›4 27, 2011

お祈りメール(不採用通知書)

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就職活動、転職活動において不採用通知を貰うことを、お祈りメールを貰うという。
不合格通知のフォーマットには、不採用になったことを示す内容の後に決まって「今後のご健勝をお祈り致します」と記載されているからだ。

長引く不況で内定を貰えない大学生、転職活動を長期間行っていて成果の出ていない求職者が非常に多い。
90年代後半の就職氷河期に就職活動した時の経験や転職活動を通しても、志望企業から「お祈りメール」が届くのは、まるで人格が否定されたような気分になることがあったので気持ちが良く理解できる。

しかし、就職活動・転職活動で重要なのは、とにかく応募の数を増やすことである。
もちろん応募に当たってはその企業のことを良く調べて書類を送ったり面接に挑まなければならない。
そのような準備も大切ではあるが、不況下においては買い手市場であり、とにかく数をこなして面接も慣れていくことが重要なのだ。

「お祈りメール」は人格や能力を否定するものではない。単にその企業との縁が無かったということだけだ。

ブログなどで、1年以上求職活動を行っている中年失業者の日記を見ると、その精神的なダメージははかりしれない。
失業保険が出なくなり、生活費に窮し、時間だけが満ち溢れている。
考える時間がたっぷりとあるため、その時間は内向的に自分を責めることに向けられてしまう。

考える時間を無くすことは不安を払しょくするためにも重要なことである。空き時間は全て転職活動に注力できるよう努力し、それでも時間が余るのであれば、ぶらぶらせずにアルバイトでもしたらよい。
考え方を変えたら、天からもらった長期休暇とでも考えて、サラリーマンが獲得できない自由時間を思いっきり使ってみるのも、長い人生の中ではかけがえのない体験になるだろう。


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