›10 20, 2011

映画「ウォールストリート」

Posted by skillstorage at 04:30 / Category: 書評 / 0 Comments

前作「ウォール街」は、何度も見返す素晴らしい映画であった。

かなり期待して続編の映画「ウォールストリート」を見たのだが、内容は期待外れであった。しかしながら、リーマンショックを発端とする金融危機や投資銀行の最前線でどのようなことが行われているのかを知るには良い映画であろう。

前作で、インサイダー取引で刑務所に入れられたマイケル・ダグラス扮するゴードンの出所から映画は始まる。
出所する者たちは誰もが迎えが来るものの、ゴードンはただ一人出迎えが無い孤独な人間だ。

唯一の家族の娘は父を恨み、絶縁状態となっている。主人公のジェイクは投資銀行で働く若者で、ゴードンの娘と交際している。
娘とゴードンと主人公の間の人間関係と、リーマンショック以降の投資銀行のビジネスを知ることができ勉強になる。

前作のゴードンの演説は見ものだった。「Greed is Good(欲望は良いことだ)」は名言となり、実際のウォールストリートや金融業界でも語り継がれた。
今作品でもゴードンの演説は見ごたえがある。

監督のオリバー・ストーンの主張は金融だけでなく、今度は家族愛をもテーマとしている。


›10 19, 2011

食べ方問答―少食のすすめ 我が心の師に健康道の奥義を訊く!

Posted by skillstorage at 18:21 / Category: 書評 / 0 Comments

スキンヘッドのミュージシャンであるサンプラザ中野は、父の癌の死により健康に目覚めたという。
それまでは、マッチョな肉体に憧れプロテインを沢山とり、筋力トレーニングに勤しんでいたのだが、得られた肉体美とは反対に体の調子が悪くなり、精神的にも鬱のような状態になってしまったという。

そこで出会ったのが、西式甲田療法であった。

この本は、サンプラザ中野と甲田医師による問答により、西式甲田療法と健康法がわかる。
サンプラザ中野は、健康に目覚めてから4ヶ月で20キロもの体重を落とした。その後、西式甲田療法の半日断食を中心に励行している。

半日断食は、朝食を取らない健康法であり、胃腸を休め、体内に蓄積された悪性物質を排出する。
現代の食生活は、人類の歴史で稀に見る栄養過多の状態である。通常の食生活を送っていれば栄養は十分取れているのにもかかわらず、サプリメントなどで補給する始末である。

また、現代の食生活は、加工食品や欧米食が中心になり日本人の身体に合わないことも多い。

半日断食では、眠っている本来の身体の力を呼び覚ます効果がある。空腹になると栄養が体や脳に回らないと考えられてきたが、実際には空腹になると血液や脂肪から栄養が補給されるのだ。その過程で、「βエンドルフィン」という多幸感、高揚感などをもたらす快感物質が分泌されるというのも面白い。

食べるという行為は、内臓に物凄く負担がかかっており、断食は内臓を休め、体内の治癒力が向上する。

断食は定期的に行っているが、確かに体の調子が良くなる。

断食で、サンプラザ中野は「肥満」「鬱」「冷え性」が改善していった。
現在では更に食生活の改善を進めてベジタリアンに近い生活をしているという。会食で焼肉を食べに行っても野菜しか食べなかったという逸話もあるほどだ。

断食は、ワインの葡萄づくりに似ている。良質な葡萄をつくるためには、水を与えない。そうすると根が深くまで根付き自力で栄養を取ろうとする。
与えられた栄養で育つ葡萄は出来が悪いのだ。
また、栄養無しに雑草が力強く生きているのにも似ている。

西式甲田療法では、他にも交感神経や副交感神経を調整する温冷浴やストレッチなどがあり、非常に健康的である。
何より金が一切かからない健康法なのだ。いや、食費が浮く分だけ節約になる。

便秘、肌荒れ、花粉症、頭痛、冷え症、疲れやすい、アトピー等、様々な悩みを解決する健康法だと思う。


›10 18, 2011

立ち仕事での足の疲れの解消法:毛管運動

Posted by skillstorage at 01:55 / Category: 健康法 / 0 Comments

普段デスクワークをしている人が、歩き回ったり、展示会で1日中立ち続けると足は浮腫み、疲れから鈍痛に苦しむことになる。
これは、重力によって足に血の巡りから老廃物が蓄積されることによる。

そんな時にお勧めなのが、毛管運動だ。毛管運動は西式健康法の1つで「細胞の断食」と呼ばれている。

毛管運動のやり方は、寝転がって、手と足を天井に向けて1分間ほど振動させるのだ。
これにより、足の先の血が体に循環され、血の巡りが良くなり、老廃物も血流と一緒に流れていくようだ。

足の疲れがかなり溜まってしまった人には、毛管運動に加えてふくらはぎを手でマッサージしてみると良いだろう。
マッサージ師によると、ふくらはぎは足のポンプとも言われるらしく、ここの血流を良くすると足の老廃物が取れ疲れがとれるそうだ。

›10 17, 2011

カロリーを意識した生活をしよう

Posted by skillstorage at 08:19 / Category: 健康法 / 0 Comments

肥満は体調に大きな影響を与えている。見た目はスマートでも隠れ肥満や、体内脂肪の多い人もいる。
流行語にもなったメタボリックシンドローム(通称メタボ)は、内臓肥満に高血糖や高血圧を合併した症状のことであるが、近年では腹の出ている人のことをメタボとも呼ぶまでになってきている。

肥満により心臓の負担は増し、糖尿病などにもかかりやすくなる。
そして、日本人男性の40代から60代の肥満者は30%を超えているのだ。

食料過多、栄養過多である現代において、カロリーの取得と消費を意識した生活は非常に大切である。
毎日どれ位のカロリーを取っていて、どれくらい消費しているのか。過剰なカロリーは体内に蓄積され肥満となる。

食事の量は人によってそれぞれだが、成人男性の平均で約2500kcal程度を取得している。もちろん多食の人は3000Kcalを遥かに超える量を取得している。
取得したカロリーは、基礎代謝と運動によって燃焼されるが、概して過剰なカロリーを取得している。

ダイエットでは、取得するカロリー量を減らして、燃焼させるための運動を行うのが一般的であるが、実はこのダイエットには落とし穴がある。
運動によって燃焼されるカロリーは非常に少ない。トレーニングジムのジョギングマシーンなどでカロリー燃焼量を測れるが、汗びっしょりで長時間やって体力を消耗したつもりでも、卵1個分のカロリーも消費していなくてガッカリしたことがある。運動の後にビールなんか飲んで、かえってカロリー取得が増えたなんて笑い話だ。

ダイエットも適正に行わないと、基礎代謝が低下して太りやすい体質になることがわかっているのだ。ダイエットをするのであれば食事の量はもちろんであるが、基礎代謝にこそ注意を払うべきである。

さて、日本人は食べすぎであるという根拠は下記の計算式でわかる。

 適正カロリー取得量(kcal) = 標準体重(kg) ×25~30(kcal)

日本人の平均である170cmで計算すると、1590~1908kcalとなる。このレンジは、デスクワークなど運動をほとんどしない人からある程度体を動かす仕事をしている人という意味だ。

手軽な食べ物で言えば、牛丼(並)が660Kcal、食パン1枚で約200Kcal、ハンバーガー約300Kcalといった数値である。
要するに、現代の食生活では簡単に適正カロリー取得量を超えてしまうのだ。
ファミレスなどではカロリー表記されている店も多いので注意して、どのような食事がどの程度のカロリーがあるのか注意を払ってみると良いだろう。



›10 14, 2011

ピーターパン症候群

Posted by skillstorage at 07:54 / Category: HR(人事) / 0 Comments

誰もが夢・希望を糧に生きている。だが、その夢・希望があまりにも現実離
れしている場合、現実とのギャップ差がありすぎて、夢・希望を打ち砕かれ
たり、実現しないことのフラストレーションから様々な心理的な病理が発生
する。

ピーターパン症候群とは、社会人になっているにもかかわらず、心が子供の
ままである心理的な病気である。
女性の場合、シンデレラ症候群といい、「いつか白馬にまたがった王子様が
迎えに来てくれる」と信じるように、決してかなわない現実離れした幸せな
家庭を信じきってしまう心理的な病気がある。

要するに大人に成りきれていないのだ。精神年齢が低いと単純にいうことが
できるかもしれない。

これはモラトリアムに似ている。

モラトリアムとは、
「知的・肉体的には大人でも,社会人としての義務と責任の遂行を猶予され
ている期間。または,そういう心理状態にとどまっている期間」
という意味である。

例えば、大学生のような状態だ。かなりまったりとして無気力で無目的なイ
メージだが。

モラトリアムから脱することのできないサラリーマンが増えていることが
問題だ。

ピーターパン症候群は例えば尾崎豊の詩のようなものだと思う。
彼の歌は、大人に成りたくないだとか、大人社会への反発といったネガティ
ブなものではあるが。

他方モラトリアムは例えばMr.Childrenの詩のようなものだと思う。


野心家とピーターパン症候群に掛かったものとの違いは、単純に現実を理解
しているか否かだと思う。
野心家は、夢・希望を同じく持つが、現実感をもってスケジュールを立て、
実行する大人であろう。

ピーターパン症候群、モラトリアムに陥るとどうなるだろうか。
人格「個」を確立できなくなる。
その結果、躁鬱病、分裂症、過大妄想を引き起こす。こうなると完全な精神
病だ。そして、ひきこもり、出社拒否、賭博、ノイローゼ、自殺といった恐
ろしい結果を引き起こしかねなくなる。

■ 自己診断

ピータパン症候群、モラトリアムを自己診断するチェックをつくってみた。
やってみよう。

・今の自分は本来の自分ではなく、将来は幸せになれると信じ込んでいる。
・社会情勢や環境が悪いせいで、今不幸せなんだと思う。
・転職すれば事態が好転すると思っている。
・いまだ親から小遣いをもらっている。
・実家が恋しい。すぐホームシックにかかる。
・昔に戻れるなら戻ってやり直したい。
・成功した人の話が好きだ。そして真似をしたがる。
・計画がいつもうまく行かない。
・自分の信念・信条がない。

普通のひとは2,3個はあてはまるかもしれない。だが、それ以上にあて
はまったらかなり症状があると言えるのではないか。
本格的に専門書を読むとか、精神科医に相談したほうがよいかも。


■ 原因

ピーターパン症候群、モラトリアムの原因には以下のものが挙げられる。
・過保護に育った
・人間関係
・情報過多
どれもが、現実を直視しないですむ環境をつくる原因だ。

つまり、対処方法としては「現実を直視する」ことだ。

■ どうすれば自立した大人に成れるか。

現実を直視できないことが原因であり、これは現代病だといえる。
戦時中、嫌でも現実を直視しないといけなかった若者達はどうだっただろう
か。
以前靖国神社で特攻隊として自らの命と引き換えに国を守ろうとした若者達
の遺書を読んだことがある。

主に10代の若者の文章であったが、そこには家族愛、愛国心、そして自らの
使命、責任感をひしひしと感じた。

今の日本には20代、30代の大人でさえも、そのような姿勢が無くなってしま
った。平和で楽園のように自由に生きられるということのは、結局責任感と
いったものの喪失に結びついているのではないか。

人間の生き方として、使命を全うして死ぬのと、何の目的も無く夢想だけで
自己実現しないまま死ぬのとどちらが素晴らしいのだろうか。

›10 13, 2011

産業界の6重苦

Posted by skillstorage at 09:06 / Category: 政治経済(Political Economy) / 0 Comments

大企業の経営者の多くが現在の日本での環境を「6重苦」と非常に厳しく表現している。この言葉が出るのは、「日本国内での産業は成り立たない。工場など生産工程を海外に移管を検討している。」という産業空洞化をほのめかしている。

産業界の6重苦とは、以下の6つを指す。
1.円高
2.世界一高い法人税率
3.自由貿易協定(FTA)、TPPの立ち遅れ
4.電力不足
5.製造業の派遣労働禁止
6.温室効果ガス排出量の25%削減

日本の法人税の実効税率は40.69%であり、30%前後の欧州、25%前後のアジア諸国と比べて高い。
また、日本の貿易総額に占めるFTA対象国の割合は16%と非常に低い。
温室効果ガスの25%削減問題も深刻だ。鳩山由紀夫前首相が国連気候変動サミットで「国際公約」したことで、企業にとって大きな負担となっている。25%削減をすべて国内で行った場合、GDP(国内総生産)は3・2%減るという試算があるほどだ。
電力事情に関しては、政府は東京電力、東北電力管内の大口電力需要家に昨年比15%の節電を義務付ける電力使用制限令を発動した。これによって生産性低下が免れなくなった。

この6重苦以外にも多くの弊害が日本国内に存在する。円高とデフレにより、労働者の実質賃金は値上がりし、日本の法律上解雇が簡単にできない。デフレにより清算する商品の価格は下落し、不景気により国内消費の需要も低迷している。

このような環境下で日本で生産するのは余りにも過酷な状況と感じる経営者が多いのも納得できる。海外に需要があるなら、その地域で生産し、納税する方が理にかなっている。このような企業が増加し、国内産業は空洞化し、日本に何が残るのであろうか?


›10 12, 2011

有効求人倍率と経済の流れ

Posted by skillstorage at 01:49 / Category: 政治経済(Political Economy) / 0 Comments

有効求人倍率とは、求職者1人あたり何件の求人があるのかを示す経済指標である。
求人倍率が1.0よりも高いときには、求職者よりも求人の方が多いということである。

また、有効求人倍率という用語においては、新規学卒者(新卒)を含めない統計となっている。

有効求人倍率は、1967年~1974年まで1.0を超えていた。これは日本が高度成長期であり経済が過熱していた時期である。この時代の出生率は高く、現在は団塊ジュニアと呼ばれる世代である。

その後、1988年~1992年において再び有効求人倍率は1.0を超えた。バブル期からバブル崩壊の時期である。
さらにその後、2006年、2007年において再び有効求人倍率は1.0を超えた。世界的な好景気からリーマンショックによる世界不況突入までの時期である。
2011年において、有効求人倍率は全国で0.6程度、神奈川県では0.5以下で推移している。地域によっては有効求人倍率が0.2を下回るところもあるだろう。

また職種によっても有効求人倍率は異なる。専門・技術職は比較的高く、1.5以上であるが、販売や事務といった職種は0.5程度と低迷している。
なお、2011年8月の完全失業率は4.3%である。

有効求人倍率はハローワークが毎月公表している。米国経済においても発表される雇用統計が株価に多くの影響を与えており、注目される経済指標である。
雇用の状況、失業者の状況を見ると経済の状況が良くわかるので、常に注目しておこう。


›10 11, 2011

加圧トレーニング・ビジネスと自分でもできる加圧トレーニング

Posted by skillstorage at 05:49 / Category: 健康法 / 0 Comments

「加圧トレーニング」の仕組みとは、腕と脚の付け根を専用のベルトにより、加圧(適切な圧力で締める)し、血流が適度に制限され、毛細血管が活性化され、乳酸が溜まりだし、成長ホルモンの分泌の促進が始まる。さらに、除圧後に成長ホルモンの分泌は通常の約290倍になるというデータがある。これにより体脂肪を分解し始め、筋肉合成が始まるとされる画期的な健康トレーニング方法だ。
加圧トレーニングは、佐藤義昭氏が長年の研究により考案した筋力トレーニングの方法であり、その関連製品やサービスは独占状態にあるが、2013年11月に特許が切れる。

加圧トレーニングの効果は、様々な芸能人、モデル、アスリートにより取り上げられており、人気も高まっている。経営戦略入門としては、そのビジネスモデルとマーケティング手法に非常に注目しているところである。

■「加圧トレーニング」のマーケティングの4P
マーケティングの観点から、「加圧トレーニング」は非常に成功している。

Product:特許に守られた製品であり、専用ベルトは高額商品である。また、ジムでの加圧トレーニングというサービスを専用トレーナー認定やフランチャイズに近いシステムを導入し、市場の拡大を図っている。加圧トレーニングを行うための器具は加圧インストラクターのみが扱えることとしているので、高額商品でありながら選択の余地の無い製品戦略をとっている。

Promotion:広告を打つよりも、より信頼性の高いパブリシティによる認知を図っている。芸能人、モデル、アスリートが採用し、テレビや雑誌で数多く取り上げられていることによって認知度が広まった。

Price:高額商品、高付加価値製品というポジショニングを取り、価格下落防止を図っている。

Place:単なる筋肉増強という市場から、ダイエットやアンチエイジング、神経麻痺患者の治療といった分野まで市場を拡大させている。

また、高額商品や健康器具・食品のような口コミによる認知度の拡大手法も興味深い。一部の芸能人がまだ無名であった「加圧トレーニング」を紹介したことから、芸能人の間でブームとなり、それが美容雑誌やテレビで紹介され人気が爆発した。これはプロダクトライフサイクルにおける、一部の先進的採用者であるイノベータが市場開発したともいえる。

ことの発端は、お笑い芸人の水道橋博士がベストセラーとなった「博士の異常な健康」で紹介し、芸能人や一般読者にも広がった。杉本彩、藤原紀香のトップ芸能人をはじめ、アスリートやモデルの相次いで採用したことから、圧倒的多数をすめる一般消費者の間でブームの火が付いたのである。

その後、「加圧トレーニング」を取り入れたジムが相次いで開業され、B21スペシャルのヒロミはジムの経営だけでなくトレーナーの資格までも取得した。

当初は、筋力トレーニングの手法に過ぎなかった「加圧トレーニング」は、その成長ホルモンの過剰分泌の効果から、整形外科の分野で取り入れられたり、神経切断で指が動かなかった人が血流が良くなり動くようになったり、うつ病患者の回復が見られたりと医療分野でも注目され、さらにはハゲが直ったとの報告まで出るほどで、高額医療商品や怪しい宗教のような神秘的な潜在能力のような注目度であった。


■「加圧トレーニング」の競争戦略
「加圧トレーニング」は特許であり、競争の存在しないブルーオーシャンに位置する。高額商品・サービスであるにもかかわらず、売り手の交渉力が買い手の交渉力を圧倒的に上回る。そのため、専用ウェア「カーツ」(上下で4万弱) は高額で売れ、専用のジムも基本的に高額である。

特許で守られていることから、「新規参入業者」の脅威というものが存在しない。しかしながら人気が向上するにつれ「代替品の脅威」に晒されつつあるのも事実だろう。


■自己流「加圧トレーニング」
手軽に試せないからこそ価値がある商品というのは沢山ある。しかし、それでも好奇心から一般消費者は手軽に代替品で済ませようと努力をするものである。
インターネットの掲示板には、自作の加圧トレーニングの器具(腕や脚を縛るロープ)を試した事例が沢山見つけることができる。

100円ショップで売られている本を縛ったりする多機能ロープや、より本格的には駆血帯と呼ばれる専用の腕や脚を縛るゴム製の帯を使って、独自に加圧トレーニングに取り組むユーザーが多く存在する。

縛り具合が、トレーナーがいないため自分で調整する必要があるのと、自己責任である点があるが、きつく縛って血管が若干浮き出る程度で腕や脚が軽く痺れる程度に調整して取り組んでいる人が多いようだ。

このように、自分でもできるということがわかれば、高額の商品やトレーナーの指導を受ける必要が無く、簡単にできてしまうのも加圧トレーニングの特徴だ。
成長ホルモンの効果というのはなかなか実感できないが、トレーニング後の血流の開放と共に感じられる恍惚感や筋肉の付き方は効果がありと思える。

また、加圧トレーニングを行う時間は5分程度と極めて短時間ではあるが、その後の成長ホルモンの分泌から体の新陳代謝の増大は1~2時間でピークを迎えるという。この時間における有酸素運動はダイエットに効果があるとのことだ。

現在も加圧トレーニングの人気は衰えを見せず、近所のスポーツジムでも加圧トレーニングが取り入れられたり、リハビリ施設でも取り入れられたりしている。
なかなか画期的なアイデアであるが、その後のビジネス展開と経営戦略がとても優れていると感心している。


›10 06, 2011

非定型うつ病(メランコリー型うつ病と異なる)

Posted by skillstorage at 02:19 / Category: 健康法 / 0 Comments

会社で塞ぎ込んでいて、仕事がはかどっていない者が、仕事の後や休みの日にはやたらと元気になっているとしたら・・・
怠け者、社会非適格者というレッテルを張られ反感を買ってしまうかもしれない。
しかし、実はそれがうつ病の可能性があるのだ。

非定型うつ病は、所謂うつ病とは表面的に大きく異なる。

仕事に行くとうつ症状がひどくなるが、自分の時間や趣味になるととたんに元気になるのだ。
また、うつ病の多くが眠れないという睡眠障害があるのに対し、非定型うつ病は眠り過ぎて寝たり無いという症状が出る。
過食により太り出すのも特徴のひとつで、最大の問題はうつ病と自身も周りもなかなか認識できないことにある。

この新型うつ病である非定型うつ病が30代、40代に増加しており、中でも女性に多く見られるという。

非定型うつ病もまた従来のうつ病と同様に原因があるはずだ。仕事が大きなプレッシャーやストレスになっており、脳内の一部の活動が異常をきたしているようだ。
以前紹介した「サザエさん症候群」という日曜の夜に明日からの仕事のことを考えると憂鬱になるのもまた、新型うつ病の一種だろう。

うつ病は心の病であり、ストレスや不安の多い現代に特有の病気である。
激痛を伴う怪我とは違い、長期に渡って重く心に圧し掛かってくる。一時的な激痛よりもそれは苦しいものである。

うつ病のメカニズムは近年わかりつつあり、脳内の活動や脳内物質の影響も多大な影響を与えていることが知られている。
脳内ホルモンの一種であるセロトニンやノルアドレナリンの分泌を助ける良薬も開発され、ここ10年間で多くの認可を得た。
SSRIやSNRIといった副作用が少ない薬は非常に有益である。

また、カウンセリングを通じて、うつ病の原因を取り除く療法も発達してきている。
症状が悪化して会社にいけなくなる前に、自殺願望が出る前に、治療して治していくべきである。


›10 05, 2011

失踪日記

Posted by skillstorage at 05:42 / Category: 書評 / 0 Comments

気鋭の漫画家、吾妻ひでお氏の失踪劇の漫画である。
吾妻ひでお氏のことは知らなかったが、圧倒的な人気となった「失踪日記」を読んで感動した。

失踪をしたという経験は無いし、身内にもそのような人はいないが、時たま有名人が失踪して週刊誌で取り上げられることがある。
また、仕事や家庭でのトラブルやストレスから逃れ、いっそのこと失踪してしまいたいという衝動に駆られた経験のある人は多いはずだ。

吾妻ひでお氏は、事情については詳しくはわからないが、家族に何も告げず失踪した。
失踪中の初期の行動はホームレスそのものだ。

林の中にテントも張らず寝泊りし、ゴミや墓場をあさり、吸殻のシケ煙草を吸う。
誰ともコミュニケーションなどとらず、孤独を楽しみ、何も縛られない生活を続ける。

このような社会の底辺の生活でも立派に、それも社会の中で漫画家という地位と稼ぎのある頃よりも、幸せな生活を続けたのだ。

その後、日雇いの肉体労働で稼ぐこととなる。漫画家の虚弱体質だった体はみるみる筋肉質に変わり、健康体へと変化を遂げていく。

以前、南千住近くにある山谷と呼ばれるドヤ街を探索したことがある。
山谷には様々な事情を抱えた孤独な者が集まる場所である。この地域には一泊2千円程度の安宿が乱立し、昼間から酒をあおり、チンチロリンや花札をやったり、寝転がったりする社会の底辺の連中を至る所で見ることができる。

彼らは、日雇いの肉体労働や生活保護を受けながら、多くのものが失踪状態で、内輪の人間関係の中で生きているのだ。
この場所に足を踏み入れたときには、さぞかし悲惨な場所なのだろうと思っていたのだが、安住すれば住み心地が良いのかもしれない。

もちろん彼らのような生活は送りたくは無いが、社会や家庭から逃げたくなったときには行く場所があるのだと知り、妙に安心したものである。

吾妻ひでお氏の失踪物語は、その後アルコール依存症による強制入院の話へと展開していく。
家族に愛想をつかれた訳ではないようで、アルコールの怖さを知ることができる。

普通の社会人が一生のうちに彼のような経験をすることができるだろうか。日頃見下して見ているような連中の中にも希望が存在する。
体験できないことが漫画を通して疑似体験できる醍醐味がこの本にはある。

社会人になる前には、いつかは1年くらいかけて世界一周してみようと思っていた。しかし、それは儚い夢だった。
ビジネスマンは常に走り続けなければいけない。できたのは、会社を辞めて海外留学をして学生時代に戻れたことだけだった。そんな体験も普通のビジネスマンはめったに経験できないだろう。

会社を辞めて転職するときには、3ヶ月くらいはインドや東南アジアを放浪してみようと思っていた。これはもしかしたらできるのかもしれない。
しかし、よほどのことが無ければ、ビジネスマンにとって休日以外に社会から逃れることはできないのだ。ましてや家庭から逃れることはもっと難しい。


›10 04, 2011

パワフルブローニーで腹筋強化

Posted by skillstorage at 12:52 / Category: 健康法 / 0 Comments

中年になると体型が気になってくる。30代を過ぎてくると、多くの人が肥満気味の体型になり、腹が出てきて、スーツのズボンが合わなくなってくる。
10代や20代で痩せ気味だったり、筋肉質だった体型がブヨブヨの中年太りになってしまった人も多い。
体内脂肪が蓄積され、メタボリック・シンドロームに悩む人は多い。

体型だけの問題ではなく、中性脂肪の増加により体重の増加や心臓に負担がかかってくることから、糖尿病などの病気も誘発しやすくなる。

体内脂肪を燃焼させ、代謝を良くするには有酸素運動(エアロビック・エクササイズ)が有効であることが知られている。20分以上、週3回以上のジョギング、スイミングなどが効果がある。しかし、有酸素運動の問題は、運動に結構な時間を取られることと、20分程度のエクササイズではほとんどカロリーが消費されないことである。
有酸素運動で燃焼した以上に、食事やビールなどでカロリーを摂取してしまえばダイエットとしては意味の無いことになってしまうので、食事制限も重要である。

他方、筋力に負荷をかけるアナエロビック・エクササイズは、ベンチプレス、腕立て伏せ、腹筋運動などがあるが、10回程度が限界の筋力に負荷をかける運動である。
有酸素運動と違い、筋肉の組織を破壊し、乳酸や成長ホルモンが分泌さる。美しい筋肉の肉体美をつくるには、アナエロビックが欠かせない。

体型を気にするのであれば、エアロビックとアナエロビックの両方を取り入れた運動をするのが効果が高いだろう。

気になる腹回りの贅肉を落とす運動であるが、腹筋運動ではなかなか効果が無い。10回程度で筋肉が激しく疲労し痛みを伴うような簡単な運動方法がなかなか無いからである。

そこでお勧めなのが、パワフルブローニーである。呼び名は様々あるのだが、パワフルブローニーに初めて出会ったのは中学生の頃であった。
車輪の中心に棒がついていて、両手で車輪の量端の棒をつかんで、立って屈んだ姿勢から滑って前に押し出す。車輪は前に押し出されようとするが腹筋で堪えるのだ。

これを買って10回ほどやっただけで、かなり腹筋は疲れる。当時の若さでも次の日は腹筋が筋肉痛になったのを覚えている。暫くして使うのをやめてしまったが、それ以来腹筋が筋肉痛になったことは無い。

最近またAmazonで見つけて購入してやり始めたのだが、腹筋に心地よい筋肉痛が得られる。毎日やれば、贅肉が取れて、腹筋が割れて引き締まった美しい体を得られそうだ。


›10 03, 2011

有酸素運動で鬱やストレスやダイエットを解消

Posted by skillstorage at 18:29 / Category: 健康法 / 0 Comments

ジョギングやウォーキングといった有酸素運動は精神面でも肉体面でも健康に良い効果があることが医学的に実証されている。
有酸素運動を開始してから15分~20分程度経つと、体内の中性脂肪が燃焼される。これによりダイエットに効果があるのだが、それと同時に脂肪が燃焼される過程で、脳内のセロトニンが増えることがわかっている。

この有酸素運動でつくられるセロトニンが、ストレスや鬱に多大な効果を発揮するのである。
それ以外にもジョギングやウォーキングは、筋肉の心地よい疲労感や筋肉痛も刺激となってぐっすり眠れたり、快楽の脳内物質エンドルフィンやドーパミンを増加させる効果もある。

うつ病の患者に週3日以上、30分以上の有酸素運動を行うことで抗うつ剤と同様の効果が得られたというデータもある。

このように精神にも肉体にも良い効果の得られる有酸素運動は、日常の習慣として行うことは肥満気味でストレスの溜まりやすい現代社会のビジネスマンにとって非常に有益である。

実際、1年程前から日常の習慣として有酸素運動のジョギングとスイミングを取り入れているが、やはり効果がある。
走り始めて暫くすると、息が切れ、体もだるくなり辛くなってくるのだが、周りの景色や焼き鳥屋や家庭の料理の匂いを感じると気分がとても良くなる。運動中は悩み事を忘れ没頭することもできる。辛い運動を続けると今度は脳内物質が発生してランナーズハイのような快楽が得られることも知られている。そこまでいかなくても、走り終わった後の爽快感や達成感も精神に良い効果を感じる。

最近では、階段を上り下りしても疲れなくなり、メタボリック気味だった腹回りの脂肪も落ちてきて、ジョギングの良い効果だと実感している。