›5 09, 2011

人間は潜在意識に支配されている

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潜在意識とは無意識のことであり、日常の生活の90%以上を支配していると言われている。
多くの人が、自分の行動は意識して行っていることであり、顕在意識が生活を支配していると思い込んでいるが、それは大きな間違いなのだ。

例えば、朝起きて、顔を洗い、食事を食べ、トイレに入り、歯を磨き、着替える。このような一連の作業においてもほとんどが無意識の行動であり、ルーティーンワークとも呼ばれる。他の例では、自転車に乗って出かけている時のことを考えてみよう。自転車に乗った瞬間から、意識せずに足を動かして、倒れないようにバランスを保ち、前進している。
これらの例だけではなく、毎日の職場での仕事、家事といったあらゆる生活における行動が潜在意識が働かせているのである。

これは心理学者のユングが「人間の意識は氷山」と表現している。顕在意識は、氷山にたとえれば、海の上に顔を出している部分にしかすぎず、顕在意識が意識という大きな氷の一部にすぎないということである。

つまり、人間は潜在意識に支配されていると言える。
逆にいえば、潜在意識をコントロールすることができれば、自己をコントロールすることができるのだ。

マーフィーの法則にもあるように、人間は潜在意識が望む姿なのだ。夢が叶うかどうかという以前に潜在意識に焼きついた夢があるだろうか。
漠然と日々を過ごしているだけであれば、それが潜在意識であり、いつになっても変化など訪れない。現状維持を潜在意識が働きかけるからだ。
しかし、潜在意識に自分の願望を刻みこめばそれは叶うのである。

もちろん全ての夢がが叶うなどという偽善は言わない。現実的に不可能なことはあるし、想定外の困難も人生にはつきものだ。
しかし、潜在意識に夢が刻み込めれば、限りなくその姿に近づくよう無意識に行動するのである。

では、潜在意識に夢を刷り込むのはどうしたらよいだろうか。
自律訓練法や逆腹式呼吸法やヨガなど瞑想と組み合わせるのが一つの方法である。また、紙に夢を書いて常に持ち歩くのも方法のひとつである。
より具体的には様々な書籍でテクニックが紹介されているので試してみると良いだろう。

個人的な筆者の経験でいえば、MBA留学はまさに潜在意識をコントロールすることによって実現した。
当時のことを思い起こすと、業務に忙殺され毎日将来のことなど考えることもせずに淡々と過ぎ去っていた。仕事は充実していたが、将来に対する強い希望があるわけでもなく、もっと可能性を求めたいと漠然と思い、現状から脱したいと思っていた。平日は遅くまで仕事をして帰宅したアパートでは酒を飲んで寝るだけで、週末は溜まった疲れで外出も億劫だった。

ある日、漠然とした夢はMBA留学で叶えられると思い込み、その夢を紙に書いた。そしてまだ何も準備もしていないのに、アメリカでの生活や再び手に入れる学生生活という青春を常に思い描いた。

多忙な業務で忙しい中でも勉強時間をつくった。移動時間には英語を聞いたり単語帳を持ち歩いた。帰宅してからも寝る以外全ての時間を英語漬けになった。英語のネイティブの先生のいる塾があることを知り、そこで同じ目標の友人を持つことが出来た。夢が叶うのには1年間かからなかった。
もちろん大変な努力があった。しかし、自分を突き動かしたのは今考えると潜在意識だったのだ。

他にも、資格取得から趣味での成功に至るまで、自分を動かしたのは潜在意識をコントロールしたことが大きかったことが思い返される。
逆に、ネガティブ思考に陥った時には、悪い状況が更に悪い状況になったものである。一旦、思考が固まってしまうと潜在意識はその無意識に状況を実現してしまう怖さがある。

日常生活の行動を意識して観察してみよう。潜在意識に動かされていることが実感できるはずだ。自己実現できるかどうかは、潜在意識をコントロールできるかにかかっている。


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