数年前から通信会社やネットワーク会社で騒がれているキーワードがクラウドだ。NECや富士通のグループなども、訳も分からずクラウドというキーワードが戦略として盛り込まれ、事業をクラウド中心に進めていくという。
ここでいうクラウドとはCloud(雲)だ。インターネットを図式化するときに雲の絵がかかれることが多い。自社のネットワークから雲の中に線が消えていけば、インターネットに接続しているということだ。
最近では、スマホ、タブレットの普及とともに、インターネット上だけで行われるサービスが増えた。
それ以前は、クライアント・サーバが流行り、PCの普及とともに、PCだけで全てのアプリケーションが揃っていた時代が10年以上も続いたのだ。
現在では、メールはネット上のサービスを使い、PCでもスマホでも、どこでもアクセスするのが当たり前となった。PCのフォルダもDropboxなどで、どこでも同じ資料が閲覧・編集できる。
このようなネットワーク上のサービスで儲けようという企みからクラウド(雲)がキーワードとなったのだ。
それとは別に、震災後から注目を集めているサービスがクラウド・ファンディングだ。ここでのクラウドはCrowd(群集)だ。日本語では発音も記載も同じクラウドのため誤解が起こる。クラウド・ファンディングは新しいスタイルの資金調達方法だ。
小額資金を消費者から直接集めて、ファンをつくり商品開発を進めるベンチャーなど、新しいスタイルのビジネスモデルの展開が今後期待される。