循環取引疑惑が出て、わずか1週間での倒産劇だった。疑惑報道が出たのち、株価は連日ストップ安、タイミングが悪くその週の株主総会では監査法人が辞任したため計算書類の決議が取れず、また社長、専務が欠席という事態であった。そしてその週に短期借入の借り換えができず民事再生手続きとなった。
増収増益(どこまで粉飾なのか明らかではないが)、工場拡大等の大掛かりな設備投資から手持現金が不十分であったことがこれほどまでに早い倒産劇となったのだと思う。かつてのライブドアでは余剰現金が十分にあったことから、上場廃止になっても潰れることはなかったのとは大違いである。
さらに一部報道での循環取引で利益の水増しという表現が気になる。通常循環取引は、売上の水増しに使われ、他社に売ったものが、さらに他社に転売され、最終的には自社が買い取る仕組みであり、決算期はまたがるにしても最終的に循環のコストは自社が持つことになり、破綻する仕組みである。
これまで、IT業界でメディア・リンクス、IXI、食品業界の加ト吉と行われてきたが、製造業で行われていたのであれば、それは驚きである。何しろ、実際に物をつくっているのであり、物がいくつかの取引先に売られ、それを買い取っいるのであれば循環取引を止めると在庫の山ができるはずである。
同社の過去の決算を見ると急成長を遂げており、営業キャッシュフローが追い付かない受注量、売上増加である。しかし、同時に利益も出しているのである。足りないキャッシュは増資と融資によって賄っていた模様である。
地道に技術開発に取り組み利益を出している製造業、町工場のイメージまで悪くなってしまうのであれば残念でならない。
リーマン・ブラザーズのチャプター11の衝撃、メリルリンチのバンカメによる買収(救済)、AIGの米国政府公的資金投入。
そもそも、AIG、米国住宅公社というのは公的資金を投入されないと死んでいた存在だが、以前は格付けはAAAであった。要するに皆が馬鹿なのか、グルなのか、資本主義のファイナンスにのったカジノ経済で大ばくちを打っていた訳である。
世界経済は拡大するという前提に立ち、レバレッジを効かせて大儲けしていたのが、経済が傾いたらレバレッジの分だけ大損したというのが根本だと思う。
拡大する経済から、リスクを取って成長する企業を見て焦って高リスクに後から手を出して経済低迷、サブプライムローン問題で大損を出して立ち治れないほどになったとは。
強欲が招いた当然の結果だと思う。人間だれしもそうなかもしれないが。
しかし、これで米国はさらにドルを大量に刷る必要になるだろう。理論上はドルの暴落になるはずだが、世界各国、とりわけ日本が協調したりするんだろうなと思うと悲しくなる。
IPOは今後は先進国では件数は少なくなるだろうし、成熟産業が増え、それらの産業はM&Aで大手が支配する寡占、独占になり、とこれはもう資本主義の衰退期に入ったのだろうか、と思う今日この頃です。
くせのないウォッシュチーズで、万人受けする感じ。とろりとした溶け具合と、ナチュラルなチーズの味わい。でも癖がないチーズというのは物足りない感じもするものだ。
ウォッシュチーズは、表面を塩水やブランデーなどで洗って作られる。そのため、匂いは強く味わいはまろやかだ。
ワインの肴はチーズだが、結構種類が多くて奥が深い。
カマンベールなどの白カビタイプ、モッサレッラのようなフレッシュタイプ、ハードタイプ、セミハードタイプ、山羊の乳のシェーブィルタイプ、そして一番癖がある青カビチーズだ。
青カビチーズは塩分が強いし、あの強烈な匂いから全く駄目という人が結構いる。納豆みたいだが。
青カビチーズはゴンゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトンがとくに有名。スティルトンはそれほど癖が強くないように思うし、赤ワインに合うと思う。