の講演を聴く機会があった。
野口氏は倒産経験者でもあり、数多くの悲惨な倒産を見てきている。
「経営者の目的とは会社を潰さないことである。だとしたら失敗の哲学を学
ぶべきである。成功は過去のものだが、失敗は未来に繋がる」

誰にだって失敗・挫折の経験はあるだろう。成功体験もあるだろう。
だが、どちらが有益だったかと言えば、失敗・挫折ではないだろうか。

「企業の成功と倒産はコインの表と裏だ」
なるほど。成功する企業があるだけ失敗する企業も存在するのだ。我々は成
功にばかり興味があるが、失敗の原因を知ることも勉強になる。
「但し成功は偶然でも起こりうるが、失敗には必ず原因がある」
確かにそう思う。インターネット関連のバブルに踊らされた光通信の某氏を
思い出してしまう。

倒産には必ず原因があるのだ。
「破産者を調べてみると、多くの者が過程に原因があることがわかった」
これは意外な事実だ。家庭の大黒柱も企業の大黒柱も基本的に同じなのだろ
う。

最近は存在感のない父親が増えていると聞く。非常に情けない話しだ。
家庭で威厳のない者がどうして経営者に成り得るのか。
「失敗をバネに成功したものもいる」
以前ハイパーネット元社長の話しを書いた。
彼も失敗したがまだまだ何かやってくれる能力を感じさせる。
ハイパーネット元副社長だった夏野氏もNTTドコモでiモードを企画し大成功
させた。

21世紀には失敗経験のあるタフな経営者がどんどん台頭するのかもしれない。

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俺たちは清らかな光の発見に心ざす身ではなかったのか。『地獄の季節』より

›5 13, 2005

起業家の特性

Posted by skillstorage at 07:22 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

当時はまだ小泉さんじゃなかったのか。。

前回のアンケートの結果は以下のようになりました。

質問:あなたは今財布にいくら入っているか見ないで分りますか?

1 私は男でいくらかわかる 123人 40%
2 私は男でいくらかわからない 76人 25%
3 私は女でいくらかわかる 68人 22%
4 私は女でいくらかわからない 41人 13%
合計 308人  

ご協力有難う御座いました。
男女ともに60%くらいの人が財布にいくらあるかわかっています。
男女でお金に対する執着度に差があると思っていましたが、気のせいのよう
ですね。
ちなみに筆者は見ないと分りません。いやいつも空かな。
お便りをくれた方、コメントをくれた方有難う御座いました。
コメントはこちら↓
http://clickanketo.com/cgi-bin/cb.cgi?q0000420857

今度は政治のアンケートを実施します。

質問:自民党総裁選は誰が良いと思いますか?

◆麻生 太郎
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00004317a01 >
◆橋本 龍太郎
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00004317a72 >
◆亀井 静香
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00004317ae3 >
◆小泉 純一郎
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■途中経過・最終結果を見る
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■コメントボード
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/cb.cgi?q0000431713 >

各立候補者の主張する政策は新聞等を見てくださいね。

▼ 起業家の特性 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(`´) 「よっしゃ!今から起業家精神を養うぞ!!」

成功した起業家はどんな性格の人たちかわかるかい。

(^_^) 「努力家かなぁ。それともアイデアマンかなぁ」

君は何か長所があるかい?

(^O^) 「うん。粘り強さがあると思うよ。気に入った女の子は絶対ものに
 するまで粘り続けるんだ」

ストーカーにならないように注意したほうが良いよ。でも突出した人材が
企業家なって成功する傾向があるね。


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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□成功した起業の特性
わが国における成功した起業の特性を見てみよう。
1.起業家の年齢が若い企業ほど売上高成長率が高い
2.起業家の年齢が若い企業ほど利益率が高い
3.起業家の年齢が若いほど成功認識が高い

□VC(ベンチャーキャピタル)
上場・店頭登録を行っていないベンチャー企業に対して専門に投資や融資を
行う機関である。
ベンチャー企業の株式を取得したり、経営指導を行い株式公開することでキャ
ピタルゲインを得ることを目的としている。

□VCと金融機関の相違点
VCが株式価値の増大と言うハイリターンを目的にしており相応のリスクを負
担するのに対して、金融機関は利息収入・貸付金の回収を目的として債権保
存をはかる。

□創業者に必要な素質
事業を実際に行うものと株主であるVCでは創業者に必要な素質に対する認識
のズレがある。
■事業者側
1.決断力・積極性
2.幅広い人脈
3.忍耐力・粘り強さ
■VC側
1.環境変化に適応する柔軟性
2.決断力・積極性
3.誠実さ

□創業の動機
以下のような動機がある。
1.自己実現
2.事業化できるシーズ(アイデア)があった
3.社会貢献を図りたい
4.多くの収入を得たい
5.自分の判断で仕事をしたい

□学生・企業志望家の創業意識
(財)VECの調査では以下のようになっている。
1.独立して事業を行っている人を見て
2.有名な起業家に憧れて
3.大企業の硬直的組織に限界を感じて

いずれにせよ、企業家予備軍は自分の能力を試したいようだ。
「自己への挑戦」
皆さんはどうだろうか。


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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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現在はブランドの時代であるといえます。
以前4PのProduct(製品)のブランド戦略を紹介しました。
ブランド価値を高めることは、企業活動において非常に重要であると認識し
て戴いていると思います。

ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏をご存知ですか?
大企業の経営者として有名ですが、熱気球で世界を一周するというでかい夢
を持った冒険家としても有名です。

ブランソン氏の存在そのものがヴァージンのブランドであると私は思ってい
ます。
規制や業界と戦いながらヴァージン・アトランティック航空を立ち上げ、
コカ・コーラに挑みヴァージン・コーラを作り出したその姿に世界中の人が
感激しました。

ブランソン氏の挑戦する姿は挑戦する「ヴァージン」に重なり、企業の良い
イメージとなっております。

経営者を含め人の上に立つ人は、誰よりも努力し、挑戦しつづける必要が
あると思います。
経営者にとって会社や社員は自分を写す鏡ではないでしょうか。
サラリーマンも同じだと思います。

部下は自分を写す鏡です。部下がやる気がないと嘆くのなら、誰よりも長時
間仕事し、努力し、成果を出す必要があると思います。

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金のためじゃない。喜びのためじゃない。ただやりたいだけだ。

アントレプレナーシップ

Posted by skillstorage at 07:17 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

2001年の記事なので、だいぶ状況も変わったかな。

配信システム『めろんぱん』殿より以下の推薦文を戴きました。
ありがたいです。

地球的規模で拡大する熾烈な企業間競争、一体何が経済を動かしているのか、
そしてこの時代を勝ちぬく術はあるのか。複雑な経済システムの中で成功を
おさめるための感性をみがき、戦略立案スピードを加速する経営学マガジン。
ライバルに先を越される前に読むべし。

▼ アントレプレナーシップ ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(^-^) 「ぼくは将来日本一の宝石屋になりたいんだ」

何で?

(^o^) 「宝石が好きだからさ!女性が宝石を身につけることによって、
 その女性の魅力を最大限に引きだすことができるんだ」

へー。そうなんだ。でも宝石屋さんの企業理念とは違うんじゃないのかな?

(^O^) 「そうやね。今は会社で勉強させてもらっているけど、将来は自分
 で起業して、日本一の宝石家になるぞー!!」
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▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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□アントレプレナーシップ(企業家精神)
アントレプレナーシップとは何か?
1.存在しない無の状態から価値を創造する進取の気性
2.イノベーションを引き起す力

□6つのアントレプレナーマインド
「ベンチャー創造の理論と戦略」でティモンズは記している。
1.コミットメントと強固な決意
2.リーダーシップ
3.起業機会への執念
4.リスク、曖昧性、不確実性に対する許容度
5.創造性、自己依存、適応力
6.一流たらんとする欲求

□成功する起業家の特性
またティモンズは以下の特性を明記している。読者諸君は如何程これらの
特性を保有しているか。
1.イニシアチブ
2.リーダーシップ
3.強固な意志
4.忍耐力
5.柔軟性
6.適応力
もちろんこれらの特性が備わっているだけでは起業家となれるとは限らない。
起業家には強固なモチベーション(動機)が必要だからだ。
しかし、本人の特性に加え、経験学習を通じた一定のメンタリティー(精神力)
と行動を習得することにより起業家は育成できる。

□起業家とは何か?
シュペンターは起業家を以下のように定義している。
1.新結合(アイデア)の遂行を自らの機能とし、その遂行にあたって能動的
要素となるような経済主体。

□起業家の動機
シュペンターは起業家の動機を3つ挙げている。
1.私的帝国を建設しようとする夢想と意思。
2.勝利者意思
3.創造の喜び

起業家とは特定のメンタリティーと猛烈なモチベーションを所持した夢想家
と言えるのではないだろうか。

起業家はサラリーマンとは違うのだ。
起業家はサラリーマン社長とも違う。

読者諸君はどのように感じるだろうか。
今後も成功した起業家の特性、企業の現状についての考察を行いたい。

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アントレプレナーになろう!―ゼロから始める独立・起業のバイブル
福島 正伸

起業家に必要なたった一つの行動原則―成功者は「思い」を5分ごとに確認する 起業家精神―不可能を可能にするバイブル 独立起業バイブル―ゼロから始める起業家入門スタートアップ・ガイド 起業学―事業はシンプルに考えよう 人を集める―なぜ東京ディズニーランドが“はやる”のか
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▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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皆さんご承知のとおり、歴史教科書が抜本的に変更になる。
思えば戦後世代の歴史教育はひどいものだった。
外交は中国の言いなりであった。日本は謝罪しか外交の戦術を知らなかった。
そんな中、歴史をはじめとして詰めこみ型の教育を受けてきた我々は、学問
の本当の意味を見失っていたのではないか。

正当に言えば学問とは洞察力を身につけることではないか。

教育とは自立ではないか。

我々が受けた教育も学問も本質を見失っていたのではないか。

教科書が3割もカットされ、以下のような重要な事項が教えられなくなった。
円周率が3.14から3と教えられる時代になった。
月の満ち欠けは満月と三日月だけしか教えられない。
昆虫は3種類までしか教えられない。

筆者も子供達の知識が貧弱になってしまうのではないかと嘆いた。

だが、円周率は調べれば分る。月の満ち欠けは実際に見てみればよい。
昆虫は身の回りにたくさんいる。

教科書では洞察力を身につけるべきだ。知識は自分の関心のあることを調べ
て身につければよい。(教科書からカットされたことは肯定しない!!)

歴史に関しては、これからの子供達は正しい認識で学べるだろう。

21世紀を担うこれからの子供達に乾杯!

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天声人語の天声とは天の声なのか?中国の声なのか?