›10 20, 2005

社内起業家(イントラプレナー)

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View

企業は成長するにつれて大企業病にかかるようになる。
ベンチャーと言われている、ヤフー、楽天、ライブドアでさえ、時間ととも
に意思決定に時間がかかるようになってきているし、その他にも問題をかか
えるようになってきている。

スピード、目の前の成功によって社員の高いモチベーション、自由な社風が
かつての成功要因の重要な地位を占めていたのだから、大企業病はベンチャー
企業にとって大きなダメージを与える。

□ 大企業病

大企業病には下記のような症状がある。
・意思決定の遅さ(複雑なプロセス)
・社内階級
・取引先との癒着
・発想の陳腐化
・ルールの複雑さ
・責任のなすりあい
・リスク回避

要するに既存社員の利権確保が大きい。

□ イントレプレナー

大企業病を脱するために、企業家のスピリットを取り入れようとする取り
組みがイントラプレナーシップである。

起業家の特性は幅広いが、例えば下記の特徴がある。

・新しいことへの挑戦
・新しいアイデア
・柔軟な発想
・リスクへの挑戦
・既存概念の破壊

このような特徴を利用して停滞した製品・サービスにブレイクスルーを起こ
すのが目的である。

また、大企業内には起業家予備軍も多い。
大企業で培った専門性、人脈を活かして、時にはより多くの報酬を得るため、
また時には自由を得るために、それ以前にやりたいことをするために独立を
目指す人たちである。

彼らの中には多くの優秀な社員がいる。ちなみに企業というのは多くの場合、
2割の優秀な社員が利益に貢献する一方、8割の駄目社員は生産性の低い給料
泥棒なのだ。

優秀な社員に独立されることは企業の財産を失うことに等しい。

イントラプレナーシップのもうひとつの目的は人材管理とも言える。優秀な
社員にやりたいことをやらし、さらにモチベーションをあげる。

□ 具体例

3M社のポストイットが有名である。あの何度でも貼れる付箋だ。

インテルは社内の優れたアイデアに賞金を出している。

サイバーエージェントも以前から事業プランコンテストを行っていること
で知られる。そのコンテストからいくつも金を有むビジネスが産まれてき
ている。

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