›4 28, 2011

賃金は何によって決まるのか

Posted by skillstorage at 18:03 / Category: HR(人事) / 0 Comments

30代半ばから同じ年齢の人でも仕事の内容や会社によって賃金に大きな差が出始める。
この賃金の差は基本的には属している会社によって決まるものであり、現実には能力・成果に対する報酬という意味合いより強い。
これは転職斡旋のキャリア・コンサルタント達から聞いたことである。

実際に同じような業務と能力を持つ人でも、属している会社によって賃金が大きく異なるのが現状なのだ。
この背景には、転職市場の流動性が小さく、解雇の規制もあることが影響しているのだろう。

それでも賃金を上げたいと思うビジネスマンは能力の向上を行うのが最良の方法だ。
能力が高ければ、会社からの報酬アップも期待できるし、転職の可能性も広がる。

会社によって賃金体系や報酬の方針が異なるのは様々な要因がある。企業の業績が高ければ賃金も高い傾向にはあるが、低く抑えられていることもある。
報酬が異様に高いものの、離職率の高い企業も存在する。

就職活動を行っている中での情報収集では、各企業の賃金体系はわからない。業界によっても賃金格差は大きい。上場企業であれば有価証券報告書に平均年齢と平均賃金が記載されているため参考になる。

さて、重要なポイントは個人の能力と賃金との相関関係よりも、各々の企業と賃金の相関関係の方が高いことである。
どんなに能力があり、収益を出せる人間であっても賃金が低い場合があり、逆に収益性が無い人材でも賃金の高い企業にぶら下がっていることで高い賃金を得るということがまかり通っているのである。

企業は利益を従業員に還元するとは限らない。内部留保に積み上げる企業、株主に配当で還元する企業と様々だ。
従業員にどの程度還元しているのかは、企業の決算書から労働分配率を計算して求めることができる。

労働分配率の求め方は様々あるが、人件費÷営業利益(厳密には付加価値)で簡易的に見るだけでもその傾向がわかる。
労働分配率はサービス業など人的依存が高ければ高い傾向があるため、労働分配率が高いというだけで賃金が高いという判断にはならないので注意が必要である。

›4 27, 2011

お祈りメール(不採用通知書)

Posted by skillstorage at 17:14 / Category: HR(人事) / 0 Comments

就職活動、転職活動において不採用通知を貰うことを、お祈りメールを貰うという。
不合格通知のフォーマットには、不採用になったことを示す内容の後に決まって「今後のご健勝をお祈り致します」と記載されているからだ。

長引く不況で内定を貰えない大学生、転職活動を長期間行っていて成果の出ていない求職者が非常に多い。
90年代後半の就職氷河期に就職活動した時の経験や転職活動を通しても、志望企業から「お祈りメール」が届くのは、まるで人格が否定されたような気分になることがあったので気持ちが良く理解できる。

しかし、就職活動・転職活動で重要なのは、とにかく応募の数を増やすことである。
もちろん応募に当たってはその企業のことを良く調べて書類を送ったり面接に挑まなければならない。
そのような準備も大切ではあるが、不況下においては買い手市場であり、とにかく数をこなして面接も慣れていくことが重要なのだ。

「お祈りメール」は人格や能力を否定するものではない。単にその企業との縁が無かったということだけだ。

ブログなどで、1年以上求職活動を行っている中年失業者の日記を見ると、その精神的なダメージははかりしれない。
失業保険が出なくなり、生活費に窮し、時間だけが満ち溢れている。
考える時間がたっぷりとあるため、その時間は内向的に自分を責めることに向けられてしまう。

考える時間を無くすことは不安を払しょくするためにも重要なことである。空き時間は全て転職活動に注力できるよう努力し、それでも時間が余るのであれば、ぶらぶらせずにアルバイトでもしたらよい。
考え方を変えたら、天からもらった長期休暇とでも考えて、サラリーマンが獲得できない自由時間を思いっきり使ってみるのも、長い人生の中ではかけがえのない体験になるだろう。


›4 26, 2011

ホリエモンこと堀江貴文被告の実刑確定

Posted by skillstorage at 16:05 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

ライブドアの粉飾決算事件で証券取引法違反の罪に問われた元社長・堀江貴文被告(38)について、最高裁は26日までに弁護側の上告を退けました。懲役2年6カ月の実刑判決が確定した。

思えば、堀江氏は拘留後から今日に至るまで、小説など本の執筆、週刊誌の連載、ロケット事業、メルマガ、Twitterの配信、テレビ出演、ミュージカル主演など普通の人の人生の何倍も濃い人生を精力的に送っていた。

牢屋に入り犯罪者となるかもしれない将来がありながら、不安を感じさせず、平然とたくましく、図太く生きているというのはすごい精神の持ち主なのだと今更ながら思わされた。

ホリエモンの発言はネット媒体、週刊誌連載、テレビなどで拝聴していたが、本質的なことをするどく分析していることを評価していた。今回の事件で実刑確定というのは、他社の事例(日興コーディアル証券)などから考えても納得いかない点は感じさせられる。
しかし、実刑を終えたホリエモンはさらにパワーアップして世間に再度登場するのであろう。

›4 25, 2011

うつ病と風邪の類似点

Posted by skillstorage at 16:16 / Category: 健康法 / 0 Comments

うつ病は「こころの風邪」とも言われる。誰でも罹りうる病気であり、重病に至ることもある点も類似している。違うのは身体に影響を及ぼすか精神面(メンタル)に及ぼす病気かの違いだ。

内閣府「自殺対策白書」によると、うつ病であるにもかかわらず、受診をしていない割合は75%という。
これもまた風邪と似ている。風邪の場合、ウィルスに対する免疫がついて症状が治まるまでせいぜい2週間といったところか。うつ病の場合は、心の病であり症状の根源となる悩みやストレスを克服できても症状が続く場合がある。症状が軽ければ数日で気分が好転するが、長引けば何年も鬱状態が続く。

警視庁『平成21年中における自殺の概要資料』によると、自殺の原因でもっとも多いのは「健康問題」であり、その動機の1位は「うつ」だそうだ。
風邪で自殺した人は聞いたことが無い。風邪をこじらせて重病になることはあるが、その時はもう風邪とは呼ばない。
うつ病と闘っている人のブログなど日記を読んでみると、症状によっては震え、動悸、パニック障害が現れ、症状がひどければ休職、入院に至っている。
それ以上に症状が酷ければ、おそらくブログなど書いて公開する気力などないだろう。

うつ病の特徴のひとつに自己批判がある。
自分が役立たずで無価値と考えてしまう症状だ。

「わたしはダメな人間なんだ」
「生きていてもしょうがない」
「もう疲れた」

このように考えてしまうのがうつ病の特徴でもあるが、性格的に完璧主義であったり、理想主義である人が多いようだ。

うつ病のもう一つの特徴に、否定的予測がある。
物事をすべて悪くとらえてしまう症状だ。

「もっと状況が悪くなるのではないか」
「最悪の場合は、、、」
「悪い状況になったらどうしよう」

こんな風に考えるのはマイナス思考であり、悲観主義者に多い傾向だ。

風邪をひいたら体を労わるのと同様に、うつっぽい症状出たら心を労わってあげよう。
風邪をこじらすと重病になるように、うつ病も悪化すると重度の精神病となる。


›4 22, 2011

病は気から|メンタルヘルスケア

Posted by skillstorage at 10:44 / Category: 健康法 / 0 Comments

ストレスや鬱などの精神面の病だけではなく、精神面の問題から引き起こされる病は多い。代表的なのは胃潰瘍であったり下痢やおならが出すぎる過敏性腸症候群があるが、他にもアトピー性皮膚炎や体調不全など広範囲に渡る。それらはストレスなどの精神面によって引き起こされていることが分かりずらく、また治療も対処療法になっていることに問題を感じる。
アメリカ映画やドラマなどでは、カウンセリングにかかるシーンや、抗うつ剤のプロザックや抗不安剤を飲むシーンが良く見られる。
ところが、アメリカよりもよりストレスの多い社会と言われている日本で、メンタルヘルスはさほど普及していないし、重要視もされていない。

やたらと食品やサプリメントによる健康管理の意識が高まっているのに対して、メンタル面の健康管理に対する意識は低いのが日本人の特徴である。
今や8人に1人が鬱の傾向があり、ほとんどの日本人は何らかのストレスを抱えて生きている。

このようなストレスや不安は年齢が中高年になると増大する。家族が出来たことによる責任感、マイホームなどの借金、子供とのコミュニケーションの問題、転職ができなくなる年齢の認識など、より多くの精神的負荷がかかるようになるのだ。
また、不景気において賃金の減少、リストラの恐怖、老後など将来への漠然とした不安も、昔に比べてはるかに大きいだろう。

瞑想や自律訓練法など簡単にできるメンタルヘルスケアを習慣づけよう。
精神をリラックスさせることにより、血中のアドレナリンが減少しセロトニンが分泌される。ストレスや悩みが緩和される効果がある。毎日10分の習慣でも継続することは絶大な効果がある。

適度な運動をしよう。
汗を流し、体を動かすこともストレス解消に効果があるだけでなく、筋肉をほぐし、カロリーを消費することにより健康的になれる。

過剰な不安感、鬱になりかけたら心療内科に行ってみよう。
軽い薬から処方してもらえるが、効果は絶大だ。


›4 21, 2011

急な下痢(過敏性腸症候群「IBS」)

Posted by skillstorage at 11:10 / Category: 健康法 / 0 Comments

通勤途中の電車で急な下痢に襲われる人は多いようだ。他にも試験やプレゼンなどの発表会、面接など緊張する場面で急な下痢に襲われる症状がある。
これは食あたりなどの問題ではなく、多くが内視鏡や便の検査をしても異常が見られない。ストレスが原因のようで過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれる。
おならが止まらない現象もある。
朝の通勤ラッシュの時間帯に駅のトイレに行くと、大便待ちの人が並んでいる。
きっとその多くの人が、突発的な下痢で過敏性腸症候群と思われる。

通勤時以外にも、顧客訪問前、試験、大事なプレゼンなどストレスがかかるときに突発的に下痢に襲われることが多いようだ。

このような場合、下痢止めやつぼを押すことで緩和する対処療法でなんとかこらえようとするのだが、頻繁に急な下痢が続くようであれば治療をお勧めする。
医師による診察で過敏性腸症候群であれば、腸内のセロトニン分泌を抑える作用のセロトニン3受容体拮抗薬で改善が期待できる。

男性限定の過敏性腸症候群の薬ではイリボーが最近は有名である。

ストレスで下痢というと精神が弱いとか根性が無いとか思われがちだが、これは病気とみなして治療をした方が良い。もちろん体質改善も大切だ。


›4 20, 2011

起業する前に知るべきこと|社長の苦悩

Posted by skillstorage at 18:24 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業・開業の本は、事業開始から発展させる過程について書かれているが、社長という立場がどのような苦悩を抱えるのかは書かれていない。
多くの起業家が、成功を確信し、希望に満ちて開業をするが、全てが順調に進むとは限らない。むしろ多くのベンチャー企業は数年で倒産してしまうことは統計上のデータでわかっている。
また、順調にビジネスが発展している時においても様々な苦悩があるのが社長という立場だ。

多くの中小企業の社長と話していると社長の苦悩は3つに分類されることがわかった。
金、社員、家族の3つだ。

ベンチャー企業にとって資金繰りは非常に苦しいものがある。たとえ事業が順調に発展しているように見えても、客先からの支払いが遅かったり、業者や社員の賃金の支払いなどで資金繰りに生きずまってしまいがちだ。経営が傾いた時には資金がどんどんなくなる。
サラリーマンのように賃金を貰うだけで、支払うことなど考えたこと無かった人は、社長になって資金繰りの恐ろしさを知ることとなるだろう。
また、経営が順調な時は銀行にしろVCにしろ融資や投資の話をしてくるが、経営が傾いたとたんに貸し剥がし、投資剥がしにあう。
「金を返せ」などと言われることはサラリーマンにはあまりないことだ。金を借りているから返さなければいけないという罪悪感の苦悩で悩む経営者は多い。

次が社員の問題だ。様々なバックグラウンドを持つ転職者を管理するのはそもそも難しく、社員を信頼しつつも、不正や裏切りが無いか注意深く監視しなければならない。
また、経営が傾いた時には、賃金カット、解雇を行わなければ会社が存続できない。情に厚い社長ほど、人の賃金や雇用に手を付けることができず、ますます事態が悪化してしまう。

そして家族だ。自分の会社を大切にしすぎるあまり家族を犠牲にしてしまう経営者は多い。また、中小企業にとって社長と会社は一体である。銀行の借金の個人保証は倒産時に家族にも重くのしかかってくる。

こういった社長の苦悩は体験してみないとわからないものなのかもしれない。しかし、自殺する社長が多いのは良く知られている。死ぬほどのことではないのに、といつも思うがそれほど社長の抱える苦悩というのは大きいものなのだ。
そしてその苦悩は経営をし続ける限りつきまとい、精神の弱い人であれば常に不安で眠れない日々を送るはめになる。

Blogでは多くの経営者が日々の出来事を日記形式で公開している。しかしそこに本音や弱さを吐露することは無い。
むしろ倒産後の社長のBlogの方が、現実と本音を赤裸々に公開している。そのような倒産後の処理をしている元社長のBlogはいくつもあるのだが、倒産前にどのような心境であったのかとても参考になる。誰もが悩み、苦しみ、眠れない日々を過ごし、倒産後に心が楽になったとある。従業員や取引先や自分の家族への重責というのはこれほどまでに重いのかと思い知らされる。

そのような前提があっても、それでも起業をするということは素晴らしいことで、1度しかない人生にとって本当に有意義な体験であることは事実だ。


業種転換

Posted by skillstorage at 09:58 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

建築業から介護事業への他業種進出というのが話題になった。
経済学でいうところの需給ギャップというものが存在する。つまり長期不況、日本の人口構造の変化、新興国の台頭など様々な要因により産業構造の需要と供給のバランスが崩れており、供給過剰が35兆円も存在するという話があるくらいだ。
これまでの日本は産業構造が大きく転換してきている。かつては農業が主体の国家であったのが、製造業中心になり、そしてサービス産業が急成長してきた。
これはどこの先進国にも共通の転換である。

ここ数年はさらに人口構造の変化が注目されており、急速な高齢化社会により介護など高齢者向けサービスの需要に対して供給が追い付いていないとのことだ。

不況による一時的な企業収益の落ち込みなのか構造の変化なのかを見極める必要がある。
介護は大変な仕事ではあるが、介護保険から確実に報酬がもらえるというビジネスモデルである。


›4 19, 2011

倒産や失敗の研究

Posted by skillstorage at 11:17 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

もう10年以上前になるが八起会の野口会長の講演を聞いたことがある。
テレビにも出演されているのでご存知の方も多いかもしれない。
倒産経験があり、その経験から中小企業にアドバイスを行ったり、再生の手助けをしている。

マスコミで脚光を浴びるのは成功者であるが、失敗する人の方が圧倒的に多いのが現実だ。
そして成功事例ばかりが取り上げられ、ビジネス書になるが、成功と失敗はコインの裏と表だということを講演で聞いたのが印象に残っている。
失敗から学ぶことも多く、失敗の原因を知れば失敗を回避する方法や知恵が生まれるのではないかということだ。

失敗の原因は、経営者の慢心だったり、経営能力不足が多いといったことだったが、その時気になったのは、倒産する社長は家庭不和が多いということだった。
今でもそれは不思議に思うのだが、多くの倒産を見てきた野口氏の言葉であるからその傾向は確かなのだろう。
経営者や組織のトップという立場に無いとわからないのかもしれない。
自分がサラリーマンという立場から見てきた中ではむしろ逆だった。仕事ができる人の多くが家庭を犠牲にして離婚したり、子供の家庭内暴力などの問題など何かしら抱えていた。もちろん円満な人も多いが。
しかしよくよく考えてみると、仕事でも家庭でも悩みを抱えていたらうまくいくはずがないし、集中もできなければ熱中できないと思う。

さて、失敗の原因は分析すればそれはもう沢山ある訳だが、どうしようも無い状況もある。
技術革新が起こってしまったり、原材料の高騰だとか、主要取引先が倒産したり、そういった外部環境の変化や業界の衰退に苦しんでもがいている会社が腐るほどあるはずだ。
戦後農家が衰退し、繊維や鉱業なんかも衰退し、インターネットや情報処理技術によって事務作業なんかも激減したし、製造業も大手の海外工場移転や発展途上国による模倣品なんかで衰退しつつある。これからも少子高齢化、人口減によって存続できない業種・業態・企業がたくさん出てくると思われる。

そういった全てに備えることはできないし、業種転換も簡単には行えない。それでも経営者は頑張り続ける。
しかし野口氏のこんな言葉も強烈に残っている。

「倒産は天からのプレゼント」

失敗し、失ってから得るものも大きいそうだ。家族との時間だったり、苦悩からの開放だったり。
この言葉で救われる人も多いのだろうな。


›4 18, 2011

新規事業

Posted by skillstorage at 18:10 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

企業の寿命は一般的に人の寿命より短い。長く延命し発展している企業というのは時代に合わせて事業内容を再構築している企業が多い。
不況で現在の事業が成り立たなくなっている企業が多いが、コストの削減だけで追い付かないのであれば新規事業を見つけて行っていくべきだと思う。
幸い、新規事業を行うことにより経営革新の認定などにより資金調達ができるケースが多い。
海外の安い製品との競争で厳しかったり、デフレによる単価下落で困っているのであれば、成長する市場や製品を見つけ、その領域を伸ばしていくべきだと思う。
そう簡単に見つかるものでは無いが、何もしなければ、現在の不況は回復されないまま既存の事業は成りたたなくなると考えた方が良いのではないか。

大企業は海外に進出する体力もあるが、中小企業にはなかなかそこまでの元気は無い。そもそも海外の市場で戦える製品を持っている企業も少ないし、海外で生産を開始するには相当の体力を要する。
円高もデフレも続き、少子高齢化による消費の不況も続くと考えた方が良いだろう。
そのような状況でも探せば成長する市場は見つかるものだ。新たに市場を作ってしまっても良いのではないか。

新規事業を行うにも相当の体力を要する。しかし安い価格で取った仕事で忙しいならば、すぐに金儲けできるわけではないが新規事業に再起を賭けてみるのも一つのアイデアだ。


›4 15, 2011

アファメーション|自己暗示と自律訓練法

Posted by skillstorage at 19:38 / Category: 健康法 / 0 Comments

アファメーションとは、自己暗示のテクニックで自分に対して肯定的な言葉を投げかける自己催眠の一種である。
人間の行動や感覚には意識とは別に潜在意識・無意識が存在することは良く知られた事実である。
人間の感情の多くが潜在意識に支配されていると言っても過言ではない。

アファメーションでは、潜在意識に自己肯定を植え付けることによって、自信を持たせたり、自己実現に向かう意識を持たせることである。
子供は暗示にかかりやすく、子供を褒めると子供はその気になってしまうことがあるだろう。
だから子供に対しては褒めて、長所を伸ばすのも潜在意識への暗示の一種である。

アファメーションでは、このような褒めることをを自分が自分に対して行うことでもある。
具体的には、肯定的な表現を使い、未来のことを現在系、過去形で語ることだ。

簡単な例ではこのように行う。

「私は抱えている案件をうまくこなし社内で人望がある」
「健康(体調が)良くなっている」

ポイントは具体的なイメージを描きながら行うことだ。
また、経験から自律訓練法と一緒に行うと効果が高い。もちろん継続して行わないと効果が無い。

自律訓練法では、体(腕と足)が重い、暖かいと唱えてそれを感じることであるが、この際の脳波はアルファー波が出ており瞑想に近く暗示がかかりやすいことが知られている。
また、自分の愛する人に自分がなったつもりで鏡に映る自分に対してアファメーションを行うのも効果が高い。

注意事項としては、抱えている悩みを想像したり表現したりしないことだ。無意識に「できない」、「嫌い」といった内容が植え付けられてしまうからだ。

アファメーションと類似の方法は多くあり、紙に夢を書くことや、録音した自分の夢を聞いて寝る方法などがある。
これらも目的は同じで、自己肯定を自己暗示することによる自己実現である。


スクイーズ・アウト(株主の追い出し)

Posted by skillstorage at 16:35 / Category: VC(ベンチャーキャピタル) / 0 Comments

スクイーズ・アウト(Squeeze out)とは閉め出すという意味で、既存株主を追い出すという意味で使われる。
例えば、MBOがスクイーズ・アウトである。MBOは上場企業が非公開化にする手法であるが、その際に既存株主から買取請求で買い取るのが強制に近い。
少数株主は買取価格が低くてもなかなか裁判で争えない。高値でIPOして低値でMBOすること、経営陣による実施が利益相反の問題を抱えていることから究極のインサイダー取引とまで言われる。

最近はやりの親子上場廃止も同じ問題を抱えている。上場会社とその子会社の上場は利益相反の問題を抱え、子会社を高値でIPOし、株価低迷時にTOBによって再度子会社化をする。これもまたスクイーズ・アウトだ。

上場会社以外でも株主の問題を抱えている企業は多い。複数のベンチャーキャピタルの入っている企業は、投資時期、追加投資などで株価がそれぞれ大きく違い、それぞれの契約も大きく違うケースがある。経営方針と違う口うるさい少数株主を追い出したい企業は結構あるのではないだろうか。

スクイーズ・アウトは様々な方法が検討されているようである。
上場会社では、全部取得条項によって種類株との交換スキームや、非公開の会社では株主割当増資やら別会社をつくって事業を移してしまうスキームなどルールの抜け道は結構あるのかもしれない。

逆に言うと会社というのは乗っ取られる可能性も方法も沢山あるということだ。オーナーが少数株主になってしまい、他の株主が勢力を持ったり、取締役会の大多数になってしまうと会社はスクイーズ・アウトの手法を取ることができるということだ。

もちろん裁判などで争うことができるが、そこまでの労力があるのかどうか。


›4 14, 2011

子供に言うことをきかせる|子供の躾

Posted by skillstorage at 08:56 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

ききわけの良い子と悪い子が存在する。これは何に起因されるのだろうか。
米国に留学中に驚いたことがあった。なんらかの事情があって父親が5歳位の子供を授業に連れてきたのだ。そして90分の授業の間、その子供はひとりでお絵かきをしたりしてちゃんと時間を過ごしたのだ。

日本では学級崩壊が公立小学校のいたるところで起こっているという。教師を無視し自由奔放に振る舞う子供たちのため授業が成立しなくなってしまう現象だ。
このような状況で教師がノイローゼなど精神障害を起こしたり辞職したりすることも相次いでいるという。
教師の能力不足が指摘されてはいるが、子供の躾を本来行う親にも問題が多く、例えばモンスターペアレンツという自分の非を教師や学校の責任にしたり、無理・無謀な主張やクレームをつける親が増加している。

先ほどの子供の例を日本ではあり得ないと思う。ファミレスに行けば、順番待ちの間に落ち着きが無く暴れまわる子供が見られる。
食べるときの行儀の良さも米国で見た子供とは雲泥の差である。
これは日々の躾が大きく影響していると思っている。

子供に対する躾と家庭内教育が今重要なのではないだろうか。


›4 13, 2011

植物工場|アグリビジネス

Posted by skillstorage at 17:20 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ここ最近、農業のビジネス化やその生産性を向上させる技術について調べていた。農業が戦後一貫して衰退産業でその従事者がずっと減少し、補助金無しでは存続も難しい産業と言われている。実際、農業従事者の高齢化は凄まじく、10年後、20年後には農業をやる人がいるのか心配になってくる。
日本では農業は労働集約型であり、海外の安価な製品との競争がなかなかできない。
現在のやり方から、大規模資本型の農業ビジネスや、生産性を向上させる技術革新を持ち込むことによって集積性の向上や付加価値の向上が期待されている。
世界の人口はこの先10年以上確実に増加し、食料品の値段は高騰すると言われている。今、農業には生産性の向上が必要なのだ。

面白いのは植物工場だ。クリーンルームに近い室内で人工照明によって栽培する方法だ。コストは増加するように思えるが、土地代の高い都心では非常に効率が良いと思う。棚に植物を植えて水と人工照明で育てる。太陽光よりも発育の良い波長で育てることにより収穫周期を向上させ、植物と照明の距離を可能な限り近づけることにより、地上と同一面積で何倍も生産することができる。残念ながら現在は植物工場で収益を上げることは困難だ。そもそも農業というビジネスで採算を上げるのが困難という問題もあるが、設備投資を償却できる野菜の販売が難しい。

養鶏場でのニワトリの産卵もそうだが、植物や動物には体内時計があり、その多くは太陽光の照射がコントロールされているようだ。養鶏場も人工照明でコントロールすることにより、産卵の周期を向上させ生産性を上げているそうだ。

このように、自然界のルールをイノベーション(技術革新)によって破壊する生産性向上というのに注目している。かといって、遺伝子操作や強力な農薬というのは恐ろしい弊害が懸念されるので、その点をコントロールするのも科学の重要な役割だ。
植物工場は害虫を入れないクリーンルームで完全な有機野菜をつくることが可能だ。しかし、その室内にいったん害虫が入ると、今度は駆除する天敵がいないため無制限に増殖されてしまう。食物連鎖を無視した、人工的な方法は管理が難しいのだ。
これまでも人類は自然に挑戦してきて、自然を支配してきた。今後もその挑戦により新しい領域が開けるのではないかと思う。

植物工場はまだ事業化がうまくいっているところは耳にしないが、希望のある事業なのでなんとか成功させて欲しい。


失業・倒産、収入が途絶えても怖くない。生保(ナマポ)があるから

Posted by skillstorage at 12:58 / Category: 節約術 / 0 Comments

生活保護受給は200万人を超えているそうである。
ナマポとは生活保護のことである。生活保護を訳すと生保となるがセイホが生命保険を指すのに対し、ナマポは生活保護を指す。
この生活保護をもらうテクニックがネットで紹介されたり、ノウハウ教則のアニメDVDまで発売されているという。

これまで生活保護受給者というと、ホームレスの手前といったイメージであった。国に面倒を見てもらうということ、つまり国民の税金で生活するというのは恥ずかしいことだと思っていた。もちろん多くの人が思っているだろう。それが、「積極的にナマポをもらって、働かないで楽をしよう」というような趣旨だったので驚いた。

正直、憤りを通り越して、このような発想があるのかとまで思った次第だ。

小学校時代を思い返してみると、ごく普通の町ではあったがたまに貧しい家庭の同級生の子もいた。その逆に資産家の子も一緒の教室で学んでいた。
貧しい家庭の子を思い返すと、
父親がテキヤで母親が水商売の子、両親がパチンコ屋で働いていたがそのパチンコ屋が放火にあい失業してしまった子、父親がドカタの子、母子家庭でナマポの子など色々いたなぁ。それでも家庭の状況に子供の幸福度は関係なかった記憶がある。当時は風呂なしアパートが多く、週に何度か銭湯に行く彼らの姿を楽しそうだとも思っていた。

母子家庭の子は、6畳一間での2人暮らしであったが、ファミコンのゲームは常に新しいものを持っていて、ブクブクに太っていた。

その後、彼らがどのような人生を送っているのか全く知らないが、あの環境からは大学に行ける者はいなかったろう。それでもそれなりに商売をやったりサラリーマンをやったりして、当時のような貧相な生活よりは良いのではないだろうか。

当時とはガラリと環境が変わり、むしろナマポでも人並みの生活を送ろうという図々しさ、図太さを持つ者がいるようで、最底辺の生活レベルというのは確実に上がった気がする。例えばネットカフェ難民なんかも、安いアパート借りて自炊した方が遥かに金額的には安上がりだ。

地域によってはナマポは最低賃金を超え、月22万円近くもらい、全国で200万人を超えるそうだ。大阪市ではなんと20人に1人が受給者というレベルで、このままでは財政破綻してしまうのではないだろうか。


英語勉強、資格取得勉強ができない人、できる人

Posted by skillstorage at 09:39 / Category: 英語学習(TOEIC、留学など) / 0 Comments

以前から感じていたことだが、英語の勉強や資格取得は会社での仕事の能力とあまり関係が無いのではないか。
仕事ができる人は大抵仕事に集中して、業務時間も長く、仕事以外の時間はリラックスや趣味に費やしている傾向がある。
しかし、本当に一流のビジネスマンは仕事もバリバリこなして、さらに英語や第二外国語や資格取得のための時間も確保している。

以前韓国のサムソンのエリート社員達との交流の場で、ビジネス終了後に食事や飲み会は参加しないと言い、仕事が終わってからの時間は第二外国語や自己啓発のための時間に使うと言われて驚いた。
韓国では、出世のためには日本よりもはるかに厳しいTOEICの点数や第二外国語の能力が要求される。

日本ではこのようなハングリー精神を40代過ぎてまで持ち続けている人は稀ではなかろうか。せいぜい結婚前の20代後半くらいまでのビジネスマンがTOEICや資格試験やMBAのための勉強を自分の時間を犠牲にして必死になっている光景を見るくらいではないだろうか。

日系企業でも今後はさらに厳しい英語力、第二外国語力、その他資格を社員に要求していく傾向にある。社員の能力が高くなければグローバル競争には勝てないし、会社が衰退していく中ではリストラの対象には能力の無い人から切られていくことになる。
語学や資格は、仕事の能力と一致しないことも多いが、履歴書に書けることと、部署以外、会社以外の人も客観的に評価できる能力である。

将来が不安であったり、より能力を活かせる場を求めるのであれば、語学か資格はコツコツと学習して習得すべき能力なのだ。
もちろんこれには犠牲が伴う。平日夜や休日の家族との時間、自分の趣味の時間が犠牲となる。会社の仕事だけで精一杯で、精神的にもギリギリの人も多いかもしれない。

それでは、本当に一流の人はいったいどのようにして勉強の時間を確保したり、自己を鼓舞して学習に向かわせているのだろうか?

一流の人材は、仕事以外の勉強を楽しんで行っている。
例えば英語学習であれば、TOEICの対策本だけを行うのではなく、CNNを見たり好きな映画をスクリプト付きで何度も見たりしている。これにはある程度の英語力が必要だが、ニュース知識も付きながら学べたり映画も楽しめたりと一石二鳥だ。また点数の上昇をうまくモチベーションにしている人もいる。
資格勉強は、グループでの勉強会をしたり、仲間と競争したりするのが楽しみながら学習するコツだ。

第二外国語や難易度の高い資格は途中で挫折しやすい。これらをマスターするツワモノは、空き時間に短時間でできる暗記学習をしたり、まとまった時間は集中して学習するなどメリハリのある勉強法を取り入れている傾向がある。

語学は途中で辞めると、今までの努力が水の泡になり、資格に関しては合格しない限り、全くの無駄な時間となってしまう。
そういう点では、マイペースな継続力というのも大きな要因である。
語学も資格も基本的には長期戦だ。1週間や1カ月で成果が出るものではない。


›4 12, 2011

楽観主義者に訓練でなろう|プラス思考人生

Posted by skillstorage at 15:27 / Category: 健康法 / 0 Comments

楽観主義とは、楽天主義とかオプティミズムとも言われる。常にプラス思考で、おこった出来事に対して良い方向にとらえる性格だ。
逆に、悲観主義者とは「起こった現実を、マイナスへと受け止める人」のことである。

同じ現実に対して両者の違いは、受け止めかただけの問題である。
様々な研究データが示していることであるが、楽観主義者の方が悲観主義者に比べて、幸せで、健康的で、長寿命で、社会的に成功することが多いことがわかっている。
多くの成功した起業家、政治家、アスリート等は、楽観主義者が多い。
また、最近の研究では、楽観主義の性格は後天的に訓練によっても獲得できるものであることも知られている。

楽観主義者は、普通の人にとって過酷な出来事でも、プラスに捉えるため、その出来事を克服したり、新しいチャレンジで成功や幸福を勝ち取るケースがある。
他方、悲観主義者は、そのような過酷な出来事に対して、投げ出したり、逃げたり、何もしないため、ますます悲惨な状況に陥るケースがある。

では、どのようにしたらプラス思考で物事を捉え、楽観主義者になることができるのであろうか。
まず、全ての出来事に対して「これは自分にとって良いことだ」、「運が良い」、「幸せだ」と毎回唱えることだ。
これは自己暗示でもあり、繰り返し唱えることにより、本当に楽観的に物事を捉える事ができるようになる。
そして、あえて良い方向にものごとが進むことを想像してみることだ。

このような習慣により楽観主義を獲得することが、認知行動療法などでも採りれられてきているようだ。
楽観主義者の方が人生が幸せなのは誰にもわかることだ。そして訓練で獲得できるのであれば、努力するべきことだ。


「人は生きているのではなく、生かされているのだ」と言われた。

Posted by skillstorage at 11:58 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

人によって人生観は違うし、気分の問題でも人生観はだいぶかわるようだ。
「人は生きているのではなく、生かされているのだ」などと言う人の心境を考えると、置かれている状況がとても苦しいのだろうなと察してしまう。

どのような人生観を持とうが個人の自由だが、それを押しつけるのは良くないなと思った。
よくよく考えると「人は生きているのではなく、生かされているのだ」などと意見を押しつける人には奢りを感じる

自分は人のために苦労を受け入れているとか、そんな感じを受けた。
そんなことを人に言うというのは無理をしているのではないか?本当はそんな生き方をしたくないのではないか?

しかし、「では君は何のために生きているのか?」と聞かれると一言で明確には説明できないので困る。
「自己実現のためです」、「では何が自己実現なのか?」

その人の人生観と発言には疑問を感じる部分もあるが、自分自身を見つめなおす機会にはなった。

高瀬舟|森鴎外

Posted by skillstorage at 11:56 / Category: 書評 / 0 Comments

高校時代に授業で読んだ「高瀬舟」を最近読みなおしてみた。学生時代には理解できなかったことが今になって分かることもあり、年を取って読み返せばまた新たな視点で読める小説だと思う。学生時代の感想と今では全然違う。

話の内容は、主人公の役人は罪人を島流しにする船の船頭で、多くの罪人を見てきたが、その晩の罪人は心が晴れている表情だった。その罪人の話の壮絶で悲惨な人生を聞き、自分の生活と照らし合わせるのだった。

学生時代には人生経験も無いので、苦労も知らず、苦境にある人ともそれほど出会うことも無かった。またそういった気持ちになることも難しかったと思う。
自分が病気になって初めて病人の気持ちが分かるというが、人生経験をいろいろしておくというのは極めて大切なことだと今更思う。
子育てでも子供には苦労をかけないで楽な人生を送らせてやるべき、というようなことを言う親は多いが、むしろ若いころに徹底して苦労させたほうが後の人生で役に立つのでは無いだろうか。

しかし、高校の教科書の題材としては難しいテーマだったと思う。今更読み直してみたいと思ったので、あの頃授業でやっておいて良かったのだが。


お香でも癌になる

Posted by skillstorage at 11:55 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

癌といえば真っ先に批判対象となるのが煙草だ。この傾向は世界中に波及し、煙草のパッケージには恐ろしい注意書きや国によっては肺がんの写真まで掲載されている。このような癌と煙草の関連が取りだたされたのは比較的最近のことであり、嫌煙ブームにまで発展していった。
発がん性物質は、煙草に限らず日ごろの生活で多く体内に入っている。魚や肉の焦げであったり、工業施設、工場なんかに滞留しているガス、塗料、排気ガス、酒、数えたらきりのないほど存在している。完全に発がん性物質の無いものを体内に取り込むことは不可能なのだ。

煙草の場合は、受動喫煙と呼ばれる副流煙があり、吸わない人にまで悪影響を及ぼす点が特に非難されているかと思う。
それであれば、お香や香水はどうなんだ?

Cancer誌にJeppe T. Friborg氏らが掲載した「Incense use and respiratory tract carcinomas」によると、やはりお香でも癌になると発表された。

煙草は昔はどこでも吸えた。公園にはベンチの横に灰皿があり、飛行機でも電車でも吸えた。職場でも机上に灰皿があり、大きなフロア全体がもくもくしていたのを思い出す。煙草嫌いの人にとってはえらい迷惑な時代だっただろう。
だが、そんな時代のことだが自分は別の匂いが耐えられないほど嫌だった。席は隣のシマだったので距離はあったのだが、とにかく香水がキツイおばさんがいた。その匂いを嗅ぐとクラクラして鼻炎になり鼻が詰まる。ちょうどその頃、喫煙室ができ煙草の匂いはフロアから消えたが、香水の匂いはそのままだった。異動になるまで、苦しい思いが続いた。

また、お線香の匂いも受け付けない。たまに田舎の家に行ったりすると仏壇の前でお香をもうもうと焚いている。あの煙はたまらない。墓場でも線香はできれば使いたくない。宗教行事として使わないといけないのだから我慢しているが。

また、最近ではスピリチュアルな連中や怪しい連中の遊びの匂い隠しだとかアロマだ癒しだとかでもお香が至る所で使われている。
しかし、健康志向でお香をたいている人には言いたい。お香でも癌になる可能性があるのだと。そして、副流煙で周りの人にも迷惑をかけている可能性があるのだと。

何故リストラにあった失業者は会社に行くふりをして公園で時間を潰すのか

Posted by skillstorage at 11:26 / Category: HR(人事) / 0 Comments

サラリーマンの風貌の者が公園やネットカフェやパチンコ屋で時間を潰している光景がある。
営業マンが時間潰しをしていることも多いのだろうが、失業者が行く先が無くふらついていることも多いようだ。
何故このような無駄な事をするのだろうかと不思議に思っていたのだが、実際にそのような立場の人と話すと想像していなかった現実がそこにはある。

リストラなどでの失業というのは、自己にとって重要なものの喪失、アイデンティティの喪失である。やることが無いからと家でじっとしていたり、家族に事実を告げることができない者も多いようだ。
また、社会人としての習慣が変えられないというのもあるようだ。

生活の中心であった仕事を失うということは、心理的ショックが想像以上に大きいようだ。長引く不況により失業期間も長期化している。精神的に異常をきたす人も多いそうだ。

しかし、そのような立場になっても行動を起こさないと何も変わらない。再就職の面接試験で何社も落とされても、それでも挑戦しなければいけない。就職以外にも起業といった方法だってある。何もしないで時間を潰すというのが一番ばかばかしいと思う。



ダブルワークで収入アップ

Posted by skillstorage at 08:38 / Category: 節約術 / 0 Comments

ダブルワーク(Wワークとも書く)とは、簡単に言うと副業のことである。英語ではセカンドジョブという。
副業との意味合いの違いは、ダブルワークはかなり長時間にわたり業務を行うことにある。

ダブルワークの特徴として、「夜だけ数時間の勤務」、「土日だけ勤務」といういわゆる副業的な仕事がほとんどないことがあげられる。
そのため、睡眠時間を削り、正規の仕事をしながら長時間の拘束になる。
ネット上ではWワークを行う者の過酷な労働環境が書かれているものも多い。

それでもWワークをするのは、不況による大幅な収入ダウンの影響を受けている人が多いことを示している。
例えば、Wワークをしている人の代表的な例でいえば、収入が600万円台から400万円台にダウンし、住宅ローン、子供の私立学校の教育費や学習塾の費用が払えなくなったという状況が典型的である。
共働きでも支出を補うことができず、不動産は売却しても売却損を出してさらに借金が残るという状況が想定される。

若い女性であれば、風俗などの短時間高収入のWワークも可能であろうが、中年男性のWワークは肉体労働しかほとんど存在しないだろう。
それでも平日夜や休日の時間を持て余すよりは何か行動して収入を上げた方が良いと思う人が多い。

Wワークは残念ながら短時間で楽して儲けるアルバイトのようなものが存在しないのが、副業と言葉が使い分けられる所以だろう。


›4 11, 2011

NLP(神経言語プログラミング)

Posted by skillstorage at 17:55 / Category: 健康法 / 0 Comments

自己啓発で内面から自分を変えようと思ったらどんな方法がよいだろうか。これまでも怪しげな精神世界のセミナーなど多数あった。
スピリチュアル系、新興宗教系などから正統派コーチングまでサービスは様々なものが存在する。それだけ成功型の性格へ変えるニーズも高く、まだ独自に自分の性格は変えられないということなのだろう。

NLPとはNeuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略で、精神論ではなくプロセス(方法論)に重点を置いたセラピー(心理療法)である。意識や性格を変えるのは難しい。しかし行動や認識を変えることによって意識を変えていくのが特徴である。

昔の同級生で成功者がいたら思い出してほしい。いなければよく知る同年代の成功者でもよい。10年前もしくはその人物のことをよく知っていた学生時代などを思い起こしてみてほしい。それほど能力に違いがあったわけではないことを知るだろう。
そして現在の違いには何があるのか?子供だった頃は何者にでもなることができた。その可能性があった。しかし何者にもなっていない人が圧倒的だ。野心はありつつも実現できていない人が大きい。

成功者にはある一定の思考パターンや行動パターンがあるといわれる。
それらを徹底的に真似してみるといった方法など、テクニックによって成功への意識変えが行うことができる。そのテクニックがNLPでは非常に多く存在する。

数あるテクニックの中で注目しているのが、アンカリングやリフレーミングだ。
梅干しをみたら口の中が酸っぱい感じがする。国旗を見たり、国歌を聞いたら高揚する。サザエさんを見ると憂鬱になる(サザエさん症候群 )。これはイメージと自己の精神や認識がつながっているせいである。行きたくない会社、嫌な仕事、嫌いな上司も良いイメージに転換して結び付けることによってどれほどポジティブになるだろう。

・アンカリング
何かキーワードやテーマと成功イメージを結び付けること。何かを見たら、別の何かを思い浮かべるようにすることだ。

・リフレーミング
物事の捉え方を変えてみることだ。先日街中で耳にしたことなのだが、ある悩みを打ち明けられた中年女性が「あら、羨ましい」と言った。物事は捉え方で意味合いが大きく異なることの実例だ。

・ラポール
自分と相手の間に橋を架けることの意味である。ミラーリングの発展形だと思うが、例えば成功者の話し方から特徴・癖に至るまですべて真似してみる。
これを日常のコミュニケーションでも取り入れることによって同調を得る方法だ。

他にも多々のテクニックがあるので非常に参考になる。
結局、多くの経営者やアスリートなどの成功者を見てみると、メンタル能力が異様に優れていることに着目できる。負けず嫌い、上昇志向というもの重要だが、スランプ時からの這い上がる力、不安克服能力、限界を超えるほどの集中力と継続力といったことがある。

NLPのアプローチは、ビジネス、カウンセリング、スポーツに特に有効とされ様々な団体が有償セミナーを行っている。事前に調べてみるなり本を読んでみるのがよいだろう。

一瞬で新しい自分になる30の方法―24時間ストレスフリーでいられるNLPテクニック

東京電力福島原発の報道は過少気味ではないか

Posted by skillstorage at 15:26 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

福島原発の放射能漏れ、汚水排出問題にからむ報道に重大な疑問を感じるようになった。
まず、原発事故当初から、専門家でもない人のTwitter等Web情報で、放射線量は関東では安全であるといった議論が盛り上がっていた。
また、マスコミの報道でも不安感はあるものの、世間が騒ぎすぎだという認識でいた。
ところが、海外でも毎日のように福島原発事故の報道はされているが、日本の報道は信じられないという議論や、海外で遠い地域にありながらも放射能影響についての報道多くされていることから、日本では報道管理がされて安全であるという幻想を抱いているのではないかと思い始めた。

外国人の日本勤務の家族は、母国に帰り、その話を聞いていていても日本の放射線は危険だと嫌というほど出てきた。
また、先日、中国、韓国に行ったのだが、日本よりも遥かに深刻な報道がなされていた。
遠く離れた米国のニュースでも深刻な影響が報じられていた。

もしかしたら、日本の報道は世界では異例で、信ぴょう性の無いものなのかもしれない。
構造的にも、日本のマスコミが伝える情報は、政府、東電の発信する情報は閉鎖的で限られたメンバーの記者クラブを通じて行われている。
東電はメディアの大スポンサーでもある。

原発の放射線の被ばく影響というのは長期間にわたって初めてその深刻な影響がわかる。
例えば、広島、長崎の被爆者は何十年もたってから発癌したりしている。

原発ではないが、過去にも水俣病や光化学スモッグなど時間が経たないと、その悪影響がわからず範囲もわからないことがあった。

現在でも著名人などの中には放射線は安全だと言い切る人もいて、タバコの害や交通事故の方がよほど危険だという人もいる。
しかし今回の原発事故で原発の仕組みで明らかになったのは、原発は正常に稼働している間は安全だが、停止すると極めて危険で、廃棄方法も明確ではない。
どこかで問題が生じたら、防ぎようが無いような欠陥のある仕組みであることがわかった。

確かに、水やガソリンの買い占めや花見の自粛など、放射線の影響と無関係であったり過剰反応である部分はある。
しかし、日常生活が全く安全であるとたかをくくって何の防御もしない生活もどうかと思う。

›4 08, 2011

自律訓練法|脳内ホルモンを分泌させ精神状態を自己管理せよ

Posted by skillstorage at 17:32 / Category: / 0 Comments

現代の日本社会においては、ストレスなど精神状態に非常に付加がかかる環境だ。
希望が見えない状況下では、不安と責任に対する重圧が重くのしかかり、生きている意味を見出すのも困難である。

発展途上国で、賃金や生活環境が日本よりも遥かに劣っている国でも、経済の成長とより良い未来に対する希望が精神的な安定と高揚となっている。
これは中国をはじめとした東南アジアに訪れるたびに思うことである。

健康状態は自己責任という意識が強く、食生活を気を付けたり、サプリメントによる栄養補給に気を使うようになってきた。実際、サプリメントの市場は右肩上がりに成長し、コンビニ、ドラックストアで医薬品をしのぐほどのスペースで売られている。
健康に対する意識の向上は、予防医学に対する知識の向上が一つの理由にあげられる。

病気になってからでは医療費はかかり、会社や学校を休まなければならないなど、被害が大きくなる。
また、いったん病気にかかると健康管理が出来ない人というイメージも少なからず存在するのではないか。

このようにして肉体に関する健康管理の意識の向上がみられるが、精神状態に関する健康管理はまだまだなのが現状だ。
まず、精神病が病気であるという認知が一般的で無い。最近では、うつ病により会社を休職する人などがテレビの番組などでも取り上げられているが、肉体的には健全なため病気とみなされない傾向がある。ただ単に怠けているだけではないかという認識さえあるようだ。

誤解を生みやすい精神病の症状には、学校や会社を休むと精神が健全な状態に戻るケースである。病気で休んで遊んでいたら誰もが病気ではないと思うだろう。
このように精神に関する病は、確実に増加傾向にあるものの、大衆から認められるようになるにはまだまだ時間がかかりそうである。

また、肉体に対する健康管理に対するほど精神に対する健康管理という概念が浸透していない。
過剰なストレス、不安症、不眠症、ノイローゼ、神経症、自律神経失調症、パニック障害などからうつ病に至るまで、それが病気であるという認識がされないまま放置され、悪化したときには重症というケースが見られる。

そこで、精神的な負荷を軽減させる自律訓練法を紹介したい。

自律訓練法とは、催眠療法から生まれた治療法で、自己暗示により催眠と似た状態になりうることを利用した自律神経の訓練法である。
自律訓練法により、脳内ホルモンのセロトニンの分泌がなされることが確認されている。
自己催眠を重ねていくうちに、過度の緊張がとれ、疲労が回復し、心身ともにより健康になるというのが自律訓練法の目的である。

自律訓練法の効果としては、ストレス解消、イライラ解消、自己統制力の増強、集中力の増加などが期待できる。

リラックスした状態で以下のような自己睡眠を行う。

1.気持ちがとても落ち着いていると唱える。
2.右手が重い、左手が重いと唱える。(実際に感じられるようになるまで)
3.右足が重い、左足が重いと唱える。(実際に感じられるようになるまで)
4.右手が重い、左手が重いと唱える。(実際に感じられるようになるまで)
5.右足が重い、左足が重いと唱える。(実際に感じられるようになるまで)
6.心臓が静かに打っていると唱える。
7.呼吸が楽になっているのを意識する。

ここでの秘伝のポイントは、暖かさと重さを意識するときに、手足が鉛になった、手足が熱い風呂に浸かっている、と具体的なイメージを連想させることだ。

その後、消去動作と呼ばれる、両手両足の屈伸、背伸びなどを行い、催眠状態から戻るための動作を行う。

他にも、ストレス解消、セロトニン分泌にはリズム運動、睡眠、太陽の光を浴びる、号泣する、幸福だった懐かしの記憶を思い起こす、といった様々な方法がある。

肉体よりも精神が病みやすい現代社会だ。精神の健康管理にも充分に気を配ることが大切だ。

›4 07, 2011

マイケル・ムーア「The Big One」

Posted by skillstorage at 17:47 / Category: 書評 / 0 Comments

左翼的ドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーアの映画「The Big One」は今から10年以上前90年代後半の米国を映し出している。
映画では、米国製造業(自動車業界からスナック菓子からナイキまで)の工場閉鎖・海外への工場移転による地場産業の崩壊、失業者の増加、そしてそれに苦しむ人々を映し出している。
映画「ロジャー&ミー」ではGMの城下町フリントの崩壊を描いていたシリアスな雰囲気だったが、この映画ではムーアの皮肉たっぷりでユーモラスな公演で爆笑シーンが半分ほどある。東南アジアの劣悪な環境で靴を作らせて悪評が高いナイキの社長も登場するが、ムーアとナイキ社長のやり取りが漫才のようだった。

90年代後半の米国は「雇用なき経済成長」などと呼ばれ、失業者が増加する半面、景気回復、経済成長が見られた。
これは今後の日本を明示しているのではないかと思ったのだ。

ムーアが糾弾するのは、企業が業績が良いにもかかわらず、工場を賃金の安い海外へ移転させ、従業員を解雇することだ。
大企業経営者は巨額の報酬を得るが、失業者や低賃金の労働者は貧困で精神を病む。米国では株式を資産として持つ家庭が多く、不動産価格も上昇していたので資産インフレによる所得の無い資産形成ができたのかもしれない。
いずれにせよ、多くの失業者がいたものの90年代は米国の経済は繁栄した。

現在では米国の失業率は90年代の2倍ほどになっている。また不動産も株価も低迷し資産デフレが起こっている。

日本では、デフレは長期間に及び賃金は下落が続いている。そして大企業を中心に製造拠点をより安い他国への移転を進めている。
アメリカのようにドライに解雇・レイオフができないため、業績悪化時に希望退職を行ったり、工場閉鎖では他地域への移籍を進めている。これは形式上はグループ内で雇用の確保などと言っておきながら、地元から離れられない従業員がほとんどと見越して行っているケースが多々ある。

むしろしわ寄せは日本の産業構造においては下請け企業の切り捨てという形で行われている。
地方経済は疲弊しており、失業者に新たな職場はほとんど存在しない。
大企業においては、社内失業者も多く存在する。

日本経済は、震災前まで回復基調であった。これからは米国の90年代のような雇用なき景気回復が日本でも起こるのではないかと懸念される。


›4 06, 2011

倒産した会社の社長

Posted by skillstorage at 17:45 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

倒産後の社長には過酷な残務作業と人生の再スタートをしなければならない。
それがいかに過酷かというと、資産の没収、無収入の中で、これまで経験したことのない後処理をしなければならないのと、人生と一体だった会社という存在を無くした喪失感から無気力、脱力のため再スタートがしにくいことにある。

真面目な社長ほど倒産後は悲惨
社長は倒産を回避するためにあらゆる手段を取る。賃金カット、リストラと身を削る思いで辛いことを行わなければならない。
さらに、銀行借入が出来なくなると、存続のためサラ金などの高利貸しにまで手を出してしまう社長もいる。本業が立ち行かないのに、高利貸しに手を出してうまくいくわけが無い。冷静さを失い、会社の存続や従業員の賃金を払う使命感のために事態が悪化してしまうケースもあるのだ。
このようにして多重債務者になると、通常の銀行借入だけの借金よりも後処理が悲惨になる。

倒産をすることにより従業員、取引先、仕入先、顧客に迷惑がかかる。また社長のプライドもズタズタになるのだ。
そんな恐れからより事態を悪化させてしまう社長も少なくない。

倒産すると、社員から罵倒されるかもしれない。会社の玄関には倒産の張り紙が張られ、資産の処理に移行する。
この時点で多くの社長は脱力感で一杯で、借金の個人保証や自宅の担保、連帯保証人への迷惑、家族のことなどで頭が一杯のはずだ。
返せないほどの借金をどのように処理するのかの知識が無いから不安で一杯になるのだ。
倒産した社長の話を聞くと、倒産直前では自暴自棄になったり、死にたいと思ったり、本当に自殺を考えるほどになるという。

自殺してその保険金でおとしまえをつけようだとか、絶望感から実際に自殺してしまう社長もいる。

倒産してしまった後のほうが、むしろ気が楽になったという話をよく聞く。
破産してしまえば、もう会社は存在しないのだ。
この時点になって弁護士の話を聞いたり、倒産後の事例を集めることによって気が楽になってくるのかもしれない。
しかし、多重債務を抱えていたり、連帯保証人への責任を感じたり恐怖から夜逃げしてしまう社長もいる。

倒産後の社長の再起が困難なのは、倒産という失敗を引きずったり、絶望感のあまり前進することができなくなってしまうことにある。

倒産しても元気に再起できる社長もいる
倒産が避けられないと確信した時から、早く再起を考えている社長は行動ができる。
計画的に倒産することもできれば、倒産後の再起のための資金や事業の移転などの行動が取れる。
なによりも、精神的に楽なことが再起には一番大きな要因なのではないだろうか。

ここに紹介したのは、様々な中小企業の倒産した社長の話やインタビューから具体的な人物像を想像したものだ。
あまりにも悲惨な例がある一方、人がうらやむような倒産・再起を遂げた社長もいる。

社長というのは大きな責任を背負っている。過度な責任感を持つと押しつぶされてしまう。
毎日多くの会社が倒産しているのであり、倒産は社長だけの責任ではない。銀行にしても1社の借金が経営に大きな影響を与えることは無い。
倒産で一番悲惨なのは多くが社長自身なのだ。

社長には事業を行ってきた能力があり、優れた才能を持っているのだ。計画倒産によりうまく処理する方法はいくらでもある。
そのことが伝えられたらどんなによいだろう。そして何度でも再起できる社会であればどんなに良い世の中になるだろう。

›4 05, 2011

神経伝達物質(脳内3大物質)について

Posted by skillstorage at 18:31 / Category: 健康法 / 0 Comments

自分の感情や精神を良く理解するために、3つの神経伝達物質についての知識があると何かと役立つ。
神経伝達物質には以下の3つが挙げられ、それぞれが感情や精神状態に影響を及ぼし、相互作用している。

ノルアドレナリン・・・覚醒(注意力、判断力)
ドーパミン・・・快感(多幸感 ハイな感情)
セロトニン・・・衝動(落ち着きと安定感)

3つともそれぞれ個別には良く耳にする言葉だと思う。
ノルアドレナリンは日常では単にアドレナリンと呼んでおり、興奮したり、怒ったりするときに「アドレナリンが分泌されている」など使うが、覚醒作用がある。
ドーパミンもよく使われる言葉であり、ドラッグ中毒者が「ドーパミンが出ている」など映画の中でLSDを飲んだりやSEXシーンで快楽がある場面で見聞きしたことがあるのではないか。
セロトニンは不安症、パニック障害、うつ病、過敏性腸症候群などストレス性の病気や症状でおなじみの神経伝達物質だ。

脳内のこれらの神経伝達物質の分泌は食べ物やサプリメントでも増やすことができる。またセロトニンは太陽の光を浴びることや運動で分泌されることがわかっている。
不安症やうつ病に対してもこれらの神経伝達物質の分泌を薬物で向上させるのが心療内科の治療法である。医療用でない輸入ドラッグや完全に違法なドラッグもある。
薬物やサプリメントも作用も様々で、覚醒作用が強いものはアッパー系、快楽や落ち着き作用が強いものはダウナー系と呼ばれる。
違法なドラッグでは、アッパー系の代表格が覚醒剤、ダウナー系はマリファナやLSD、MSMDがある。
いずれも一般人は映画や芸能人の薬物逮捕のニュースでしか知ることのない世界だ。

しかし、不思議と性格的にもアッパー系とダウナー系と特徴がある人がいるのが面白い。躁と鬱の違いでもあり、日常的に両方の状態がひどく変動すると躁鬱病だ。

医療用の薬物でも、作用としてはアッパー系、ダウナー系と相互作用するものがあり、睡眠薬のように眠くなったり、興奮を落ち着かせたり、倦怠感や脱力感を取り除く作用など様々あるようだ。
薬でなくても、コーヒーなどのカフェインでも覚醒作用が感じられる人もいる。

これら3つの脳内物質の作用を良く知ることで、自分の状態がわかり、サプリメントや運動をすることで精神を高めることができるはずだ。


起業と個人保証と景気対策

Posted by skillstorage at 11:20 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業・開業の動機というと、一般的には脱サラして温めていた事業計画を元に行うイメージが強い。
しかし、実際の起業・開業の動機の多くは、「仕方なく」や「それしか選択肢が無く」という必要に迫られてのものなのだ。
特に長期化する不景気下にあって、失業やリストラに伴う解雇が行われ、転職もままならない人が多く、いっそのこと自分で事業を行うといった動機が実に多いようだ。
本来の起業は、サラリーマンという雇われた立場よりも儲かり、制約が無いという自由や自己実現を求める動機であるべきだ。

次に起業するにあたり、まずは資金が必要となる。貯蓄や親戚からの借入を元に始めることとなるが、自治体等による開業の資金を支援する制度融資が多く存在する。
通常では銀行借入は実績と信頼を積み重ねないと受けることができないが、これらの制度を利用することにより資金調達が可能となる。

このように起業して事業を開始しても、1年間も持たない企業が多数であり、3年間続く企業はさらに少数となってくる。
つまり、起業しても多くは倒産してしまうのである。これが不景気における創業のリスクと実態である。そして経済は新陳代謝により発展していく。

しかしながら起業は景気対策に大きく貢献するメカニズムである。新しい製品・サービスが登場し、雇用が創出される。
日本における90%以上の企業は中小企業であり、中小企業により雇われている従業員もまた7割以上なのである。

現在の日本においては開業率は廃業率を大きく下回る。この背景の大きな要因に起業のリスクがある。それは、起業をして失敗時のリスクであり、倒産した場合に企業と創業者の個人保証により、本来株式会社として出資した範囲の責任であるはずが、借金に対しても起業家は全責任を負うのである。
これにより起業家の失敗時のリスクは、個人の財産の没収を意味し、失業保険も出なく路頭に迷うほどのリスクに晒されることになる。

日本の銀行が個人保証を求めるのは、世界でも珍しいことであるが、これは回収手続きのコストを考えても実際には経済合理性に合わないという意見が多い。
会社の不動産等の担保のみならず、起業家の不動産をも担保に要求することもあり、また借金返済ができない場合の回収は、サービサーと呼ばれる回収専門会社を通じて行われるが、その手間の割には回収率が低いのだ。

開業率が廃業率を上回れば景気は一気に回復するだろう。
新しい産業、製品、サービスの登場とそれに伴う雇用の創出と経済の活性化だ。疑いの余地のない景気回復策だ。
それを実現するためには、経営者に対する個人保証という古い慣習を無くすことが必要だ。

›4 01, 2011

モラルハラスメント|職場の悪い雰囲気、いじめ

Posted by skillstorage at 16:30 / Category: HR(人事) / 0 Comments

モラルハラスメント(略してモラハラ)という言葉が登場している。
モラルハラスメントとは、言葉や態度によって精神的に相手を傷つけることを指す。

かつてはセクハラ(セクシャルハラスメント)が職場の問題となった。
セクハラは性的な嫌がらせのことであり、男女雇用均等法以前はあらゆる職場で見られた行為だが、今では厳重な処罰が与えられる。
知人にも社内の女性に飲み会の席で「彼氏はいるの?」とか「Hは好きか?」などとしつこくからんで会社から厳しい処罰を与えられた者がいた。
女性のお尻や体を触るなど、現在の社会ではセクハラとみなされ厳しく処罰されるだろう。

その後、パワハラという言葉が登場した。パワーハラスメントの略語であり、職権などの権力を利用し、本来の業務の範疇を超えて人格や尊厳を侵害することにより、精神的苦痛を与えることである。
無理な残業や営業ノルマを与えたり、能力の低さを叱責することさえパワハラになる恐れがある。

セクハラもパワハラもモラルハラスメントの一部であり、より包括的な言葉として近年使われるようになってきている。
この背景には、景気悪化に伴う賃金の低下や仕事内容の高度化などによるストレス増加があるのではなかろうか。
転職する人の理由の上位には人間関係が挙げられる。職場の雰囲気が悪い、なじめない、いじめられたなど、金銭的な理由よりもむしろ人間関係というのは長時間過ごす会社にとっては重要なことだ。

どんな職場でも多かれ少なかれ、モラルハラスメントが存在するだろう。職場でなくても学校でもいじめは昔から存在した。記憶をたどると、容姿の悪い女の子が傷つく言葉をひどく浴びせられたり、貧乏でいつも同じ服を着て髪の毛のぼさぼさの子がからかわれたりしていた。登校拒否の子はクラスに1人はいて、友達を作らず何も話さない子も何人かいた。太っていてニキビだらけで勉強ができない子もからかわれていた。不良に目を付けられ、いつもシゴキを受けていた子もいた。
最近の学校でのいじめ問題はより悪質化しているようだが。

会社も学校と同様に様々な人の集まる場所で、インフォーマルな人間関係が存在する。大企業の工場のトイレでは、上司の悪口が書かれているのを目にしたことがある。最近ではネットの掲示板で社内事情が晒されていることも多い。
昔の職場の先輩で、能力不足から上司にいつも厳しく叱責されている人がいた。怒られている本人は叱責に慣れてしまい不感症になっていたが、余りにも大声で罵倒されているため、女子社員が驚いて泣き出したことがあった。大企業では無能な部下がいても上司は解雇も職場を変えさせる権利も無く、その上司もまた精神的に追い込まれていった。
これも今ではパワハラにあたるだろう。

モラハラという言葉が普及していることは、オフィス街に心療内科が増加していることと関係があると思う。
鬱病やノイローゼに至らなくても、パニック障害、自律神経失調症など、人間関係が原因で精神に異常をきたす人が確実に増えているのだろう。

被害を受ける当事者になったら?
大企業なら社内にカウンセリングを受けるサービスがあるかもしれない。しかし多くは相談することもできず、耐えるか辞めるかしかないのが現状だろう。