›6 22, 2010

新規営業が困難な日本

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View

昨年ベンチャー企業を立ち上げた社長が言っていた言葉だ。「日本はベンチャー企業は金は集まるが、客は集まらない」
彼は、ある上場企業創業者のご子息で製造業がお客さんなのだが、営業して回っての実感だろう。
そしてこれは日本の中小企業(とりわけ製造業)の抱える問題であると思う。
金が集まるというのは蛇足だが面白い。彼の父が成功者なのだから、成功する確率が高いと踏んでVCやエンジェルが投資させてくれ、株を売ってくれと沢山来るそうだ。
他方、買い手の立場からは、さすがに彼の父は誰もが知る有名人でもそう簡単に購入はしない。

日本の大手製造業は購買・資材といった窓口から購入するのであるが、新規の企業はとにかく受け付けたがらない。
サラリーマン特有のリスク回避があるのかもしれない。これはまた別のベンチャー企業の女社長が言っていた。「大企業の担当者は数千万円する装置購入はかなり躊躇する。失敗したらサラリーマン人生が終わってしまうからだ。」

良い製品であれば売れるというわけではない。

これが中国のような新興国であれば、新しい企業の製品でも良ければ買われる。

日本特有の文化なのかもしれないが、良い製品をつくっても売るのは大変だ。人脈を築き、新聞などのプレスリリースで信用を高め、実績を作らないといけない。
展示会のような顔を合わせる場も重要だ。ネットやDMでは不安が大きく問い合わせもできないという人も多いようだ。
待ってて売れなければとにかく電話で話す、実際に会いに行く。そのような地道な努力と繰り返しが重要なようだ。

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