›11 03, 2008

円高はどこまで進むのか?

Category: 資産運用 / 0 Comments: Post / View

これまでのマクロ経済学の理論からはじき出す為替で考えると、日本は1ドル50円以上の大幅な円高になる。

マクロ経済学上の為替理論として、購買力平価 と金利平価理論 があるわけだが、数式を用いずに説明すると以下の2点になる。

・デフレが続くと円高になる
・低金利によって円高になる

このどちらも日本の経済環境は満たしていながら、米ドルとは1ドルあたり115円プラスマイナス10円で長い間落ち着いていた。

この存在の裏にミセス・ワタナベがいた。これは日本の個人投資家で取り分けファンダメンタルズに詳しくない主婦層の総称なのだが、上記の経済学の理論に従わずに高いレバレッジをかけてFXによって円売りをしているのだが、レバレッジの高さと参加者が多いことから大きく円売りに動いていた。

FXの参加者でドル売りはいない。アイスランドなど金利の高い国家でも住宅ローンを円で組んでいたことも経済学理論と反対の結果に繋がった。
その間アービトレイジを取りに行ったプロの投資家はことごとくミセス・ワタナベに敗退した。ミセス・ワタナベは円高が進んでもポジションを解消しないどころか、さらに円売りドル買いを進めるのだ。為替レートは関係なく、金利差(スワップ・ポイント)の大きさしか見ていないようである。

さて、そのようにファンダメンタルズとは違う一般投資家のレバレッジを掛けた大軍による介入は以下の理論に基づいていると思われる。

・金利差が大きくなると円を売る
・円高になると円を売る

この経済学理論と矛盾するが、均衡点に円は落ち着くというのが新しい為替予想の理論になるのであろう。


Comments