›5 20, 2011

再就職できない失業者へ。転職アドバイス

Category: HR(人事) / 0 Comments: Post / View

不景気のため長期間に渡り失業中の転職活動者が多い。特に30代後半からは日本においては求人は激減するが、生活費は子供の教育費や住宅ローンなど最も必要な時期でもある。
高学歴、高収入、大企業出身者であっても1年以上に及ぶ失業、転職活動を行っている人も多い。精神的なプレッシャーは計り知れないものがあるだろう。

先日も、MBA取得者でありながらコンサル会社をリストラされ長期間に及ぶ転職活動を行っている人の話を聞いた。
既に多くの転職エージェントに登録し、応募・面接を繰り返しているが、一向に採用されないことから、焦りと不安が表情や会話から明らかにひしひしと伝わってくるものであった。話をすればするほど、自身の感情を打ち明けてくれるのだが、精神状態はうつ病に近いとさえ思われた。
このような精神状態で面接すれば、採用担当者は引いてしまうだろう。

そのような状態に陥っている中年失業者が全国で多数いるだろう。日本の大企業で働いていた実績やプライドは既に役に立たないと思った方が良い。
日本の企業では、業務内容が他社で通用しないことが多いのだ。そのプライドのため、賃金を下げたくない、優良企業で働きたいといった希望のため、就職できない人も多いのではないかと思う。

そんな彼らに対して、100名を超す応募者の面接を行ってきた経験から、不躾ながらアドバイスをしたい。

まずは、常に明るくふるまうことだ。
失業期間が長くなると、当然精神的なダメージが大きくなり塞ぎこむようになる。面接においては第一印象が何よりも大切で、元気がない人は採用されにくいのは当然のことである。
面接時だけでなく、常に明るくふるまうことが重要である。

そして、待ちの転職活動から攻めの転職活動に切り替えることだ。
転職サイトやハローワークの求人に応募して充分だと思ったら大きな間違いである。求人のあるところには転職希望者が殺到しており、当然競争倍率が高いのである。
転職エージェントには非公開の求人があり、これらを活用するのも当然のことである。
むしろ、それ以上に、求人の出ていない企業にも手当たり次第に応募してみるべきである。応募活動をしていなくても、良い人材なら採用するという会社は沢山ある。そしてそれらの会社は求人を出していないため応募者による競争が無い。
転職活動は人生を決める重要なターニングポイントである。より多くの企業を知り、面接に挑むことは決して無駄ではない。

最後に、徹底して挑むことだ。
何社も不採用が続き、失業期間が長くなると、「どこでもよいから」という気持ちになりがちである。
もちろん過剰な希望が叶わないとしり、求める年収レベルを下げなければいけないということはあるだろう。しかし、どこの会社でも良いという気持ちでは、面接に挑んでも面接官に見透かされてしまうだろう。応募する会社については徹底して調べ上げることだ。上場企業であればIR情報、有価証券報告書を読み込み、未上場企業でもお金を払ってでも与信情報を見て知っておくべきだ。

失業期間に時間を持て余してはいけない。何もしないで不安を抱えることが一番精神状態に良くない。朝は早く起きて新聞を読んで、出来る限り面接のアポイントを取って出かけることだ。面接のセッティングがそんなに出来ない場合でも、図書館に出かけるなり、家の外でできる趣味を行うなど働いている時と変わらない充実した時間を過ごすことがメンタル面で重要なポイントだ。

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