›2 14, 2011

週末起業

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View

この言葉を最近よく耳にする。異業種交流会やビジネス会合などのイベントに参加すると、個人事業主(フリーランス)や起業準備組が結構いる。既に独立している人は、中小企業診断士や行政書士やファイナンシャルプランナーがコンサルの仕事を貰う顧問先(客先)を探したりしている場を何度も目にした。だいたい経営コンサルタントと名乗る人が多いのだが、この職種はあまりにも漠然としている。何度も聞くと辟易としてくるので、分野を聞いてみると、営業支援であったり、財務であったりと説明されるが、深く突っ込んで聞いてみるとおよそプロとは言い難い人が多いのも現状だ。

結構若い人(といっても30代後半以降だが)も個人で経営コンサルタントをやっているという人に多く出くわすが、いったいどのように仕事を取ったり生活しているのか不思議に思うことが多い。実際、今はプロを多く抱える企業でも存続が大変な時代だ。これまでライセンスがあれば安泰と言われていた、弁護士、会計士、税理士といった職種も企業の廃業が増えたり、コストダウン要請のために生活が大変な人も多いのだ。

だから、経営コンサルタントと名乗る人は、引退後の暇つぶしが多いのだと思っていた。中小企業整備機構が行っている販路ナビゲータという企業とその売り先をマッチングさせる役割を行う登録されている人の多くが年配者だった。他にもNPOや各自治体で同様の取り組みがあるが、やはり年配者ばかりだった。

親しくなった人に聞くと、月数万円の顧問先を結構多く抱えているという。
新卒者を採用するよりは、経験と人脈の豊富な企業OBを時間限定で顧問契約したほうが、解雇規制の問題も無いし(顧問契約解除すれば良いだけ)、必要な時間だけ雇うなり成功報酬にすれば良いので非常に効率が良いと思う。

さて、週末起業を考える人というのはこのような引退した人ではなく、現役バリバリの人が起業準備をするにあたりサラリーマンとして賃金を貰いながら平日業務後や週末に独立企業のための準備のための起業という意味だ。
独立しないのであれば、週末起業というよりもアルバイトになってしまう。

最近になって週末起業という言葉がよく聞かれるのは、賃金が減っていて将来上昇の見込みが無いということや、勤務先の将来性が無いということもあるだろう。
そればかりではなく、インターネットの利用や手軽なFC(フランチャイズ)など、初期投資が小さく、簡単に始められるビジネスモデルが豊富になっているというのもあるのだと思う。


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