›5 23, 2013

橋下市長の発言を批判する権利があるのか?

Posted by skillstorage at 00:44 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

橋下市長は「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的に高ぶっている集団は、どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのはこれは誰だってわかる。」と言いながらその後慰安婦制度があったと認め謝罪したような状況となっている。しかし同時に「慰安婦やレイプは戦時中どこの国の軍隊も行っていたのだから日本だけ批判されるのはおかしい」との主張だ。

後半の一番橋下市長が主張したかったことに対しては大した議論がされておらず、慰安婦が必要であったという発言に対して批判の焦点が当てられている。
そもそも、韓国は慰安婦のことを問題にしたのではない。事実、韓国の民間業者は慰安婦を大量に日本軍に供給していた。争点は軍による強制があったのかどうかなのだ。それにもかかわらず、橋本市長の発言により、慰安婦(=売春婦)は虐げられた人、売春は当時は合法であっても現代では許されないことのような議論になっていないだろうか。

海外のメディアでは、慰安婦=性奴隷(Sex Slave)と捕らえ、強制連行を容認したような誤った解釈があるが、これには橋下市長は猛烈に抗議と修正をすべきである。
しかしながら、慰安婦=売春婦が必要であったという正しい解釈に対して、きちんと批判することができるのであろうか。

海外で売春を合法化している国は多い。アメリカでもネバダ州の一部では合法だ。欧州には合法の国は多数あるし、海外からの売春婦を自国に呼ぶための売春婦向けビザを用意している先進国もある。建前で非合法としているが、事実上容認している国は日本を含めてそれこそ大多数である。日本ではチョンの間、ソープランドがあるし、海外でも立ちんぼ、コールガール、マッサージ屋と取り締まらないで放置しているのがほとんどだ。建前はともかく、本音ではこのような性風俗産業が社会として必要とされているのだ。仮に、完全非合法として取り締まりをすれば職を失い生活が危うくなる女性が増加し、性犯罪も増加するのだ。

米国では、かつてネバダ州で軍人がレンタカーを借りた上で強姦事件を起こしたことがあり、その際に軍幹部が(ネバダ州には合法の売春があるのだから)売春しろと発言し、更迭された事件があった。

合法であり、尚且つ自由意志で風俗嬢や売春婦という職業を選択した女性に対する差別ではないか。

憲法にも職業選択の自由は保障されているのだ。それが何故、女性に対する蔑視だとか基本的人権の侵害などと批判されることとなるのだろうか。
性風俗に従事する女性達を賤職だと蔑視しているのではないだろうか。

›5 21, 2013

アメリカでの橋下発言の報道のされ方

Posted by skillstorage at 00:48 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

橋下市長の一連の発言は、国内でも猛烈に批判されているが、海外では更に酷い状況にある。

第二次大戦のナチスによるユダヤ人虐殺は非道なものとしてドイツは謝罪する以外に方法は無い。この事実が無かったものであったり、そこまで酷い行いは無かったなどと主張しようものなら修正主義者(Revisionism)と言われ猛烈な批判にさらされてしまう。

日本においても、軍による慰安婦の強制連行について謝罪した河野談話を、事実に基づいていない朝日新聞の婉曲記事と一部の捏造証言や嘘が元になっているという主張を行っても修正主義と見られる傾向にある。

橋下市長の発言が取り上げられる米国のメディアでは、まず過去の歴史を説明した上で橋下市長の発言が引用されている。その歴史としては、軍が外国人を強制的に性奴隷(Sex Slave)として徴収した。日本は婉曲的に慰安婦(Confort Woman)と表現していると紹介し、橋下市長は戦場でどこの国の軍隊も強姦(Rape)していたのだから、慰安婦制度は必要であったという趣旨の報道がほとんどのようだ。

更に、日本は93年の河野談話でアジア諸国に謝罪をしているのに、何故今更このような発言をしたのかと米国メディアでは取り上げられている。

これを読んだら嫌悪感を覚えるだろう。橋下市長は修正主義者のレッテルを張られた。そして憲法改正やオリンピック開催も世界的には許可されない雰囲気になりつつある状況だ。

そもそもの誤解は慰安婦(Confort Woman)という言葉に婉曲し、売春婦(Prostitute)という言葉を使わなかった点にある。確かに親に売られたりし売春婦にさせられた女性はいたかもしれないが、それでも業者が金を取り売春を斡旋していた以上は売春婦という表現になる。

このような真実が伝わらないまま、逆に日本は強制的に女性を徴収し、性奴隷として従事させたという認識が広まっている状況にある。
橋下市長も言うとおり、国際感覚が欠落していた発言だったのだ。

›5 20, 2013

橋下発言が国際問題化で炎上

Posted by skillstorage at 00:41 / Category: 日々雑感 / 0 Comments

橋下市長の発言は海外に飛び火し、炎上しているが日本維新の会の共同代表の石原慎太郎との歴史観の違いから党の分裂にまで発展しそうな勢いだ。

維新の会の橋下共同代表は在日米軍に風俗業の活用を促したが、それを聞き軍の幹部は凍りついたような表情をし拒絶したとのことだ。
何故、選挙を控えたこのような時期にこんな話を披露したのか?

遡ること1週間、自民党の高市早苗政調会長は過去の植民地支配を認めた「村山談話」に違和感を示す発言をした。この発言は野党から糾弾を受けるような状況であったが、橋下市長は援護射撃のつもりだったのだろう。逆に自民党は橋下発言を批判し、孤立することとなった。

今度は援護射撃で、日本維新の会の代議士の西村慎吾が従軍慰安婦は韓国によって性奴隷と国際アピールされているとの発言をし、その後「日本には、韓国人の売春婦がまだうようよいる」という発言で、日本維新の会から除籍処分を受けるという孤立した事態に発展した。

橋下市長は発言を謝罪したが、石原慎太郎の歴史観では、第二次大戦は侵略戦争では無いし、慰安婦の強制連行も無かったのであり、歴史観の齟齬が党の分裂と国際社会からの批判・炎上に発展しそうだ。

そもそもの発端は慰安婦の強制連行を謝罪した河野談話と植民地侵略戦争を謝罪した村山談話を修正したいという安倍総理の歴史観にあるのではないだろうか。
河野談話は朝日新聞による誤報、捏造が原因であり、戦時中に慰安婦はいたが、民間業者が行っており慰安婦は自由意志で金銭と交換で性交渉を行った。それが軍が関与し強制したということになってしまった。

橋下市長の謝罪から読み取れるのは、河野談話に基づき、慰安婦制度があったのでその件は謝罪する。しかし、アメリカを始め、どの国の軍隊も慰安婦制度はあったのだから日本だけ責められるのはおかしいということだ。

これに対して、保守派は黙っていられないだろう。慰安婦の強制連行があったという事実は無いのであり、また当時の日本では売春は赤線地帯もあり合法であったので売春行為について謝罪するのはおかしい。

米軍に日本には風俗があるといって、利用を促した背景には民間人からレイプ被害を防ぐ目的のはずが、どうやら本気で日本の風俗の利用を薦めたようだ。
日本にも売春はあるが、非合法だ。ソープランドもデリヘルもちょんの間も売春行為の斡旋場所だが、実際は違法だ。さらに風俗全般において外国人の入店を拒否しているのだ。これは人種差別に当たるが、建前とは違い現実だ。

西村慎吾議員の発言にしても、大阪に韓国人売春婦がうようよいるというのは事実なのだ。事実ではあるが日本国家は許可していないという矛盾がおかしいのだ。

このような複雑な状況を国際社会にアピールするのは困難だ。アメリカはほとんどの自治体で売春は非合法であり、風俗業もほとんど存在しない。
しかし、マッサージ屋などでは性行為が行われ、稀に覆面警察による摘発が行われている。キリスト教国家でもそれが現実なのだ。そして欧州では売春が合法という国家も多数存在し、国営の売春宿がある国もあるほどだ。

西村慎吾議員の発言の通り、当時の慰安婦は売春婦なのであり、軍は強制連行はしていない。Sex Slave(性奴隷)という韓国のアピールは不適切だという主張を国際的に行う場面であったのに、橋下市長は台無しにしてしまったのだ。