生活保護受給は200万人を超えているそうである。
ナマポとは生活保護のことである。生活保護を訳すと生保となるがセイホが生命保険を指すのに対し、ナマポは生活保護を指す。
この生活保護をもらうテクニックがネットで紹介されたり、ノウハウ教則のアニメDVDまで発売されているという。
これまで生活保護受給者というと、ホームレスの手前といったイメージであった。国に面倒を見てもらうということ、つまり国民の税金で生活するというのは恥ずかしいことだと思っていた。もちろん多くの人が思っているだろう。それが、「積極的にナマポをもらって、働かないで楽をしよう」というような趣旨だったので驚いた。
正直、憤りを通り越して、このような発想があるのかとまで思った次第だ。
小学校時代を思い返してみると、ごく普通の町ではあったがたまに貧しい家庭の同級生の子もいた。その逆に資産家の子も一緒の教室で学んでいた。
貧しい家庭の子を思い返すと、
父親がテキヤで母親が水商売の子、両親がパチンコ屋で働いていたがそのパチンコ屋が放火にあい失業してしまった子、父親がドカタの子、母子家庭でナマポの子など色々いたなぁ。それでも家庭の状況に子供の幸福度は関係なかった記憶がある。当時は風呂なしアパートが多く、週に何度か銭湯に行く彼らの姿を楽しそうだとも思っていた。
母子家庭の子は、6畳一間での2人暮らしであったが、ファミコンのゲームは常に新しいものを持っていて、ブクブクに太っていた。
その後、彼らがどのような人生を送っているのか全く知らないが、あの環境からは大学に行ける者はいなかったろう。それでもそれなりに商売をやったりサラリーマンをやったりして、当時のような貧相な生活よりは良いのではないだろうか。
当時とはガラリと環境が変わり、むしろナマポでも人並みの生活を送ろうという図々しさ、図太さを持つ者がいるようで、最底辺の生活レベルというのは確実に上がった気がする。例えばネットカフェ難民なんかも、安いアパート借りて自炊した方が遥かに金額的には安上がりだ。
地域によってはナマポは最低賃金を超え、月22万円近くもらい、全国で200万人を超えるそうだ。大阪市ではなんと20人に1人が受給者というレベルで、このままでは財政破綻してしまうのではないだろうか。