›10 06, 2011

非定型うつ病(メランコリー型うつ病と異なる)

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会社で塞ぎ込んでいて、仕事がはかどっていない者が、仕事の後や休みの日にはやたらと元気になっているとしたら・・・
怠け者、社会非適格者というレッテルを張られ反感を買ってしまうかもしれない。
しかし、実はそれがうつ病の可能性があるのだ。

非定型うつ病は、所謂うつ病とは表面的に大きく異なる。

仕事に行くとうつ症状がひどくなるが、自分の時間や趣味になるととたんに元気になるのだ。
また、うつ病の多くが眠れないという睡眠障害があるのに対し、非定型うつ病は眠り過ぎて寝たり無いという症状が出る。
過食により太り出すのも特徴のひとつで、最大の問題はうつ病と自身も周りもなかなか認識できないことにある。

この新型うつ病である非定型うつ病が30代、40代に増加しており、中でも女性に多く見られるという。

非定型うつ病もまた従来のうつ病と同様に原因があるはずだ。仕事が大きなプレッシャーやストレスになっており、脳内の一部の活動が異常をきたしているようだ。
以前紹介した「サザエさん症候群」という日曜の夜に明日からの仕事のことを考えると憂鬱になるのもまた、新型うつ病の一種だろう。

うつ病は心の病であり、ストレスや不安の多い現代に特有の病気である。
激痛を伴う怪我とは違い、長期に渡って重く心に圧し掛かってくる。一時的な激痛よりもそれは苦しいものである。

うつ病のメカニズムは近年わかりつつあり、脳内の活動や脳内物質の影響も多大な影響を与えていることが知られている。
脳内ホルモンの一種であるセロトニンやノルアドレナリンの分泌を助ける良薬も開発され、ここ10年間で多くの認可を得た。
SSRIやSNRIといった副作用が少ない薬は非常に有益である。

また、カウンセリングを通じて、うつ病の原因を取り除く療法も発達してきている。
症状が悪化して会社にいけなくなる前に、自殺願望が出る前に、治療して治していくべきである。


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