›6 19, 2006

マネジメント日誌002「コミュニケーションの問題」

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入社して3ヶ月が経った。以前として社員の中には溶け込んでいない。だがポツリ、ポツリと話を色々してくれる人は増えている。コミュニケーションには非常に時間が掛かると認識させられた。

特に今回は経営戦略の企画及びその指揮という経営者側のポジションである。当然社員達は警戒しているし、コミュニケーションが取りにくいのはしょうがない。私は常に彼らより上のポジションとして振舞わないといけない。自分のようなマネジメントというポジションでさえこのような緊張感、孤独感を感じるのであるから、世の中の経営者の孤独感というものは計り知れないと思った。

私の場合、会社では本来の自分よりもしっかりとした、より大人の自分を作り上げ振舞っている。その分家庭、そして友人と会うときには本来のいい加減な自分をこれまで以上に露呈している。そうでないとなかなかバランスが取れず、精神的な調和が取れないのだ。やはり友人達とは楽しんで話すことが出来る。学歴もほぼ同じ、仕事のポジションも同じため、趣味が似ていて、価値観が近いからだ。彼らには本当の自分をさらけ出すことが出来る。また同じようなポジションにいる

社員と話すことは飲み会が中心だ。あとは休憩時間に少々話す程度だ。

ベンチャー企業のため、社員の教養レベルは低く感じる。大卒者はわずかだ。普段の会話もこれまでの自分が所属していた組織、友人達とは異なる。飲み会においてさえ居場所が無く感じる。

だが、このような飲み会には積極的に参加し、ノムニケーションでコミュニケーションを深める必要性は大きいことを認識している。組織内での派閥(インフォーマルグループ)を把握しておかないといけないからだ。
まだ3ヶ月しか経っていないが、この会社の問題点の多くがコミュニケーションの不足、不調和から来ていることが肌身に感じられるのだ。

目標とする組織は、社員から活発に会社を良くする提案が出てくるような組織である。

今の社員は不満を抱えながら、それさえも口に出来ないような組織なのである。

ワンマン社長は会社を自らの意思決定で強引にも引っ張る。いかに社員が従順し、社長を慕い、モチベーションを上げるかが良い企業とされている。当社もそのような流れの中、ヒット商品が出てきて急成長して来た。しかし、今後もさらに会社を伸ばしていく為には、この組織体系を崩す必要が出てくる。

社長はもう60歳を超え、一線で活躍できなくなりつつある。また会社も業務拡大が続き、社長の指揮統制にも限界が出始めている為だ。また、若い社員も増え、社長の考えがダイレクトに伝わっていないとも感じる。

私の責務として、コミュニケーション向上がとても重要であると今認識している。

・一般社員の抱える不満・不安をミドル層に上げるシステム
・社長のビジョン、経営計画を一般社員に伝えるシステム

今は社長と一般社員の考えには乖離が激しく、まだ社員からの信頼を得ていない自分がどのような役割を果たすことができるのか、とても苦悩している。

参考)コミュニケーション


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