›5 27, 2011

語学は継続が命

Posted by skillstorage at 18:43 / Category: / 0 Comments

英語を社内公用語に採用する企業が増加している。経済のグローバル化に伴い英語が標準ビジネス語として今後さらに定着していくだろう。
企業は海外取引が増加し、人件費の安いローカル人材の採用が増加する。縮小する日本経済から海外需要を取り込むべく、製造業だけでなくサービス業までもが海外進出を加速していくだろう。
ビジネス共通語としての英語だけではなく、更に加えて中国語など第二外国語までも要求する企業も登場しているのが現実なのだ。

ところが、ビジネスの世界で語学というのは、「出来る人」と「まったくダメな人」に綺麗に二分される傾向がある。また、英会話教室に通ったり、教材に金をかけてもまったくできない人もいる。逆に対して努力しているように見えないのに、ビジネスで語学力を発揮する人もいる。
この違いはどこにあるのだろうか?

語学の根本的な能力を考えてみると、どこの国の子供でも知能障害者でもその国の言葉を使うことができる。日本人なら誰もが文法なんか勉強しなくて日本語が達者にしゃべることができる。他の国でも同様だ。

幼い時に学ばないと語学力は身に就かないという説もある。確かに子供の記憶はすごいものがあり、語学を習得するのも早いが、忘却もまた早いのだ。
子供の頃の記憶はほとんど無いのにもかかわらず、成人になってからは5年前の出来事を鮮やかに思い起こすことが出来る。また、成人になってからでも年老いてからでも、必要に迫られて外国語を習得した人は数多く存在する。

英語をはじめとした語学の壁は、記憶と忘却にあると考えている。海外留学を終えて語学を習得したにもかかわらず、数年でほとんど外国語を聞きとれもせず、単語も忘れてしまう人もいる。他方、留学後に日本での生活だけにもかかわらず、更に語学力が上達している人もいる。
これはいかに語学に継続して触れているかが重要であることの証明である。

ある程度語学力が身に就くと、テレビ、新聞など外国語を触れて情報を習得することが出来るようになる。それでも母国語である日本語の方が情報収集が遥かに楽なためそれを怠る人がいる。せっかく高い英会話教室に通いながら、教室の外では英語に触れない人もいる。

我々が日本語を話せるのは、毎日日本語を使い記憶に定着させ、新しい言い回しを覚えるという作業を無意識のうちに行っているからである。
子供がすぐに言葉を覚えていくのも、毎日言葉に触れてどんどん新しい言葉を記憶させているからである。

つまり、外国語は習得しても使わなければ忘却してしまうのである。

仕事で英語が出来る人は、どんどん英語が上達する。
それは英語に触れる時間が長く、記憶が定着し新しい単語や言い回しを覚えていくというプロセスを行っているからである。

このような語学習得の仕組みが分かれば学習法も自ずから見えてくる。
初期の段階は、とにかくインプットを中心に単語の暗記、リスニング、リーディングを繰り返し行い、ネイティブ用のテレビ番組や新聞が少しでも理解できる領域に到達することである。
ここまでくれば、辛い学習という一線を越え、趣味の領域として子供向け番組を見たり、ニュース番組を見ることによって継続することが非常に楽になる。

「語学習得のためには外国人の恋人を作れ」という学習法(?)もあるが、これも語学習得のプロセスとしては同様で、継続してインプットを行うことができる点がポイントである。幸いなことに恋人をつくらなくても、英語であればテレビの二カ国語放送もあれば、ケーブルテレビもある。無料のPodcastingやYoutubeの動画も満載だ。

中国語の学習に関しても、沢山の安価な教材であふれている。例えば、日本のテレビ番組の吹き替えDVDは「ちびまるこちゃん(小丸子)」をはじめ、多く海外で出回っている。

逆に考えれば、これだけ学習のための教材があふれているということは、外国語ができなければビジネスで土俵に上がれない程グローバル化が進んでいることの証明でもある。毎日必ず少しでも語学に触れよう。


›5 24, 2011

「独立・起業するなら3倍の収入を得よ」の意味

Posted by skillstorage at 18:00 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

サラリーマンの間でまかり通っている「独立・起業するなら3倍の収入を得ないと割に合わない」という格言(?)がある。
これは、サラリーマンと比較して中小企業経営者や個人事業主は収入が安定しなく、失業して転職できないリスクが高いことから言い伝えられているのだと思っていた。
実際には独立・起業して3倍の収入を得ることができる人はほとんどいない。むしろ、サラリーマン時代より収入が減る人の方が多いのではないか。何しろ起業して5年で半分の会社は淘汰されてしまうのだ。

つまり、最初から3倍稼げるビジネスモデルを見つけない限り、そもそも起業家としてやっていくことはできないという警鐘の意味合いが強いのだと思う。
そうはいっても、現在のサラリーマンは非常に多くのリスクを抱えているので、「大企業で倒産の可能性が極めて低い終身雇用の会社を辞めるなら、3倍の収入を得ないと割に合わない」と言える状況であろう。

もちろん、起業する目的は金銭的な面だけではなく、むしろ自己実現や自由を得るというかけがえのない動機が大きいはずだ。

恐らく、これからの10年はこれまでの不景気で苦しんだ10年より多くの変化があるだろう。
コンピュータやインターネットの発達により、企業の抱える多くの管理系職種、いわゆるホワイトカラーの仕事は大幅に減っている。過去10年間にその変化のための技術は充分生み出されたものの、企業は解雇せずに多くの不要な人員を抱えたままであった。

これからの10年は企業の本格的なリストラクチャリングの時代になるだろう。経営システム、企業間取引システムは合理化され、優秀な人員は高収入を得るが業務量は増加し、優秀でない者や単純労働は安価な人件費の労働者やコンピュータシステムに置き換えられる。

これまで60歳~65歳まで働くことが前提であった社会が、50歳以上の高賃金の社員を雇う合理性が極めて小さくなってしまうと思われる。最も稼ぎ頭とされている40代のサラリーマンの業務さえ、より若く安価な労働者が代替できる可能性も充分にありうるだろう。

そのような将来のことを考えると、既に高い収入を得るために起業するのではなく、会社から不要とされ起業せざるを得ない時代が来る予感がする。
10年以上前は独立・起業という言葉よりも脱サラという言葉が主流であった。サラリーマンから脱するということは、もう元のサラリーマンには戻れないと暗に示す言葉だ。
しかし、これからはサラリーマン経験よりも起業経験の方が企業にとっても重宝される時代になると思う。実際、起業をすると営業から人事から資金繰りまで全てをこなすことになる。これはMBAの実践版ともいえるかけがえのない経験であり、成功も失敗も大きな財産として価値あるものだと思われる。


›5 23, 2011

健康管理は自己責任

Posted by skillstorage at 18:16 / Category: 健康法 / 0 Comments

社会人になってから、大病にかかった上司や同僚のお見舞いに数え切れないほど行った。取引先で大病にかかった人も相当数に上る。
30代半ばを過ぎると大病にかかる人がちらほらと見受けられるようになる。働き盛りである年代でありながら、多くの人にとって子供の教育やマイホームのローンなど仕事も家庭も責任が重大な時期である。
大病にかかる人の傾向を見ていると、決まって健康管理などしていない人、健康に自信がある人という共通点がある。

10代や20代のように若さで健康が維持できる年代とは違い、意識して健康管理をしていかなければならないのが30代からである。また、若き頃の不摂生の積み重ねから心身にほころびが気づかぬうちに溜まっているものである。

言うまでも無く、大病で入院したり手術したりして出社できなくなると、病気以外のタメージも大きい。会社には迷惑がかり、場合によっては失職してしまう。経済的にも負担が大きく、家族にも大変な思いをさせてしまう。そのような状態になって初めて、日頃の健康のありがたさを実感し、病気の恐ろしさを知ることになるのだ。

筆者の知人で大病にかかった例を見てみると、胃がん、その他の癌、心筋梗塞、糖尿病があげられる。その中で癌に関しては、定期健診によって発見され早期の臓器摘出手術で命が助かったという人が多い。しかし、急な病気で死に至った例もある。稀な例としては、死亡原因が不明で家族も語りたがらないことがあったが、精神病を患っての自殺の可能性が高かった。その他にも、大病の療養中に若くして植物人間になってしまった人もいる。

共通して言えるのは、病気が発見される数ヶ月前まで、まったく病気など感じさせられない健康体に見えたことだ。

ところで、世界がん研究基金(WCRF)によると、主ながんの3分の1は、健康的な生活習慣を実行することで防ぐことができるとのことだ。正常な時には健康のありがたみが分からないものである。そのため、欲望のまま暴飲暴食や酒・タバコや睡眠不足など体に過剰な負荷をかけていることがある。

健康管理は自己責任である。
すぐに取り掛かれることも多い。まずは体重を測り、定期的に健康診断や人間ドックを受診しよう。
食べ物は偏っていないか。スナック菓子やファーストフードは減らすことができる。肉類が野菜や穀物に比べて比重が多ければ少なくすることもできる。

欲求を抑えて、自分の体に目を向けることだけでも、充分な健康管理になるだろう。


›5 20, 2011

再就職できない失業者へ。転職アドバイス

Posted by skillstorage at 16:24 / Category: HR(人事) / 0 Comments

不景気のため長期間に渡り失業中の転職活動者が多い。特に30代後半からは日本においては求人は激減するが、生活費は子供の教育費や住宅ローンなど最も必要な時期でもある。
高学歴、高収入、大企業出身者であっても1年以上に及ぶ失業、転職活動を行っている人も多い。精神的なプレッシャーは計り知れないものがあるだろう。

先日も、MBA取得者でありながらコンサル会社をリストラされ長期間に及ぶ転職活動を行っている人の話を聞いた。
既に多くの転職エージェントに登録し、応募・面接を繰り返しているが、一向に採用されないことから、焦りと不安が表情や会話から明らかにひしひしと伝わってくるものであった。話をすればするほど、自身の感情を打ち明けてくれるのだが、精神状態はうつ病に近いとさえ思われた。
このような精神状態で面接すれば、採用担当者は引いてしまうだろう。

そのような状態に陥っている中年失業者が全国で多数いるだろう。日本の大企業で働いていた実績やプライドは既に役に立たないと思った方が良い。
日本の企業では、業務内容が他社で通用しないことが多いのだ。そのプライドのため、賃金を下げたくない、優良企業で働きたいといった希望のため、就職できない人も多いのではないかと思う。

そんな彼らに対して、100名を超す応募者の面接を行ってきた経験から、不躾ながらアドバイスをしたい。

まずは、常に明るくふるまうことだ。
失業期間が長くなると、当然精神的なダメージが大きくなり塞ぎこむようになる。面接においては第一印象が何よりも大切で、元気がない人は採用されにくいのは当然のことである。
面接時だけでなく、常に明るくふるまうことが重要である。

そして、待ちの転職活動から攻めの転職活動に切り替えることだ。
転職サイトやハローワークの求人に応募して充分だと思ったら大きな間違いである。求人のあるところには転職希望者が殺到しており、当然競争倍率が高いのである。
転職エージェントには非公開の求人があり、これらを活用するのも当然のことである。
むしろ、それ以上に、求人の出ていない企業にも手当たり次第に応募してみるべきである。応募活動をしていなくても、良い人材なら採用するという会社は沢山ある。そしてそれらの会社は求人を出していないため応募者による競争が無い。
転職活動は人生を決める重要なターニングポイントである。より多くの企業を知り、面接に挑むことは決して無駄ではない。

最後に、徹底して挑むことだ。
何社も不採用が続き、失業期間が長くなると、「どこでもよいから」という気持ちになりがちである。
もちろん過剰な希望が叶わないとしり、求める年収レベルを下げなければいけないということはあるだろう。しかし、どこの会社でも良いという気持ちでは、面接に挑んでも面接官に見透かされてしまうだろう。応募する会社については徹底して調べ上げることだ。上場企業であればIR情報、有価証券報告書を読み込み、未上場企業でもお金を払ってでも与信情報を見て知っておくべきだ。

失業期間に時間を持て余してはいけない。何もしないで不安を抱えることが一番精神状態に良くない。朝は早く起きて新聞を読んで、出来る限り面接のアポイントを取って出かけることだ。面接のセッティングがそんなに出来ない場合でも、図書館に出かけるなり、家の外でできる趣味を行うなど働いている時と変わらない充実した時間を過ごすことがメンタル面で重要なポイントだ。

›5 19, 2011

人生が変わるポジティブシンキング

Posted by skillstorage at 17:03 / Category: 健康法 / 0 Comments

幸福度、幸福感といった尺度はあくまでも相対的なものであり、起こっている現象・事実・想像に対してどのように認知しているかによって決まる。
五体不満足に生まれながら、常に前向きで笑って幸せに生きている人もいれば、失恋で絶望し自殺してしまう人もいる。
多額の借金を抱えながらも毎日が楽しいという人もいれば、何不自由ない生活を送りながら人生に希望を見出せない人もいる。

コップに入った半分の水を見て、「もう半分しかない」とも「まだ半分もある」ともどちらにも捉えることが可能なのだ。
そして、人生を楽しく幸せに生きるには、楽観的に物事を捉えることが重要であることは誰にもでも理解できるだろう。

ポジティブシンキングはプラス思考になる方法論であり、訓練によって「認知」の在り方を変えることができる。
逆にネガティブシンキングでは、常にマイナスに考えてしまうプロセスであり、これも習慣になってしまう。
いつも不安や心配ごとで頭がいっぱいの人がいる。大抵が神経質であり、そのような思考法は顔の表情にも表れやすい。また、胃痛を抱えたり神経症になったりしてやせ細ったりして明らかに外見でわかる人もいる。

論理的に考えてみればわかることなのだが、不安や心配ごとの多くが考えたり調べても解決できない問題で悩んでいるのだ。それが習慣となり、あらゆることに対してマイナスに物事を捉えるネガティブシンキングになってしまっている人が多い。漠然とした不安をあれこれ悩んでもしょうがなく、合理的にはそのような事態になって初めて対処を考えればよいのである。

ポジティブシンキングでは、解決できない問題に関しては、意識的に思考を停止させる。最悪の事態に陥っても大丈夫であることを確認して、もうそれ以上は考えない、もしくは不安や心配ごとが頭の中によぎったときには別のことをして忙しくしたりして意識的に忘れさせるのである。

そして重要なのが、将来の理想のイメージや成功する姿を思い描き、また実際に現在の自分がその状態になりきることである。
無理に楽観的に捉えようとして余りにも現実的でないため逆に不安になる場合もある。しかし、想像できる理想の姿をイメージすることにより潜在意識に刻み込まれ、無意識のうちに理想像に近づいて行くのである。

訓練法としては、あらゆる考え事に対してまずは解決可能なことか分類してみることである。
解決できない問題に関しては、思考を無理にでも停止させる。
解決できそうなことに関しては常にプラス思考で物事を捉えてみることである。
そしてこれをルーティーンとして日常の習慣にすることだ。

また、将来の自分のなりたい像を常にイメージして、既に自分がその将来像になりきって行動することも効果が高い。
例えば、成功者になったつもりで、成功者の風格、行動、振る舞いを意識して行うことで潜在意識にプラス思考が刻み込まれる。
これはイメージトレーニングとしてアスリートから起業家まで多くの人が実践している行動である。中には根拠のない自信として無意識に行って成功してしまう人もいるくらいだ。

昔、心理学で習ったことに人間の「性質」は変えられないが「性格」は変えられるという言葉があった。認知の仕方はプロセスであり、ポジティブシンキングの訓練により人生を大きく変える可能性を秘めている。



›5 18, 2011

落書きの法則(割れ窓理論、腐ったミカン理論)

Posted by skillstorage at 14:59 / Category: オペレーション / 0 Comments

現在起こっている事象には、その前兆があると様々な理論が実証している。
リスク・マネジメント(リスク管理)という観点から特に注目されている。販売している製品の大事故には前兆がある。
以前も紹介したハインリッヒの法則「1:29:300の法則」(ヒヤリ・ハットの法則) が有名である。
ヒヤリとしたり、ハッとしたことの積み重ねは大事故につながる。
身近な例では自動車の運転が挙げられる。ヒヤリとしたのは偶然に大事故を避けられた結果かもしれないし、大したことのない不注意でも偶然が大事故につながる。

落書きの法則というのも有名である。
ある自動車関連会社の工場の便所には、会社の悪口を書く無数の落書きがあり、定期的にペンキで塗りつぶされている。
これは最初に1人が書くと他の者が書き込み、繁殖するケースである。

同様の理論には、米国では割れ窓理論(Broken Windows Theory)というのがある。窓を割るという軽微な犯罪が、窓を割る者を増加させ犯罪を増加させ大事件にまで発展するという理論である。

日本では腐ったミカンという話があり、腐ったミカンに例えられる非行少年がいると良人にも非行が感染するという話である。

リスク管理の観点から、このような少数の問題に意識を払い排除することで大事件を未然に防ぐことが可能という考え方がある。
例えば、六本木ヒルズの自動回転ドア死亡事故の前には32件の小規模の怪我をするという事故があった。この時点で改善しておけば死亡事故までは発展しなかっただろう。

現在も小規模の問題、顕在化されていない問題が様々なところで噴出しているはずである。それらを未然に排除することが大事故防止につながる。


›5 17, 2011

自分より不幸な境遇の人を見ろ

Posted by skillstorage at 14:33 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

「先進国の市民ほど自殺率が高い」という調査結果がある。自殺率のデータによると目立つのは旧共産圏の国々であるが、それでも貧困国よりも先進国の方が概して自殺率は高く、先進国の中では日本は突出して高いという事実がある。
日本の自殺率の高さは文化によるものであり、「いじめ、倒産、失業といった不遇よりも死を選ぶことにより名誉を保つことが出来る」という説もある。

このような例を見て印象を受けるのが、「幸福度・不幸度の尺度が他者との比較によって決まる」ということだ。
現在の日本の生活は過去の歴史から比べても最も不自由せずに営むことができる状況である。衣食住が満たされていても幸福度が低いという状況がある。
他方、発展途上国においては衣食住が不満足でも、それほど幸福度が低くないという一面がある。
これは、現在の幸福感・不幸感は、環境と他者との比較によっていることの証明になるだろう。

絶望を感じた時は、その感覚が絶対的なものではなく、相対的なことであることに注目してみよう。
自分より不幸な境遇であったり、将来がより絶望的な人は多く存在する。そのような人がみんな絶望感を感じているかというと決してそんなことは無い。
自暴自棄になったり自殺を考えるなどというのは、現代の日本では平和ボケなのだ。

›5 16, 2011

認知療法(認知行動療法)

Posted by skillstorage at 16:57 / Category: 健康法 / 0 Comments

知人の心療内科医師の話では、多くの患者は症状が悪化してからしか来院しないそうだ。
多くの人が人生において体験する「心の病」と呼ばれるうつ病、そして全般性不安障害は、症状が悪化すると日常生活に支障が出てくるため、その時期からの来院が多いとのことだ。
誰にでも不安を抱えて、眠れなくなったり、胃痛や動悸といった症状は出ることがある。多くの場合、その原因が一過性のものであるため原因が解決すれば元の体調に戻る。だが、原因が簡単に解決できない問題であったり、対処不能の場合、精神的な病は長期間続くこととなる。
そして何の対処もしないまま過剰な不安や心配を抱え本格的なうつ病になっていくパターンが多いそうだ。

薬による対処療法や自律訓練法などをこれまで紹介してきたが、今回は認知療法を紹介してみたい。

認知療法とはうつ病の治療法として使われる心理療法である。
認知とは、存在する客観的な世界、事象を個人が主観的にに解釈しており、捉え方や解釈によって認知は大きく異なる。
うつ病は、思いこみ、誤解、拡大解釈などによって自らに不都合な認知をしてしまい、その結果として不安、自己嫌悪などの感情が生じていると考えることができる。

認知療法では、個人の認知に着目し、認知に至るプロセスを把握し、認知を修正することにより、負の感情を正の感情をもたらす。
認知療法には様々なテクニックが存在するが、代表的かつ簡素な方法でできるものを紹介しよう。


1)普段から、不安や緊張を感じたら、その時の出来事と感情をすぐにメモする習慣をつける
2)1日に10~20分ほど自分の状況・感情・考えている事の実況中継を行う

後者の方法は、ヴィパッサナー瞑想と呼ばれる伝統的な方法である。

より本格的には、医師や心理カウンセラーによる指導のもと行われるが、認知療法が一般化していることから個人でも取り組める書籍も出版されてきている。


›5 13, 2011

せどり(ブックオフで儲ける)

Posted by skillstorage at 18:25 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ブックオフ100円コーナーが宝の山であることは良く知られている。ブックオフでは本の価値とは関係なく、どのような理由かは明確ではないがある一定期間在庫となったものを100円コーナーに陳列するようである。その中には、古本屋やAmazonマーケットプレースで高額で取引されるお宝商品が混ざっていることがあるのだ。
このようなブックオフの中から価値ある商品を見つけ、転売する行為は「せどり」と呼ばれ知られている。最近ではAmazonでの中古の本、DVD、ゲームの流通が盛んになったことから「せどり」を行う「せどらー」が増加していることは知っていた。

ところで、先日とある地方都市のブックオフに行った時に明らかにプロの「せどらー」を目にした。
彼の右手には手のひらにすっぽり収まるサイズの小型のバーコードリーダがあり、100円コーナーでひたすら本の裏のバーコードをチェックしているのである。
これまで何度か、iPhoneなどのスマートフォンで本をチェックしている人は見たことがあった。

新書コーナーで売られている本をiPhoneなどでカバー表紙なりバーコードをチェックしてAmazonで検索すれば、その場でAmazonマーケットプレースの中古の価格を調べることができるので、どちらで買うと安いか比較することが出来るのだ。

これを技術的に応用したのが、先ほどの彼のツールであろう。見た瞬間に、これはビジネスとして成り立つと直感した。そしてバーコードリーダが余りにも小さいことに驚かされた。
そもそもAmazonで古本などを売る際には、1円の価格で売っても250円の送料という名目で購入者から徴収可能であり、実際に送料が100円で済めば151円の利益を得ることができるのだ。
これであればひたすらブックオフ100円コーナーで買って売れば儲かると思うかもしれない。

しかし、Amazonとはいえ、実際に中古の在庫の回転率が高いのは売上上位30万位程度なのである。また人気の商品には1円出品者が多くいるので、ある程度の在庫の保持期間を考慮しないといけない。

会計上在庫というのは資産になるが、在庫は売れなければ劣化し減損しなければならない。これは「せどり」ビジネスにおいても重要な要素であり、売れない商品を在庫で持つと場所を取り、カビが生えて売れなくなる危険もあるため、出来る限り早い回転率で在庫を処理するのが「せどり」ビジネスの肝なのである。

また、ブックオフ100円コーナーの中にはAmazonで数千円~数万円で取引される希少品もまれに置かれているという。このような商品であれば在庫の回転率が多少悪くても粗利益が大きいので是非とも入手したい商品だろう。

結局、「せどり」でプロとして月に百万円などの収入を得ようと思ったら、上記のことを出来る限り自動化・高速化することが商売の決め手となるのである。そのために必要なのがバーコードリーダとチェックした本の価値をその場ですぐに鑑定できるようプログラミングとデータベースを参照できるシステムである。

ブックオフで見かけた彼は、定期的にスマートフォンをチェックしながらバーコードリーダを操っていた。
想像するに、定期的にAmazonの売れ筋上位数十万点をデータベース化し、在庫回転率の高い商品を見つけるのと、絶版本で高額で取引されている商品をデータベース化して照合しているのだろう。
観察するに棚の端から端まで本をバーコードリーダでチェックしても1時間はかからないだろう。

問題は、定期的に売れ筋商品と高額販売可能商品のデータベースを作成・更新することであり、調べてみるとデータベースとシステムとノウハウを販売している業者があるようである。

ちなみに、ブックオフではバーコードスキャンの利用はお断りしているようなので、競争が厳しくなったり、監視が厳しくなったらできなくなるビジネスモデルのようだ。

逆腹式呼吸法|丹田呼吸法

Posted by skillstorage at 11:06 / Category: 健康法 / 0 Comments

緊張や不安などで心臓の動悸が激しくなったり、落ち着かなければいけない状況なのに落ち着いていられないといった経験はだれしもあるだろう。
精神が高ぶるのは、脳内アドレナリンやドーパミンが異常に分泌されてしまうことにより引き起こされる。

そんな時オススメなのは、深呼吸を深化させた腹式呼吸である。さらに効果的な方法として逆腹式呼吸があるので紹介したい。
業務量が多かったり、緊急性があるのに仕事が手につかない状況、不安や心配ごとで集中できない状況、何もやることが無いリラックスした状態のはずなのに不安感で押し潰されそうになり動悸がする、プレゼンや試合の前に心を落ち着かせる必要がある、などといった状況の時に意識的に逆腹式呼吸を行うと非常に効果がある。
瞑想と一緒におこなったり、平常時により精神をリラックスさせたいときに行うのにも効果がある。

また、逆腹式呼吸法の健康面での効果も注目されている。精神面では脳内セロトニンが分泌されリラックス効果や抗うつ効果があるのだが、肉体面では血行が良くなることなどから、便秘の改善、ダイエットなど様々な効果があると言われている。

逆腹式呼吸法は、丹田呼吸法とも呼ばれ気功でも用いられる呼吸法である。
やり方は、腹式呼吸と同じようにゆっくりと時間をかけて息を吸い込み、またゆっくりと吐きだすのだが、お腹の膨らまし方、へこまし方が腹式呼吸とは逆なのだ。

逆腹式呼吸では、鼻からゆっくり吸い込みお腹をへこませる。
そして口からゆっくりと吐きおなかを膨らませる

逆複式呼吸では、吸気のときに横隔膜筋が下がり前腹壁も収縮される。
腹腔(ふっこう)の収縮と拡張により、血流が良くなり第二の心臓と同じ役目を果たすと言われている。

簡単に、どこでも試せるのでお勧めの健康法だ。


›5 10, 2011

第二外国語の学習

Posted by skillstorage at 18:15 / Category: 英語学習(TOEIC、留学など) / 0 Comments

大企業では英語力が必須のところがほとんどになっており、昇進のためにTOEICテストの点数を要求する会社も多い。
さらには、企業のグローバル化に伴い、英語だけでなく第二外国語の能力も求められてきている。
グローカルという言葉がある。グローバルとローカルを混ぜた言葉だが、企業がグローバルに展開する際には、その国のローカルに根付き、風習にも従う必要があるという意味だ。

英語は共通言語として確立されているが、企業が海外で発展するためにはその国の言語でのコミュニケーションができる人が必要となってくる。
例えば、中国には日本の多くの企業が進出しているが、グローカルに活躍するビジネスマンは当然中国語で現地の社員や取引先とコミュニケーションを図っている。

日本は人口が減り、少子高齢化の問題もあり経済面では衰退期に入った。今後も、企業は発展のために海外市場を拡大していく必要性に駆られる。そんな時必要なのは、まず語学力のある社員だ。
今後は国内の雇用は、市場が海外に移転することに伴い縮小が想定されるだろう。中高年の社会人が転職するための能力というのは、勤め先の企業でしか通用しない能力だけでは非常に困難なのが現状だ。そのような意味でも第二外国語は簡単には習得できないが、学習することにり自己を高めるという意味では大きな意義がある。

第二外国語をすぐに習得したいと思う人が多い。英語を習得するのに中学校から長期間、長時間費やしてきたのに手こずっているのに、そう簡単に習得できるはずがない。しかしながら、日本人が第一外国語の英語を習得するよりは第二外国語の習得は、比較的容易ではある。

例えば中国語、韓国語は、単語が日本語と共通なものがほとんどであり、英語のように全く単語が違うということがない。それから、第一外国語で習得した学習プロセスを活かすことができる。

まずは単語から始めよう。第二外国語の学習では文章を読んでも、聞いてもまったくわからない。それが単語が分かれば文法を知らなくとも完全でなくても意味はわかる。
単語からの学習のメリットは、時間に束縛されず、空き時間にいつでも暗記学習ができる点にもある。トイレの時間、通勤時間、ほんの数分の空き時間にも単語は暗記できる。基本単語を数百覚えるだけで、日常会話の7割程度の単語がカバーされる。

次の学習ステップはリスニングだ。日本語の発音は簡単であるが、他言語の発音は複雑で日本人が聞き取るのは極めて難しい。
第二外国語特有の発音を覚えるのと同時に、リスニングは文章で暗記するほど行うことだ。これにより文法も覚えられ、後のリーディングやスピーキングにも役立つ。
そして、語学教室に通う必要はない。これは英語の学習でも主張したことであるが、語学の達人ほど暗記、リーディング、リスニングにこだわったインプット学習を

第二外国語を日本で独自で学ぶには最低2年、1500時間の確保をまずは目指したい。また、英語と同様にネイティブと同レベルにはなることは不可能なので一生に渡って学習を続ける心づもりが必要である。

›5 09, 2011

人間は潜在意識に支配されている

Posted by skillstorage at 17:28 / Category: 健康法 / 0 Comments

潜在意識とは無意識のことであり、日常の生活の90%以上を支配していると言われている。
多くの人が、自分の行動は意識して行っていることであり、顕在意識が生活を支配していると思い込んでいるが、それは大きな間違いなのだ。

例えば、朝起きて、顔を洗い、食事を食べ、トイレに入り、歯を磨き、着替える。このような一連の作業においてもほとんどが無意識の行動であり、ルーティーンワークとも呼ばれる。他の例では、自転車に乗って出かけている時のことを考えてみよう。自転車に乗った瞬間から、意識せずに足を動かして、倒れないようにバランスを保ち、前進している。
これらの例だけではなく、毎日の職場での仕事、家事といったあらゆる生活における行動が潜在意識が働かせているのである。

これは心理学者のユングが「人間の意識は氷山」と表現している。顕在意識は、氷山にたとえれば、海の上に顔を出している部分にしかすぎず、顕在意識が意識という大きな氷の一部にすぎないということである。

つまり、人間は潜在意識に支配されていると言える。
逆にいえば、潜在意識をコントロールすることができれば、自己をコントロールすることができるのだ。

マーフィーの法則にもあるように、人間は潜在意識が望む姿なのだ。夢が叶うかどうかという以前に潜在意識に焼きついた夢があるだろうか。
漠然と日々を過ごしているだけであれば、それが潜在意識であり、いつになっても変化など訪れない。現状維持を潜在意識が働きかけるからだ。
しかし、潜在意識に自分の願望を刻みこめばそれは叶うのである。

もちろん全ての夢がが叶うなどという偽善は言わない。現実的に不可能なことはあるし、想定外の困難も人生にはつきものだ。
しかし、潜在意識に夢が刻み込めれば、限りなくその姿に近づくよう無意識に行動するのである。

では、潜在意識に夢を刷り込むのはどうしたらよいだろうか。
自律訓練法や逆腹式呼吸法やヨガなど瞑想と組み合わせるのが一つの方法である。また、紙に夢を書いて常に持ち歩くのも方法のひとつである。
より具体的には様々な書籍でテクニックが紹介されているので試してみると良いだろう。

個人的な筆者の経験でいえば、MBA留学はまさに潜在意識をコントロールすることによって実現した。
当時のことを思い起こすと、業務に忙殺され毎日将来のことなど考えることもせずに淡々と過ぎ去っていた。仕事は充実していたが、将来に対する強い希望があるわけでもなく、もっと可能性を求めたいと漠然と思い、現状から脱したいと思っていた。平日は遅くまで仕事をして帰宅したアパートでは酒を飲んで寝るだけで、週末は溜まった疲れで外出も億劫だった。

ある日、漠然とした夢はMBA留学で叶えられると思い込み、その夢を紙に書いた。そしてまだ何も準備もしていないのに、アメリカでの生活や再び手に入れる学生生活という青春を常に思い描いた。

多忙な業務で忙しい中でも勉強時間をつくった。移動時間には英語を聞いたり単語帳を持ち歩いた。帰宅してからも寝る以外全ての時間を英語漬けになった。英語のネイティブの先生のいる塾があることを知り、そこで同じ目標の友人を持つことが出来た。夢が叶うのには1年間かからなかった。
もちろん大変な努力があった。しかし、自分を突き動かしたのは今考えると潜在意識だったのだ。

他にも、資格取得から趣味での成功に至るまで、自分を動かしたのは潜在意識をコントロールしたことが大きかったことが思い返される。
逆に、ネガティブ思考に陥った時には、悪い状況が更に悪い状況になったものである。一旦、思考が固まってしまうと潜在意識はその無意識に状況を実現してしまう怖さがある。

日常生活の行動を意識して観察してみよう。潜在意識に動かされていることが実感できるはずだ。自己実現できるかどうかは、潜在意識をコントロールできるかにかかっている。


›5 06, 2011

客が全然来ないのに潰れないのは何故か

Posted by skillstorage at 20:15 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

街中を観察すると、客が全然来ていないのに何故か営業を続けている店がある。例えばどこの町でもある光景だと思うが、時計屋、女性洋服店、美容院、電器屋、ラーメン屋など小規模の店は、大手の参入や競争激化などで客がほとんど入らない店がある。
町工場でも同様に、例えば金型屋、プレス屋など小規模な工場は、客先である大手企業の海外移転に伴い仕事がほとんど無い状況が続いている。

このような店や工場では当然のことながら赤字操業の状態が続くか、小規模であれば店主が賃金を取れないような状況に陥っているだろう。
合理的に考えると、経営を辞めて他の職を探した方が良いという風に思えてくる。

彼らは何故、そのような状況下でも事業を継続するのであろうか。

大きな問題は個人債務保証のためである。中小企業では銀行などからの融資で運転資金や設備投資を行って事業を運営しているが、その際に経営者である社長は個人債務保証を行っている。
つまり、会社を事業整理し倒産させると融資借入が返せなければ、持ち家や車などの資産や預金を失い、さらに足りなければ自己破産を行うこととなる。

また、経営者、役員は雇用保険に入っていないため次の職を見つけるまでの収入も途絶えることとなる。自営業者が債務整理を行いながら、住むところを失って仕事を見つけるのは大変な困難を伴う。
更には、連帯保証人がいる場合も多い。この場合、自分だけでなく連帯保証人にまで借入返済の要求が来るため、多大な迷惑をかけることとなる。

このような背景を考えると、客が来なくても潰れないのではなくて、潰したくても潰せない状況にあるというのが本音だろう。

›5 02, 2011

ズッコケ中年3人組

Posted by skillstorage at 18:38 / Category: 書評 / 0 Comments

成人になると性格・人格は揺るぎないものとなり、なかなか変えることは難しい。
心理学などの研究結果においても幼少期から思春期に受けた経験や影響が、その後の人格形成をつくることは明らかになっている。
思考や判断などの性格の基盤はもちろん学習によって構築されるものであるが、生き方や人生観といったものは実際の体験や小説や映画による疑似体験が大きな影響を与えていると自身の体験からも実感する。

自分の今の性格と人格の多くが、冒険小説に多大な影響を受けたと中年になりつつある今思う。
小中学生の頃、両親が共働きで兄弟もいなかったことから、遊び相手は自分自身であり、今考えると冒険小説の中の世界に深く入っていた。
子供向けの伝記小説や歴史小説も読んだが、それは知識にはなったが、自分の人格形成に大きな影響を与えたとは思えない。

ちなみに、幼少期にひとりっ子など遊び相手がいない子供の中には、もうひとりの自分の人格が遊び相手となる「イマジナリー・フレンド」を持つ子供もいる。

大人になって小説を読んでも、感情移入はできても子供の頃のような小説の世界に入り込むほどの経験は得られたことは無い。
今となって考えると、子供の頃に読んだ冒険小説はとても貴重な体験であった。受験勉強には役立たないが、自分の子供にもぜひ経験させてあげたいことだ。

最近たまたま子供の頃むさぼるように読んだ「ズッコケ3人組シリーズ」を手にした。
子供の頃いくつも読んだ冒険小説なのだが、大人になった今でも新しいシリーズが出ていて懐かしくて手にしたのだ。
昔は読むのに一苦労した小説だったが、大人になった今では2時間もかからずに読めてしまう。
それでも子供の頃のような想像力を失った今では、あの頃のように鮮明な世界観と映像が読んでも再現できないのが残念だ。

思い起こすと、自分の人生は常に刺激を求めていた。
それは小説で次の展開をハラハラしながら読むのと同じで、何か新しいことを人生の中で見つけたい心の奥底からの欲求だ。
どんな困難や苦境でも、冒険小説の主人公のように切り抜けられる、スリルを楽しめるというのは生きる上できっと大切なことを読書で学んだのだ。

そんな思い入れのすごい強い「ズッコケ3人組」のシリーズは、実は当時小学生だった主人公が平凡な40歳の中年のシリーズが出ていて、またまた懐かしくて手にとった。
「ズッコケ3人組」のシリーズは、多くの男子にとってかけがえのない思い出のある作品であり、今読んでもとても懐かしい気持ちにさせてくれる作品だ。
等身大の子供たちだった小学生の主人公が、今度はまたしても等身大の中年として感情移入できる作品となっている。また、男というのはいつまでたっても子供なのだということとをとても実感させられた。

変化の無い日常、夢を見失った将来を漠然と過ごしている中で、何にでもなれた子供の頃に戻れる小説だ。

ちなみに、幼少期から思春期の楽しかった思い出を回想するのは、「幸福感」を得る脳内物質セロトニンを分泌させ、うつ病や認知症の治療にも実際に行われている。