›2 07, 2012

外車は並行輸入で買えば半額で買える

Category: 日々雑感 / 0 Comments: Post / View

ユーロ安、円高の状況下で、同じ製品でも国によって価格が大きくかい離するという現象が生じている。
為替変動による製品価格は、例えば、「ビッグマック指数」が有名である。
ビッグマック指数とは、国・各地域におけるビッグマックの販売価格を基準に試算した購買力平価水準である。

経済学的には「一物一価の法則」というものが存在し、その前提には「同じ商品はどこでも同じ価格がついているはずだ」、という考え方である。これは、マーケットの基本原理で、もし価格が違えば、安く買って高く売ることができてしまう。このような行為を裁定行為(アービトレージ:Arbitrage)という。その結果価格はある水準に均等化する傾向を持つ。

ところが自動車には現在この原則が当てはまっていない。つまり大きなアービトレージが存在するのである。

米国や欧州の自動車価格はネットで簡単に調べることが出来る。欧州や米国で生産している車、例えばBMW、ポルシェ、GM等の日本との価格比較をすると、同じモデル車種でも外車の種類によっては2倍以上の価格差があることが判明している。

これまで手が出なかった高級外車が日本円換算であれば国産車並みの価格で購入できるのである。
日本の外車販売店が販売価格を下げない理由として、外車は高級イメージを定着させたく、また過去の購入者が新しい安い価格を知ると不満や妬みを持たれると言ったことが挙げられるだろう。
これが外車でない安価な大衆向け消費材であれば、価格を下げて販売数量を上げる方がよほど経営的には合理的なのではあるが。。

外車を海外で購入し、日本に輸送し、日本の車検を通すためには手続きが必要である。しかし、並行輸入はかつての円高時でも個人で行ったものは多数おり、書籍も出ている。
渡航費用、輸送費、改造費など多く見積もっても100万円はかからない。それを大きく上回る利益を上げることが出来るだろう。

外車の個人輸入が本格化すれば、日本国内の販売店、ディーラーも戦々恐々となるだろうが。



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