›5 27, 2005

脱サラ

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View

「マネーの虎」面白いですね。
野望を持った若者が成功者からなんとか金を借りて、自分の野望を実現し
たいと力説する。

何もサラリーマンだからといって野望なく平凡に生きる必要はないと思い
ます。
最近はやりの「脱サラ」が今回の話題です。


脱サラという言葉は何故これほどネガティブなイメージを含んで
いるのだろうか。
脱サラ。つまり脱サラリーマンである。サラリーマンを辞めて新
しい人生を切り開くことを意味する。

新しい人生は色々ある。起業、フリーター、デイトレーダー、農
家、とにかく何でもできる。

だが、脱サラという言葉は何故これほどネガティブなイメージを
含んでいるのだろうか。

この「脱サラ」という言葉自体に会社からの逃げのイメージが付
きまとうからではなからろうか。

筆者の周りに脱サラのイメージを聞いてみた。

1)社会の負け犬

2)会社を辞めてラーメン屋を始める人

3)職安に通う人

4)何をやっても失敗する人

5)ベンチャーを起業する人

(5人しか聞いてないので、たいした統計ではない)
どうだろう。5)を抜かしてマイナスイメージだ。

2)の言うとおり確かに、ラーメン屋などの飲食業を経験無しで
始めるケースは増加している。

□ 金持ち父さん、貧乏父さん

「金持ち父さん、貧乏父さん」に書いてあった。
貧乏人はお金に支配される。金持ちはお金を働かせる。

お金を中心として考えなくとも一緒であろう。

仕事に支配される人生と仕事を働かせる人生に分かれる。
サラリーマンは労働力の対価として給料を貰う。福利厚生につい
ても同じだ。
一旦入ってしまえば、終身雇用で安泰という時代は終わった。
そんな時、いきなり40、50歳で首を切られたら、どうすれば
良いのだろうか。仕事はない。当然収入ゼロ。

これが会社(仕事)に支配されるということだ。

仕事を支配したい!と思って脱サラする人は稀かもしれない。
しかし、ラーメン屋を始めるのは、そこに夢があるからに違いない。

起業もそうだが、何故自分の店を持ちたいのか、考えてみた。

(1)組織の一員として使われるのが嫌だから。
(2)金持ちになりたいから。
(3)自分の趣味を店に反映させたいから。
(4)もう1回ゼロから始めたいから
(5)家族や妻、友達など大好きな人と一緒に仕事がしたいから。
(6)わがままに生きたいから

こんなところが上げられるのではないだろうか。

□ 実践
脱サラはマイナスイメージでは決してなく、夢の塊だとわかった。
だが、まだ残る不安。それは何だろうか。

不安。

サラリーマンはセイフティネットだった。何も考えず寄りかかって
いられた。病院にっても負担額は2割。老後は退職金を崩せる。
ろくに働かなくても給料は至急されるのだ。

このようなセイフティネットが無くなることが、漠然とした不安な
のだろう。

だが、このような受動的な行動こそがサラリーマンの最大の欠点だ。
思考が麻痺し、将来の計画を立てるのが億劫になる。
あるいは、限定された計画しか立てられない。夢がない。

「7つの習慣 Teenage版」で書かれていた。

7つの習慣の逆の習慣を実行したらどうなるか。主体性の無い、なん
にでも反応的な行動。無計画。毎日毎日をただ漠然と今を生きるだけ。
これはアニマルだ。と。

自分に責任を持って行動すればなんだって恐くない。

□ 健康保険
会社を辞めると、健康保険には国民健康保険に入ることになるだろう。
負担額は3割だ。キツイ。サラリーマンは楽だった。

□ 失業保険
脱サラの味方。それは失業保険(雇用保険)だ。
嫌々ながらサラリーマン時代に払った甲斐があったというものだ。
支給は最低でも3ヶ月後だから、それまでの金が無い者は辛い。

□ 開業

ここでは、脱サラ後の代表的な生き方である、飲食店の開業を見て
いこう。
筆者も調べる前は、調理師免許が無いといけないのではないかとか
難しそうだとか考えていた。

だが、簡単だ。保健所から実店舗の許可を貰えば店はOKだ。
食品衛生管理者を配置しなければならないが、保健所で2日間の講習
を受ければ貰える。

その他にも消防署の認定や、深夜営業であれば警察署の認定が必要
となるが、たいしたことではない。

どうだろうか。敷居は低いのだ。

□ 物件

これが大変なのかもしれない。初期コストが高いからだ。
サラリーマン時代にある程度の貯金があった方が好ましい。
だが、貯金ゼロでも開業した者は実はたくさんいる。
金をかき集めるのだ。

ここでは脱サラ開業の一般的な小規模飲食店で考える。
最低どのくらいの金があれば開業できるか。

厨房など機材が恐ろしいほど高いと思っているかもしれない。
だが、ただ同然で入れることができるケースが多いのだ。

居抜き物件といい、前の店舗のオーナーが店を閉めた後に、ほとんど
そのままの状態になっている物件が実は数多くある。

自分のイメージに合った居抜き物件を見つけることができれば、初期
コストを大幅に下げることができる。

その他、保証金、賃貸料がかかるが、これだけだったらとても少ない
額だ。

だが実際には開店直後は収入がほとんどないことを考慮して、3ヶ月
くらいの回転費用を用意しておくべきだ。

店が軌道に乗れば、毎月キャッシュフローが入ってくる。

初期コストに1000万円もかからないケースがほとんど。
最低500万円くらいからでも可能かもしれない。

500万円くらいだったら、友達、家族、同級生を必死に説得しかき
集められる。キャッシングローンでも200万円以上集まる。

ROIを計算しよう。つまり投下資本利益率。初期コストから収益か
ら借金を引いた毎月のキャシュフローの動きを押さえるのは重要だ。

シュミレーションしてみよう。うまくいくだろうか。

やっぱりサラリーマンが良い人?脱サラを決意した人?

○本の紹介
脱サラ計画 おいしい独立開業大作戦!―小さなビジネスから始めよう!組織にぶら下
がる人生からの脱却物語


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【SkillStorage.com】経営戦略入門
発行/編集元:Skill Storage
http://www.skillstorage.com/
mailto:fatty@skillstorage.com
登録・解除は以下のURLで行うことができます。
http://www.skillstorage.com/subscribe
SkillStorageを友達に紹介しよう。
Get it http://skillstorage.com/kei/oemail/
当サイトへのリンクは自由です。又、引用・転用について御希望の方は、
当編集部までお問い合せ下さい。
Copyright(C), Skill Storage.com., 2000~2002
---------------------------------------------------------------
Reproduction of this publication in any form without prior
written permission is forbidden.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
冒険って聞いてわくわくしませんか。

Comments