›3 22, 2011

大震災の混乱時には正確な情報と判断が必要

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

震災から1週間たつものの、情報の錯乱により混乱の不安が被災地以外の一般市民にも覆いかぶさってきている。
放射能汚染、停電、ガソリン、食糧の品切れ、株価暴落、円高、事業の継続性など多くの不安で一杯だろう。
政府や東電の発信する情報への不信感もあるようだ。

実際、東京都内の知人の中にも西日本や海外へ家族が避難している人もいる。
知り合いの外国人に関しては、多くが働いていない家族は一時帰国させている。

放射能汚染に関しては、東京に関しては大気・雨で影響の出るような放射量ではない。
停電に関しては、各家庭が節電努力をするしかないが、ピーク電力の需要の大きさが問題なのであって、深夜の電力消費が問題になることはない。
また、西日本など電力事情に無関係な場所での節電による消費の落ち込みは避けるべきである。
夜間ネオンなど看板が電気を消している状況下で、中小企業の飲食店の落ち込みは大変なものだろうと心配していた。
ところが、週末に外食に出かけると以外にも満席であった。

ガソリンの長蛇の列も週末から緩和されており、ガソリン代の値上げはあるものの長蛇の列も無くなった。
食品の品切れも解消してきている。

株価の暴落も歯止めがかかってきている。東日本大震災の被害総額は、20兆円を越える見込みであり、この金額は、日本のGDPの4%に相当する。
日本の株価の時価総額が10%以上暴落するということに対する、ファンダメンタルズの調整が入ってくるだろう。

過度の円高も協調介入などで緩和されつつある。3月は決算月でもあるため、資金需要により円が買われ、投機家筋によって円高に拍車がかかったが、これも調整されるだろう。

問題は関東にある企業の事業の継続性である。計画停電により生産能力が減り、会社によっては甚大な被害を受けている。
様々な不安を抱えながら生きていかなければならないが、混乱は解消されつつあり、冷静にこれまでどおりの行動を取ることが求められている。

Comments