›5 14, 2005

起業の社会影響

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View


SkillStorageのメルマガには以下の共通のビジョンがあります。
「全てのビジネスマンの自己実現を支援すること」


「経営戦略入門」のコラムにはそれとは別に方針があります。
・弱者を助けること。
・正しい道を見出すこと。
これは孔子の言うところの「仁義」ですな。
孟子は「仁は人の心なり。義は人の道なり」と言いました。

また、以下の観点も主張を行っています。
・日本に貢献すること。
・地球環境に貢献すること。
日本人として産まれて当然の義務。地球人としての責任と考えています。

※都合によりVol.39は水曜日発行になります。前後・タイムラグが発生して
すみません。m(_ _)m

▼ 起業の社会影響 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(^-^) 「ぼくも早く起業家になりたいな。」

起業家は社会に多大な影響を与えるんだよ。だからできれば起業家になる前
に心構えや影響を考えていけたら良いね。

f(^_^) 「そうですか。全然考えていませんでした。でも皆が幸せになって
 喜んでもらえる会社を作りたいな」

偉いね。成功した起業家は成功後何をしているだろうか。NPO等で社会貢献
する人が多いのだよ。自分が成功したら次は他の人を応援する人が多い。

(^^;) 「いや~。まだ何もしていないうちから考えすぎか(汗)」

そうだけど、成功後に生きがいを失わないためには、自分の成功によって
世の中にどのように影響を及ぼすかを考えることは重要だと思うけどな。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 解説 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□創業が経済に与える影響
1.設備投資拡大、生産能力向上
2.雇用創出効果
3.産業構造転換効果
4.開業率向上効果

□創業に関する事業環境の課題
一定規模の創業は、起業家と投資家などの共同作業で実現される。
よって以下の環境は重大な要素である。
1.創業・経営革新の成果が評価される直接金融市場
2.弁護士、会計士、弁理士など創業・経営革新に向けた専門的なサービス
3.利益を関係者に分配する報酬制度や、ベンチャー企業への投資を促進する
 税制
4.利益の分配とリスクの分担の法的枠組を設計するための会社法制・倒産法制
5.創業・経営革新のシーズを提供する大学等研究機関

□年齢別の起業家グループ
1.青年起業家
-->ゲーム感覚で楽しみながら起業するケースが多い
2.ベテラン起業家
-->勤めていた企業からのスピンオフが多い
3.シニア企業家
-->自分の経験を活かした起業が多い

創業者の会社設立前の職業は6割以上が会社員である。
皆さんの周りからも起業家は誕生するでしょう。いや、あなたが起業家になる
かもしれない。

□失敗
会社をこかした人は意外に多い。
失敗経験があったとする割合は36%である。
失敗した理由については、「経営ノウハウが未熟」、「マーケティングが不
十分」がとくに多い。
但し、「過去の失敗経験は有益」であったとする評価が7割を占めている。

米国における開業率が高いのは、チャレンジを尊重し、失敗に寛容であり、
セカンドチャンスの可能性が開ける文化的背景と、倒産法制が失敗時のリス
クが合理的なものにとどまり、家族の生活に一定の保護がなされている制度
があるためと指摘されている。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ コラム ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■倒産の恐怖
以前八起会の野口氏の講演を聴く機会があった。
野口氏は倒産経験者でもあり、数多くの悲惨な倒産を見てきている。
「経営者の目的とは会社を潰さないことである。だとしたら失敗の哲学を学
ぶべきである。成功は過去のものだが、失敗は未来に繋がる」

誰にだって失敗・挫折の経験はあるだろう。成功体験もあるだろう。
だが、どちらが有益だったかと言えば、失敗・挫折ではないだろうか。

「企業の成功と倒産はコインの表と裏だ」
なるほど。成功する企業があるだけ失敗する企業も存在するのだ。我々は成
功にばかり興味があるが、失敗の原因を知ることも勉強になる。
「但し成功は偶然でも起こりうるが、失敗には必ず原因がある」
確かにそう思う。インターネット関連のバブルに踊らされた光通信の某氏を
思い出してしまう。

倒産には必ず原因があるのだ。
「破産者を調べてみると、多くの者が過程に原因があることがわかった」
これは意外な事実だ。家庭の大黒柱も企業の大黒柱も基本的に同じなのだろ
う。

最近は存在感のない父親が増えていると聞く。非常に情けない話しだ。
家庭で威厳のない者がどうして経営者に成り得るのか。
「失敗をバネに成功したものもいる」
以前ハイパーネット元社長の話しを書いた。
彼も失敗したがまだまだ何かやってくれる能力を感じさせる。
ハイパーネット元副社長だった夏野氏もNTTドコモでiモードを企画し大成功
させた。

21世紀には失敗経験のあるタフな経営者がどんどん台頭するのかもしれない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【SkillStorage.com】経営戦略入門
発行/編集元:Skill Storage
http://www.skillstorage.com/
mailto:fatty@skillstorage.com
登録・解除は以下のURLで行うことができます。
http://www.skillstorage.com/subscribe
当サイトへのリンクは自由です。又、引用・転用について御希望の方は、当
編集部までお問い合せ下さい。
Copyright(C), Skill Storage.com., 2000
---------------------------------------------------------------
Reproduction of this publication in any form without prior
written permission is forbidden.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
俺たちは清らかな光の発見に心ざす身ではなかったのか。『地獄の季節』より

Comments