›4 25, 2011

うつ病と風邪の類似点

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うつ病は「こころの風邪」とも言われる。誰でも罹りうる病気であり、重病に至ることもある点も類似している。違うのは身体に影響を及ぼすか精神面(メンタル)に及ぼす病気かの違いだ。

内閣府「自殺対策白書」によると、うつ病であるにもかかわらず、受診をしていない割合は75%という。
これもまた風邪と似ている。風邪の場合、ウィルスに対する免疫がついて症状が治まるまでせいぜい2週間といったところか。うつ病の場合は、心の病であり症状の根源となる悩みやストレスを克服できても症状が続く場合がある。症状が軽ければ数日で気分が好転するが、長引けば何年も鬱状態が続く。

警視庁『平成21年中における自殺の概要資料』によると、自殺の原因でもっとも多いのは「健康問題」であり、その動機の1位は「うつ」だそうだ。
風邪で自殺した人は聞いたことが無い。風邪をこじらせて重病になることはあるが、その時はもう風邪とは呼ばない。
うつ病と闘っている人のブログなど日記を読んでみると、症状によっては震え、動悸、パニック障害が現れ、症状がひどければ休職、入院に至っている。
それ以上に症状が酷ければ、おそらくブログなど書いて公開する気力などないだろう。

うつ病の特徴のひとつに自己批判がある。
自分が役立たずで無価値と考えてしまう症状だ。

「わたしはダメな人間なんだ」
「生きていてもしょうがない」
「もう疲れた」

このように考えてしまうのがうつ病の特徴でもあるが、性格的に完璧主義であったり、理想主義である人が多いようだ。

うつ病のもう一つの特徴に、否定的予測がある。
物事をすべて悪くとらえてしまう症状だ。

「もっと状況が悪くなるのではないか」
「最悪の場合は、、、」
「悪い状況になったらどうしよう」

こんな風に考えるのはマイナス思考であり、悲観主義者に多い傾向だ。

風邪をひいたら体を労わるのと同様に、うつっぽい症状出たら心を労わってあげよう。
風邪をこじらすと重病になるように、うつ病も悪化すると重度の精神病となる。


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