›9 06, 2010

新興国が日本企業のM&A(買収)を加速

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View

中国や韓国の企業による日本企業の買収が着々と増加しているようである。
日本の中小企業には高い技術力を持っている企業が沢山ある。それでも日本国内には産業の構造転換や不景気のせいで赤字が続き、債務超過になるほど経営が悪化してしまう企業が多い。
他方、中国や韓国には、日本のものまねを安くつくり得ることで業績を拡大している企業が多い。しかし企業が成長し、顧客が高い品質の要求をするにつれ技術と人材が欲しくなるケースが多い。しかも資金が豊富ときた。

そんなわけで日本の中小企業が買われるケースが増えているようだ。2002年にはアキヤマ印刷機が中国の機械メーカに買収された。2004年には工作機械メーカの池貝も中国の機械メーカに買収された。2010年にはオギハラが中国の電池メーカ兼自動車メーカのBYDに買収された。自動車部品メーカやプレス屋なども中国メーカに買収されることが増えてきている。

新興国はこれまで先進国のものまね製品を安い製造コストで提供することが強みであったが、賃金の上昇といった問題や更なる発展のためには技術力強化がかかせない。高度成長期の日本も同じ悩みがあったが、今の時代は無い技術は育成するのではなくて買うことができる。これからも買われる日本企業は増えるだろう。


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