›3 31, 2011

マイホーム貧乏

Posted by skillstorage at 18:51 / Category: 資産運用 / 0 Comments

マイホーム神話はいまだに健在である。賃貸派とマイホーム派の闘争はこれまで散々繰り広げられ得てきたが、マイホーム派が一般的に優勢のようである。
これには、マイホームを買ってしまった人は賃貸には戻れないため、頑なにマイホーム支持をするのに対して、賃貸派は両方の選択肢があるため意識の違いが大きい気がする。誰しも過去の失敗は認めたがらず、正当化する理論を構築するものである。

さて、このマイホームと賃貸は根本的に性質が異なり、資産(ストック)と費用(フロー)の違いである。
資産というものは、価値が時間が経てば増大するものであれば所有する価値があるものだ。
しかしながら、不動産販売においては、毎月賃貸費用を払うより不動産ローンという借金の方が安いという売り文句がある。
これについては、過去にも説明したが、資産価値の時価で考えなければいけない。
不動産を所有することにより、一般的にその資産は時価評価すると価値が下がってしまう。それに対し賃貸は資産ではないので資産が下がることが無い。

この説明以外にマイホームよりも賃貸が有利な点として、流動性があげられる。
不動産は一旦購入すると、売却が困難である。
人生における家族構成を考えると、子供が自立して家を出ていく期間だけ大きなスペースが必要となり、それは約25年間程度だろう。
不動産を購入するのが30歳代とすると、子供が自立した後は夫婦2人の住めるスペースで充分ということになる。
ここまで考慮すれば35年ローンで家を買って所有することと賃貸で柔軟にスペースと賃料を選択できる差は大きいことがわかる。

マイホーム貧乏とは、マイホーム所有に翻弄され高い返済費を払い続けることと資産価値の減少を指す。
マイホームの支払いは費用ではなく、借金の返済であり、借金の元本以外に利息も支払うこととなる。
そして途中でマイホームを手放さなければならない事情が出た場合、ほとんどが売却しても借金が残るほど時価評価が下落しているのだ。
これが資産を自己資本(頭金)を大きく上回り、全ての資産を不動産に集中投資することの恐ろしさだ。

マイホームは資産価値が増加する時代では所有の価値があった。マイホームと同じだけの借金をするのであれば、その借金で分散投資をして資産価値が増加する資産を持つ方が懸命である。

「千円札は拾うな」の社長の会社ワイキューブが倒産

Posted by skillstorage at 09:22 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

ワイキューブ社はなじみが無いかもしれないが、「千円札は拾うな」という本はタイトルの斬新さもありベストセラーになったことから認知度は高い。
「千円札は拾うな」では、社長の安田佳生氏の独特の感性と経営手法が披露されていた。
安田佳生氏は、米国の大学で学び、独自の考え方を身につけ、人気企業ワイキューブ社をつくりあげたのだと当時は感心したものだった。

5年ほど前のワイキューブ社の人気はすさまじく、社内にワインバーがあったりとイケイケ感があり安田佳生氏も雑誌などのメディアにたびたび登場していた。
その反面、内部情報に詳しい社員と思われる人たちからネット掲示板などで、売り上げの激減や資金繰りのひっ迫が書き込まれていた。もう3年ほど前から倒産説が出ていたようだ。

そしてついに、ワイキューブが民事再生法適用の申請を提出し倒産した。
負債40億円とのことで、売上は一世を風靡した時の4分の1ほどまで下がっている。社員数も半数以上に減っていたようだ。

書籍は有名であったが、ワイキューブ社の業務はいまいちよくわからなかった。中小企業向けの採用コンサルティングや経営コンサルティングを行っていたようだが、中小企業は不景気で採用も激減していることから、このような事態になったのだろう。

それにしても「千円札は拾うな」という本のタイトルは強烈だった。ふつうはお金が落ちていれば10円でもガツガツ拾うのがハングリー精神あふれる起業家かと思っていたからだ。
しかし、目先の千円より、将来の1万円を掴めという主張は、背伸びして経営して後から利益を回収せよ、という安田佳生氏の独特の経営理念や人生観だったようだ。
「千円札は拾うな」では他にも、一般的な考えとかかけ離れた安田佳生氏の独自の思想が書かれていた。

・勤勉は悪、努力は報われない
・優秀な人材には仕事をさせない
・彼氏は「彼女がいる人」の中から選ぶ
・自分の給料を下げる努力を


›3 30, 2011

社内失業

Posted by skillstorage at 18:00 / Category: 書評 / 0 Comments

日本経済の低迷の大きな原因としてデフレギャップがある。つまり需要に対して供給が過剰なのだ。
日本の労働人口はおよそ6,000万人おり、そのうち余剰人員が約600万人との試算がある。
企業においては業績の低迷、過剰人員の削減をこれまでもずいぶんと行ってきた。
希望退職による年収が高い中高年をリストラ、派遣切りによる非正規労働者の削減、内定取り消しは社会問題に発展した。
そでも尚残る余剰人員が社内失業者である。
この言葉は比較的最近知ったのだが、ネットの掲示板などで広く使われているため相当数の20~30代の若者が社内失業しているようである。上記の余剰人員が社内失業者とすると10人に1人の計算にもなる。

この本の著者である増田不三雄氏自身が社内失業中とのことで、社内失業の現状が良く分かる書籍である。
社内失業は社内ニートとも呼ばれ、給与は支払われるが業務が無い状態のことである。
仕事をしないで賃金が支払われるというのは非常に恵まれていると思われるかもしれないが、企業側にとっても解雇できない側面があり、また実際の社内失業者の抱える問題は大きい。

例えば、社内失業者は若年層に多く、就業経験やスキルが無いため、転職がうまくできない。また賃金も抑えられており上昇の見込みもない飼い殺しの状態なのだ。
おそらく企業にとっては自主的に退職を望んでいる存在だ。
かつても窓際族という言葉があった。窓際族は年功序列に伴なうポストの不足により生まれたが、希望退職などのリストラにより数が減っていった。

社内失業者は賃金が貰えるだけ失業者に比べると恵まれているが、それでも当事者にとっては相当な精神的苦痛を強いられる。人間とは目標が無かったり、行動が制限されたり、仕事が与えられないというだけで鬱病になるほど弱い存在なのかもしれない。

社内失業とは簡単に解雇できないできない制度に問題がある。やはり解雇規制が無くなることとより一層の人材市場の流動化が求められているのではないだろうか。

›3 29, 2011

賃金カットと解雇の4要件

Posted by skillstorage at 19:32 / Category: HR(人事) / 0 Comments

業績不振、震災や停電の影響で生産ができないなど、企業の中には存続が厳しくなるところが増加しそうだ。
すでにリーマンショック後には多くの企業で、雇用調整が行われた。一時帰休(休業)により助成金で補助してもらう仕組みだ。
しかし、その後も景気悪化は続き、もはや、希望退職、整理解雇、賃金カットをしないと倒産してしまう企業も増加しているだろう。

法的には労働者は強い権利で守られているが、労働者との同意のもと、まずは賃金カット、パート・アルバイトの解雇などできることから始めないといけない。

労働者保護だとか解雇に対する規制というのは企業にとって大きな足かせとなっており、不況や若年者の失業者の増加の原因になっていると言われている。
派遣というのも結局企業が雇用をしたくないので選択しているのであり、不況になれば規制がかかって労働者を解雇できないので派遣切りになる。派遣は新しい労働契約であり、必然的に若年者や女性が多い。本来は賃金が高く、能力が低い年齢の高い正規社員を解雇したいのが企業側の本音だろう。どこの市場も飽和状態の現在では、リストラによる人員整理が最も求められていると思う。

さて、整理解雇には4要件がある。
1.人員整理の必要性
2.解雇回避努力義務の履行
3.被解雇者選定の合理性
4.手続の妥当性

つまり収益を多く上げながらとか解雇して新しい人を採用するという本来企業側が行いたいことができない。業績不振においても大企業は希望退職を募り自主的な退職を促すということをする。それほど解雇には手を出せないような状況だ。そのためパワハラだとか、劣悪な環境に追いやるだとか悪質な手法が蔓延した。

現在の日本では、30代の所得が10年前から半減近くまで下がるという現象や、20代の正規社員になれる人が著しく減っているという暗い現実がある。
根本的には、解雇を自由化することにより、生産性が低く賃金が高い50代を中心に解雇して20代を2,3人代わりに採用することができれば、企業の付加価値も劇的に向上すると考えている。
新興国の低賃金とコスト競争しなければならず、さらに少子高齢化(生産人口の減少)、消費世帯人口減のため需要が大きく減り売上減少に多くの企業が苦しんでいる。

解雇ができないため、勧奨退職という手段で、退職願を書かせる努力を行わせるしかない。それでもだめなら段階を踏んだ整理解雇を行う。
企業経営者にとっては頭の痛い問題だと思うが、テクニックが多々あるのだ。是非参考にして企業の永続努力を図ってほしい。

本当はリストラはしたくないという経営者の心理があるだろう。それでも会社の負債の個人補償や連帯保証、取引先への迷惑を考えたら存続させることが最善という選択肢が多いのではないか。

›3 28, 2011

原発・被ばくのわかる映画「K-19」

Posted by skillstorage at 19:07 / Category: 書評 / 0 Comments

キャサリン・ピグロー監督の映画「K-19」は冷戦下でソ連の原子力潜水艦がメルトダウンに陥る状況を描いた映画である。
ピグロー監督の映画は好きなものが多く、何度も見返す映画に「ストレンジ・デイズ」、「ハート・ブルー」、「ハート・ロッカー」がある。

ハリソン・フォード主演のもの、ロシア人役しか登場しないソ連の話であるため、映画はヒットしなかった。
それでも、映画の完成度は高く、原子炉の温度上昇や被ばくのシーンは圧巻である。

ソ連に忠誠を誓いながらも、アメリカに助けを求めるという決断を下すのか緊張感がある。原子炉は10分間しか入ることができず、防護服とガスマスクを付け原子炉のガス漏れを溶接作業を自ら行う船員たち。たった10分で全身は火傷のようなケロイドに壊疽してしまう。

まさに福島原発で行われているのは現場で必死にメルトダウンを食い止めようと必死になっている作業者がいるのだ。死ぬ危険があるとわかっていてもあえて世界を救うために作業する男たちに感動させられる映画だ。


不安を消し去る方法

Posted by skillstorage at 15:03 / Category: 健康法 / 0 Comments

人生にはつらい出来事を受け止めなければいけないことがある。また、努力だけで克服できない困難な出来事もある。
そのようなとき、不安が襲いかかり精神的に非常につらいこともある。
日々不安を感じる方々にとって自分の知る限り即効で不安を消し去る方法をお伝えしたい。
(これまでも当Blogで方法論や書籍を紹介してきてるので詳しくは検索してもらいたい)

・「幸せだ」、「運が良い」と念仏のように唱える
波乱万丈の経営者から聞いて大切にしている。紙に書く、人に言うことも効果がある。

・忙しくする
雑念、不安を考えないように、できることをただ行う。


・1日の区切りで生きる
今日1日終われば、明日はきっともっと良くなっていると信じる。

・最悪の状況を想定する
歴史や世界にはさらに酷い状況はいくらでもある。最悪の状況を想定しても生きていけるし這いあがれる。

・深呼吸をする
腹式呼吸をしてまずリラックスしてみる。

・号泣してみる
涙を出して、泣き終わればスッキリするはずだ。

・運動をする
適度な運動(例えば30分程度のジョギング)を週に数回行うとセロトニン分泌があがりスッキリする。

・抗不安剤を飲む
メンタルヘルスの改善のために処方される抗不安剤・薬を飲むのは安全で効果の高い方法だ。


不安で何もできずに呆然としていたら時間が過ぎるだけ。これは更に不安を悪化させる。
無気力感を取り払い、何でもよいから行動することが大切だ。
とはいえ、うつ病の人に「がんばれ」とか励ますのは逆効果。努力せずに心療内科や精神科に行くべきだ。

起業のアイデア

Posted by skillstorage at 14:53 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業するには、先にアイデアや顧客がいる必要があると思われがちだが、実際には起業を決めてから何のビジネスを始めるか決めるという人も多い。
起業のネタやアイデアはいたるところにあるが、実際に自分の関わってきていないネタでは現実味がわかず、不安になるだろう。
だからこそ、たくさんの起業ネタを集めて、そのアイデアで実際に起業している人がいれば調査をしたり、マーケティングをすることが重要になってくる。
起業のネタが斬新で、誰も手を付けていないアイデアであれば、市場を独占できる機会があるということだが、市場分析が難しい。
逆に他社で成功しているビジネスプランを真似ると、市場分析などマーケティング調査はできるが最初から競争相手がいるということになる。

アイデアと顧客ありきで起業した知人は、営業アウトソーシング業を開業した。ネットベンチャー、ソフトウェア開発の会社は高い技術や独創性がありつつも、営業マンが不在であったり、アピール不足ということが多い。そこに目を付け、IT業界で営業マンであった彼は、技術ベンチャーやその利用側の大企業にもネットワークがあったので起業した。営業アウトソーシングとして訪問すればするほど、様々な情報が入ってきて、技術とそれを欲しがる企業のネットワークが広がっていったそうだ。
それでも最終的には、事業はうまくいかず会社を畳むこととなった。
顧客側のベンチャー企業はそもそも資金があまり無いのと、思ったほどベンチャーの技術を欲しがる買い手がいなかったことと、参入が簡単なビジネスのため競争も激しくなったそうだ。

大企業となった楽天の三木谷社長は、企業を決めてからビジネスアイデアを絞っていったそうだ。最初は地ビールというアイデアもあったそうだ。衰退している業界と当時言われていたネットのオンラインショッピングモールに参入したのは、ECの成長性とう市場分析と何かしらのできると思った決断があったのだろう。

アメリカで起業したいと思い、アイデアも何も持たず、わずかな貯金だけで渡米して成功した社長もいる。スモールビジネスとして弁当の配送や結婚紹介業など色々な事業を在米日系人というネットワーク内で起こして成功していったそうだ。このような事例は日本人には少なそうだが、韓国人、中国人なんかはアメリカのビジネスチャンスを夢見てアイデアを持たずに移民となる人も多い。知人にもMBAを取得し韓国の大企業に働いたが、結局はアメリカに移民してクリーニング屋を行っている者がいる。(米国のクリーニング屋は韓国人が多い)

その他にも、まずは起業をしたいという意思が強い人は、フランチャイズビジネス(FC)がある。すでにビジネスモデルの確立している事業を支店などの形で独立することだ。この場合、自分のアイデアではないが、資金は自分で出し事業を行うこととなる。ビジネスプランを貰う為、ライセンス費用といった上納金が必要となる。
FCによる起業は手っ取り早いが、将来像を描いても自分の描いたビジネスではないため大企業になることはできない。

また、考えておかなければならないのは失敗時の撤退方法だ。起業して成功するのを確率にするととても小さいものだ。最初は貯蓄などの自己資本で始めてもすぐに目減りしてしまう。制度融資などを受けて借金をすると、返済できない場合は会社は倒産し、個人保証のため借金を引き継がないといけなくなる。

また、一旦会社という組織から飛び出すと、再就職も困難になることが多い。
もちろん起業してビジネスをしたことを評価してくれる会社もいれば、起業したビジネスでの人脈から再就職できることもある。

それでも起業を目指す人はいるし応援したい。
楽天の三木谷社長は、神戸の大地震で被災し親戚を無くし、それで起業を決意したという。他にも病気や事故などで人生観が変わり起業した社長も多い。
会社で安定した給与をもらい、与えられた仕事をするのか、何の保証もないが夢を見て起業するのか。
これは人それぞれの人生観だ。決して楽ではない道のりではあるが、起業には夢がある。アイデアは身近なところにも転がっている。食事をするときも買い物をするときも、日々の生活でビジネスの恩恵を受けて生活しているのだ。それらビジネスに常に注目して、「損益はどうかな」、「こうすればもっと売れるのではないか」と考えると起業のアイデアと意思は固まってくるのではないか。


›3 25, 2011

太陽の黙示録 ~日本直下大震災

Posted by skillstorage at 13:14 / Category: 書評 / 0 Comments

東日本を襲った大地震の時、真っ先に思い出したのが漫画「太陽の黙示録」だ。
ストーリーは、地震による東京が崩壊し津波での水没、更に地割れによる日本海峡誕生で本州が東西に分断するという今回の震災以上の国家没落規模から始まる。
日本の中枢機関の集中している首都圏が被災したことにより、日本政府は分裂し日本は事実上の分断国家となってしまう。
このような被害から数年たち、やがて被災時にはまだ子供だった若者たちが国家を動かすまでに成長していく。

読み返すと、地震と津波の描写が、今では生々しく見事に描写されていることに驚かされる。
地震の前に、希望を失いどこかへ逃げようと考えていた若者は、大地震が来ることを願っていた。全てをリセットして持たざる者、虐げられる者にも新しい人生を再スタートしたいとの願いから。しかし、そんな考えが実現してしまい、最愛の妹の消息がつかめないまま探し求める。

別の若者は、まだ子供ながら地震の混乱においても正義を忠実に実行する。そんな中、多くの人を助けることの犠牲に海でおぼれ記憶喪失となり台湾人として育てられる。
緊急事態で混乱する世界においても、信念と行動により世の中を変えていく話だ。


›3 24, 2011

人生の価値と目的は何か

Posted by skillstorage at 19:02 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

東日本を襲った大地震、津波、原発の破壊を連日見ていて、安全な場所にいて何もできずにいる自分をもどかしく思い、ただ呆然として時間が過ぎていくことを恐ろしく思う。もちろん関東では停電も混乱もあり、多くの人が不安を抱えることとなった。これからの日本経済や勤務先の会社を考えて暗澹とした気持や不安を持つ人も多いのではないか。

今回の被災は、直接被害にあわなかったとしても日本人に与えた印象は強烈なものだ。人生観が変わった人も多いのではないか。
単純化して言えば、日本は不況といっても生死に関わることではなく、希望を失っていただけの平和ボケをしていた気がする。
世の中の多くの関心が、極めて短絡的な小さな事柄ではなかっただろうか。
今回の大災害は、誰にとっても自分の人生を見つめる良い機会になるはずだ。

人間は必ず死ぬのだ。長生きしようと早く死のうと。

自分の人生の中で、どんな価値や影響を与えることができるのか。不安を抱えながら人生が終わるのか。不平・不満ばかりを言うだけで人生が終わるのか。目的を持たず流されるだけの人生で終わるのか。

そんな生き方よりも、何かを成し遂げる努力を最善を尽くすこと、自分しかできない価値を与えること。何か目的を持って自己実現すること。やりたいと思っていて先延ばしにしていたことを実行してみること。感謝の思いを伝えること。

ちょっとした気の持ち方で、人生は大きく変えることができる。

我が家も地震保険がおりる見込み

Posted by skillstorage at 19:01 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

3月11日の大地震において、我が家も食器棚から飛びたした多くの食器が割れた。悲惨だったのは大切にしている高価な食器の多くが割れてしまったことだ。
停電が終わってからその惨状を見てしばらく愕然としていた。
その後、親戚の付き合いで加入していた地震の損害保険を思い出し、1週間たってようやく保険会社が現状調査にやって来た。

調査員は今回の震災で人手不足で、関西からやってきたそうだ。
割れた食器を確認するも、100円ショップの皿も高価な皿も区別せずに枚数でカウントするようだった。
雑談の中で、今回の保険会社への請求額の大きさや政府が半額保証する話など、新聞に載っている内容などを聞いた。

現状確認は雑談もいれてせいぜい10分程度だっただろうか。それで終わった。

付き合いでなければ絶対に入っていない地震保険であったが、加入していて初めて元が取れた保険となった。

›3 23, 2011

挑戦者への敬意

Posted by skillstorage at 15:27 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

何かに挑む人、起業家、フリーランス、そういった人々の心の持ち方にとても敬意を抱く。
今回の震災においても、彼らの発するTwitterやBlogでは前向きで、意欲的で、愛情を感じることが多かった。

傍から見たら馬鹿に見えたり、根拠のない自信を持っているだけに感じられることも多く、批判や非難や中傷も多くなされる。
それでも傍観者や何もしない連中よりも、彼らは圧倒的に優れている。
成功者だけでなく、零細企業の中小企業の社長、学生、子育てをする主婦、サラリーマンだって同じような能力はある。
信念と自信を持って生きている人が、不安定な環境においても、どこでも生きていける強さを持っている。

挑戦者が成功するのは、心の持ち方なのだ。
多くの名言にもあるので紹介したい。

イギリスの政治家の言った言葉
「事業に必要なのは、成し遂げる能力ではなく、やりとげる決心である。」

土光敏夫の言葉
「人間の能力に大きな差は無い。あるとすれば、それは根性の差である。」

作家レターマンの言葉
「群を抜く方法は、当たり前の仕事を、当たり前ではない情熱で行うことである。」

ナポレオン・ヒルの言葉
「強い人が勝つとは限らない。素晴らしい人が勝つとも限らない。私はできる、と考えている人が結局は勝つのだ。」

›3 22, 2011

大震災の混乱時には正確な情報と判断が必要

Posted by skillstorage at 11:07 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

震災から1週間たつものの、情報の錯乱により混乱の不安が被災地以外の一般市民にも覆いかぶさってきている。
放射能汚染、停電、ガソリン、食糧の品切れ、株価暴落、円高、事業の継続性など多くの不安で一杯だろう。
政府や東電の発信する情報への不信感もあるようだ。

実際、東京都内の知人の中にも西日本や海外へ家族が避難している人もいる。
知り合いの外国人に関しては、多くが働いていない家族は一時帰国させている。

放射能汚染に関しては、東京に関しては大気・雨で影響の出るような放射量ではない。
停電に関しては、各家庭が節電努力をするしかないが、ピーク電力の需要の大きさが問題なのであって、深夜の電力消費が問題になることはない。
また、西日本など電力事情に無関係な場所での節電による消費の落ち込みは避けるべきである。
夜間ネオンなど看板が電気を消している状況下で、中小企業の飲食店の落ち込みは大変なものだろうと心配していた。
ところが、週末に外食に出かけると以外にも満席であった。

ガソリンの長蛇の列も週末から緩和されており、ガソリン代の値上げはあるものの長蛇の列も無くなった。
食品の品切れも解消してきている。

株価の暴落も歯止めがかかってきている。東日本大震災の被害総額は、20兆円を越える見込みであり、この金額は、日本のGDPの4%に相当する。
日本の株価の時価総額が10%以上暴落するということに対する、ファンダメンタルズの調整が入ってくるだろう。

過度の円高も協調介入などで緩和されつつある。3月は決算月でもあるため、資金需要により円が買われ、投機家筋によって円高に拍車がかかったが、これも調整されるだろう。

問題は関東にある企業の事業の継続性である。計画停電により生産能力が減り、会社によっては甚大な被害を受けている。
様々な不安を抱えながら生きていかなければならないが、混乱は解消されつつあり、冷静にこれまでどおりの行動を取ることが求められている。

›3 18, 2011

不安・絶望ではなく、希望を持って前進

Posted by skillstorage at 19:07 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

東北関東大震災から1週間が経ちました。
被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

東北大地震は東京都内でも大きく揺れ、金曜日は自宅に帰宅する途中から停電であたりは暗闇でした。
マンションはエレベータが停止し、立体駐車場も止まっているため車が無造作に止められていました。マンション上層階まで登れない人たちが1階ラウンジにブルーシートで集まっていました。
ガス・水道・電気が停止し、懐中電灯がないためロウソクを付け、錯乱し割れ飛び散った食器類をどかし、唯一情報を収集できる手段となったiPhoneで震災の大きさを知り愕然としました。
その後停電から復旧し、テレビを見続けました。
地震・津波の生々しい映像を見続けたため、恐怖のため震え、動悸などこれまで体験したことのない不安の感情に襲われました。
そして、何もできない自分の無力さにこそ、やるせない思いを感じました。

冷静になれたのは、TwitterやBlogなどから信頼のおける情報収集ができたからだと思います。
このような状況でも冷静に分析した情報をネットを通じて発信してくれている人たちの偉大さを感じました。

週末の休みからは、スーパー、ガソリンスタンドは大混雑で品薄で生活で必要な商品が手に入りにくくなりました。
マスコミの報道は、被災地からの中継、原発の被ばくや余震の不安ばかり感じさせられ、大衆心理がこのような買い占め行動につながったのでしょう。

自分が元気づけられたのは、被災にあわれた方の映像でした。マスコミの記者はヘルメットをしていますが、自宅の1階が津波でめちゃくちゃになってしまった初老の男性は、避難所にいかず2階に住み続けているそうでした。津波は3回目の体験で、充分な食糧の貯蔵をしてきたそうでした。
マスコミ記者のこれからについての質問に、「もちろん復興させる。再生させる。」という心強い言葉が返ってきました。

被災地から遠く離れた東京などの首都圏で、不安におびえたり、迷惑になる買い占めなどの行動を取るのはあまりにも愚かな行為です。
我々にできることは、義援金、そして経済を停滞させない日常通りの行動でしょう。

月曜日からは首都圏は計画停電と電車の運休停止により大混乱となりました。
当たり前のインフラを失うということがどれほど日常生活や業務に甚大な影響を受けるのかを初めて知りました。

東電や政治家や鉄道会社に対する不満や非難が非常に高まりました。確かに東電幹部や政府から発表される情報は遅く、的確でなく、不安を感じさせられますが、できることは節電、平常通りの行動です。

心無い発言をする人も中にはいて、腹立たしい思いもしました。
その中でも、「東京電力は電気代を倍にしろ」、「商品販売も値段を釣り上げろ」という意見がありました。
緊急な需要をマネタリズムの観点で抑制すれば平常に戻る、という意図であり参考文献にリバータリアンの本もありましたが、とんでもないことだと思います。

生活必需品の値段が高騰すれば、低所得者や社会的弱者を始め金持ちでない一般庶民にとって大打撃となり、それこそマネーの機能に対する不信から暴徒化する可能性もあります。

買い占めなどの行動はやがて落ち着きを戻します。節電を推進することで停電の被害も少なくなります。
今はできることを着実にやっていくだけです。このようなときに人間性と自分の価値が試されているのだと感じました。

›3 10, 2011

人生失敗者のその後~逮捕・倒産・破産からの復活

Posted by skillstorage at 19:58 / Category: アントレ(起業) / 0 Comments

起業家は失敗時のリスクが非常に大きいと言われている。このような不景気なので知人の中にも事業に失敗する人が出てきている。
連絡が取れなくなる人もいるが、中には大きな失敗をしながら再度成功をつかみつつある人もいるので紹介したい。

その男は一代で100億を超える企業をつくった。1つのビジネスに飽き足らず、非関連の事業も行い大きな企業へと発展させていった。
ところが、販売する製品の法令違反があり社長であるその男は逮捕された。社長の逮捕というのは取引先企業への信頼を失い、組織は乱れ、あっという間に崩壊し会社は倒産した。
何十億という会社の借金の連帯保証人でもあるその男は、自己破産することとなった。

拘留後も裁判は続いたが、その男はめげていなかった。自宅の豪邸も失うだろう。犯罪者というレッテルも貼られて生きないといけないだろう。これまでの人脈の多くも失うだろう。家族もガタガタだ。
「ドカタでも何でもやってやる」
その言葉を聞いた時は、驚いた。

それから数年の月日が経った。
執行猶予の身でありながら、また新たなビジネスを起こしている。

表向きには社長にはなれないので、元の部下を社長にして、またゼロからの出発だと言った。
豪邸は安値で買い戻した。家族そろって円満に暮らせるようになった。

会社は急成長中で、今度は無借金だ。

「失ったものは大きいが、借金が無くなって資産家になったよ」と男は言った。

この話は実話だ。しかし残念ながら、この男の復活を喜ぶ者は少なく、怨む者、妬む者ばかりのようだ。


›3 08, 2011

中国の「民工」(労働者)不足問題

Posted by skillstorage at 16:22 / Category: HR(人事) / 0 Comments

毎年、中国では春節と呼ばれる旧正月が終わると、民工と呼ばれる低賃金労働者の不足問題に悩まされる。
田舎に帰省して職場に戻らない現象だ。日系企業に聞くと2割程度が戻ってこないという話があった。

これは労働集約型の製造業では生産ストップに至る事態に陥り、大変な問題となっている。
そもそも中国で生産する製造業は、賃金の安さを求め、設備による生産ではなくて人による生産に頼っている面が強い。中国の人民元が安く、賃金が低かったため、中国での生産が順調だった会社は多いが、ここにきて民工不足問題と賃金上昇率の高さから転換期に来ている企業が多い。
賃金に関しては禁止されているストライキが黙認され悩まされている企業が多い。

中国の生産現場は何度か視察させてもらったことがあるが、その状況は劣悪であった。何千人もの中国人を数人の日本人が管理しており、労働者はライン作業で頭脳を全く使わないような単純作業を立ちっぱなしで永遠と繰り返すのだ。
発展途上国でおなじみの光景ではあったが、中国の沿岸地域は所得の向上から第3次産業が伸びており、当然サービス業の方が仕事は楽だ。その分知能を問われる仕事にはなるが。

Apple、任天堂、ソニー製品などを受託生産するフォックスコンでは何十万人という民工が働いていたが、自殺者が増えた事件が昨年問題となった。

中国の製造業の転換期の意味することは、より安い賃金を求めて東南アジアに移転するか、自動化設備などで民工に頼らない生産体制を整えるかということだ。
過去の日本の高度成長期でも見られた光景が現実問題となっている。

引きこもりからTOEIC990点23回連続達成|イングリッシュ・モンスターの最強英語術

Posted by skillstorage at 16:16 / Category: 英語学習(TOEIC、留学など) / 0 Comments

筆者の菊池健彦は営業マンだったが、能力不足のため退職しひきこもりになってしまう。
ひきこもっている間に始めたのが英語の勉強だ。
勉強というよりも趣味という感覚の英語が、就職するために受けたTOEICでいきなり高得点を出してしまう。

英語がある程度できる人にとってみると、TOEICの点数と英語の能力は一致しない。
実際に話される英語はTOEICのようにゆっくりとした聞き取りやすいなまりの無い発音ではないし、文法はネイティブでも間違って使われる。
TOEICとは受験英語のようなものなのだ。逆にいえば、英語が実際に使いこなせなくてもテクニックで点数が稼げる。

この筆者はなんと23回連続でTOEIC満点を達成している。これはネイティブでも難しいことだ。

現在多くのグローバル会社が出世のためにはTOEICの点数が必要となってきている。日本ではまだせいぜいTOEIC700点以上必須とかいうレベルが多いが、お隣の国韓国ではTOEIC900点以上必須など、求められるレベルが圧倒的に違う。


›3 07, 2011

電気自動車の将来

Posted by skillstorage at 18:17 / Category: イノベーション / 0 Comments

電気自動車はかつてGMがEV1を販売したものの、政治利権などの問題で潰されたことは映画となっており以前紹介した。
誰が電気自動車を殺したか?
 
それから10年が経ってGMは倒産し、電気自動車のブームがやってきた。10年前は燃費が悪くガソリンを消費する馬力のある大型車ばかりが米国で大ヒットした。GMのハマーがいい例であった。その後、環境問題などにより世の中の流れが大きく変わったのだ。

電気自動車が本当に環境に良いのか議論は残るが、今の風潮が続けば50年後にはガソリン車はゼロになるという予測がある。
ガソリンスタンドが消滅し、エンジンオイルの交換などメンテナンス整備会社も無くなるだろう。
大手自動車メーカも多くが倒産するだろう。代わって登場するのが新興メーカということになる。

さて、現在は日産のリーフが世界で一番すぐれていると言われている。三菱アイミーブより価格が安く高性能であり、補助金を入れると299万円とのことだ。
1回の充電での走行距離は150kmと自動車としての機能は限定され、同サイズのガソリン自動車が半額であるとして計算すると毎日相当の距離を乗らない限り費用対効果でガソリン車には遠く及ばない。

但し、機能としてはこれまでの電気自動車と比べ遥かに優れていると思わされた。
そんな電気自動車であるが、中国の新興メーカBYDはバッテリーメーカだけあって300kmも走行できる。そしてインドのタタも参戦する。
トヨタは米国ベンチャー企業のテスラに資本参加し、バッテリーとモータの開発をテスラに頼るだろう。

電気自動車の構造はガソリン車と比べて極めてシンプルであり、新規参入も容易である。
そのため、ガソリン車では寡占化が進んだ業界であるが、電気自動車はスモールハンドレッドと言われる中小企業がたくさんこれから参入してくる。
業界の構造も、自動車メーカをピラミッドの頂点として関連部品メーカ、下請メーカといった垂直統合型から、汎用部品のあつまりできでる水平分業型となる。
これは電気自動車のコスト構成の半分がバッテリーで残りの半分も電装品という電機業界の分野だからだ。

これは電機業界で起こった再編と日本電機メーカの没落とそっくりな構造である。そして電気自動車のブームが過熱すると同じことが実現するのだと思われる。
いや、日本の電機業界は多くが生き残っているが、自動車メーカは巨大な組織と構造の再編についていくことができず、ガソリンが無くなった時点で多くが倒産してしまうのではないかと思っている。

日本でも電気自動車のベンチャーは登場しているが、さらに既存のガソリン自動車を電気自動車に改造する企業も増加している。
長らく安泰だった日本の基幹産業である自動車産業が崩壊するのかもしれない。しかしそれに代わって日本の電機・エレクトロニクス業界が再び世界を席巻するチャンスもあるのではないかと思っている。


›3 02, 2011

ゼロスポーツが倒産

Posted by skillstorage at 08:46 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

電気自動車(EV)ベンチャーで昨年郵政省よりEV1030台受注と話題と期待の大きかったゼロスポーツが倒産した。
負債総額は11億7777万円
郵政省側からの度重なる仕様変更により、納期に間に合わなかったことが原因のようだ。
同社社長の中島徳至は起業家、エンジニア、そして教育者としても尊敬されるような人物であったと聞いている。
現在ゼロスポーツは従業員ほぼ全員を解雇し、残りのメンバーで倒産の後処理をするようだ。

ベンチャー企業から電気自動車が出てきたことを大変興味深く見ていたので、残念でしょうがない。

›3 01, 2011

クラウド・Hacks!

Posted by skillstorage at 19:07 / Category: 書評 / 0 Comments

小山龍介氏のHacksシリーズ最新刊を読んだ。Hacksという言葉は小山氏の書籍が売れたからか結構ビジネスマンの間でも耳にすることが多くなった。
他人のコンピュータネットワークに侵入する者を「ハッカー」と呼ぶが、語源は同じでもHackは技能・技術といった意味合いで使われることが多い。
Hacksを「~術」に置き換えればそのまま日本語にして通用する。

さて、クラウドでできることがとても広がっている。つまり、自分のコンピュータにデータを置くのではなく、Googleなどが提供するサービスにデータを載せることで自分のPCは快適で軽くなり、さらにクラウド上のデータを各種端末からアクセスすることができて利便性が向上する。

このクラウドは知識がなければ使いこなせない。ネットにはサービスがありふれているが、クラウドが本領を発揮するのは物理的な端末(PC、スマートフォン、ネットブック、携帯電話、タブレット端末等)から縦断的に使いこなしてこそ発揮され、そのような使い方が本書ではよくわかる。

また、最近流行っているのが「本の自炊」だ。これは、紙媒体の本を裁断しスキャナーで電子ファイル化することだ。
そもそも電子書籍で販売すればよいものの、紙媒体でしか入手できないものがほとんどである。
そのため自ら紙から電子ファイルに変換しないといけない(第三者に頼めば自分でやらなくても済むが)。
結構面倒くさいと思っていたが、スキャナの進化のおかげでかなり自動化できる。ただし、電子書籍なら本来紙書籍の1/10程度のコストで済むはずのものを逆にコストをかけて電子化するというのが癪ではある。それでも本を貯蔵するのには不動産コストがかかっていることを認識すべきである。
本棚にしきつめられた体積を不動産価格で算出すると、都心ではかなりの保管額になっているはずである。それが電子化にするとハードディスクもしくはクラウド上のサーバ内に収まってしまう。

数千冊の蔵書に検索も一括ででき、しおり機能などもあり、iPadやKindleなどで読めるようになる。自炊が無ければ最高だ。紙と流通に携わる莫大なエネルギー使用量も削減できるので、CO2削減もいっきに進むと思う。

クラウドでは、Googleサーバ内でMicrosoftのOutlook、Word、Excelの機能に類似したことがほぼできるようになった。他にも端末からPC遠隔操作であったり、様々な可能性が端末とネットワーク送受信量の増大で拡大していく。新規ビジネスの可能性も多いと感じている。