›7 20, 2012

ネットショップ仕入の都市、「義烏」で億万長者

Category: アントレ(起業) / 0 Comments: Post / View

「100円ショップの故郷」、「ネットショップ仕入の世界最大卸市場」と呼ばれる都市が中国にある。義烏(イーウー)と呼ばれる上海から車で3時間ほどの都市だ。
ビルが何棟も連なり、その中には1坪からの小さい店舗が無数に存在する。
日用品、おもちゃ、電化製品、帽子、自転車など、様々なアイテムごとに店舗が群がり、この町で手に入らないものは身の回りにほとんど無いとも言われている。
全ての店舗を回るのには1年あっても足りないとのことだ。

100円ショップでは、日常生活に必要な雑貨は大抵揃ってしまう。デフレの象徴と言われている。
ネットショップでは、デパートやスーパーで手に入らない面白い商品が沢山揃っていて、金額も非常に安いことが多い。

iPhoneのケースだけでも相当な数の品ぞろえとネットショップ数が存在するだろう。
中には、ブランド物のイミテーションも売られている。当然このようなものはリアルな実店舗では日本では入手不可能だ。

iPhoneのケースにしても2000円以上のデザイナー商品がバカ売れしていたりする。電動自転車なんかまで売られているが、これも実店舗では販売不可能なこがないでも良いタイプ(つまり公道で走るのは違法)もバカ売れした。

売れ筋商品を見つけるのは難しいが、一度ヒットしてしまえば大儲けできる可能性を秘めている。

義烏の問屋街を回っていると、スーツケースで買い付けに来ているアクセサリーショップ運営の女性や100円ショップのバイヤーまで沢山の日本人を見かける。
面白そうな商品を見つけて写真を撮って、ネットで調べてみると既に日本のネットショップで販売しているものが結構あった。

多くの製品が義烏で仕入れて販売される。

義烏には、問屋だけでなく、商品検査のピッキングを代理する業者、物流業者なども多く存在し、個人でネットショップをこれから始めようとする人は商品を選ぶ以外のおおよそのことがアウトソーシング可能である。

仕入価格と販売価格を見ても、競争力のある製品は高く売られていることがわかる。仕入は100ロット、1000ロットなど大量に行う必要はあるが、それでも仕入価格の10倍以上で売られているものも多い。

iPhoneケースやアクセサリーがネットで人気なのは、複雑な機構でないため検査が楽であるのと、物流費が安く、倉庫保管料もかからないメリットがあるからだろう。

100円ショップで売られている製品も沢山の問屋が扱っているが、販売ロットによって値段は全然違う。100円ショップは安いなぁと思っていたのだが、デフレ・円高の日本においてはとてつもない利益率を得ているものも多いのだ。

義烏では値段は検討も付かないことが多いのだ。数を多く作るのと、低賃金の農民工が田舎でつくるため、信じられない価格で取引されている。

義烏に集まるのは日本人ばかりではない。世界中から買い付けに来るのだ。コストコで売られているようなアメリカ製品も置いてあり、また日本では見ることの無い中東・アラブ専門の問屋も沢山ある。

義烏にはアラブ人街があるほど、中東からの買い付けが多いのだろう。

かつて100円ショップのダイソーの創業者はリヤカーを引いてバッタモンを販売するところから始めたそうだ。今の時代は、ちょっとした小遣いを持って義烏に行って仕入れてネットショップを開設するだけの簡単な作業だ。肉体を使うのは買い付けに行く時だけ。

目利きによって少ない資本で億万長者になることが簡単にできるようになった世の中だ。
しかし、これだけ沢山の商品があると選ぶのが難しい。。

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