›12 22, 2005

2代目経営

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View

2代目に共通の特徴
・世間知らず
・理論主義
・親の七光り
・苦労知らず
・教育水準が高い
・精神的に未熟
・スキが多い
・平凡

これらの特徴は創業者の持つ性質と随分異なる。
創業者は概して、
・苦労人
・経験主義
・教育水準が低い場合が多い
・野心家
・精神的にタフ
・上昇志向が強い
・スキが少ない
・カリスマ

という特徴がある。

二代目はこの特徴のうち、野心的部分、積極的性質を引き継いでいること
もまた多い。
そこが二代目が事業を引き継ぐにあたって問題になるのだ。

事実、多くの二代目が事業を失敗している。

原因は多くあるが、その中でも、
・新しい事業に進出することでの失敗
・従業員との固執の問題が原因での失敗

が圧倒的に多いようだ。

これは、二代目が創業者と違い目立たぬ存在であり、また従業員、銀行、
取引先、家族を含めたほぼ全ての人が創業者と比べると頼りなく思うという
のが根本的な原因にある。
そのことが二代目にはひしひしと伝わるのだ。

その結果、二代目は創業者と同じ事業で発展させても創業者の功労とされる
だけであり決して認められないと自覚し、やがて自分で新しいビジネスをつ
くり発展させ認めさせようとする。

しかしながら新たなビジネスを行う上で、従業員を含めた周りのものは、
多くの場合足枷となる。

たとえ二代目に経営センス、能力があっても、しがらみ、そして創業者の
作り上げたビジネス、従業員の協力不足によって新たな事業の試みが失敗し
てしまうケースが往々にある。


□ 2代目としてのメリットを活かす為

・創業者をうまく使う
創業者とは必ず喧嘩になるのが二代目の性だ。野心的である点は共通だが、
経験も教育水準も違う。
従業員、銀行、取引先は創業者の言うことを聞く。

・創業者の親族、友人は全部切れ
これは創業者の責任でもあるのだが。二代目よりも会社は長いし、高い地位
を持っているケースがほとんどだ。

創業者と二代目の経営が違う以上確執となる。

・新規創業と思って取り組め
二代目のメリットは既に形ができているところから事業を開始できるところ
だ。最初から銀行の支店長とはすぐ会えるし、取引先社長とも会える。
創業者が苦労して築いた地位を最初から手に入れることができる。

しかしながら、同時に創業者の築いた人間関係は二代目のビジネスの発展に
邪魔になることがほとんどである。

思い通りに事業を行えないからだ。

そのためには新規創業と思い、自分の意見が通せる環境を作ることだ。

創業者の築いた人脈、古い従業員、番頭、専務といった連中は所詮雇われの
人間だ。

どんなに親身に二代目に言おうが、二代目のように債務の個人保障、連帯
保証を伴ってビジネスを行おうという人など一人もいないのだ。

従業員だって創業者が採用した者とはウマが合わないだろう。

だから、二代目は誰よりも孤独だと言える。


□ トラブル対処

・親族、先代から付き合いのある取引先、税理士等との関係

・社員の取引先との癒着、横領、その他犯罪

・脅迫への対処、

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