橋下市長の一連の発言は、国内でも猛烈に批判されているが、海外では更に酷い状況にある。
第二次大戦のナチスによるユダヤ人虐殺は非道なものとしてドイツは謝罪する以外に方法は無い。この事実が無かったものであったり、そこまで酷い行いは無かったなどと主張しようものなら修正主義者(Revisionism)と言われ猛烈な批判にさらされてしまう。
日本においても、軍による慰安婦の強制連行について謝罪した河野談話を、事実に基づいていない朝日新聞の婉曲記事と一部の捏造証言や嘘が元になっているという主張を行っても修正主義と見られる傾向にある。
橋下市長の発言が取り上げられる米国のメディアでは、まず過去の歴史を説明した上で橋下市長の発言が引用されている。その歴史としては、軍が外国人を強制的に性奴隷(Sex Slave)として徴収した。日本は婉曲的に慰安婦(Confort Woman)と表現していると紹介し、橋下市長は戦場でどこの国の軍隊も強姦(Rape)していたのだから、慰安婦制度は必要であったという趣旨の報道がほとんどのようだ。
更に、日本は93年の河野談話でアジア諸国に謝罪をしているのに、何故今更このような発言をしたのかと米国メディアでは取り上げられている。
これを読んだら嫌悪感を覚えるだろう。橋下市長は修正主義者のレッテルを張られた。そして憲法改正やオリンピック開催も世界的には許可されない雰囲気になりつつある状況だ。
そもそもの誤解は慰安婦(Confort Woman)という言葉に婉曲し、売春婦(Prostitute)という言葉を使わなかった点にある。確かに親に売られたりし売春婦にさせられた女性はいたかもしれないが、それでも業者が金を取り売春を斡旋していた以上は売春婦という表現になる。
このような真実が伝わらないまま、逆に日本は強制的に女性を徴収し、性奴隷として従事させたという認識が広まっている状況にある。
橋下市長も言うとおり、国際感覚が欠落していた発言だったのだ。